№1537 青い森に新幹線にバスに飛行機 盛りだくさんの東北・北海道旅行 2.北海道新幹線!

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 いよいよ北海道新幹線です! 今回は最初から、北海道入りは新幹線と決めていました。
 事前の報道の感触では、思ったよりは乗車率が低いよう。実態はどうでしょうか。ともあれ、かなり久しぶりに、青函トンネル経由で北海道入り、でもあります。
 初めてなので、新青森~新函館北斗間ノンストップの列車に乗りたかった。なので新青森17時31分発の〔はやぶさ23号〕という選択になりました。

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 青森駅で購入の新幹線の乗車券+特急券。特定特急券を購入して空席に乗車、という選択肢もあるのだが、乗り具合を読み切れず、確実に進行方向左側E席に座りたかったので、普通の指定席の料金を支払いました。運賃3,240円+特急料金4,450円、合計7,690円。

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〔はやぶさ23号〕に間に合う青森発は、16時45分発弘前行670Mしかありません。新青森では40分待たされる事になる。全体的に、青森→北海道新幹線方面は接続があまり良くない気がします。

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 1年振りの、新青森駅。この駅の奥羽本線ホームは1番線…12連分、2番線…8連分あるが、〔白鳥〕系廃止後は当然持て余し気味。

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 ホームには〔白鳥〕系の乗車目標がまだ残っていました。

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 新幹線連絡改札の発車案内表示。1年前には空白だった左側に、北海道新幹線の表示が掲げられているのが目新しい。右側はただの「新幹線」。

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 コンコースでは、棟方志功の作品のレプリカの展示がありました。昨年7月から行われているので、北海道新幹線開業だから、というのではなさそう。今年の9月まで行われるとの事。

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 14番線には、JR北海道H5系の姿がありました。17時44分発東京行〔はやぶさ32号〕となるべく、待機中。

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 北海道をシンボライズした、H5系のシンボルマーク。H5系は東日本E5系と共通運用かと思っていたのだが、基本的に運用は固定らしい。通常では、青函トンネルを通過するのは2往復のみ。

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 E5系のシンボルマークも掲げておきます。

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 八甲田に向かって、E5系の〔はやぶさ30号〕が出発。この列車、去年乗った列車です。今は新函館北斗始発。
 入れ替わるように、〔はやぶさ23号〕が来ました。E5系。

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〔はやぶさ23号〕の表示。

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 指定された5号車に入ったら…。
 拍子抜け!全然ガラガラ…。特定特急券にしておけば、というのはあくまで結果論、ではあるが。他に4人しかいない。
 ともあれ定刻に新青森、出発です。
 車両そのものは昨年と同じE5系だから、北海道新幹線だからどう違うというのはない。

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 ちょっとばかり早いが、昼食兼夕食として、「青森函館弁当」を食します。左側が北海道・大沼牛の焼肉メイン、右側が青森の海の幸。真ん中に青森の甘味(リンゴ甘煮)。贅沢な一品(1100円)。ゆったり弁当を食べられるのも、新幹線の旅の良い所ではないでしょうか。

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 本州側、津軽半島の田舎。ビニールハウスが多い気がした。
 奥津軽いまべつ通過の前に減速開始、在来線と合流して、青函トンネルに入る。27分25秒で通過。表定速度約130㎞/h。もう少し早いかと思ったのだが。

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 北海道は曇り空になっていました。木古内を過ぎてスピードが上がりだす。トンネルはどこも、手前にシェードがありました。
 うまくは言えないが、沿線の雰囲気は、やはり本州とは微妙に違う。
 やがて大きく左にカーブを切って、新函館北斗駅には定刻到着。

 参考までに、〔はやぶさ23号〕の、新青森~新函館北斗間の通過時刻を記しておきます。
(実際のダイヤとは、多少の誤差があるはずです。秒は適当に調整して5秒刻みにしています)

新青森 発 17時31分25秒
在来線合流 17時41分15秒
奥津軽いまべつ 通過 17時45分45秒
青函トンネル 入 17時48分40秒
青函トンネル 出 18時14分05秒
在来線分岐 18時19分45秒
木古内 通過 18時20分35秒
新函館北斗 着 18時32分00秒

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 ホームに降り立つと、観光客の姿が多く見られました。さすがは北海道、階段もエスカレーターもエレベーターも、入り口には自動ドアが完備していました。上・下共にです。

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 新幹線の改札内コンコース。観光客の団体が目立つ気がしました。

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 改札の外、観光案内所付近もそう。この時間帯に関しては、観光の利用の方が圧倒的に多く感じられました。

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 南口の交通広場。函館バスの他、新規参入の北海道観光バスの新エアロスターが見えます(湯の川温泉行)。

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 一方の北口は…、何これ?すぐ目の前が畑。他には何もない。ここ、本当に新幹線の駅の前、なのでしょうかっ?

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「はこだてライナー」。18時44分発は快速で、五稜郭までノンストップ。

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「はこだてライナー」のマーク。函館山とロープウェイ、五稜郭。

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 快速の行先種別表示。

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 733系1000番台の車内。ロングシートだが、どこかDC特急に通じたインテリアと感じます。

 函館駅には19時00分、ちょうどの到着。その手前の留置線には編成をばらされたままの789系に加え、「カシオペア」がいました。

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 最後に、北海道新幹線開業時の時刻表。この先、どのように変わっていくのか。札幌開業までは平行線かもなあ。

 青森~函館間はトータルで2時間15分、これでは〔スーパー白鳥〕より遅い。青森・函館とも郊外に駅を造った以上、二次アクセスとなる在来線のダイヤをもう少し良くしないと、新幹線自体がまあまあ早くても、効果が出ません。特に青森は対東京方面優先で難しいのだろうが、何とか改善が図られないといけないのではないでしょうか。

 明日は道南いさりび鉄道に乗るが、天気は期待できないのかなあ。と思いつつ駅前のホテルへ。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 モハメド・アリの遺体を乗せた機体が、ケンタッキー州ルイビルに着いたとニュースにありました。遺体を運んだイースタン航空は、四半世紀前に消滅した米メガキャリアの名前とカラーで昨年よりマイアミをベースに運航しており、MRJも発注しています。

《今日のニュースから》
 5日 エアレース世界選手権 室屋義秀が日本人初優勝
 6日 JR京浜東北線回送電車脱線事故 現場責任者ら4人書類送検

 京浜東北線の事故は、一昨年の2月に川崎駅構内で、回送電車が作業用車両に衝突して脱線したもので、事故報告書は去年既に出ていて、作業の指揮命令と作業手順の遵守が徹底されず、線路閉鎖が行われていない線路への作業用車両の進入を防げなかったのが原因とされています。正直何をいまさら、という感はあります。

№1536 青い森に新幹線にバスに飛行機 盛りだくさんの東北・北海道旅行 1.青い森全駅撮影完了

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 先月半ば、東北(青森)と北海道に、4泊(夜行車中泊含む)4日で出かけてきました。8回に分けて書く予定です。
 今回は目的がたくさんあって、まず青森は、昨年訪ねた青い森鉄道の駅の内、撮り残した6つの駅を撮影、その後いよいよ北海道新幹線に初乗り、函館に向かいます。
 2日目は江差線を転換した道南いさりび鉄道に乗車、夕方はHAC(北海道エアシステム)初乗りで札幌に飛びます。
 3日目は、HAC機の撮影の後、札幌の郊外でバス撮影、午後は環状線が完成した札幌市電に乗車、A1200形も撮影しました。
 最終日は新さっぽろでバス撮りまくり、午後は新千歳に移動して旅客機を撮った後、ANA便で帰宅の途に就きました。
 事前の天気予報は初日の青森、二日目の函館が今一つ良くなかったのだが、案外好天になってくれて、盛りだくさんの内容になってくれました。

 5月15日(日)

 八戸までは、昨年同様国際興業の夜行バス〔シリウス〕です。4年間で3度目だ。もう夜行列車がなくなって久しいのでねぇ。

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 日曜日の東京駅八重洲南口高速バスターミナル。相変わらず、特に水戸行、鹿島行の行列が長い。終車までに全員乗れるのか心配になるほど。

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〔シリウス〕は3番線から出発。全席予約の夜行ゆえ行列は短いが、満席の表示が出ている。

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 この晩の〔シリウス〕号は、1年前と同じく、国際興業のガーラ、835号車。4年前にも乗っています。

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 車内はまるで変わりません。

 この後池袋駅を経由するが、乗客は多くなるものの、満席とまではならなかった。王子北ランプから首都高速へ。窓の外を振り返ると、スカイツリー・東京タワー、両方ともライトアップされるのが見えました。

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 5月16日(月)

 この日は岩手山SAの停車は気づかず、岩手山を見る事はありませんでした。

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 外を見たら…、晴れてるじゃん。どこまで持ってくれるのかなあ。
 イルミネーションまぶしい喧噪の大都会から、青い空と緑の山々の東北の田舎。一晩でこの劇的な変化こそ、夜行バス(特に地方都市行・東北行)の夜行の醍醐味ではないでしょうかね。

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 八戸駅東口、15分程早く到着。外に出ると、寒い!さすが東北。

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 昨年同様、駅の近くでバスを撮影。南部バスに関しては特になかったが、八戸市営バスはエルガミオ2枚を撮りました。南部バスは富士7E型車体がまだまだ多く、今後注目は間違いないはず。

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 7時を過ぎると東口の駅前広場は、特に学生が多くなった。西高校やウルスラ学院へのバスが頻発する。
 しかし8時を過ぎたら急に少なくなる。代わってスーツ姿のビジネスマンが増えるが、新幹線だろうか。

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 改めて、快晴の元の八戸駅。
 もっとバスを撮っていたいけれど、今日は、青い森鉄道の残り6駅の撮影が優先。8時55分発の青森行で出発します。
 八戸のバスを撮るなら、一度は中心部に行かないといけないが、ここしばらくは、そこまでの機会は作れません。

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 青森行8時55分発は、青い森703系でした。本来は快速用だが、3月26日の改正で大半が普通列車に格下げとなり、普通列車の運用の方が多くなった。ちょうどJR東日本のキハ40、IGRの701系とそろい踏み。
(去年と同じだ)

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 青い森703系の車内。JR東日本E721系と共通設計ゆえ、車内もJRの近郊電車そのものという感じ。アテンダントが乗っていました。

 ここから行きつ戻りつ、昨年撮影できていない6駅(陸奥市川・下田・向山・三沢・小川原・乙供)の各駅に乗り降りして行きます。

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 まず降り立ったのは下田駅。おいらせ町の玄関口です。

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 相坂川の鉄橋。遠くに八甲田の白い山も見るのだが、この画像でははっきりしないですね。
 駅から徒歩15分程のおいらせ町役場(旧下田町役場)では、十鉄が運行するおいらせ町民バスを見ました。日野中型車が入っているとは知らなかった。
「おいらせ町」というが、奥入瀬渓谷とは全然関係ない。

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 一つ戻って、陸奥市川駅。八戸市です。駅前の通りを八戸市営バスが走ります。

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 三沢駅。降り立つのは十鉄廃線(当時は休止の予定だった)直前の2012(H24)年2月以来、4年ぶり
 十鉄の駅は、今はどうなっているのだろう?一年前に車内から見かけた時は、ホームはそのまま残されているように見えたのだが。

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 ホームどころか、駅舎そのものが未だ丸々残されていました。「電車」の2文字まで、そのまま。

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 そば屋も引き続き営業中。

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 窓口も、バスの乗車券発売で開いています。
「駅前」からは電車代替バスの他、週末に運行される国際興業のバスタ新宿行「しもきた号」も発着します。

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 ホームもそのまま残されています。さすがに線路は剥がされているが。
 この駅の跡地、この先どういう方向で使われる事になるのでしょうか。

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 一つ戻って、向山駅。素っ気ない無人駅で、あたりにも何もないが、先のおいらせ町民バスが入ります。
 駅舎には「向山駅ミュージアム」が入っています。ただし土休日のみの開館、訪れた時は閉まっていました。

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 待合室には、写真が展示されています。ほとんどはEH500のフレートライナーだ。

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 弁慶号の模型。元はイオンモール下田にあったものが、寄贈されたのだそうです。

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 田園地帯の彼方、遠くには未だ白く雪を被る八甲田の山々。この車窓こそ、春の東北の魅力の一つだと、改めて感じました。

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 乙供駅。
 七戸から十鉄バス路線が入るが、全便土休日運休…。

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 乙供から小川原まで2つ戻るが、途中上北町(ここは去年降りた)で、なぜかIGR7000系とすれ違う。向こうは回送とはいえ、なんだろう。

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 最後に、小川原駅。三沢基地に近く、米軍の戦闘機が低空・低速で降下して行くのを頻繁に見ます。合間に、J-AIRのE170も降下して行きました。

 これで青い森鉄道の、目時~青森間全27駅の撮影が完了しました。この旅行記が終わった後、改めて全部ご覧頂こうと思います。

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 青森まで直行です。575Mは、再び青い森703系でした。
 陸奥湾の鴎島。

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 以前もご覧頂いた、旧野内駅のホームの跡地。

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 これも以前ご覧頂いた、現野内駅に近い、市営バスの東部営業所。J-BUS系の中型車が多い。

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 青森機関区に並ぶEL。EF510、EH500、EH800。

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 青森に着きました。1・2番線が青い森鉄道の専用。

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 青森駅のバスターミナル。
 それにしても、青森駅前で青空を仰ぐのは何年振りだろう?事前の天気予報であきらめていたのに、運が良かったです。時間まで、駅前に現れるバスを撮影していました。

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 青森観光バスの「ねぶたん号」。

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 青森市営バスの一部のローカル線は、「市民バス」に転換されました。民営事業者に委託される形態です。八洲(やしま)交通の矢田・滝沢線。
 この他、浪岡線を走る弘南バスも見かけました。ここで撮った弘南バス・青森市営バス・十鉄バスに高速バスで現れた岩手県北バスについては、八戸市営バスの追加分と共に、明日本体で再公開致します。JRバス「はやぶさ」色が来なかったのが残念。

 夕方、いよいよ北海道新幹線で北海道入りします。それは次回。

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《今日のニュースから》
 3日 エジプト出身力士大砂嵐 祖国の相撲大会で子供たちと交流 
 4日 日米防衛相会談 地位協定対象見直し協議で一致

 七飯町の小学生行方不明事件、いろいろ意見はあろうが、とにもかくにも無事に見つかった事が何よりです。本当に良かったです。この一件、世界各地の放送局でも報道されたそうです。
 世界はあちらこちらで大洪水、米テキサス州にパリにドイツ、台湾でも桃園空港が浸水で一時機能がマヒしたとか。

№1535 バスマガジンvol.77(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.77」が先月末発売になりました。表紙はテストコースを走る新エルガミオ。
 今号も、前号で予告された記事の一部が掲載になっていませんでした。「痛バス」って、何の事だったのか?連接バスもなかった。

いすゞエルガミオ×日野レインボー 最新車両独占試乗!
 と言っても日野レインボーはエルガミオより遅れて発表になっていて、試乗はエルガミオだけなのだが。
 冒頭のテキストを見てそうかと思ったが、AMTのみの設定になった事で、三菱ふそうも含めてMTの設定がなくなりました。長いギアチェンジの棒も、もう見る機会はほとんどなくなっていたが。
 また、J-BUSの一般的な路線バスは、全部ノンステップ車になりました。後は三菱ふそうのエアロスターにワンステップの設定が残るのみ。
 やはり全体的には前号のCGとほぼ同じで(自画自賛?)、エルガをそのままダウンサイジングした印象。燃料給油孔の位置も同じ。
 乗客目線でのフィーリングなどはやはり実際に乗って見ないと解らないが、一方でドライバーの確保に配慮した仕様もかなり取り入れられている模様。女性ドライバーを意識したUVカットガラスなんか、ああそうかと思った。
 今号の時点では、まだ市販第一号は見られませんでした。
 藤沢工場が、「いすゞファンの聖地」ねぇ。いずれ博物館も造られるのか?

帰ってきた 路線バス全方位レポート

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 Vol.8は青森県。先月行って、見て来たばかり。なので多少興味は持たれたが、正直ややあっさり、拍子抜けした記述と感じました。前回は12年前の創刊間もないVol.5で取り上げられていて、7ページ割かれていたのだが。青森県は広く、津軽・三八上北・下北でかなり様相が異なるし、この間には新幹線の新青森延伸と大イベントがあったので、もう少し突っ込んで書いて欲しかった。
 特に青森市営バスの支線の市民バス転換は、結構重要な出来事のはずだが、「その他の定期バス運行事業社」に、青森観光バス、八洲(やしま)交通が記されているのみ(他に弘南バスが浪岡方面を運行している)。
 また何度か書いているが、八戸市ではバス利用促進のキャンペーンが行われているので、この辺の記述も欲しかったです。
 基幹的な事業者の顔ぶれは変わらない。ただどこも運行規模の縮小に歯止めがかからないようで、特に十鉄が心配。土休日はほとんど走らなくなっているし。新幹線新青森延伸時には、十和田湖や下北への二次アクセス路線が設定されたが、残念ながらJRバス東北〔おいらせ〕以外は定着せず、短命で終わっています。
 モノクロページに車両の台数表があるが、弘南バスと八戸市営がないのはどうして?意外だが、十鉄は12年前より台数が増えている。電車代替バスを始めたから?しかもいすゞオンリーだったのが、他3メーカーも入っている(日野については、おいらせ町町民バスでの運行を確認しています。近々本体で公開します)。

おじゃまします バス会社潜入レポート vol.77 一畑バス

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 まず、一般路線車の「青バス塗装」は、台数限定の復刻だと思っていたのだが、近年導入の車両は皆このカラーだそう。としたら、「復刻」ではなく「復活」なのか?ただ昨2015(H27)年は一般路線車の導入がなく、今年以降の新車両(新エルガ?新エルガミオ?)が注目されます。
 路線網は松江と出雲で分断され、間を繋ぐ一般路線はなくなった。今後の運行が若干心配されるが、出雲地域は大型路線車の導入が続いているようで、この辺は希望が持てるかも知れない。「車種ラインナップ」で「うさぎ」という行先が見られて、出雲故にどこ?と思ったが、出雲大社より北、日本海に面した小集落で、本当は「鵜鷺」と書き、「白兎」とは関係なさそう。ただしズバリ「鵜鷺」というバス停は無く、鷺浦が集落の中心になる模様。
 ここでは一畑バスの他、空港バスを運行する松江一畑交通・出雲一畑交通も若干取り上げられているが、松江の方は若干扱いが軽い気がする。また、隠岐一畑交通について触れられていなかったのは気になりました。一畑バス・出雲一畑交通・松江一畑交通・隠岐一畑交通は一畑電車共々、一畑電気鉄道を持ち株会社として対等なので、やはりまとめて取り上げるべきだったのではないでしょうか。離島は取材が大変ではあろうが。
(前号の「終点の情景」は隠岐一畑交通でした。隠岐の公式Webを見ると、「青バス塗装」のエアロミディMEが見られるが)

バスのある博物館 第四回 東急 電車とバスの博物館
 バス、というか、日本における私鉄系の博物館の草分けで、最初は高津駅の高架下にあり、複々線化工事(大井町線延伸受け入れのため)で宮崎台に移りました。
 近場だし、リニューアル後の博物館に行きたいとは考えているが、今の所機会なし。写真だけで見ると、バスそのものは、RB10(一般路線車)とB623B(東急コーチ)の2台体制は変わっていない。RB10は車号TA1525(高津〔営〕)で横浜ナンバーなのに行先表示が「中延営業所前」なのはミスマッチだが面白い。2台ともナンバープレートは本物っぽいが、乗用車は廃車になったら、プレートを例外なく返納しなければならないはずなので、という事は2台とも、車籍はまだ残っているという事なのか?1975(S50)年式コーチは既に40年経っており、そろそろ違った車両の追加展示があっても良いのではないか(何を展示するかは検討課題となろうが)。
 しつこく書くが、他の大手私鉄や公営交通も、貴重な車両群が少なくないので、この位の博物館を作って欲しい。特にバスは使用年数が短いから、歴史的な車両もすぐに消滅してしまうので。

 バスドライバーの問題は関越や軽井沢の事故もあって世間の関心も集まっているとは思うが、どの事業者も人材確保には腐心しているようで、地元神奈中バスでも、現代的なイラストを使って募集を行っています。ただ、保育園や高齢者介護にも通じる話だと思うが、どこか「いくら金を出す」「誰が金を出す」という方向に行きがちな所があるが、仕事に携わる人々個々の資質の問題があるので、金で済むほど話は簡単ではない。養成に3年かけても、必ずしも立派なバスドライバーになる保証はないし。何よりバス業界(ひいては公共交通)そのものの社会的地位の向上が欠かせないし、場合によっては業界そのものの再編成も、必要ではないでしょうか(特に零細貸切事業者)。

 加藤佳一氏の「終点の情景を求めて」。第9回のつつじ観光バスの赤岩渡船。もうみなさんお気づきのはずだが、ここは「バスジャパン・ハンドブックシリーズS91 朝日バス」の「終点の構図」で取り上げられた朝日バスの葛和田と利根川を挟んで反対側で、その赤岩渡船で結ばれている所です。「バス屋稼業」もだが(今号ガイドが取り上げられた奈良交通も、BJの次号で取り上げられる)、この記事は、「BJ」と同時期に取材が行われる事が多いようです(全号ではない)。

 冒頭にも記したが、この数号、次号予告で記された内容が掲載されない事が多いので、無論色々事情はあろうが、せめて数号遅れてもいいから、いずれきちんと記事にしてほしい。その次号では、いよいよ新エルガミオ&ブルーリボンの市販第1号が見られるか?富士7Eは、特に三菱ふそうor日野が注目でしょう。南部バスではまだ(日野が)走っていますよ!

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 昨日、スイスのアルプスを縦断する「ゴッタルドベーストンネル」がついに開通しました。青函トンネルを抜いて世界最長となったので、一般のニュースでも話題になったようです。57㎞と言ったら、東海道線で言うと東京から、辻堂の先くらいになります。旧ゴッタルド峠の路線は何度か通過した事があり、トンネルの前後はスイスらしい風光明媚な景色も楽しめるので、長距離列車が新トンネルに移動すると、そういうのが楽しめなくなるからやや複雑な心境でもあります。とはいえ、これでトラック輸送が列車に転換するなど、輸送力増強だけでなく、環境面でも期待される新トンネルではないでしょうか。なお、営業の列車が走るようになるのは秋になるとの事。
 一昨日の事だが、常磐線・小高~原ノ町間の7月12日の再開が、JR東日本水戸支社から発表になっています。当面は9往復。竜田~原ノ町間の代行バスは、引き続き原ノ町駅発着で運行。相馬~浜吉田間は今年中には再開が期待できそうだが、竜田~小高間は、いつか再開する日が来るのでしょうか。

《今日のニュースから》
 1日 三菱マテリアル 戦時中強制連行の中国人元労働者3765人と和解 
 2日 欧州中央銀行 政策金利を据え置き

 参議院選挙は22日公示・7月10日投票と確定しました。今から駅前の演説とか、街宣車の騒音が憂鬱です。今月はその前に、ペルーの大統領選決選投票、EU離脱か残留かを問うイギリスの国民投票、さらにはスペインの総選挙があります。どれもひょっとしたら、参議院選挙より重要でしょう。特にイギリス。