リオから、コロラドから、相次いで届いた日本人アスリートの快挙。平成の世の中を駆け抜けてきたアイドルグループの解散発表は、これもまた新しい世の中の到来を予感させるものになるのか。8月はどのような事が起きたのでしょうか。
31日 元横綱千代の富士 九重親方死去
1日 台湾蔡英文総統 先住民に謝罪
2日 リオ・パラリンピック選手団結団式 施設殺傷事件犠牲者に黙とう
3日 北朝鮮ミサイル発射 秋田沖に落下
4日 イングランド銀行 7年振り金利引き下げ 過去最低0.25%
5日 民進党蓮舫代表代行 代表選立候補表明
6日 小型機 熊本空港で着陸に失敗 滑走5時間閉鎖
7日 ヤンキース A・ロドリゲス 引退を発表
8日 デルタ航空 システム不具合 全世界で欠航・遅延発生
9日 ロシア・プーチン大統領 トルコ・エルドアン大統領と首脳会談
10日 野球賭博事件 巨人福田・松本・高木元投手を略式起訴
11日 彦根市「ひこにゃん」 夢京橋商店街で打ち水
12日 伊方原子力発電所3号機 再稼働
13日 シリア ISの要衝マンビジ クルド人部隊が制圧・解放
14日 「葛根廟事件」から71年 目黒区で慰霊祭
15日 韓国の国会議員10人 竹島(独島)上陸
16日 甘利前経済再生担当大臣元秘書2名不起訴 捜査終結
17日 高浜原発3・4号機 核燃料取り出し作業開始
18日 熊本県宇土市役所本庁舎 解体作業開始
19日 ヒラリー・クリントン氏にメール問題説明要求 連邦地方裁判所が判決
20日 ひらかたパーク野外イベント 観客11人が熱中症で搬送
21日 ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト バンコクで開催 東大は準決勝敗退
22日 DeNA三浦大輔投手 「プロ野球投手の連続安打年数」でギネス世界記録認定
23日 「開かずの踏切」解消要求 中野区で住民集会
24日 日中韓外相会議 北朝鮮に自制要求で確認
25日 ファミリーマート 下請けに負担要求 公正取引委員会が是正勧告
26日 東京都民・八千代・新銀行東京各銀行合併発表 新銀行名「きらぼし銀行」
今月はこの他、 第3次安倍第2次改造内閣発足、妻夫木聡婚約発表、ロシアのリオ・パラリンピック出場停止、羽生結弦の昨年グランプリ・ファイナルのスコアがギネス世界記録に認定、武邦彦氏・豊田泰光氏死去、SELDs解散、台風が相次ぎ北海道直撃、イタリア・ミャンマーで大地震、東松山市で少年殺人事件、等がありました。
若気の至りなのか、無駄なトラブルを引き起こしたら代償は高くつくよな、と、米の金メダリストの狂言や、日本の俳優の傷害事件を見て思いました。
銀座線の視覚障害者転落事故は、改めて鉄道事業者に難題を突き付ける事になりました。26日には国土交通省でホームドア設置に関する検討会も実施されたが、鉄道事業者からは、相互直通運転拡大でドア位置か異なり、難しい部分も多いと意見も出されたそう。阪神~近鉄なんてどうするんだろう…。それに、特急や団体列車が走っているような路線だとそれもまたドア位置に影響を与えるし、ホームのみならず、ATOやTASCを整備する必要もありそうな路線も少なからずあり、いろいろな点で簡単ではないでしょう。これからは今までとは逆で、ホームの設備に合わせて車両を設計、という方向になるのでしょうか?
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《今月この1枚》
今月の関東地方は、例外の日もあるが、全体的に天候が今一つ安定しない印象がありました。私は現在、休みが週に1日しかなく、それはとりあえずいいのだが、その休みの日に限って天候が悪くなったのでガッカリでした。先週なんぞは台風直撃で自宅を出る事すらままならず。おかげでこの数年、8月には必ず行っていた成田空港は行けず仕舞い(KEのB747-8も撮れなかったし、OSの日本路線ラストも、無理…)で、羽田空港もこの8日に行っただけでした。それも何とか青空が広がったのが朝っぱらだけ。台風5号の接近もあって、東から雲が押し寄せてくるのが想定外でした。
それでも晴れ間をついて何枚か撮ってみたが、その中からスカイマーク(SKY)のB737-800です。SKYでは4月27日より阪神タイガースとのコラボのラッピング機を就航、JA73NLとJA73NMの2機があるが、この朝は両方を一度に見る事が出来ました(画像はJA73NL)。B737のコラボラッピングは、2年前の「ONE PEACE」に次ぐものです。
インテグラル・ANAHDの支援を受けて1年前に経営再建がスタート、3月には再生手続きを終了させたSKYは、今後の意向として、国内路線の再拡充と、国際路線への再進出の検討があるとしています。国内線は、いったん撤退した仙台や熊本への再就航も候補に挙がっているそう。ただ、ANAとの共同運行は未だ実現していません(ANA側の事情もあるのでは?羽田~福岡・新千歳路線あたりだと、独占禁止法抵触の可能性大)。大手2社とLCCの2極分化の中、しかもADOやSNA、SFJのような地域特化にも振れられず、自らをどのポジションに置くかはかなり難しい判断になるでしょう。先日はCAの新ユニフォーム発表があったが、それを見ると、ようやく「当たり前」のエアラインになりつつあるのかも知れないと感じます。SKYの場合、「当たり前」が正しい方向性なのかは解らないが、少なくとも先代社長の時のような「ウケ狙い」で内も外も混乱に陥れるようなマネだけは、繰り返さないで欲しいと願います。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》
27日 流しそうめん世界記録 3317.7mでギネス認定 奈良県御所市
28日 国後島で足止めの男性解放 根室港に到着
29日 歌舞伎俳優中村橋之助 芝翫(しかん)襲名で浅草仲見世お練り
台風10号が再び本州に近づいてきました。明日、日本に上陸する可能性大との事。東北地方の太平洋側に上陸するとしたら、初のケースになるそうです。太平洋をうろついている間に相当強力になっているそうで、震災の影響が未だ癒えないというのに、非常に心配です。何とか被害が最小限で収まって欲しい。少なくとも、人的な犠牲が出ないように…。
7・8月と3日おき更新でやってきたが、実は来月頭、9月5~8日の間で広島・松江・鳥取に出かけてきます。特に広島は、カープの四半世紀ぶりリーグVがいよいよ現実味を増す中、どのような雰囲気なのだろうか?鳥取は大分久しぶり、確か15年ぶりになるはずです。という事で来月は1日と4日に更新を行った後1回お休み、帰宅日の8日より、通常の隔日更新に戻す予定です。
№1568 リニューアル 東急 電車とバスの博物館
私鉄の博物館の草分け、東急の「電車とバスの博物館」。
1982(S57)年に田園都市線高津駅高架下にオープンして、来年で四半世紀。
2003(H15)年に宮崎台駅高架下に移転した後、今年2月にリニューアルオープンしました。
高津時代を含めて何度も訪れているけれど、今回リニューアル後では初めて訪れる事にしました。
宮崎台駅の改札口のすぐ前のエントランス。「DENBUS」の印象的な6文字が迎えてくれます。
A棟の入口に連なる「キッズスケッチ・プロムナード」。子供たちの塗り絵が並べられています。
A棟入口前の踏切。
A棟
A棟4階のエントランス。キッズスケッチ・プロムナードからずっと、ベビーカーがズラリと並んでいるのには少々驚かされます。
入館券。以前は乗車券に似たスタイルの磁気券だったが、現在は展示されている車両と、東急電鉄のゆるキャラ「のるるん」があしらわれています。車両は買う度に違ってくるのでしょうか?玉電200形でした。バスマガジンvol.77で取り上げられた時の写真ではモハ510形だったが。
大人200円・小児100円。支払いは交通系ICカード(電子マネー)でも可能。
改札口。以前は駅と同様の自動改札機だったが(昔は自動改札機が普及していなかったので、体験させる意味もあったと思う)、現在は入館券のQRコードをかざして入退場するスタイル。当日中なら何度でも出入り可能。
3階「パノラマワールド」
改札を入り、階段を下りた3階のすぐ左手にあるグッズショップ「DENBUSショップ」。各種グッズが並び、東急以外の物もいくらかあります。電車・バス関係の書籍があったら良かったと思ったが、ちょっと見当たらなかった。
右手に「東急ヒストリー」。さすがに今年リニューアルしたばかりなので年表も最新で、地上時代ラストの渋谷駅の動画も放映されています。
その奥には、お約束のHOゲージのジオラマ「パノラマシアター」。運転は1時間毎(毎時30分)で、3回ごとにテーマが異なります。他に映画の上映もあります。
旧駅舎の模型。手前は溝の口、奥は蒲田。真ん中はちょっと解らなかった。
Nゲージパーク。自分のNゲージを持ち込んで走らせる事が出来ます(有料)。
「ものしりステーション」。東急の電車やバスに関するクイズに挑戦。
旧高津駅の駅舎を模した「東急コレクション」。
ミニライブラリーでは、「鉄道ジャーナル」「鉄道ファン」「Rail Magazine」のバックナンバーが並んでいて、自由に読めます。
電車の銘板や、駅名票が並んでいます。駅名票は新しく、渋谷は地上時代ラストのもの、駅番号はあるが、左隣の駅がない。
ジオラマシミュレーター。HOゲージの電車の運転ができます。
2階の「ゾーン3450」。実際の車両のカットモデルと、床下の台車や機器を並べて、電車の仕組みが学べるというもの。
なお2階にも改札があるが、通常は使用されない。入場はできず、多客時の出場でのみ使用される模様。
その「臨時改札」の壁面にあった、地上時代ラストの渋谷駅の写真を集めたポスター。
1階「シミュレーターワールド」
1階に降りて、バスの展示。昔の系統番号板(〔宿91〕は、廃止になって久しい大森~新宿駅西口間の路線)もあるが、比較的最近まであった、側面の運転区間を記したサボがあっても良かったかなあ。確か高津時代にはあったと思うのだが。
「バスのしごと」コーナーには、今昔の比較として、昔のバスの方向幕と、今のバスのLED表示が並んでいます。方向幕はボタンで操作する比較的新しいもので、新羽営業所の路線の物。廃止になって今年でちょうど10年の、横浜駅西口乗り入れ時代の〔市03〕系統も出せます。
改めて、1階のバスが展示されている付近の様子。ポップな印象がしました。
日野RB10。非公式サイドの非常ドアから乗ります。ナンバープレートは、展示に合わせて復元したものだそう(この後のコーチもそう)。
その車内。側面は左右ともロングシートが並ぶ、今のバスでは見られなくなった、いわゆる「三方シート」。輸送力の増強が強く望まれた、ある意味古き良き時代の産物と言えるレイアウト。後方は床をカットして、仕組みを見る事が出来ます。
もう一台、東急コーチのB623B。デマンドのバス停も展示されています。東急コーチは一部区間で乗客がバスを呼び出すデマンドシステムを導入したバスで、宮崎台発着の路線でも採用されていました(この車両は駒沢で走っていた)。
8090系のシミュレーター。
その室内。1回300円。いくつかのモードから選択可能。
この博物館の「主」と言える、元「玉電」のデハ200形。かつての玉川線・渋谷~二子玉川間を走っていました。
デハ200形の車内。片方は、現役当時のままです。
東横線CGシミュレーター。
B棟に向かう通路の壁面に並べられた、電車の各種ヘッドマーク。東急は、関東では珍しくヘッドマークの掲出が多い鉄道会社かも知れません。エポックメーキングな出来事が多かった事もあるだろうが。
B棟
「キッズワールド」
B棟「キッズワールド」の入口。
A棟からは、改札を抜けて道路を横断して向かいます。入館券は共通だが、B棟では買えません。
モハ510形車内。ほとんど現役当時と同じだと思う。
ああ、もう一度こういう古き良き時代の電車に乗って、遠くへ行きたい!本当に。
(遠くへ行く電車ではなかったが)
昔の路線図も掲げられています。旧東京横浜電鉄・目黒蒲田電鉄の3路線(東横線・旧目蒲線・大井町線)が記されています。
プラレールパーク。こちらは既に組みあがったレイアウトを電車が行き交います。
実際にプラレールで遊べるスペース。親子で楽しむ姿が目立ちました。無料だが、30分毎の入れ替え制。
YS-11の機首部分もそのまま残されています。また、№16で少し書いたJASのDC-10-30の大型スケールモデルも、一応目に触れる場所にはあったものの、隅に追いやられた感じがして、埃をかぶった状態になっていたのは、残念でした。
最後に、YS-11のコクピット。シミュレーター機能はなくなっていました。
以上、本当に駆け足でリニューアル後の「DENBUS」を巡りました。こうしてリニューアル後の「DENBUS」を廻ってみると、シミュレーターの増強、プラレールパーク新設など、より「体験型」に近づいたように思えます。性格としては、「京王れーるランド」に近くなったかも知れません。
となると、今後の実物の展示が増える事はあるのだろうか。思えば高津での開館以降、電車・バス共実物の新しい展示物は追加されていません。電車では5000系・旧7000系あたりは東急のみならず日本の鉄道史上においても歴史的な価値が非常に高い車両だし、バスは、現在展示されている2台が退役してからも相当経っていて、ある程度年齢がいった人でも、現役時代を知る人は少なくなっているでしょう。となると、そろそろ実物もいくつか追加するべき時ではないかと思うが、現在地のロケーションでは置き場がないでしょう。従って、次回がいつになるかは解らないが、リニューアルする機会があるとしたら、思い切って再度移転し、もう少し広いスペースを確保して、電車・バス共展示品を数点追加する事があっても良いのではないか、と思われました。
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相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線の開通が更に遅れる事になりました。昨日神奈川新聞が報じ、それを受けて今日関係各社が発表したもので、相鉄・JR直通線は2019(H31)年度、相鉄・東急直通線に至っては2022(H34)年度と6年も先になります。工事は各所で行われていて、東横線の日吉駅も目黒線の停止位置移設が行われたばかり(地下線への取り付け部の工事のためだろう)なのだが、どうも先が見えてきません。
ANAのB787が、エンジンの不具合が原因で、今日から国内線の一部便が欠航する事になりました。全機を対象に回収を行うとしていて、今日は3路線9便、あす以降も一部路線で欠航や、時刻変更が行われます(ない日もある)。リチウムイオン電池の時のように全部を飛行停止にするのではないし、B777やB767で代替する便もあり、欠航便は報道されている「1日10便程度」より少なくなるか。国際線は対象外。そういえばこの所、B787関係の緊急着陸が何度か起きているようでした。これもちょっと困ったものだ。
《今日のニュースから》
24日 日中韓外相会議 北朝鮮に自制要求で確認
25日 ファミリーマート 下請けに負担要求 公正取引委員会が是正勧告
26日 東京都民・八千代・新銀行東京各銀行合併発表 新銀行名「きらぼし銀行」
№1567 2016年度お盆休み 航空利用データ分析
昨日、航空各社から、今年のお盆休みの航空利用についてのデータの発表があったので、これを基に私なりに分析してみます。
今年度の対象は10日(水)~21日(日)を対象としています。昨年(8月7日~16日)より対象日が2日多く、全体的に後倒しになっています。
今年からお盆直前の11日が「山の日」の祝日となりました。この事は、特にお盆のピークの国内線には影響を与えたのでしょうか。
またGW同様、国内線は熊本地震、国際線は欧州で頻発するテロの影響が残っているのか、また北海道はお盆のピークを過ぎた後台風が連続して直撃したのでその影響はなかったのか、その辺も注目してみてみます。
数値は会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比
ANA
国内線 座席数2,393,428席(101.7%) 旅客数1,944,600人(105.4%) 利用率81.2%(+4.5%)
国際線 座席数397,794席(109.2%) 旅客数348,430人(111.6%) 利用率87.8%(△0.2%)
国内線はその他(87.5%。国際線接続だろう)を除くと沖縄線が一番好調で、利用率が87.4%で、前年度より9%近くも上昇しました。関西も82.8%と好調。一方、東北・北陸は座席提供数が10%近く減少(羽田~富山・小松線の減便に違いない)、旅客数は微減で収まったが、利用率は75.4%と、方面別では最も低くなりました。北海道は座席提供数が若干減ったのは台風の影響かもしれないが、旅客数は前年度より増えていていて、そんなに影響はなかったか。九州も79.1%で、GWは70%を切っていたので、復調と言って良いと思います。
ピーク(利用率が90%を越えた日)は、下りが10~12日(11日96.6%)、上りは15・16日と18~21日(16日92.7%)。利用率が60%を割った日はありませんでした。
臨時便は羽田~千歳・沖縄・八丈島、関西~千歳・沖縄、名古屋~千歳、仙台~千歳で68便運航。
国際線では、シドニー・クアラルンプール線開設のアジア・オセアニア、武漢線開設の中国線で座席提供数が10%以上増えました。旅客数も同様に延びています。リゾート路線(ホノルル線)が利用率97.8%と最もよくなりました。北米路線も座席提供数は減少したが、旅客数は増えたので利用率90.4%と好調でした。一方欧州線は、座席提供数は増えたが、旅客数は減少し、利用率は90%を割りました。決して低くはないが、「欧州路線はインバウンドが多かった」としているようなので、日本人の欧州行が相当減っているのかも知れません。。
ピークは、日本発が10日~13日(11日96.0%)、日本着が15・20・21日で、最終21日が92.9%だから、海外旅行は長期で、という旅行者が多かったのでしょう。全体的に80%を切った日はありませんでした。
JAL
国内線 座席数1,394,124(98.9%) 旅客数1,197,356人(105.3%) 利用率85.9%(+4.8%)
国際線 座席数359,149席(100.1%) 旅客数331,078人(102.0%) 利用率87.8%(+1.7%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
国内線はE190の導入があったからか座席数は前年より減ったが、旅客数が延びて、こちらも全体の利用率は大きく伸びました。沖縄路線が93.3%と高率。またこれまで「弱い弱い」と言ってきた中四国路線が、今年度は利用率81.8%。方面別では一番低いものの、前年度が70%に届いていなかったから、大きく躍進しました。旅客数が18%近く増えています。東北・北陸路線は座席提供数が前年度と同じ(羽田~小松路線の減便は行っていない)。全ての方面で、旅客数が前年度を上回りました。
ピーク(こちらも利用率90%以上)は下りが10~12日(11日98.7%)、上りは14~16日と18~21日(20日96.1%)。12日の上りが65.5%と低調でした。
臨時便は羽田~新千歳・沖縄の12便。
国際線は、ダラス線が再開した北米路線が座席提供数110.5%、旅客数112.0%、利用率が93.1%でした。方面別で最も良かったのはグアム線97.6%、ホノルル線95.1%。
オセアニア線や韓国線は座席数はかなり減っているが、利用者の減少はそこまでは行かないので、利用率は良くなっています。東南アジア線(89.1%)以外は全方面利用率90%台をキープしています。
ピーク(搭乗率93%以上)は日本発10~12日と20・21日(11日97.9%)、日本着14~16日と18~21日(20日96.1%)。日本発で16日以降も90%を上回る日が数日あるのが目を惹くが、インバウンドか。
臨時便は成田~ホノルル4便、チャーター便は成田~ホノルル1便を運航。
JTA
座席数145,129席(108.6%) 旅客数128,264人(111.5%) 利用率88.4%(+2.3%)
座席数を上回る旅客数の増加が見られました。臨時便は那覇~46便・那覇~久米島22便と、前年度と大分様相が異なっているのだが、理由は?
RAC
座席数22,794席(104.4%) 旅客数17,896人(105.4%) 利用率78.5%(△6.8%)
座席数は増えたが、旅客数が追いつかず、利用率が80%を切ってしまいました。臨時便は、今年度はなし。
JAC
座席数73,719席(79.6%) 旅客数57,572人(92.9%) 利用率78.1%(+8.2%)
座席数が大幅に減っているが(福岡~宮崎線がJ-AIR(JAL)運航になったからか)、旅客数はそこまでは落ち込まず、利用率は改善しました。臨時便は、今年度もなし。
HAC
座席数9,149席(97.5%) 旅客数5,408人(96.2%) 利用率59.1%(△0.8%)
前年度ほぼ1日1往復は飛んだ丘珠~三沢の臨時便は、今年度は運航がありませんでした。
HACは10月30日より、JAL便名で飛ぶ事になっています。なのでHAC独自の実績報告は、これが最後になるはずです。
SKY
座席数271,518席(104.8%) 旅客数251,394人(108.9%) 利用率92.6%(+3.5%)
座席数、旅客数、利用率がいずれも上向いていて、はっきり復調傾向と言えるかと思います。
ピークは下りが11日の99.1%でほぼ満席、上りが20・21日の97.7%。
SKYは一応全国展開なので、FDAのように方面別に実績のデータを出してくれるとありがたいが。
ADO
座席数107.898席(111.1%) 旅客数93,792人(119.1%) 利用率86.9%(+5.8%)
急に利用状況が良くなったように見えます。
ピーク(搭乗率95%以上)は下りが10日~12日で、99.4~99.6(11日)なので連日ほぼ満席、、上りが15・16日と20日で、16日が97.8%と最高でした。北海道専門なので台風の影響が心配されたが、これらのデータを見る限りはそれ程でもなかったか。
今年度は臨時便はなかったようです。
SNA
(ANA販売分は含まず)
座席数94,001席(105.7%) 旅客数81,070人(104.7%) 利用率88.4%(前年度との比較は不可)
今シーズンは定期便の運航がない羽田~沖縄線で臨時便を就航していて、これもあって利用が延びているのでしょうか。定期就航を見据えた運航だったのか?
ピークは下りが11日の99.4%、上りが19・20日の99.3%。
臨時便はその沖縄線を11~21日、羽田~長崎線を11日と14~17日に運航。
SFJ
座席数66,379席(101.6%) 旅客数60,410人(111.3%) 利用率91.0%(+7.9%)
SFJは、前年度も8月10日~21日との比較です。旅客数が10%強増えて好調だったと思います。
全体的なピークは下りが10日の99.2%、上は13日の99.9%と、他社とは大分違う。無論全体的な傾向は同じなのだが、羽田~北九州線のピークも同じ日になっていました。
FDA
(JAL販売分を含む)
座席数66,880席(141.2%) 旅客数34,998人(114.8%) 利用率73.9%(+10.4%)
FDAは全路線トータルの、前年度の座席数・旅客数は記していません。なので前年度に出されたリリース(8月7~16日対照)から数値を算出しているため、単純比較はできない事をお断りしておくが、それにしても前年度と比較して利用が大きく伸びました。
FDAは路線別のデータを公表しているが、搭乗率で一番良かったのは静岡~鹿児島線(96.0%)と少々意外。静岡~新千歳(93.3%)、松本~新千歳(94.2%)も好調でした。一方で名古屋~山形線は唯一80%を割り込み、精彩を欠いたか。新路線の静岡~丘珠は88.3%。まあ週2便なので。
ピークは、名古屋は発が11日、着が20日。静岡は発が13日、着が19日、松本は発が11日、着が17・21日。新潟は発が15日、着が11日。松本と新潟は地方なので、大都市と傾向が違ってくるのは当然でしょう。松本着が、他社では谷間で低調になる17日がピークというのは目を惹きます。
APJ
国内線 座席数133,920席(105%) 旅客数124,401人(104%) 利用率92.9%(△0.6%)
国際線 座席数70,920席(134%) 旅客数66,268人(139%) 利用率93.4%(+3.3%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
国内線は成田~沖縄線の新設などはあったが、そろそろ頭打ち、でしょうか?ピークは下りが11日の95.6%、上りは14日になって94.5%。20・21日の下りのみ、搭乗率が90%を割り込みました。
国際線は沖縄・羽田~ソウル線の開設などもあり、引き続き座席数・旅客数とも30%以上の伸びになっています。ピークは日本発が11日の96.7%、日本着が19日の95.5%。こちらは10・11日の日本着のみ、搭乗率が90%を割り込んでいます。
国内線・国際線とも往復で搭乗率の差がほとんどなく、今期は往復で10%以上の差が付いた日がありませんでした。こういう事も輸送効率上、非常によろしい事でしょう。
VNL
国内線 座席数47,520席(84.7%) 旅客数44,704人(85.8%) 利用率94.1%(+1.7%)
国際線 座席数38,880席(150.0%) 旅客数36,015人(149.4%) 利用率92.6%(△0.4%)
国内線は現在は3路線しかなく、奄美大島線の夏季増便はあるが、座席提供数、旅客数が共に大きく落ち込みました。一方国際線は台湾路線の増便もあり、前年度比50%増です。VNLは、国際線に重点を置きつつあるのでしょうか。
ピークは、国内線の下りは11・12日の98.0%、上りは16日と20日の97.8%。
国際線の日本発は13日の98.7%、日本着は19日の97.3%でした。
JJP
国内線 座席数199,880席(87.5%) 旅客数183,294人(88.3%) 利用率91.7%(+0.8%)
国際線 座席数18,360席(318.8%) 旅客数15,154人(271.7%) 利用率82.5%(△14.3%)
JJPも国内線はこの1年間新路線がなく(関空~熊本線が休止)、座席提供数、旅客数が共に10%以上の減少です。一方国際線は新路線(特にマニラ路線)の就航が相次いで、規模としては約3倍になりました。
ピークは、国内線の下りは10日(96.4%)、上りは21日(96.8%)。
国際線の日本発は5月2日(95.7%)、日本着は21日の89.7%で、90%を割り込みました。10日の日本着が69.7%で、70%を切っています。
SJO
国内線 座席数15,876席(77.8%) 旅客数15,303人(86.4%) 利用率96.4%(+9.7%)
国際線 座席数4,536席 旅客数4,434人 利用率97.7%
国内線は、高松線の休止で座席数は大幅に減少したが、旅客数はそこまでは落ち込まず、利用率は大きく向上しました。
(20日に成田~新千歳線がスタートしているが、今回は実績に反映していない)
国際線はこの春のスタートなので、前年との比較はなし。
ピークは、国内線の下りは12日(99.7%).、上りは15日(99.8%)。全体的にハイアベレージで、上りは期間中全日95%以上、90%を割ったのは8月20・21日の下りのみでした(21日は77.4%と低かった)。
国際線の日本発は、下りの13~16日が全日100%。日本着は10・13・19日が99.5%。10日は上りが、20日は下りの方が利用率が高くなるなど、他の日本のキャリアとはかなり違った傾向にあります。インバウンドが影響していると思われ、中国資本の傘下にある事が大きいでしょう。
お盆の直前に「山の日」が制定された事で、大半のキャリアの出発のピークがこの日になりました。今シーズンはお盆からのピークからやや経った日曜日までを対象としたことで、帰宅のピークは2回に分かれたようです。
先に注目する、としていた要因は、国内線は熊本地震や、北海道の台風直撃はあまり影響がなかったように思います。熊本に関しては各種キャンペーン運賃が功を奏しているのかも知れません。
欧州路線に関しては、ANAは座席提供数でJALを上回ったが、旅客数は逆にわずかながら下回りました。一つ一つの路線までは実績が記されていないし、JALはコードシェアも含めているので単純な比較はできないが、、ANAは、特にブリュッセル路線はまだテロの影響が残っているのかも知れません。
LCCはSJOが新千歳路線をスタートさせたが、やはり4社とも国内線は伸びが止まってきているのだろうか。特にVNLは、ANAHDの中期経営戦略の中で、レジャー路線や中国メインランドへの進出を積極的に進めるとしているので(9月14日からのホーチミンシティ乗り入れもその一環だろう)、今後ははっきり国際線をメインに据える事になるかと思われます。ANAHD自身、国内線需要は頭打ちになると見ているようなので。
次回は年末年始に行います。
トータルでは、国内線は4.7%、国際線は11%の増だったとの事。「山の日」に加え、国際線はこの所の円高基調もあるようです。JRは4%増、北海道新幹線は、前年度の在来線と比較して55%増、だったそう。
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昨日は台風9号が関東地方を直撃。私はたまたま休みの日だったけれど、どこかへ行きたいと思っていたのに、ほとんど自宅から出られなかった…。西武多摩湖線は復旧まで相当時間がかかりそう、西武の公式Webでは1ヶ月程度かかる可能性もあるとの事。大雨の土砂崩れによる鉄道の罹災は田舎だけかと思いきや、4年前の京急線の事故は記憶に新しいし、京成線成田駅の法面崩壊もあったし、首都圏でも問題になりつつあるのではないか。さて、リオのオリンピックが終わり、次はいよいよ東京だが、もしオリンピック開催中、今回のような台風が直撃したらどうなるのか。対策は当然考えているはずだが、再度点検が必要でしょう。
オリンピックまでの間に、東京は、日本はどう変わっていくのか。いろいろあるだろうが、私としてはやはり交通の変化に、大いに注目して行きたいと思っています。
《今日のニュースから》
21日 ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト バンコクで開催 東大は準決勝敗退
22日 DeNA三浦大輔投手 「プロ野球投手の連続安打年数」でギネス世界記録認定
23日 「開かずの踏切」解消要求 中野区で住民集会
踏切の撤去は安全で安定した運行の確保の点で、鉄道事業者の側だって必要と感じている所だが、最大の難関は立体化工事そのものより、その際に生じる用地買収の問題。はっきり言って、たとえ莫大でもカネだけで済むなら、どうにでもなる事だと思います。それだけでは解決できない部分が多いから、この問題は難しい。