№1597 2016年10月 今月は何があった 何をやった

 ハリケーンがハイチに壊滅的被害をもたらし、鳥取とイタリアでは地震災害。シリアとイラクでは戦闘激化。一方では「恐怖」のピエロにハロウィーンの大騒ぎ(私も今日、川崎のパレードを見ました)、世界は危機?平和?どっち?10月はどのような事があったのでしょうか。

 1日 韓国朴槿恵大統領 北朝鮮住民に脱北呼びかけ
 2日 ソフトバンク松坂大輔投手 10年ぶり日本の1軍登板
 3日 個人情報 無登録貸し金業者に漏洩 神奈川県伊勢佐木署警察官を逮捕
 4日 英ポンド 1£≑1.273$ 31年ぶり安値
 5日 中国出資 ジブチ-エチオピア鉄道開業
 6日 セブン&アイとエイチ・ツー・オー 資本業務提携で基本合意
 7日 岩泉町龍泉洞湧き水のミネラルウォーター 生産再開
 8日 阿蘇山で爆発的噴火 36年ぶり
 9日 エチオピア 反政府デモ激化 政府 非常事態を宣言

10日 宮城県富谷町市制施行 富谷市誕生
11日 サムソン「ギャラクシーノート7」 生産・販売中止を発表
12日 東京電力 新座の地下施設で火災 都内で大規模停電
13日 ソニーVRゲーム機「プレイステーション4」 世界同時発売
14日 東京労働局「かとく」 電通に抜き打ち調査
15日 大牟田市炭鉱施設跡に炭鉱電車展示場 一般公開
16日 熊本地震 震度7発生から半年 最大の仮設住宅で追悼の集い
17日 「生前退位」有識者会議 初会合  
18日 広島カープ 黒田博樹投手 現役引退を表明
19日 IOCバッハ会長 東京五輪組織委員会を訪問  

20日 三菱自動車会長 日産自動車社長カルロス・ゴーン氏就任を正式発表
21日 英ウェールズ・アバファン 炭鉱廃棄物崩落事故から50年 追悼式典実施 
22日 奈良・大峰山系 不明の登山者 13日ぶりに救助
23日 宇都宮市内で連続爆発 元自衛官死亡 
24日 沢村賞に広島ジョンソン投手 外国人は52年ぶり
25日 ロンドン空港拡張計画 ヒースローへの第3滑走路建設に決定 
26日 大川小学校津波訴訟 14億円の賠償を石巻市・宮城県に命令
27日 日米韓外務次官協議 北朝鮮制裁決議で連携強化を確認 
28日 韓国・雪岳山 初雪を観測

 今月はこの他、台風18号で韓国も被害、ノーベル文学賞にボブ・デュラン(結局受け入れらしいが)、リオ五輪・パラリンピックメダリストが銀座でパレード、タイのプミポン国王が死去、中国が有人宇宙船「神舟11号」打ち上げ、平幹二朗氏・平尾誠二氏・肝付兼太氏死去、米旅行雑誌の人気都市一位に東京選出、フィリピン・ドゥテルテ大統領訪日、核兵器禁止条約が国連で決議、などがありました。
 三越伊勢丹ホールディングスの、パリとクアラルンプールでの新コンセプトによる店舗の出店が話題になりました。
 海外の鉄道の事故・トラブルが目立ちました。去年乗ったボストンの地下鉄(オレンジライン)で発煙とは。
 先週は横浜市営バスがらみの事故が連続しました。バスはどちらももらい事故だが、上大岡の方は小学生が犠牲になってしまいました。お悔やみを申し上げます。残念でなりません。

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《今月この一枚》

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 前回の更新では文京区千駄木五丁目の銭湯を紹介したが、最寄りのバス停は本数が少なく、徒歩で3分ほどの駒込病院前まで歩くと、田端駅方面へ行く都営バス2系統が頻発するようになります。10月3日の訪問の際に撮影した、駒込病院前の都営バスです。ここを終点とするバスは、公道上のバス停で降車を扱った後、病院の構内に入って、玄関前でも降車を扱います。病院もバスも同じ都営ならでは、という所でしょうか。
 停車・待機しているのは、〔東43〕系統運用のK499号車、北〔営〕に残る富士5Eボディ車の1台です。都営バスもこの直後、新エルガの導入を確認しており(私は新宿〔支〕で見かけました)、他者様のWebサイトに拠れば北〔営〕への導入はまだのようだが、それでも導入→置き換えは時間の問題でしょう。病院の敷地にしばし佇む7E都バスの姿が見られるのも、あとわずかです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR九州は鉄道事業の改善の一環として、九州新幹線の筑後船小屋・新大牟田両駅のホーム無人化、筑豊本線(「若松線」区間)各駅の無人化を検討していて、「若松線」に関しては、今日から反対の署名運動が始まったとの事です。今月株式を上場、何かとJR北海道と比較されて一見絶好調に映るJR九州の経営も、鉄道に関しては苦しさは隠せないのか。でも若松区の中心であり、「みどりの窓口」がある終着駅の若松まで無人化は行き過ぎかも知れない。

《今日のニュースから》
29日 スペイン議会 ラホイ首相を選出 暫定政権解消 
30日 松山英樹 ゴルフ世界選手権シリーズ第1戦優勝

№1596 バスで行くバス 47.ふくの湯(東京都文京区)

「バスで行くバス」、今回は東京都内から文京区の「ふくの湯」さんです。

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(訪問日:2016(H28)年10月3日)

<アクセス>
 最寄りのバス停は、都営バス〔東43〕系統(東京駅南口~荒川土手)の千駄木五丁目。荒川土手・田端駅方向からだと、降りて少し後戻り。東京駅方向からの場合は、目前の信号を横断する。マンションの2Fが「ふくの湯」。
 ただし、このバス停の発着は30~50分に1本程度と少ない。荒川土手・田端駅方向からだと、一つ手前の駒込病院前が終点の便が大半(一部日暮里・舎人ライナー江北駅発着便あり)。ここで降りて進行方向に歩いて行っても3分程度。駒込病院は〔端44〕系統(北千住駅~駒込病院)の終点でもある。両系統とも日中は10~12分程度の間隔。
 この他、東京メトロ南北線本駒込駅から徒歩10分、都営地下鉄三田線白山駅から徒歩15分程度。

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<営業時間・定休日>
 平日11:00~24:00時・土休日8:00~24:00。年中無休。

 ここは「大黒天の湯」と「弁財天の湯」があり、週単位で男女が入れ替わります。

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 浴場の写真が貼ってあり、左の黒っぽい方が「大黒天の湯」、右の白っぽい方が「弁財天の湯」。
 店の構えは、なんとなく「スーパー銭湯」のイメージ。
 階段を上っていくが、昇降台も設けられている。バリアフリーに関しては問い合わせを。

 ここでは「大黒天の湯」について記します。
 カウンターで料金を払って脱衣所に入ると…。
 まるで高級旅館の大浴場のよう!数年前に改装されたらしいです。

<脱衣場>
 照明が凝っている。ロッカーの番号は漢数字とひらがな。
 ヘアドライヤーは2器。無料。マッサージチェアはない。
 飲料の販売機がある。瓶飲料もあり、コーヒー牛乳は明治で130円。

<浴場>
 マンションの中だからか思ったより狭く、小ぢんまりしている。黒いタイルが印象的。
 カラン14器。他に独立したシャワーがある。シャンプー・ボディソープが備え付けなのが、大衆銭湯としては破格。
 大黒天の湯はラジウム(ラドン)泉(ラジウム温浴剤が溶かされている。弁天湯は薬湯らしい)。
 富士山の絵は大黒天・弁財天両方にある。6月25日に描かれたばかり。「湯フェス」なるイベントで、大黒天の方は中島盛夫氏の手によるもの。このときの入場料は、先の熊本地震の復興のチャリティで、全額寄付されたとの事。また両湯の仕切りに描かれた大黒天の絵は6月17日に描かれていて、「Gravity Free」とサインされている。

<カウンター>
 脇にはゴザのイスがあり、缶飲料やオロナミンC、ビールなどを販売。TVを放映。訪れた日は、国会中継を放映していた。

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 文京区の銭湯では、このようなものが配られています。文京区には現在銭湯が6ヶ所あるが、表は地図でその6ヶ所が記載され、名所の他、文京区のコミュニティバス「Bーぐる」の路線図と時刻表も記されています。
(ふくの湯は「Bーぐる」だと、千駄木・駒込ルートの「白山上」「千駄木小学校」「駒込病院」(都営バスとは別)が利用できそう)
 裏面には各銭湯の案内・セールスポイントが記されています。

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 現在東京の銭湯では、このようなイベントが開催されています(11月いっぱいまで)。都内の銭湯の内9ヶ所に入るとピンバッジ、各銭湯にある「ゆっポくんぬいぐるみ」のバッジの番号と同じマス目のスタンプをコンプリートすると、ぬいぐるみをもらえるというものです。
 東京に限らないが、必要だから銭湯に行くという人は、現在は多くはない(だから銭湯が衰退してしまうのだが)。地図を片手に散歩がてらとか、イベントに参加という形で、銭湯を訪ねる事自体を目的にするのが、現代の銭湯の楽しみ方の一つではないでしょうか。

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 東武新特急車500系の愛称が「Revaty」と決まりました。来年春営業運転開始予定で、同時に運行形態も発表になっています。野田線(アーバンパークライン)にも特急が走る事になるようだが、気になるのは、現在〔しもつけ〕が走っている宇都宮線の設定がない事。特急が廃止になるのでしょうか?暮れあたりになると思われるダイヤ改正の発表を待ちたいと思います。

《今日のニュースから》
27日 日米韓外務次官協議 北朝鮮制裁決議で連携強化を確認 
28日 韓国・雪岳山 初雪を観測

 雪岳山は北東部の江原道にあり、標高は1,708mと日本の感覚では高くはないです(韓国の最高峰は済州島にある漢拏山(1,950m)で、韓国には2,000mを越える山はない)。日本でも富士山が初冠雪を観測したばかりで、極東も冬が近づきつつあるようです。私は寒くても我慢するから、当たり前の冬が訪れて欲しいと思います。

№1595 思い出の海外旅行クロニクル 25.2005年スイス 12&lt;終&gt;

 2005(H17)年10月のスイス旅行、久しぶりの長期間の旅行は、初っ端でトラブルはあったものの、ともあれつつがなく終わりました。
 最終回はいつもの通り、ここまでの間でご覧頂けなかったスイスの鉄道車両の画像を並べ、過去の訪問も含めてスイスの鉄道について感じた事、さらにはスイスそのもののパーソナルデータを記して、完結とします。

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 これまで「国鉄」と記してきたスイスの基幹鉄道は、正式にはスイス連邦鉄道と称し、公用語としている主要三ヶ国の言語では、次のようにあらわされます。

ドイツ語 SBB … Schweizerische Bundesbahnen
フランス語 CFF … Chemins de Fer Fédéraux Suisses
イタリア語 FFS … Ferrovie Federali Svizzere

 通常、この三ヶ国語の略称を並べて表記します。

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 改めて、新型特急車両ICN(Intercity-Neigezüge)をご覧頂きます。車体傾斜装置を備えた電車特急です。シンプルだけれどいいデザインです。

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 Re4/4型EL。スイスならどこでも見かけたろう標準形で、日本でいえばEF65的な存在でしょうか?

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 Re460型。SLM・ABBの共同開発で、BLSにもRe465型として導入されている他、ノルウェーフィンランドにも導入されています。

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 ロマンシュホルンで見かけた、入換え用の小型EL。旧型です。

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 全線電化されているスイス国鉄だが、入換え用にはDLも存在します。

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 近郊電車。中間車は客車列車と共通の形式です。

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 チューリヒ近郊を走る、ダブルデッカーの近郊電車。画像では右端が切れてしまっているが、同様のスタイルの機関車を連結したプッシュプルトレイン方式で、客車4両の編成もあります。

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 旧型車両のプッシュプルトレイン。

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 BLSの電車も、もう一つご覧頂きます。国鉄と同型で、SEZなどの他の私鉄でも見られました。

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 スイスの普通列車の大半は、車掌が乗務しない「ワンマン列車」です。日本と違って車内での精算が行われないが、時々抜き打ちの検札があって、有効な乗車券を持っていないと問答無用で80SFR(≒7,200円)の高額な罰金を支払わねばなりません。その警告が、4ヶ国語(独仏伊英)で記されています。

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 今回の旅で利用した、スイスパス。日本出国前に購入します。米ドル建てで、実際にいくら払ったのかは記録がないが、当時のレートでは35,000円位だったでしょうか。基本的にはスイスの大半の鉄道やバスに乗り放題になるが、登山電車などは割引という形になります。

 これまで欧州各国を回って歩いた後では、その国の鉄道の印象を整理して記してきたのだが、申し訳ないことに、今回のスイスに関しては整理してきた資料を失くしてしまって、キチンと系列立てて書く事ができません。スミマセン。
 それ以前の訪問も含めて、スイスの鉄道について思いつくままダラダラ並べてみると…。

1.国鉄では、ICNを筆頭にIC(特急格)、IR(急行格)が全土をネットしている。大都市圏ではSバーンが運行されている。

2.山がちな国土のため、急カーブ・急こう配が多く、全体的にはスピードが他国ほどは出ない。しかしオルテン~ベルン間には高速新線が開通、新型車両の導入などで、所要時分の短縮を図っている。

3.スイスの鉄道は、ほとんど全線電化。
(ブリエンツ・ロートホルン鉄道のみ非電化)

4.一部の路線・区間を除いて1時間サイクルのパターンダイヤが確立している。乗り継ぎの利便性も良く、利用しやすい。

5.国鉄だけでなく、私鉄も全国各地に存在。幹線ネットワークに組み込まれる大手から、路面電車的な小私鉄、登山鉄道まで様々個性的。

6.長大トンネルが多いため、私鉄も含めてフェリー列車が多数運行されている。

7.その位置から、国際列車の乗り入れが多い。ドイツICEやフランスTGVの乗り入れもある。

8.大都市では路面電車が大きなネットワークを築いている。純粋な地下鉄はないが、国鉄・私鉄を含めて地下線が意外に多い。

9.首都ベルンから主要都市までの運賃(2等車)
 フリブール 31㎞ 12.4SFR(≒1,120円)
 バーゼル 106㎞ 36.0SFR(≒3,240円)
 チューリヒ 122㎞ 45.0SFR(≒4,050円)
 ジュネーヴ 157㎞ 157SFR(≒4,050円)
 ザンクトガレン 209㎞ 63.0SFR(≒5,670円)
 ルガノ 295㎞ 77.0SFR(≒6,930円)
※1SFR≒90円で計算

 最後にいつもの通り、ハンガリーそのもののパーソナルデータを記しておきます。
(帰国日の2003(H15)年11月29日現在)

正式国名 スイス連邦 Swiss Confederation
面積 約4,1284平方㎞ (九州より一回り大きい)
人口 約725万2千人(2005年の推定)
政治体制 連邦共和制
国家元首 スイスには存在しない
政治指導者 なし
※スイスでは上下両院が任命する7名が連邦参事会を構成し、それ自体が国家元首とされる。毎年その中の一人が連邦大統領に指名される。2005年はモリッツ・ロイエンベルガー氏、2016年はヨハン・シュナイ=アマン氏。
首都 ベルン(人口約13万人 2001年)
国連 加盟(2002(H14)年)
EU(EC) 非加盟
NATO 非加盟
ユーロ 未導入 (通貨=フラン(SFR) 1SFR≒90円)
言語 ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語
主な観光地 ユングフラウヨッホ・マッターホルン・レマン湖
日本からのアクセス チューリヒ・クローテン空港へ、成田からLXが1日1便

 今回は往復の航空も含めて16日間という、久々の大旅行になりました。10日以上を費やした旅行は、今の所これが最後です。
 今回のクロニクルに関しては、故長真弓さんの「スイスの鉄道」(JTBキャンブックス)を中心に、参考文献とさせて頂きました。スイスの鉄道に関してはこの書籍も含めて様々な出版物が刊行されているし、欧州でも随一の観光立国ゆえ様々な情報を得られる状況でもあり、改めてスイスの鉄道や旅についてどうのこうの語る事もないかとは思います。
 上に書いた通り、鉄道の利便性に関してはおそらく欧州でも一番でしょう。また、国鉄・私鉄・路面電車・バス・ケーブルカーなど、機関や事業者の垣根を超えた交通システム(物理的なものだけでなく、制度的なものも含めて)の整備は、日本においても大いに参考にさせられるものではないでしょうか。そういう部分にも目を向けて、鉄道の旅を楽しまれれば良いかと思います。
 ただ、お気づきのようにスイスは全体的に物価が非常に高く、当然鉄道の運賃も高い(ベルン~チューリヒ間は、現在のJR東日本の幹線だったら2,270円で済むのだが)。登山電車はスイスパスでは乗り放題とはいかず、割引はあるがそれでもさらに高くなるので、その点は留意しておいた方が良いでしょう。一般には無名のローカル私鉄こそがスイスらしさを感じさせる気がするので、そちらを巡ってみるのも面白いかと思います。
(その意味でも、先の長さんの本は、プランニングには大いに役立ちました。刊行から13年経ってしまいましたが)
 風光明媚な場所なので、特にこの時期がベストだ!という時期はないように思います。ただ、この旅で訪れた秋は、恐らくスイスでは一番のオフシーズンだと思います(雪がなくなるので)。田舎だとホテルやレストランが閉まっている事が多いので、この点は注意。逆に冬だと陽はかなり短くなるし、一方で特にスキーリゾートはかなりの混雑が予想されます。初夏(5~6月あたり)が、陽も長くなるのでいいのかなあと思うが、どうでしょうか。

 今回の旅では前半のジュネーヴと、後半のチューリヒで旅客機を撮りまくりました。それらについては来月書きます。
 当時のユーレイルパス通用17ヶ国で、残ったのはスウェーデンとフランスの2ヶ国となりました。ただ個人的な事情で、欧州は2年間お休みとなります。次のクロニクルは2006(H18)年のオーストラリア(シドニー)となります。初めて南半球へ行く事となりました。ただ、他にいろいろ書く事も多いので、来年になります。実は、このオーストラリアについては、あまり書きたくないのだが、避けては通れません。

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《今日のニュースから》
25日 ロンドン空港拡張計画 ヒースローへの第3滑走路建設に決定 
26日 大川小学校津波訴訟 14億円の賠償を石巻市・宮城県に命令

 大川小学校の件に関しては、私はただ、亡くなられた子供たちの冥福を祈るのみです。
 ヒースロー空港の新滑走路建設決定は、一般の、特に経済のニュースにもなりました。ガトウィック空港拡張の計画などとも比較検討された結果、今回の決定になったものです。いろいろな経済効果が期待されているようだが、一方では当然の如く環境面で懸念の声があり、今後反対運動も大きくなりそうです。順調にいっても完成は2025(H37)年と相当先の話。でもロンドンは他にスタンステッドやルートン、私も利用したシティと計5つも空港があるのに、まだ足りないの?大陸側のドイツやフランスでも空港の整備で様々賛否両論が巻き起こっていて、日本で経験した事が、何十年も経って欧州でも起こりつつあるようです。これを見た時、成田空港の第3滑走路建設計画は大丈夫なのか?と思ったのは私だけでしょうか?三里塚闘争の二の舞は絶対許されません。