№1590 思い出の海外旅行クロニクル 25.2005年スイス 7
バーゼルとチューリヒの中間に位置するバーデンのYHに2泊、スイスパスを有効活用し、両方を行き来しました。バーゼルの新型市電に乗り、チューリヒでは空港で旅客機の撮影。そしてミュンヘン行ECで、スイスとはお別れになります。
2005年10月21日(金)
バーゼルに着いた時点で、フィルムをYHに残してきてしまった事に気づいた。慌てて36枚撮り6本を買うが、31.8SFR(≑2,860円)と、やはり安くはない。
バーゼル市電の最新型、コンビーノ。ベルンと同型だが、こちらは7連接。バーゼル中央駅前に現れる系統では、8系統に入っていました。
その車内で、基本的な仕様はベルンと同じだが、座席の形状や柄で印象はかなり異なります。
クロスシート。
サイドシート。中間車体のタイヤハウスの上にあり、サロン風になってユニーク。
コンビーノは一部の編成に名前が与えられているようで、乗務員室の後部には説明文が掲げられています。307編成は「ポツダム」(フラッシュの光で見づらいかも知れないが)。
2系統に入っていた、在来型市電。これは2連接車の中間に部分超低床の車体を挟んだ3連接にトレーラーをつないだ親子編成。
市庁舎前の市電。左手のレンガの建物が市庁舎。
市庁舎前のマルクト広場は、朝から買い物客でいっぱい。
コンビーノに乗って、8系統の一方の(当時の)終点、クライヒュニンゲンに着きました。
(今はもっと先まで走っている模様)
バーゼルはフランス及びドイツとの国境に面していて、ライン河沿いにそのモニュメントが立っています。その向こう、河の右手はドイツになります。
(実際の三国の国境はライン河の中)
そして、ライン河の反対側は、フランスになります。
8系統のもう一方の終点、ノイヴァイラーシュトラーシェ電停。住宅地の中。バーゼルの市電はループスタイル。
途中で何度も出会う、BLT(Baselland Transport)の電車。13年前にも乗った事があるが、その時と比べて、顔ぶれは変っていないようでした。
昼間のIRでチューリヒに向かうが、その途中のリースタールで小型の私鉄電車を見かけて、思わず途中下車してしまいました。
WB(Waldenburgerbahn)の電車。軌間750㎜だそうで、日本の現存の軽便路線より狭い。
当然車内も狭くて(でも日本よりは広いか?)、それでも1-2配置のクロスシート。
13㎞と短い鉄道なので、沿線は終始、だいたいこんな感じ。極端に遅くはないが、どんどん車に抜かれていく。
終点のワルテンブルク駅。乗客の大半は、駅前のポストバスに乗り換えていく。車庫があるが、その車両を眺めた限りでは、全部同じタイプのようだ。
リースタールに戻って、チューリヒへ、オルテンで乗り継いでいく。
今回は乗る機会がなかった、チューリヒの市電。以前来た時には最新鋭に近かった連接車。
これはやや古い3連接車にトレーラーを連結。スイスの市電は基本的にどの都市も、編成単位の輸送力が大きい。
本当は「コブラ」と呼ばれる新型を撮りたかったが、反対方向では見かけたのに、順光側ではなかなか来てくれない、そのうちに影が長くなり、この日の撮影はあきらめる事となったのでした。
バーデンのYHに戻ってみたら、この晩はコックがいないから、夕食は出せないって…。欧州の小規模YHだと、こういう事がたまにあるみたい。
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2005年10月22日(土)
今回合わせて3泊したバーデンとは、こんな感じの町です。小ぢんまりしていいかんじ。
時計塔。画像が切れてしまっているが、路線バスもくぐります。
バーデン駅。ここはチューリヒに近いがバーゼルも1時間程度、今回の私みたいに両都市で泊まりはぐれたりした時は、案外穴場ではないですか?
午後のECでチューリヒ中央を経ち、スイスとはお別れになるが、それまでの間、空港に行って、旅客機の撮影。
展望デッキは有料。2.5SFR(≑230円)。X線検査があるのは相変わらず。
遠くに駐機していたアントノフ224がタキシング、多くの見物客が注目し、アナウンスも流れたようだが、離陸滑走がいくら何でも遅いなーと思ったら、離陸を中断して、元の場所に引き返してしまいました。
昼前に雲が広がってしまったので、もう少し時間が取れたのだが撮影は終わり。ここで撮影した分は、ジュネーヴも含めて後日まとめてご覧頂きます。
オエリコン駅。
中央駅の近く、リマト川にかかる橋から眺めた、チューリヒの市街地。チューリヒは、今回は歩く機会がありませんでした。
曇り空の下ではあるが、なんとか撮った最新超低床車「コブラ」。
一方、動態保存らしきクラシック車も見ました。これはラッキーか。
長かったスイスの旅も終わりに近づき、ミュンヘン行EC195列車でチューリヒを後にします。
客車8両はすべて、スイス国鉄車でした。ただしDBのファールプランが座席に置いてあったりする。
EC195の指定券。ベルンで入手しました。スイスパスの場合、乗車券はザンクト・マルグレーテンから必要になります。合わせて購入しました。
2等車5両は全て、座席はオープンスタイル(1等車2両中1両がコンパートメントだった)。
チューリヒ中央を起ってすぐさま、ランチで食堂車へ。
「ST GALLER SCHüBLIG」。何のことはない、ソーセージにポテトの付け合わせ。それでもパンと一緒で、昼食としては良いのでは。
食後のスポンジケーキと、カプチーノコーヒー。合計で29.6SFR(≑2,670円)だから、やはりスイスは、全体的に物価がかなり高いと思っていい。
ウィンタートゥール近郊の田園地帯。
多少早めに着いた、ザンクト・マルグレーテン駅。ここがスイス最後の駅で、発車すれば、スイスとはお別れです。Auf Wiedersehen!
ボーデン湖の東側は短区間オーストリアになるが、沿線はそんなに違いはない。
そしてドイツに入ってリンダウ駅。ここはこの8年前に泊まった事がある場所です。
駅前にある、ボーデン湖の波止場。
ここで進行方向が変わり、機関車もDBの218型DLの重連になります。DLがスイスの客車を牽引するのは、なんとなくユーモラスな感もありました。
(スイス国鉄は全線電化だから)
DLになるわけだから非電化路線となり、急にローカル色が濃くなってきました。
何しろ単線、しかも腕木式信号機が残されていました。通過駅のたたずまいも、ECが通過する路線のそれとは思えないイメージでした。
やがて再び電化路線となってSバーンも現れ、定刻にミュンヘン中央駅に到着。
しかしすぐにEC190列車としてチューリヒに戻るようで、すぐにお客さんがパラパラ乗車を始める。なんだか慌ただしい。
この晩は久しぶりにホテルに投宿、明日はいよいよ帰国です。
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《今日のニュースから》、
15日 大牟田市炭鉱施設跡に炭鉱電車展示場 一般公開
16日 熊本地震 震度7発生から半年 最大の仮設住宅で追悼の集い
日本シリーズは広島vs日本ハムと決まりました。日本シリーズでは初の顔合わせになります。ペナントレース開幕前の予想からは、やや意外かも知れません。