№1507 バスマガジンvol.76(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.76」が先月末発売になりました。
 表紙ははとバスのピアニシモⅢ。
 今号は、前号の末に記されていた予告が、ほとんどありませんでした。どうして?
(函館のバス・インバウンド・公営バス)

先走りINFORMATION
 エルガミオの(予想・妄想コミコミ)先行紹介と称しているが、まず、メーカー正式発表を前に、こんな事をして大丈夫なのか?
 本日、新エルガミオ発売開始が、いすゞより正式に発表になりました。リリースの写真は正面から公式側しかないが、先行発表CGと同じになっています。
 エンジンは4HK1-TCNとされ、210馬力だそう。トランスミッションは6速AMT。全体的にはエルガの構造をそのままダウンサイジングしつつ受け継いでいると言えます。
 なお、日野のレインボーⅡ(レインボー?)に関しては、今日の時点は発表なし。

バスタ新宿誕生
 昨日オープンしたバスタ新宿は、一般のニュースでも大きく取り上げられました。外国人旅行者にもアピールするような設備も多数設けられているようです。
 在来の新宿周辺の高速バス乗場は19ヶ所とされ、現況(「バスタ」オープン前)の地図もあります。中には同じ新宿エリアの中で複数個所停車する路線もあるが(小田急シティバスの夜行など)。
 会社別ではJRバス関東・小田急箱根高速バス・ウィラー・エクスプレスも多いが、京王バスが圧倒的に多い。乗り入れ予定バス事業者を見ると、聞いた事がない事業者(旧ツアーバス)もかなりあります。高速バスだけでなく、深夜急行バスもここからの出発になり、神奈中・横浜神奈交バスの名もあります(在来のハルク前も停車)。
 なお、今回開業の時点では完全には統一しきれず、京王バス系の到着はGW過ぎまでは在来の場所になり、臨時便の出発も変わらないそう。小田急シティバスのプレミアム・アウトレット線はハルク前発着で変わらず、木更津線も夜間はバスタを発着しない便あり。今回は開業前の速報なので、次号の詳報を期待。

日野ブルーリボン ハイブリッド事業者別仕様

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 と言っても今号では2社だけだが。
 南海バス「堺シャトル」の新ブルーリボン・ハイブリッドに乗ってきた事は先日書いたが、バス趣味誌への掲載は、「バスマガジン」誌が初になりました。
 運転の実際については記されず、車内の仕様をメインにしています。神姫バスにも導入されてこちらも車内の写真があるが、比較すると「堺シャトル」は、ずいぶんとおごった仕様になっているなと感じます。たかだか10分程度の路線なのに。ただ、座席の定員は神姫バスと比較して3人増だが、全体の定員は逆に6人減になっているのが興味深い。
(なお、神奈中バス・東急バスにも導入されているらしい)

帰ってきた 路線バス全方位レポート
 Vol.8は沖縄本島。
 沖縄のバスはこれまでにも硬軟さまざまに取り上げられているので、特に新しい事は書かれていないと思います。新規参入は沖縄中央観光。東陽バスの新色・新車両については記されていません。
 一般の長距離路線が残っている背景が興味深い。那覇~名護線など、昨今の本土の思考だったら読谷あたりで分割されてもおかしくはなさそうで、この辺りを見ても、沖縄のバスはほんの少しのきっかけで、とても良くなりそうに思うのだが。
 後はモノレールとの関係が課題で、先月には那覇バスの首里駅琉大快速線が本格運行に移行し、モノレールとの乗継割引が行われているそうです。数年後の浦添市延伸で再編成はあるか、またICカードの導入はあるか、この辺りが今後の注目点でしょうか。

おじゃまします バス会社潜入レポート vol.76 はとバス
 まず、はとバス向けアストロメガの写真が、初めて出ました。
(今日の時点では、まだ具体的なデザインは発表されていない。4月25日の「東京タワーと国会議事堂(ロイヤルパークホテル ザ 汐留の絶景レストランブッフェ) 」でデビュー)
 注目されるのはやはり車両面となろうが、現在は外国産の車両がないという状況。アストロメガデビューまでの、ちょうど谷間という状況。また「フォルテシモ」はなくなって、後継車両も出ていないようです。新ガーラの初期規制車両が先代ガーラGHDより先にリタイアしたのはちょっと驚き。
 沿革には記されているものの、「横浜営業所」の詳細(所在地や経緯)については記されていませんでした(横浜市営バス旧野庭営業所の跡地を利用)。
 その横浜市営バスは、定期観光バス事業を9月一杯で終了すると発表しています。他地域でも、定期観光バスは縮小傾向です。東京は安泰だろうが、思うに、従来の定期観光バスのスタイルは転機に来ているような気がします。去年アメリカに行って、ニューヨークやワシントン、ボストンの「定期観光バス」を見かけたが、もっと短いルートで、かなりの頻度で運行されているようでした。日本で昨今一般路線バスの改造・改装車で運行されている路線のスタイルと見えます。はとバスも、今後はそういう方向性も検討される事になるのでしょうか。

バスのある博物館 第三回 トヨタ博物館
 昔はトヨタも大型バスを使っていて、昭和の終わりまでは見られたけれど、今のバスはマイクロバスのコースターだけで、あまりバスメーカーというイメージがしません。
 なのでバスの展示はボンネットバスと、「愛・地球博」のIMTSバスのみ。世界有数の自動車メーカーなので、車が好きな人は十分楽しめるだろうが。トヨタと言えば「カローラ」だろ?と思うが、ここでは出てきませんでした。
(あるとは思うが、公式Webサイトには記されていなかった)

 鈴木文彦氏の系統番号への提言は、既に5年前に発売されている「バスマップの底力」でも記されている事で、オリンピックを控えて外国人旅行者が急増している事で、再度の提言になったと思われます。
 ここでは番号そのもの(特に関東で主流の漢字併用)を問題視しているが、それは解るとして、それ以前に、付与に至るアプローチに問題があろうかと思います。神奈川県、特に横浜市で顕著だが、事業者によって付与方法がてんでバラバラで、主要事業者だけでも、

横浜市 … 数字のみ1~3ケタ
神奈中・東急 … 漢字1文字(発着地地名から)+数字2ケタ
京急 … 漢字1文字(発着地地名から)+数字1~2ケタ
相鉄 … 漢字1文字(担当営業所)+数字1~2ケタ
江ノ電 … 系統番号なし
(どの事業者でも、路線によって多少例外あり 特に市営→民営への転換路線)

となってしまっています。
 鉄道の種別名(特急・急行・快速など)のように、バスの系統番号の付与も各事業者それぞれの歴史的な経緯があるので、それぞれ発展してエリアが重複するようになると、不具合も生じるのだと思います。
 また、路線・系統そのものの性格や形態、、一部の便だけ若干の寄り道がある系統はどうするか、通勤・通学オンリーの特殊な系統は?とかも考慮する必要があります。
 まず乗客の利便性や採算性に多大な犠牲を強いない程度に、ある程度系統・ダイヤの整理・再編成を行っておく必要がある、それを踏まえて、どこかが音頭を取って、各事業者を説き伏せて統一に動く、という方向性もあるべきでしょう。

 軽井沢のバス事故は、成定竜一氏のコラムのみ、報道の在り方の方が中心に読めました。さくら観光バスはNHKの調査報道にも現れていて、今回の事故に関しては積極的にコミットメントしているようです。

 次号は新エルガミオにはとバスのアストロメガ、連接バス、痛バス(って?)と予告がラインナップされているが、色々事情もあろうが、まずは予告した内容をきちんと掲載して欲しいと思います。新エルガミオ、市販第1号は姿を見せるでしょうか。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 半蔵門線の九段下の一件は、車掌経験者としてはちょっと考えさせられてしまいました。アクシデント発生後に非常ボタンが列車の内外で操作された上に、ベビーカーの乗客とやり取りまであったのに、交代した後上司から言われるまで気づかなかったのは、ややヘンな気がします。そもそも、九段下は確か直線ホームで、時間からしても監視を普通に行っていれば、気づかないはずはない、と思うのだが…。

《今日のニュースから》
 4日 イスラエル 初の津波避難訓練
 5日 ウクライナ・ポロシェンコ大統領来日 二条城など見学