№1496 まったり 東海・関西の旅 1.名古屋へ 初の旧ツアーバス
今回から6回かけて、先日の東海と関西の旅について書きます。
関西に関しては、この数年、他地域と比べて意外に時間をかけていないなあと感じていて、昨年も暮れに1日休みを追加でもらって出かけて来た事はここでも書きました。
今回はさらに日数をもらい、5日間かけて東海と関西を訪ねました。尼崎市営バスが19日(今週いっぱい)を持って終了する事もあるし、無論他の関西の鉄道・バスの撮影も目論んでいました。
また、一年前に訪れた天竜浜名湖鉄道の駅の残り、西側の撮影も最終日に組み込んでいます。
それと、プランニングの後で南海バスの「堺シャトル」(南海線堺駅~高野線堺東駅)に新ブルーリボン・ハイブリッド(BRH)が導入される事を知り、またとないチャンスだと、さっそく撮って、乗ってこようと思ったのでした。
ただこの5日間、全体的に天候不順で、思っていた事がほとんどできなかったのですが、それでもBRHや尼崎市営バスは、何とか撮ってきました。それらを順次ご覧頂こうと思います。
3月 6日(日)
名古屋への足、夜行バスの選択となるが、そろそろ旧ツアーバスについても乗車を経験しておくべきだ、と前から考えていました。ウィラー・エクスプレスを選択したが、ウィラー・トラベルのWebサイトから予約した所、YCAT24時10分発T353便は、帝産観光バス東京支店への委託、となっていました。5,724円。
日付が変わる直前のYCAT。大勢の人々がバスを待っています。この時間帯の出発はほとんど全て、旧ツアーバス組。
名古屋行はこの時間では、予約した便以外に杉崎高速バス、キラキラ号(桜交通)、グレースライナーの便があります(他にウィラー本体の、豊田経由便がある)。他にもあるようで、京成・JR東海バス〔ファンタジア〕しか知らなかった身には、少しオドロキ。
旧ツアーバス組の場合、会社に関係なく、出発の10分前に呼び出しがあり、カウンターの前のテーブルでチェックイン、指示された場所で列を作り、黄色のベストのスタッフの誘導でバスに案内されます。前の便で名前が呼び出されるも、現れない乗客が少なくないよう。
(乗場は○番線と固定されない)
時間直前になり、6番線に着いた車両に案内される。見慣れた帝産カラーのエアロエース。ごく普通の観光バス。トイレはなく、30~40分後の海老名SAで休憩があるとの事。座席には、シートナンバーが書かれた紙が置かれている(非公式側からA→D)。座席のピッチ自体はやや広め?昨年暮れのJRバス「青春ドリーム」よりも広かったかも知れない。
この便はTDL始発で、東京の鍛冶橋経由。乗客は全体の半分以下という感じだが、2号車なので、1号車に乗客が集中しているかもしれない。
ほぼ定刻に出発。首都高速に乗ると、簡単なアナウンスの後すぐ消灯となる。読書灯はつかない。
ドライバーは2人で、もう一人は運転台の直後のシートに座る。昔の東北急行バスも、そうでした。
昼間は渋滞気味の保土ヶ谷バイパスも、この時間はスイスイ。予告通り、30分で海老名SAに着くと…。
高速バスがこんなに並んでいる!この後ろにも並んでいて、少なくとも20台以上はいたはず。
一応、前列に並んだ便の会社と行先を記してみました。
(左から)ウィラーT393 名古屋、平成コミュニティ 天王寺、武井観光 名古屋、ウィラーT323 名古屋、神姫バス 天王寺、ウィラーT343 名古屋、ウィラーT354 名古屋、帝産 名古屋、ウィラーL324 名古屋、サンシャインエクスプレス 大阪、平成コミュニティ なんば、青木バス 伊勢、オリオン 神戸
前列は一応高速バス優先スペースとされ、コーンが置かれている。バスが着くと交代ドライバーが降りてコーンを除け、バスが入線すると元に戻す、という感じ。しかしこのスペースだけでは到底足りない。次から次へとやってくる。ウィラーの名古屋行だけで何台いるのよ?
これだけのバスが毎日東名間を行き交うのだとしたら、〔ムーンライトながら〕の出る幕も、なくなってしまうのかも知れない、とか思った。
この顔ぶれを見た限り、極端に老朽化した車両はありませんでした。
今回乗車した帝産バスには、このような表記がありました(これは、海老名で合流?した1号車)。
SAの中。ファミリーマートはオープンしているが、他のフードコートはほとんど閉まっている。
20分の停車で出発。
3時過ぎ、新東名の藤枝SAに到着。海老名に比べたらバスの数は少なく、ウィラーと帝産だけ。
ここもファミリーマートが営業中。
さらに5時前、伊勢湾岸道の刈谷PAに到着。ここは6分程遅れたようだが(理由不明)、出発は5時10分定刻。この便では3ヶ所で休憩停車があります。JRのドリーム号は確か2回だったから、トイレがない事もあって、多少余裕を持たせているよう。停車時間はどこも20分だが、ある程度遅延を吸収する分も含まれているのか。
このPAにはEV充電装置がありました。
この後は名鉄豊明駅の真上を横切り、名古屋高速を経由して名古屋駅に向かう。ドリーム号は東側の藤が丘の方からアプローチするので、なかなか新鮮な感覚。もっとも外はまだ暗く、どこをどう走っているのかは解りづらいが、JRの車両基地を見る事が出来た。
終点、名古屋のささしまライブは、定刻より7分早く到着。ただ、無理をして走っていたとは感じませんでした。
ここは名駅通上、名古屋市営バスのささしまライブと、名鉄バスの愛知大学前バス停に挟まれた位置に数か所バス停ポールが並んでいるだけ。誘導員が出ている。名古屋駅からは遠い。10分程かかる。お客さんが続々到着するバスからゾロゾロ降りて、駅の方向へ歩いて行く。特に若いお客さんが多い。
(あおなみ線のささしまライブ駅は遠く離れた場所。要注意)
今回初めて旧ツアーバスを利用してみたが、車両そのものは委託の貸切バスそのもので、レベルそのものはまあまあ?安い便なので、座席とかに関してはまあ運賃に見合ったレベルだったと思います。隣に他のお客さんが来なかった事もあって、そんなに窮屈とは感じなかった。先述の通り、シートピッチはむしろ「青春ドリーム号」より広めだったかと。あとは、貸切バスと路線バスはやはり違うので、路線バスとして使う事を前提とした設備が欲しいかなと思う。夜行で読書灯が付かないのは不便。また、トイレがないのはやはり不安材料です。今晩みたいにダイヤ通りに走れる限りは無くてもいいかも知れないが、高速道路上などで何時間も動けない状況に陥った時が、どうしても懸念材料です。
それと、旧ツアーバス組はネット予約が一般的だが、逆にネット環境やスマホを持たない時、乗場に来て「○時の便はありますか?」と聞く事は、できないのでしょうか?YCATも名古屋も、切符売場みたいなものがないようでした。この辺も気になる点でした。夜行がほとんどだから、現時点では問題にはならないだろうが。
運行そのものは、全く問題なし。帝産バスであれば、全面的に信用できるでしょう。
横浜も名古屋も、旧ツアーバスが加わった結果、バスターミナルが手狭、あるいは不便な位置に置かれる事となり、いずれ新宿のような統一の高速バスターミナルが必要になってくるかも知れません。横浜だと、キャッツシアターがあった場所に高速バスターミナルが造られれば良かったのだろうが、タイミングがワンテンポ遅かったか。
今回はオプションとして、名古屋駅太閤口近くのホテルでの朝食サービスを加えました(900円)。6時30分からだが、オープン直前は大変な行列で、料理にありつくまで一苦労でした。あっという間にガランとしてしまうのだが、この点は注意。
6時過ぎの、名古屋駅北口。
太閤口のJRバスターミナル。さすがにきちんと整備されています。そろそろJRバスの発着もチラホラ。これはUSJ行の名神高速線。
最初は伊勢行を考えていたのだが、天候が悪いので断念、去年訪れたばかりだが、三岐鉄道と四日市あすなろう鉄道を再度訪ねます。
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《今日見た・聞いた・思った事》
一年前のジャーマン・ウイングス機事故の最終報告書が、フランスの航空事故調査局(BEA)から一昨日出ました。
結論として、事故原因は今更論じるまでもなく、副操縦士が自殺を図って故意に墜落させた、遠因として副操縦士には精神的な疾病があり、なのにそれについて会社に報告しなかった上、医療機関も守秘義務上から会社に報告する事がなかったからだ、としています。
ここでBEAはWHOに対し、パイロットの病状を知った医師が、本人の同意がないまま病状を会社に報告しても、法的な責任を問われないよう、加盟国にガイドラインを整備するよう勧告しています。事業者や監督官庁、メーカーなどではなく、直接航空など交通機関の安全には関わらない組織に勧告するのは、異例な事だと思います。この点は航空業界外も巻き込んで、かなりの議論になるのではないでしょうか。遺族の一部は最終報告書に納得せず、今後アメリカなどで訴訟を起こすそうで、まだまだ尾を引きそうです。
JR高崎線は、熊谷~本庄間はどうやら明日もほぼ一日運休になりそうです。新幹線で代行輸送を行っているそう。JR東日本では去年も根岸線で架線の大きなトラブルが起きているし、何かヘン?根本的に大きな問題を抱えているような気がします。
《今日のニュースから》
14日 ロシア空軍部隊 シリアから撤退 プーチン大統領指示
15日 北海道新幹線奥つがる今別駅 津軽鉄道でPR
奥津軽いまべつ駅~津軽鉄道津軽中里駅間は、弘南バスが路線バスを運行します。1日4往復、所要所定1時間10分(実際には少し早目だろう)、運賃1,200円。