№1498 まったり 東海・関西の旅 3.南海の1日

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 天気予報、あまり良くありません。午後は晴れの予報を信じて、南海線方面に出かけます。 午後は新ブルーリボン・ハイブリッド(BRH)に乗るとか、行ってみたいと思った場所があったので、そこまで足を延ばします。「南海」尽くしの1日になりました。

 3月 7日(月)

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 難波8時20分発の和歌山市行普通。一気に乗り通します。今の南海線の現状を見ておきたかったから。
 8300系(8404F)でした。初めて乗るが、8000系同様、車内は今までの関西のイメージからは離れたイメージがありました。

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 座席なんてそう。他社もだけれど、座席に仕切りを兼ねた握り棒があるのも、昔の関西では考えられないものでした。ただ、8000系のような区分シートにはならなかった。

 住吉大社の手前で、空港急行に抜かれる。廃線になったばかりの阪堺電軌は高架線から見下ろした感じでは、線路際にフェンスが張られているが、レールはまだ撤去が始まっていなかった。

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 浜寺公園でラピート退避。上りの普通電車は8000系。

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 続いて空港急行を退避。
 浜寺公園も高架化が行われようとしていて、駅舎が閉鎖になった事は、一般のニュースにもなりました。この後数年でどう変わるのか。

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 先行して高架化工事が進む羽衣~高石間は、下り線は間もなく完成という段階、数か月の内には切り替えになるのでは?

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 先行して高架化が完成している泉大津でサザン退避。旧塗装復刻編成。

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 泉佐野でラピート退避。ラピートルジャー。

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 さらに区間急行を退避。向こうは羽倉崎行、次が終点なのだが。

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 尾崎でサザン退避。

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 みさき公園から孝子にかけては、沿線で何か造成工事を行っている。第二阪和国道の整備らしい。

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 和歌山市10時14分着。難波から1時間54分かかりました。折返し難波行。

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 和歌山市の駅前に現れる、有田鉄道のローザ。金屋口経由美並行。1日2本(土休日運休)。

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 帰り道は、和歌山大学前駅で途中下車しました。東口の駅ビル。「ふじと台ステーションビル」である事が強調されて、駅という印象が今一つ薄い。「大学前」なので、若い人が多いようだ。

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 和歌山大学から泉佐野まで、サザンで移動。自由席車の8000系の「J-TREC」プレート。関西でJ-TREC製の電車が走るのは、多分南海だけ(前身の帝国車輛製の車両を使っていた名残だろう)。関西では違和感があります。8300系は近畿車両だから、南海のJ-TRECは8000系で終わりになるのだろうか。

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 サザン同士のすれちがい。先に泉大津で追い抜いて行った旧塗装復刻車が、和歌山市→難波と折り返して、再度下りで現れました。

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 泉佐野駅。

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 泉大津駅。

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 高石駅の仮設ホーム。
 一瞬青空が広がったと思ったらすぐに雲が広がったりして、「曇り時々晴れ」の方が正しい、という感じの空模様。

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 いよいよ「堺シャトル」、BRHです。

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 新車は行先がフルカラーになり、客扱い中(ドアが開いている時)は、日英中韓の4ヶ国の言語で行先が繰り返し表示されます。

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 側面もフルカラーで、仁徳天皇陵のイラストも。
 堺シャトルは運賃220円均一で、先払い。

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 その車内。前輪のタイヤハウス上は左右ともデッドスペース(左タンク)になっているため、一番後ろに座る。なのでドライバーの運転操作は見られませんでした。基本的には2人掛けのハイバックシートが並んでいます。座席定員30名。
 サイネージ広告はあるが、特にハイブリッド車である事をPRするものは見かけませんでした。後方は窓部もラッピングされているので、やや薄暗いか。
 走り出すと、とにかく静かなのは特筆できます。ハイブリッド自家用車のような「プーン」という音を耳にします。ただ、全線で10分程度と短く、坂道も高速で走る区間もないので、評価は定まらないように思えます。信号待ちが多いので、ドライバーのストレスが溜まらないAMTは良いのでは。

 堺東まで乗り通した後、この時間は青空が戻ってきてくれたので、市之町東交差点まで戻って撮影しました。いずれ本体でご覧頂きます(更新が滞っていて申し訳ありません)。

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 高野線の堺東駅は、駅ビルの改装が終わって、きれいになっていました。
 高野線の急行に乗って、河内長野へ。

 今回行ってみたかった所、南海バスの終点の内、河内長野市内の石見川(いしみがわ)を訪ねる事にします。ローカル線で平日は日中の便がなく、夕方にならないと行けません。

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 16時02分発は沿線の学校の授業に左右されるスクール便でもあり、「学校が早じまいの日は運休」とか記されていたので、朝方念のため、南海バスの河内長野〔営〕まで問い合わせて、運行を確認していました。
 直前に、途中までほぼ同じルートの葛城山ロープウェイ行が出発していたからか、乗客は自分を含めてわずか4人。途中、運行を左右する学校の最寄りのバス停から乗車したのは、小学生一人…。運行日なのだから、子供たちがわんさか乗り込んでくると思ったのに、拍子抜け。その子供も含め、他の乗客は全て途中で下車、石見川への支線区間の乗車は、私一人のみになってしまいました。
 30分程で、終点の石見川着。バスは回送となって、慌ただしく帰って行きました。

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 三嶽神社。地図にはあったのだが入口が解らない。近くの農家のおじさんが親切に教えてくれました。気を付けないと見落としてしまうような、コンクリの小道を入り、灯篭の先の103段の石段を上がっていく。小さい、というか、鳥居とかないので、一件神社とは思えない感じ。

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 この路線の沿線にある、「行者湧水」。石見川バス停から徒歩で10分程戻った所(石見川口バス停が近い)。一応協力金500円を募っているようだが、小ペットボトル1本ならいいよ、と管理人のおじさんが言ってくれた。物産の直売所もあります。ただし9時~16時で、既に終わっていました(火曜日休み)。

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 さて、石見川の折返所には、現役のバス停とは別に、真っ白に塗りつぶされたひまわり型のバス停も経っています。明らかに「南海電鉄バス おりば」と記された跡が読み取れました。

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 現在の石見川の時刻表。河内長野駅行が平日5本・土休日7本しかないが、土休日の最終バスが平日より3時間も遅い、ローカル線にしてはヘン?な設定。

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 改めて、石見川の終点。
 国道310号線上に位置し、トンネルを経由して奈良県の五条に抜けられるが、その割には交通量はかなり少ない。静かなのは非常に結構。もっとも「路面凍結 積雪注意」とか「只今の気温 15℃」とかいうサインには、峠越えが近い国道を感じさせる。このバス路線自体、雨量規制がかかるとはるか手前で折返し運行になってしまうらしい。
 奈良県との県境にある神福山への登山口でもあるらしいが、それらしき道標などは見かけませんでした。先の土休日の方が便数が多く、終バスも遅いダイヤは、この辺も考慮されているのか。
 とはいえ、ご覧の通り、バス停付近は静かな山村。こんなロケーションの地まで、難波から高野線の急行で30分、バスで30分、合計1時間強で着くのは、関東の人からするとビックリするかも知れません。

 画像に映る、早い最終便17時37分発、ブルーリボンⅡのノンステップ車。朝っぱらに4便出発した後、9時間半も間が空いた後の最終バス。終点の直前まで他に客を乗せないまま、山道を河内長野駅まで下って行きました。

 今日はこのまま高野線に乗って、大阪のホテルに帰りました。

 尼崎市営バスが、今日の運行を持って事業を終了します。次回はその尼崎市営バスとのお別れを書きます。また、一度は行くべきと思っていた、福知山線の事故現場も訪ねます。気が重かったのは正直な所だったが。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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《今日見た・聞いた・思った事》
「JTB時刻表」「JR時刻表」「MY LINE 東京時刻表」4月号が一斉に発売になりました。皆さん、ページの隅々にまで目を光らせている頃だろうと思います。
「JTB時刻表」については後日書きます(国際線航空は掲載がなくなった)が、ここでは「MY LINE 東京時刻表」を眺めて気づいた点を数点。

1. JR常磐線E233系と小田急4000形の相互乗り入れが、やはり始まります。№1474で「あるのか?」と書いた、小田急の取手乗り入れもあります。JR⇔大手私鉄の通勤車の相互乗り入れは初のケース、大手私鉄の電車が茨城県に入るのも初めてです。
 小田急の常磐線乗り入れは平日12回・土休日14回、うち取手発着が平日2回・土休日1回あります。また平日で下り1回・土休日上下各1回、小田急編成が3本連続するダイヤがあります。我孫子滞泊が1運用ある模様。
 JRの小田急線乗り入れは平日15回・土休日10回あり、うち平日2回は本厚木発着の準急です。こちらも唐木田滞泊が1運用ある模様です。
(ちなみに取手発唐木田行は、新ダイヤでは平日は2本とも夜になり、土休日も午後に1本設定あり)
2. 南武線小田栄駅は営業キロの設定がなく、川崎新町までのキロ数を適用します。なんでだろう?
3. 東武野田線(アーバンパークライン)は列車番号の付与方法が変わり、始発駅発車時間帯+運用番号→運行区間と種別に対応したものになります。全列車末尾に「A」を付与(春日部でスカイツリーラインと被る番号もあるためか)。
4. 土休日に運行される、みなとみらい線・東急東横線「特急」~メトロ副都心線「急行」~東武東上線「快速急行」は、「Fライナー」の愛称はつかない。

〔カシオペア〕下り最終が上野を出発しました。明日の札幌駅の3・4番線ホームは、始発~〔はまなす〕出発まで、苗穂方の旅客の立ち入りができなくなります(去年の〔北斗星〕と同じ)。〔白鳥〕も含め、どうか最後まで、事故のないように。

《今日のニュースから》
18日 北朝鮮 弾道ミサイル2発発射
19日 ロシア南部でUAE機墜落 乗客乗員62人全員死亡