№1508 思い出の海外旅行クロニクル 22.2003年ハンガリー 1
「思い出の海外旅行クロニクル」、今回は2003(H15)年11月のハンガリー旅行について、6回に分けて書きます。
ハンガリーは、当時のユーレイルパス通用17ヶ国で唯一の、旧共産圏の国家です。ここには過去2回、1996(H18)年と翌1997(H19)年に訪れているが、どちらも他国から来て、わずかな期間過ごしたにすぎません。今回はある程度日数を取って、全てとはいかないが、あちらこちら鉄道で足を運んできました。さて、体制が違う他国とはどこか違いがあるのでしょうか。楽しみでもあり、ほんのわずかだが、正直緊張感もありました。
2003年11月20日(木)
今回は往復ともJAL利用、パリ経由です。冬場はお馴染みのパターンかな。
おなじみのJL405便、B747-400、JA8081。まだ90’s鶴丸カラーでした。その向こうには第1ターミナル移転前のANA機、そしてJALとの統合が決まっているJAS機も見られます。
この日の成田は天気が悪く、管制塔の上部がもう雲に隠れてしまう程。
15分程遅れて出発。エアインディア機の手前にいるのは、フェアリンク(現IBEX)のCRJと、NAL(後にエアーセントラル→ANAウィングス)のF50。
R/W34Lより離陸、すぐ後ろに、退役間近のMD-11がいました。ちょっと浮いただけでもう雲の中、窓の外が真っ白になる。
10分弱で雲海を抜けると、青空。この劇的な変化も飛行機ならでは、か。
キャビンの様子。ほぼ満席との事。最後部のブロックは、見た限りでは日本人しかいない。
離陸直後に提供されたオツマミ。モニターはNHKニュースで、前日発足した第二次小泉内閣について伝えていた。
離陸後の食事。洋食のカジキマグロをチョイス。ワインはボルドーの「FLEUR DE LYNCH」(白)。
日本海からシベリアへ抜け、成田離陸から2時間でアムール川上空。
リフレッシュメントはデニッシュを選択。
この日はウラル山脈上空は経由せず、もっと北よりのルートを飛行。カラ海?昼間のはずなのに薄暗い。
成田から10時間弱でストックホルム郊外のアーランダ空港上空。10ヶ月前のポルトガル行の時も通過していました。ここはまだ雪はない。11月となると、北欧は真昼間でも、もう夕方みたいだ。
CDGに向けて降下を開始、という所だが、デンマーク上空あたりから、欧州も曇り空になってしまって、下界は雲しか見えない。
パリのシャルル・ド・ゴール空港は、9分の遅れ。それでも成田での遅れを10分詰めました。
ガラス張りのボーディングブリッジが長い。周りが日本人ばかりだと、どうも外国の空港、という感じがしない。
ブダペスト行AF2694便はターミナル2Bから。殺風景な乗場からバスで移動するが、F→E→C→A→Bと大回りになるので15分位かかった。
ターミナル2B。
AF2694便は、旧マレーヴ・ハンガリー航空(MA)のコードシェアで、MA555が正確なナンバー。しかし理由は解らなかったが、1時間の遅れになるとの事だった。外は急速に真っ暗になる。
暗くなってしまって景色は楽しめないが、空港の明かりは美しい。しかし滑走路は遠い。
離陸すると、少しは天候が良くなったのか、雲の切れ目からパリの街明かりが見えたようだ。
キャビン。座席は全革。スクリーンが展開されてプログラムが流れるが、イヤホーンはないから音声は聞こえない。
機内食はきちんとしたホットミールで、肉ときのこをクリームで絡めたものにポテトが付く。
旧共産圏のエアラインだからサービス面でどうかなあとも少し思っていたが、少なくとも西側のエアラインとの差はありませんでした。CAの対応も良く、好印象でした。
22時ちょうど、ブダペスト空港に着陸。モヤが出ているのか、ターミナルは少し霞んで見える。そのターミナルからかなり離れたスポットに停止した。
改めて、MA555(AF2694)便。B737-700。
外へ降りると、寒い…。首都の空港ではあるが、CDGや成田と比べたら、やはりどこか閑散としていました。機体の数も少ないが、見た限りでは、旧ソ連機の姿はもうなかった。
MAはこの4年後、JALなどと共にワン・ワールドに加盟するも、2012(H24)年に経営破綻、消滅してしまいました。
空いていた事もあったろうが、入国は思ったよりスムーズに事が運びました。
最初は普通のバスと地下鉄の乗り継ぎで市中まで行くつもりだったが、ただでさえ遅い時間の上に、さらに1時間の遅れ、時差ボケもあって疲れました。市中までは、「エアポートミニバス」を利用。早い話が相乗りタクシーで、待合室の脇の案内所で、先に買っておいた乗車券(ホテル名を記される)を渡すと、ある程度乗客が集まった時点で、ホテルの名前で呼び出されるシステム。2100HUF(≒1050円)と、やや高いか。市中の、宿泊のホテルまでは20分程度で着くのは便利でラク。
とにかくもうすぐ日付が変わってしまう時刻。さっさと床に就いてしまいます。
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2003年11月21日(金)
翌日はニュガティ駅から北東部を目指す。市電に乗って(市電は後日書きます)駅に向かい、今回利用する「ヨーロピアン・イースト・パス」をヴァリデードしてもらうが、窓口が違っていたりしてあちらこちら行ったり来たりする内、デブレツェン行出発2分前。駅の様子を撮るヒマはありませんでした。
とにかく霧が濃くて、しばらくは窓の外は何も見えない。視界100m?風景を楽しめなければ全然面白くない。
それでも2時間位走ると、霧が晴れてきた。青空が広がる。ひなびた農村地帯。
列車の速度はあまり早くない。100㎞/h弱。最初は霧のせいかとおもったが、そうではなく、最初からこのスピードで設定されているみたい。
理由は解らないが(やはり霧か?)、デブレツェンは30分以上の遅れになり、次のマーテーサルカに行く列車はギリギリになった。なのでとても駅の観察とかはできませんでした。
列車は混雑して、しばらくは座れない。
名前は失念したが、どこかの無人駅。駅付近の集落は、どこもひなびている。駅以外は人家がほとんど見られない。
マーテーサルカ駅は案外大きく、駅舎は近代的建築。駅前にはバスターミナルがあり、どの乗場も乗客が長い列をなしている。
一方で、駅の近くでは馬車を見ました。ハンガリー国内では他の場所でも、チラホラ見かけます。
最初はダイレクトにニュイーレジハーザを目指すプランだったが、ザーホニへの路線に乗ってみます。他にもたくさんの路線が分岐しているようで、どれも魅力的ではあるが。
ザーホニ行ローカル列車。
どこかの無人駅の反対側には墓地があり、色取り取りの花が飾られカラフル。花は皆新しい。春分の日・秋分の日のような習慣が、ハンガリーにもあるのでしょうか。
沿線の集落は、正直な所少し貧しいのかなあと思ってしまいました。欧州の他の農村地帯と比較して、そう感じる。
ザーホニ駅。やけに近代的な駅舎だが、駅付近は閑散。
構内は広く、架線が貼られているのは、ウクライナとの国境に接しているからだろう。もっともウクライナの車両は見かけなかったが。
(ウクライナ側は1520㎜軌間になっているようだ)
ザーホニ駅の窓口の路線図を見ると、全国各地に「ファーム鉄道」なるものが走っているらしい。一部はナローらしい。
この後、この日泊まるニュイーレジハーザまで向かうが、もう暗くなって、見てもらえるような写真はありません。スミマセン。
ニュイーレジハーザ駅は去年建て替えられたばかりらしい。とてもハンガリーとは思えない、モダンな駅舎。そのファーム鉄道なのか、駅前には路面電車然とした、ナローの線路が引かれていました。結局どんな鉄道なのかは解らず仕舞いになるのだが。
駅から30分ほど歩いた場所に、ホテルを見つけて投宿。12100HUF(≒6050円)ではあるが、部屋はバストイレ付で広くしっかりしている。朝食もあって、上々ではなかったろうか。ただしエアコンの効き過ぎ?で少し暑い。敢えて窓を開けて寝る事に…。
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《今日見た・聞いた・思った事》
JR東日本が昨日、首都圏に駅ナンバリングの導入を発表しました。
私鉄に比べて遅くなったが、オリンピックまでには導入されるだろうとは思っていました。品川~田町間に想定されている新駅の開業時につくのかなあとも思っていたが、私の想定よりはやや早目になりました。
対象は電車特定区間(リリースで未だ「E電」の2文字を見るとは思わなかった)の276駅。10月1日から順次導入、同時に駅名票には中国語簡体字・韓国語の表記も加えられるとの事。
またJR独自の施策として、主な乗換駅21駅には、3レターコードも併記。東京はTYO、秋葉原はもちろんAKB、我が街戸塚にもTTKってつくんだ。駅ナンバーと併用されるよう。
16路線にナンバーが展開され、アルファベット2文字(JRのJ+路線の名前から1文字)に2ケタの数字。東海道線はJT、京葉線はJE、など。ある程度運転系統を重視した付け方になっていて、横須賀線~総武快速線は久里浜から千葉までJO○○で通し、青梅線と五日市線は中央線快速と同じJC○○になります。
また、系統が重複してもそれぞれ独立したナンバーが与えられるので、戸塚は、東海道線のJT06、横須賀・総武快速線のJO11、湘南新宿ラインのJS10と、3つのナンバーが一挙に与えられる事になります。
先の新駅新設を考慮し、山手線のJY26と、京浜東北線のJK21は空番になっています。
電車特定区間とした導入エリアは、狭すぎるのではないか?成田空港や小田原(箱根)、大月(富士山)が入っていないのは、外国人観光客の訪問を考えると、?です。JR東日本は広いからどこまでやるべきか?という問題もあるが、電車特定区間自体、広域化している現在の列車の運行形態からして実態に合っていないし、大手私鉄(京成・東武・西武・小田急)がもっと遠くまで全線全駅につけている事を考えると、少なくとも、車内に掲げられている「路線ネットワーク」に記された路線・駅は全部つけるべきだと思います。
あとは同じJR東日本でも仙台や新潟のエリアには導入されるのか。またJRは既に北海道・四国が導入済みだが、この後東海・西日本・九州も続く事になるのか。東日本の導入発表で、この3社も今年中には、という気がします。
大手私鉄の方も、先に名鉄が導入が発表しており、残るは西鉄のみとなりました。いずれ、各社の駅ナンバリングについて、大手私鉄を中心に分析してみたいと考えています。ナンバリングから、それぞれの路線の、各社における位置づけも、特に関東では見えてくる気がします。
ANAのブリュッセル便が、11日から再開される事になりました。もう少し後になるのかと思っていたのだが。ただ、空港ターミナルへの出入りは当然ながら相当厳しくなります。少なくとも、昔の成田なんて比べ物にならない。再開されても、利用率はどうだろう。日本企業のブリュッセル渡航自粛は続いているようだし。
《今日のニュースから》
6日 「なでしこ」大儀見優季選手 離婚 公式ブログで公表
7日 セブン&アイHD鈴木会長 退任を発表