№1538 青い森に新幹線にバスに飛行機 盛りだくさんの東北・北海道旅行 3.道南いさりび鉄道に乗る

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 北海道新幹線開業と同時に江差線から転換された第三セクター鉄道「道南いさりび鉄道」。今回の旅は、この鉄道の乗車も目的の一つでした。
 思えばこの路線に乗るのは、江差線時代から通算しても、いつ以来になるのだろう。しかも昼間のローカル列車だと、たぶん青函トンネル開通直後くらい以来、ではないかと…。

 5月17日(火)
 しかし、函館から木古内に向かう列車は、7時04分の次は何と、10時40分まで3時間以上なし。上磯行を含めても7時40分から3時間あります。
 昼前まで、函館駅付近をウロつく事となります。ただ、部屋の外を見ると、少しづつだが青空が広がってきて、期待できそうかも?
 ホテルの外に出ると…、寒い?さすが北海道!?

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 改めて、4年振りの函館駅。
 一気にスカッととはいかないものの、じわじわと青空が広がってきました。しばらく駅前でバスを撮ります。函館バスなどは後日本体再公開時にご覧頂くとして…。

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 北海道観光バスの新エアロスター。湯の川温泉~新函館北斗駅間の新路線。ただまだ知名度が低いのか、どの便も乗客がほとんどいない。

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 市電の函館駅前電停。改装されていました。
 市電で谷地頭の方まで乗ってきました。

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 青柳町の電停の近くから仰ぎ見る、函館山。花に関しては博学が全くないので、手前のピンクの花が何なのか解らないのが、辛い所…。

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 坂道を下って、宝来町付近から仰ぎ見た函館山と市電。

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 函館市電は過去に、松風町~宝来町間を労働会館経由で結ぶ東雲線という路線がありました。1992(H4)年3月一杯で廃止。末期は1時間に1本程度と、市電らしからぬダイヤでした。その当時の様子が、道路上に掲げられています。

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 現状はこんな感じ。電停があった場所。雰囲気はあまり変わっていないと思うが、路面電車では道路上から線路が撤去されてしまったら、後には何も残りません…。

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 十字街の交差点、函館市企業局の建物の前には、信号塔が保存されています。
 なお「箱館ハイカラ號」は、火・水曜日は運休。この日は乗れませんでした。残念だが致し方なし。
 いくつか郵便局を回ってきたのだが、局員は皆、新幹線H5系デザインの、北海道日本ハムファイターズのユニフォームのレプリカを着用していました。ファイターズ自身、この直前の西武戦で着ていたので、ご覧の方々も多いでしょう。

 ようやく木古内行の発車時刻が近づいてきました。駅に戻ります。

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 函館駅の、北海道新幹線の宣伝。ファイターズの大谷翔平選手を起用しています。この後札幌や新千歳空港でも見かける事になります。

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 函館駅では、道南いさりび鉄道専用の自動販売機が、JRの切符売り場とは別の場所に自立しています。

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 改札口に掲げられた、発車案内表示。左が道南いさりび鉄道、右が函館本線。

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 木古内行122D、キハ40 1796。見た目はJR時代とほぼ変わりなし。外観では銘盤と、優先席の表示が変わった程度、と見えました。車体にマークが張られているわけでもない。

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 車内も、JR北海道時代となんら変わりなし。1ボックスに1人程度の乗り具合。この後五稜郭で割と乗車があるのだが、確かにこの時間の函館発の利用が少ないのも事実か。

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 出発すると左手、「カシオペア」いました!

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 五稜郭までの複線区間で、「はこだてライナー」とすれ違い。

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 五稜郭では救援車代用のオハフ50、それに785系の増結編成。789系と離れた場所に置かれているという事は、もう再起の目はないか。

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 上磯に着いたら、ホームに客があふれていてびっくり。高齢の方々の団体さんで、木古内から新幹線に乗り継ぐのかと思ったら、渡島当別で降りてしまうのだそう。トラピスト修道院?

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 上磯を出ると、いよいよローカル線風情が出てきます。函館湾の向こうに函館山。

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 川の流れもみずみずしい。

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 渡島当別で団体さんが降ります。駅前には観光バスの姿がありました。これで修道院に行くのでしょう。お試し乗車だったのか?
 残りの乗客は8人しかいない。最後部のボックスに落ち着く。空いているし、冷房もないからと窓を開け放つと、風が気持ちいい。

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 函館山が遠ざかっていく。快晴になって、風も気持ちいい。さすがにヒンヤリしている。
 この列車では、フレートライナーとの行き違いはありませんでした。

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 木古内は4番線に到着。
 在来線の駅は、いさりび転換時に駅員がいなくなったようです。先の団体さんの添乗員の話では上磯も駅員がいないそう。いさりびの駅員がいる駅はないという事になります。

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 木古内駅南口。

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 木古内駅のホーム。いさりびは4・5番線を使用します。〔スーパー白鳥〕などが行き交った1~3番線のホームは閉鎖され、立ち入りができなくなりました。この後、青森の方からフレートライナーが到着。

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 一方、新幹線側の北口。駐車場のみ、他に何もない。

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 新幹線の改札口。驚かされるのは、改札を入ってしまうと飲食店・売店はおろか、トイレさえない事。奥津軽いまべつもそうだろうが、新幹線駅では初めてではないか?

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 南口の「道の駅 みそぎの郷 きこない」。今の所、駅付近の観光物産店はここしかありません。

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 駅前のバスターミナル。函館~松前・小谷石線や江差線代替のバスが発着します。でも便数はどれも非常に少ない。

 道の駅でママチャリを借りて(4時間500円)、いさりびの駅を訪ねてみようと思います。無論全部を回る訳ではないが、なにしろ本数が非常に少ないので。

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 札苅駅に向かう途中で見かけた、芝桜。いさりびの列車からも見かけました。個人宅の土地の物のよう。

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 札苅駅。

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 泉沢駅。駅舎は札苅と全く同じ。

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 釜谷駅。ここまでが木古内町。
 この駅は貨車を改造した駅舎を使用しています。委託の駅員がいる事があるが、この時間は不在でした。地元のワイドショーで取り上げられた事があるらしい。「駅舎がコンテナ」とテロップに上がったよう。

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 道南いさりび鉄道の駅名票。駅番号も表記されています。木古内→五稜郭が下りなので、木古内から番号が増えて行きます。
 本当はここで、函館から来る124Dのキハ40を撮りたかった。ところが、上りホームで待っていたら、なんと下りフレートライナーが先に来て、ホームを丸々塞いでしまいました。お話にならない。コンテナ越しに去っていくキハ40を、呆然と見送るだけでした。
 再び木古内へ戻るが、何しろママチャリで往復20㎞だし、特に帰りは向かい風でもうヒーヒー。ほぼ平坦でも全然スピードが上がらないし、ふくらはぎが痛くなる。明日、大丈夫かなあ…。

 それでも15時過ぎには木古内に戻ってこれたが、ここでまた大失敗。いさりびの函館行(131D)の木古内発(15時18分)の時刻がウロ覚えで、しまった、列車が出てしまった!
 これは非常にまずい。次のいさりびは16時32分発133Dだが、函館着が17時31分。この日はこの後、夕方のHAC便で札幌に飛ぶ事になっているのに、これでは間に合わない!
 全然考えていなかったのに、新幹線+〔はこだてライナー〕以外に選択の余地がなくなってしまいました。でも木古内停車の〔はやぶさ〕は少ない。慌てて新幹線駅に向かうと、幸い16時22分発〔はやぶさ19号〕がありました。乗り継いで函館着17時05分。これでも若干危なっかしいのだが、もうこれ以外手段がない。

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 子供たちが描いた、新幹線の絵画。
 それにしても木古内は、新函館北斗以上に、本当に新幹線が停車する駅なの?と戸惑う田舎風情の町でした。6年前の東北新幹線の二戸でも感じた事だが、それ以上。

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 はやぶさ19号、東日本のE5系。
 今回はさすがに特定特急券で乗りました。前日よりは乗客が多かったが、進行方向右側のA席の空きを見つけて座ります。

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 右側だと、函館山を見る事も出来ます。

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 新函館北斗到着直前、左に大きくカーブを切る最中、右には七飯から大沼へダイレクトに向かう「藤城線」の高架橋を見る事が出来ます。急勾配対応の別線で、新幹線開業前の〔北斗〕系等の特急も走っていました。今も貨物列車は当然だが、普通列車が3本走るのは意外。

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 16時45分発〔はこだてライナー〕、今度は普通電車で、函館まではちょうど20分。
 ホテルに預かってもらったバッグを引き取る時間も必要で、空港へ行くバスは17時30分発となりました。定刻なら良いが、少々ギリギリっぽいかも…。

 道南いさりび鉄道に関しては、今回はとにかく片道しか乗らなかったからああだこうだいう事も出来ないが、やはり本数が少ないと思う。普通列車は基本的にJR時代をそのまま継いだ事もあるが、午前中の函館発が3時間も開いてしまうのは、やはり良くない。木古内は全列車停車していた〔白鳥〕系がなくなった事で、函館へダイレクトで行く列車が大幅に少なくなり、新幹線は停車が少ない上にやはり遠回りで時間がかかる(今回も、〔白鳥〕系とほとんど同じになった)し、割高。できれば上磯~木古内間は(函館~木古内間もだが)、もう少し本数が多くなってほしい。ただ、並行する函館バスがこれで増便したかというとそんな事もなく、案外木古内~函館間の移動は、この程度の需要しかないのかも。
 なお、「ながまれ」は函館停車中の所をチラッと見かけたが、釜谷駅の貨車駅舎に掲げられた運用表によると、この日は朝方に函館に着いたのちは、夕方まで出番なしの運用。どっちみち撮影も乗車もかなわなかった。いさりびに関しては、もう一度、できるだけ早いうちに函館を再訪し、乗り直したいと思います。
 北海道新幹線は、時間帯にもよるだろうが、現状は観光の利用の方が優勢だろうか。もう少し様子見が必要か。

 函館空港発、HAC242便の出発は18時30分、とにかく次の空港行函館帝産バスがキチッと走ってくれないと、大変まずい…。

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 JR東日本から、山手線等に関するニュースがいくつかありました。E235系量産車を539両(49編成)新造、駅は原宿と千駄ヶ谷、信濃町を改良。原宿は橋上駅舎を新設、現在正月のみ使用している臨時ホームは常設化。オリンピックのオフィシャルパートナーとなったJR東日本、2020年に向けて大きく変わるか。

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 7日 韓国環境省 日産自動車現地法人などを刑事告発
 8日 「パワハラ」相談 昨年度24万5125件 過去最多