№1588 思い出の海外旅行クロニクル 25.2005年スイス 5

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 スイスは何度も訪れているだけに、既に乗った事がある路線が何度も出てくるが、今回乗るMOB(Montreux-Oberland Bernois)も、スイスを訪れるたび、タンク間の利用も含めて必ず乗っています。ただ、「ゴールデンパノラミック」は初めてになりました。その後はインターラーケンを経由して、ルツェルンまで「ゴールデンパス」を乗り通します。
 翌日は交通博物館を訪ねた後、東部のロマンシュホルンへ。在籍わずか1両、世界最小?の私鉄にも乗ります。

2005年10月17日(月)

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 2等車だが、ゆったりした印象。中年男女のグループなども見かけるが、9時前の出発もあるのか、全体的にはガラガラ?

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 モントルーは曇りがち。レマン湖も霞んで見えます。

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 湖と分かれると、今度は山々が雲の上に浮かび上がって、ダイナミック。曇っていたのはレマン湖畔だけみたい、この先は晴れそうな気がした。実際、長いトンネルを抜けると快晴。

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 沿線では放牧が行われている。グシュタードには飛行場があるが、そのすぐ脇でも行われていたとは。

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 サーネン駅。

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 やがてツヴァイシンメンの町並みを見下ろす。

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 ツヴァイシンメン到着。いつの間にか観光客が増えていました。
 この列車って、車両はスペシャルだが、実際には一般的な快速列車という感じがしました。

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 ツヴァイシンメン駅。

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 レンク行電車は新型の3連。顔つきはなんとなく東西線05系(後期)・東葉高速2000系に似ています。

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 その車内。部分超低床。

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 終点のレンク駅。付近は例によってスキーリゾートの装い。

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 シュピーツまでのSEZ(Spiez-Erlenbach-Zweisimmen)区間は、この日は代行バスでした。この区間も何度か乗っているが、どうもいつも印象が薄い気がする。風光明媚な路線なのは間違いないのだが。

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 シュピーツ駅。ここからBLS(LÖtschbergbahn)。

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 インターラーケン。ユングフラウ方面への乗換駅のオスト駅に対して、一つ手前のウエスト駅。

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 駅前にはポストバスが並んでいます。右から二番目のハブケルン行に乗ってみます。

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 車内はごく普通のノンステップバスという感じ。ラッパのマークの座席の地がポストバスである事を主張しているようです。

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 森を抜けて、シャレーを眺めながら、ハブケルンの集落へグングン上っていきます。集落のはずれのザウンドリという所が終点。

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 この路線は1時間毎に便があるし、ホテルのレストランも開いていたので1本見送り、インターラーケンへ下るバスを撮ってみました。

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 終点のハブケルン・ザウンドリ。木造の待合室があります。次の便が来る頃には、ハイキング帰りの夫婦が現れました。普段は静寂そのものの田舎という雰囲気だが、休日はハイカーで賑わうのでしょうか。

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 帰りの便からは、放牧の帰りの牛の姿を見ます。もちろんノロノロ後をついていきます。いかにもスイス。

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 オスト駅から、ブリューニック線ルツェルン行に乗ります。マイリンゲンまでのELはラッピング機。

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 ブリエンツ湖。

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 湖の向こうには、シュバルツホルン。

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 マイリンゲンで方向転換、ELも交換されます。普通の国鉄色。

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 ラックレールで峠を越え、ルンゲラー湖を見下ろす。

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 ギスウィル。

 ルツェルン着後、YHに投宿。

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2005年10月18日(火)

 前日の快晴から一転曇り空。交通博物館オープンまでの時間で、ルツェルン駅付近を少しブラブラしてみました。

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 カペル橋。柱には落書きが多かった。なぜがハングルが目立った。探せば、日本語もあったに違いない。

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 交通博物館。中央駅からはトロリーバスで行けます。スイスパスで割引、18SER(≒1620円)。

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 2965号SL。

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 ピラトゥス鉄道の蒸気動車。

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 11852号EL。JRのEH200型のような2車体タイプ。

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 スイスのELと言えば「クロコダイル」。13254号機。

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 鉄道模型。TGVに日本の0系新幹線も。

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 スイスらしく、ロープウェイのゴンドラもあります。
 このほか、チューリヒの市電やロータリー除雪車などもあったが、鉄道関係のウェイトが意外と低かった。「交通」博物館なのだからそうなるか。

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 屋外にはこのように、ジェット旅客機(コンベア990)も展示されていました。手前のトレーラーバスは、たぶんランプバス。
 この博物館は、一つ一つ展示物を見せる、というより、全体的なシステムを紹介する方向に重点が置かれているように感じられました。バスがなかったのは残念。

 中央駅までの帰りもトロリーバス。ルツェルンは、トラムがないのが残念。

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 ルツェルン中央駅から、ロマンシュホルン行「フォーアルペン急行」に乗ります。SOB(Schweizerische Südostbahn)の編成。そのサボ。

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 フィーアヴァルトシュテッテ湖。

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 キシュナハトアムリギ駅。しかしこの天気ではリギ山は見えない。6日前に降り立ったアルトゴルダウも、人影はまばら…。

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 フォーアルペン急行の2等車の車内。シンプルだけれど温かみがあって、良いインテリアだと思います。

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 編成内には、自動販売機とスタンドがあるスペースがあるので行ってみた。カプチーノを買ってみようと思ってお金を入れたが、品物は出てきたがおつりが出てこない。車掌に聞いても、知らん顔。あきらめるしかないか…。

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 終点のロマンシュホルン駅。ボーデン湖に面しています。

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 改めて、フォーアルペン急行の客車。結構旧型の客車を大改造しています。大きな窓が、先の自販機コーナーの位置。

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 ボーデン湖。

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 ライネックへ。川の向こうはオーストリアという場所です。

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 RhW(Rheineck-Walzenhausen)はなんと、電車がこの1両しかありません。路線も1.9㎞しかなく、恐らく世界でも一番小さい鉄道会社でしょう。

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 電車の車内。

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 電車の運転台。簡素です。

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 終点のワルゼンハウゼン。たたずまいは、ケーブルカーのノリ(RhBは、ケーブルカーから転換した鉄道)。
 何しろ高台なので、ライネックに降りるには、小規模だけれど鉄道は必要不可欠でありましょう。

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 何しろ線路はこんな感じ、ラックレール区間を時速10㎞でノッソリノッソリ上り下りします。下りきった所には一応もう一つ駅があり、格納庫までありました。使う機会があるのか?検査機能があるかも知れません。

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 最後にRhWの時刻表。これでも1時間に2本あります。

 この晩はザンクトガレンのYH泊。以前乗った私鉄で行きます。それは次回。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 やっぱりやるのね、と思った。京急800形が、11月13日より旧塗装を復刻して走らせるそうです。運行開始前日には車両の撮影会や貸し切り列車を運行するとの事(180名限定)。
 また新1000形ステンレス車も、今後の増備車両は1800番台と同デザインとなり、車端部にクロスシートが復活、コンセントも設けられるそうです。

《今日のニュースから》
11日 サムソン「ギャラクシーノート7」 生産・販売中止を発表
12日 東京電力 新座の地下施設で火災 都内で大規模停電

№1587 思い出の海外旅行クロニクル 25.2005年スイス 4

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 ミーハーと言われてもいい、一度は乗っておきたい、乗っておくべき?氷河急行。サンモリッツからツェルマットまで乗り通しました。
 翌日はマッターホルンを見た後、フランス語圏の小私鉄を訪ねます。

2005年10月15日(土)

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「氷河急行」905列車。1・2等及び食堂車を交えて12両の長編成。先頭のELは銀行のラッピング。

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 指定券。前の日に予約を入れておきました。

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 氷河急行のサボ。032号車は、ごく普通の2等車。

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 木々が色づく、秋の清流。

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 アルブラトンネルを抜けて、ループ線3ヶ所を交えてどんどん下る。
 どこかの集落を見下ろす。遠くに見える山を含めて、どこだかは失念しました。スミマセン。
 タシンスで進行方向が変わります。

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 食堂車も予約制。指定された時刻は、ランチとしてはやや早めになりました。
 車体が小さいので、厨房の車両も含めて3両に分かれています。

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 他の皆さんはコースメニューを食しているようだが、私はグヤーシュとサラダ、コーラを注文しました。パブリカが効いていてうまい。

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 デザートのティラミスと、コーヒー。
 タシンスからディセンティスにかけては、車窓は美しいが、特にこれというポイントはない。その分、食事をゆっくり楽しむにはいいかも。

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 ディセンティスから鉄道はRhB→FOになり、ELも交換。この年は氷河急行75周年で、記念のラッピングが施されています。食堂車など6両もここで切り離し。

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 FO区間になると急に勾配やカーブがきつくなり、スピードが目立って落ちる。小集落の向こうに、白く高い山々。

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 線路に併走して、歩道が整備されているところも。ハイキングコ-ス?

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 山の中腹、開けた感じのディーニ。
 ここでサンモリッツ行氷河急行と交換。向こうが先に出ていく。左手中程、赤い列車が見えるでしょうか。

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 一転して谷の中。ラックレール区間が現れる。左手はカール地形。遠い昔はここも、氷河で覆われていたはずです。

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 オーベラルプ湖。

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 牧歌調だったRhB区間からは一転、ほとんど何もない荒涼とした車窓が広がります。

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 ラックレールでグングン下り。右下に見てきた街は、3日前に立ち寄ったアンデルマット。右側に駅が見えます。なんと模型的。

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 新フルカトンネルを行き交うフェリートレイン。

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 新フルカトンネルを12分近くかけて抜ける。白くまぶしい山は、アイガー?
 この先もループ線を交えた山道が続きます。

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 国鉄と接続するブリークで、二度目の方向転換。
ここからはBVZ(Zermatt Barn)になります。富士急と提携しています(富士急でこの鉄道の色の電車が走っています)。氷河急行とは、RhB・MO・BVZ3社の相互直通運転でもあるわけです。

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 またラックレール区間でグングン上る。MO区間よりは人家が多い感じ。

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 サンモリッツから7時間30分強、ついにツェルマット到着!人工地盤で覆われた、近代的な駅です。

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 ツェルマット駅界隈。マイカー乗り入れ完全禁止で、小型の電気自動車がチョコチョコ走り回っています。

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 車内で買った、氷河急行の絵はがき。75周年記念のロゴマーク入りです。

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 YHでは、一度食してみたかったチーズフォンデュを食べました(要予約)。チーズはアルコール分が強いみたい。何より2人分を1人で食べるので、パンは1/3位残してしまいました。我ながらもったいない。

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2005年10月16日(日)

 本当は、ゴルナーグラートバーンには乗らず、すぐにブリークを降りるつもりだったのです。GGB(Gornergrat-Monte Rosa-Bahnen)は運賃がかなり高いし、マッターホルンはツェルマットからも見えるので。しかし朝起きたら快晴で、悔いは残したくないと思って、やはり乗る事としました。

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 何しろ25%割引でも、往復54SFR(≑4,860円)するので。

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 早朝のGGBツェルマット駅。

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 GGBの電車の車内。普通の電車だが、ケーブルカーのような段差がついています。
 8時24分発の電車は、ほとんど乗客がいない。早朝とはいえ、もう少し乗っているかと思ったのだが。アナウンスは独・仏・伊・英、そしてやっぱりあるのね、日本語。

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 マッターホルン!ツェルマットからも見えるけれど、間近からだとやはり迫力が違う。

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 複線になったり単線になったりしながら、ほとんどラックレール区間で上っていきます。時速15㎞/h程度。

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 ゴルナーグラート駅が近づいてきました。

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 記念撮影。全体的には、観光客の姿はまだ多くはない。マッターホルンだけでなく、他の山々も素晴らしい。

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 帰りの電車は、当時としては最新鋭か。なお、GGBの電車は片側にしかドアがありません。
 乗客は、私一人…。そのためか放送はなし。もっとも、行き違った3本の電車は、観光客の姿が多くなってきていました。喧噪を避けたいなら、やはり早い時間の乗車を心がけたいです。

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 ツェルマットの小型電気バス。

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 ツェルマットはマイカー乗り入れ完全禁止、一つ手前のティッシュに駐車場があり、折返し運転のシャトル電車が運行されています。LRT風。

 ツェルマットを後にしてブリークまで降り、国鉄のIRでマルティンに向かいました。フランス語圏に戻ります。

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 マルティニ駅。

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 マルティニからは私鉄2路線が出発。これはMC(Martigny-Châtelard)。フランス国境近くまで行く路線。今回は割愛せざるを得なかった。

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 今回乗ったのは、MO(Marthgny-Orsières)の路線。新型の3連接車。セントバーナード犬が描かれています。

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 その車内。やや幅が広いようで、2等は2-3配置になっています。

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 終点ル・シャブルの駅前には、ポストバスが2台停まっていました。ベルビエール行とフローネイ行。ベルビエール行に乗ります。

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 いろは坂みたいな連続急勾配・急カーブをグングン上がっていく。眼下にはル・シャブルの町並みが見えます。

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 ベルビエールの入口。道路標識も、日本とは違います(日本だと黄地になる)。

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 ベルビエールの終点は…。
 なんと!郵便局のガレージの中。さすがはポストバス。

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 ベルビエールの中心部。これから雪が降れば冬場はスキーリゾートとして賑わうのだろうが、秋の時期は人影もまばら、レストランなども開いている所は見つかりませんでした。
 ここは地元自治体によるコミュニティバスの路線があるようです。

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 教会。きれいだったので思わず1枚。

 ル・シャブル行のバスは次の便までかなり時間があり、時間をつぶせる場所もないので、駅まで歩いて戻る事としました。黙って次を待つ、という行為がどうも苦手で…。

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 歩きの途中。バス路線は距離自体それほど長くはなく、車だとつづら折りの所、歩道はショートカットの区間がほとんど。ほぼ下り一方だったし、1時間程度で戻る事ができました。

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 改めてル・シャブル駅。

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 途中のサンブランシェ駅からは、オルシェールへの支線が分岐します。というより本来はオルシェールへいく路線が本線格らしいが、時刻表とは運転系統が違っていて、サンブランシェとの間の折返し運転になっていました。

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 オルシェール往復は旧型電車。スイス標準のスタイル。

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 オルシェール駅。ここもスキーリゾートっぽい。バス路線があるがポストバスではなく、民営らしい。

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 マルティエまで戻って、IRでモントルーへ向かう。日曜日の夕方だからか車内も混み合っていたし、併走する道路も渋滞気味でした。

 この夜はモントルー泊。翌日はMOBに乗ります。既に何度も乗っている鉄道だが、今回は「ゴールデンパノラミック」初乗車。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》
 9日 エチオピア 反政府デモ激化 政府 非常事態を宣言
10日 宮城県富谷町市制施行 富谷市誕生

 富谷市は鉄道がない市で、仙台市営地下鉄南北線の泉中央駅から宮城交通バス。

№1586 思い出の海外旅行クロニクル 25.2005年スイス 8

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 スイス東部にはいくつもの著名な山岳リゾートがあり、それらを結ぶ私鉄RhBも発達しています。いくつかは過去にも乗った事があるが、今回改めて、過去に乗った事がない路線も含めて訪ねてみました。
 また、スイスは鉄道と共にバス路線、特に郵便物も扱う「ポストバス」も発達しており、日本の国鉄・JRバスネットワークが壊滅状態に近い今、全国規模で路線網を持つポストバスは、日本のバスファンから見たら、全国ネットワークの「聖地」かも知れません(とは大げさに過ぎるか?)
 これからいくつかの路線に乗るが、まず2つの路線を、鉄道と共に乗ります。

2005年10月13日(木)

 イタリア語圏のルガノから、RhBベルニナ線が出発するティラノまで、いきなりバスで、イタリア領内を移動する事になります。

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 ルガノ駅。11年前にも降りています。あの時は曇天だったが、この日は快晴。
 ティラノ行バスの予約の後(スイスパスでは乗れず、12SFR≑1,100円)、発車は10時15分と遅いので、少し町歩き。

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 ケーブルカー。11年前とは色が違っていた。

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 湖畔に連なる、ルガノの町並み。

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 ティラノ行のバス。RhBが運営するようだが、別会社のチャーターではないか。郵便局のマークも付いているが。

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 国境を越えてイタリア領へ。40分で右下にコモ湖が見えてくる。ドライバーもコモ湖だと告げます。

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 イタリアの田舎町。オレンジの屋根が特徴的。

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 11時30分を回って、アナウンスが10分の休憩と告げる。「コーヒー、カプチーノ、ジェラート、スパゲティ…」と並べるものだから、車内から笑い声も。泊まったのは、ごく普通のバーの前。
 15分ほどで出発。コモ湖と分かれていく。

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 ほぼ定刻にティラノ到着。RhBの駅にも国境警備の係員がいて、パスポートにスタンプが押される。

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 駅構内には、「箱根」の名がついた電車がいました。ベルニナ線が箱根登山鉄道と提携している事があるが、残念ながらサンモリッツ行は、この電車ではなかった。

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 これが、今回乗車したサンモリッツ行。
 ベルニナ線はちょうど10年前、イタリアへ行く際に逆方向で乗った事がありました。

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 カンポコローニョ駅。駅舎の壁画がユニーク。

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 有名なブレシオのループ橋。

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 ポスキアーボ湖。

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 グングン上っていく。アルプスの山々を見ます。
 だんだん木々が少なくなって、車窓は荒涼としてきました。

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 ビアンコ湖。

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 オスピージョ・ベルニナ駅。

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 待ち合わせでやってきたティラノ行は、後部に貨車も連結した混合列車。背後の山はピーツ・アルプリス。

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 沿線はリゾートっぽくなってきて、ポント・レジーナ駅。

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 サンモリッツ駅は初めて降りました。

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 ベルニナ線では、箱根登山鉄道から寄贈された日本語の駅名標が見られます。

 サンモリッツからクールへのポストバス路線があり、ちょうど16時30分に最終便があるので乗ってみました。「ユリーアルート・エクスプレス」という名のある観光路線らしい。ビヴィオまでの峠越え区間の運行は16日まで。

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 ネオプラン製のバスの車内は、地元の人ばかりでまばら。車内は特に他の一般のバスと違う所は見られない。2人掛けの座席が多いのが、長距離路線用らしい所か。ラッパのマークの地が、ポストバスである事を主張しているよう。

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 シルヴァプラーナ湖の向こうに白い山々。ピッツ・ナイールか。

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 何にもない、ユリーア峠。シーズン中だと一時停車もあるそうだが、地元の人ばかりだから、ノンストップで峠を越えました。

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 ビヴィオの郵便局前で小休止。

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 ここがさすがポストバス、というシーン。サヴォンニンの郵便局で、床下に郵便小包が積み込まれて行きます。

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 夕暮れが近づき、影が長くなってきました。

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 RhBのティーフェンカステル駅前では郵便車が横付け、荷物の積み卸しが行われます。

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 陽もとっぷり暮れた頃、今度はグングン下っていきます。

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 眼下にクールの町並みが見えてきました。街明かりが目立ってきた。

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 終点のクールのバスターミナル。ほぼ定刻に着きました。ドームに覆われた、素晴らしいターミナルです。

 もう真っ暗で遅いけれど、アローザまで列車で移動して、YH泊。わずかな車の往来以外は静かな場所で、星空が美しかった。

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2005年10月14日(金)

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 アローザの遅い朝。明るくなってみれば、周りは高い山々に囲まれて雄大だ。例によってスキーリゾートっぽい所だが、オフシーズンの今は静かな山間部の田舎町。

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 クールから上ってきた、RhBの列車。
 アローザの支線は谷間を走るローカル線だが、クールに近づくと路面電車のように路上を走る。

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 クール駅。国鉄駅前を、RhBの線路が走っています。
 スクオール・タラスプ行に乗り換え。

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 スイスらしい、こぢんまりした農村地帯の車窓が展開される。
 しかしクロスタースの先で、、全長19㎞を超えるフェライナトンネルを通過、トンネルの南側のサヤインスに到着。この5年前に開通したばかりの新しい路線です。

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 サヤインスでは、このトンネルを行き来する、フェリートレインも見かけました。ここで方向転換。

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 再び穏やかな山間部の農村地帯。木々が色づいています。

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 終点のスクオール・タラスプ駅。

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 ここからもポストバス数路線が発着します。S-シャルル行に乗ってみます。オーストリアのランデックへ行く路線もあるようです。

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 この路線では、「ALPINE TICKET」を購入する必要がある。スイスパスでは乗れないのか、乗れるけど追加が必要なのか、ということまではわかりませんでしたが。

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 往路は不覚にもウツラウツラ、いきなり終点のS-シャルルになります。ハイキングの基地のようで、大勢のハイカーが降りていきます。

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 きれいだったので、教会を撮ってみました。

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 帰りは前の席について、しっかり見ます。道はやはり狭い。マイカーとのすれ違いがやっと。クラクションがラッパを吹いているように聞こえるのは、ポストバス独自の仕様なのか?

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 スクオール・タラスプが近づくと、景色も穏やかになってきました。のどかな田舎町風情。

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 スクオール・タラスプ駅まで戻りました。山々が美しい。

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 サメダンまでの列車(ポントレジーナ行)の先頭は、真ん中が超低床の制御車。新しい車で、フェライナ・トンネル開通時に用意されたものなのかも。

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 その車内。

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 場所は失念してしまったけれど、山の中腹にチョコンと城が見えました。

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 セルネッツ駅。駅そのものも、あたりの雰囲気も素晴らしい。

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 サメダン駅。
 ここで電車を乗り換え、再びサンモリッツに到達。

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 スイスの鉄道の駅はどこも床が路面電車並みに低いので、たいていこのような横断禁止の標識があります。だけれど、上から独・仏・伊・英、ここまでは他もそうなのだが、ここはさらに日本語まで記してあります。それだけ日本人が多い、という事なのだろうが、正直やや複雑な心境になりました。

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 最後に、サンモリッツの教会。

 今日はここのYHに泊まります。明日は氷河急行だ!

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》
 7日 岩泉町龍泉洞湧き水のミネラルウォーター 生産再開
 8日 阿蘇山で爆発的噴火 36年ぶり

 今のところ、噴火による大規模な災害、という事態にはなっていないが、熊本は地震の傷が癒えていない上に、今日明日は大雨だそうで(九州新幹線が一時停止)、踏んだり蹴ったり…。