北海道エアシステム（ＨＡＣ）は以前から機会があれば、乗ってみたいとは思っていました。今回函館から札幌への移動では、夜行高速バス（しかも２社）にＪＲ特急〔スーパー北斗〕の選択肢もあり、いつもなら陸上交通を選ぶ区間だが、ここがその機会だろうと、いよいよＨＡＣコミューター便への搭乗となりました。ＨＡＣは再度ＪＡＬグループに復帰、再び新しい展開を迎えようとしています。その変わり目に、何か見えてくるものはあるでしょうか。
それにしても、３年連続でサーブに乗る事になろうとは。
函館駅前17時30分発、函館帝産バスの空港バス。運行に乱れが生じたらいやだと思っていたが、案ずる事無く、20分もかからず空港ターミナルに着きました。所要時間に関しては、ＪＲの函館～新函館北斗間と大差なし。
函館空港のターミナル。４年前、ＪＡＬ便で羽田へ帰る時以来です。
出発ロビー。４年前と雰囲気は変わっていません。
ＨＡＣはＪＡＬグループに復帰したが、まだ完全にはグループ一本化はできておらず、今の所はチェックイン業務はＪＡＬに委託、という形が続いています。
ＪＡＬのコードシェアナンバー（ＪＡＬ2752便）もついているが、今回はＨＡＣ便としての搭乗。搭乗券も今の所はＨＡＣオリジナルで、再グループ化前のロゴが残っています。
出発便を表示するソラリー。残りがあと３便、ＨＡＣ出発後は、ＡＮＡとＪＡＬの羽田行が１便ずつ残るのみ。
手荷物検査場。羽田便はまだ先で、直近はサーブ機の丘珠行しかないから、お客さんは少ない。閑散としています。
丘珠行が出発する６番ゲート。まわりの客のほとんど全てが、スーツをキチンと着こなしたビジネスマン。浮いている…。
18時過ぎ、Ｒ／Ｗ30に丘珠からのＨＡＣ機（ＪＡ０２ＨＣ）が着陸。おお、いきなり新鶴丸カラーだ。後部にグレーで書かれたＨＡＣの大きな文字がワンポイント。
６番ゲートの出発便表示。ＨＡＣとＪＡＬの便名が並ぶのは、今の内。
ボーディングブリッジの階段を下りて、機体まで歩いて搭乗です。
プロペラの脇を、タラップを上って乗り込む。
ほとんど全てビジネスマン故搭乗は非常にスムーズ、定刻より２分早く出発。西の空、函館湾に夕陽が沈んでいきます。
Ｒ／Ｗ12より離陸。右手には根崎の集落。
すぐに大きく左旋回し、クルリと一回転しながら上昇して行きます。これまで陸上から何度も見てきた函館山を、空から見下ろす形で眺めます。
渡島半島の東部を縦断、臼尻の漁港を見て、内浦湾の上空に出ます。
キャビン。以前２回乗ったＪＡＣ機と特に違う所はありません。
ＣＡは毛布を配って回った後、特に何かサービスを行うという事は無かった。飲み物位はリクエストすれば持ってきてくれたかもしれないが。飛行時間が短いし、何よりこのフライト、そんな付帯サービスなど必要なさそうなビジネスマンばかり。
離陸から15分足らずで登別。
暗くなってきたので解りづらいと思うが、小さな丸い湖は倶多楽湖。降下が始まる。
支笏湖。
すぐにベルトサイン点灯。上空で消えていたのは、わずか10分でした。
札幌市が近づいて、砥石山上空。この画像では解りにくいと思うが、札幌ドームの屋根も遠くに見えました。
札幌市上空に差し掛かりました。西側を回り込む形で丘珠へアプローチ。
右手は新琴似。
右旋回して創成川。並木道が印象的。
Ｒ／Ｗ14に着陸。函館を離陸してから、わずか26分でした。
10分早く到着。ターミナルまで歩いて行きます。何度も繰り返すけれど、本当にビジネスフライト。最後部の２人は私同様、例外っぽいが。
今日の運航はこれで終わり。ＨＡＣ自体この242便がこの日の最後で、この便が丘珠に着くと、今日のＨＡＣの運航が全部終わりになります。お疲れ様でした…。
荷物を受け取って到着ロビーを出て…。
札幌市内行北都交通のバスに乗り継ぐ。たった６分で発車！降機→バス出発でこんなに短かったのは初めて。
バスは地下鉄栄町を経由した後、ＡＮＡホテル→札幌駅→大通り西３丁目まで運行。札幌駅で降りて、ホテルに向かいました。
明日はＨＡＣのサーブを撮りに、改めて丘珠に行きます。この日搭乗したＪＡ０２ＨＣの如く新鶴丸塗り替えが始まっていて、緑系のＨＡＣオリジナル色は、早々と見納めになってしまいます。明日の札幌は快晴の予報。何としても撮らねば！
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地域航空路線の維持について話し合う国土交通省の有識者会議が、昨日行われました。地域航空会社５社とは、今回搭乗したＨＡＣの他、ＪＡＣ・ＲＡＣ・ＯＲＣ・ＡＭＸだと思われます。今後の10年間を見据え、系列大手の垣根を越えたコスト削減策などを話し合うとの事。「需要の拡大の取り組みも必要だ」との意見も出たそうです。その通りでしょう。年内に中間報告書を取りまとめる予定、との事。
《今日のニュースから》
９日 英キャメロン首相 日立製作所鉄道車両工場を視察
１０日 Ｂリーグ 全日程発表 ９月22日東京ｖｓ沖縄で開幕