「BUS Life」4号が先月末に発売になったが、遅くなってしまいました。
日野HR(レインボー)系 徹底ガイド
発売開始から16年を迎えた日野HR系の3兄弟。
特に7mと10.5mは注目されたと思うけれど、7mはノンステップ部が小さく(後のポンチョより狭かった)、10.5mが一番長く造られたが、やや中途半端になってきているかもしれません。これは他メーカー(日産ディーゼル・三菱ふそう)もだが。
簡単なおさらいの後カラー写真がふんだんに並べられていて、千葉海浜交通は10.5mの三代、名阪近鉄バスは9mの二代の比較。特にエンジンは搭載方式が変わったから、KK-とPB-ではまるで違う。恥ずかしながら、特にKK-規制とPK(PB)-規制では、外見上で細かな違いがあるのを、初めて知りました。
神奈川県内だと京急バスが掲載されていたが、10.5mは臨港バスと川崎市営バス、7mは他に横浜市営バスがある程度まとまって入れていました。9mはこれも写真があるけれど、フジエクスプレスが横浜市内路線で運行していて、運行開始直前のデリバリー回送を見た事がありました。でも全体的に、東京程は多くはなかったと思います(特に10.5m)。
共同運行路線のバスに乗ろう!!
ここでは東京都に絞って掲載されているが、ほぼ全路線が山手線より外側の郊外。この意味で、歴史的な経緯も記されれば良かった。戦後、今ほどではなかった郊外鉄道のネットワークをカバーすべく都営バスと郊外の民営バスの相互乗り入れが数多く行われ、東京駅にも民営バスの姿を頻繁に見る事が出来ました。今の東急バス単独の〔東82〕(東京駅~等々力)も、その名残です。
便数的には、基本的にはほぼ1:1の割合。どちらかが極端に多い(少ない)というケースは少ない。たいていは2社が交互に現れるダイヤになると思います。合計で一番便数が多いのが、やはり169回になる〔玉07〕系統。昔は東急砧線の電車も(一部区間だが)走っていた位だから、需要が圧倒的に多いという事でしょう。
さすがに3者はない。横浜市だと、つい最近まで3者(横浜市・神奈中・相鉄)の事例も数路線あったのだが。
表にはラインナップされているが、〔新02〕〔高45〕をもっと詳しく取り上げても良かったのでは?歴史的な経緯と(元は京王バス単独運行の盲腸線で、高円寺延伸時に関東バスが入った)、エアロミディME・ポンチョと、コミュニティバスクラスの車両による共同運行なので。
〔桜84〕は昔からこの形態がほとんど変わっていない(南大沢駅経由になった程度)けれど、合計で6回とは、今のご時世だと路線そのものが廃止になるか、どちらかが降りるか、という動きになってもおかしくはなさそうではあります。
基本的にはバス会社の運行エリアは決まってくるので、共同運行だと「意外なバス」を見かける事がある、のが共同運行の楽しみ、かと思います(逆にエリアが既に重複しているから折半、というケースも少なくないが)。
The バス会社 宮崎交通
宮崎県は正直何年も行っていないので、あまり言える事は少なくないなと。何しろ一番最近は2002(H14)年で、鹿児島から来て、巨人のキャンプを見て帰ってきたものでした。
色々なカラーの車両の写真もあるが、宮崎は巨人以外でもプロ野球やJリーグのキャンプが多数行われ、地元でもキャンプ見学の観光客の誘致を積極的に行っています。宮崎交通でも特別カラー(特に、やはり巨人)のバスを運行している、と聞いているので、過去の写真でも、そういう車両の写真があればよかった。
「おすすめバス路線」で、西都バスセンター~村所路線はやや重要な情報が抜けている感があり、1.元々は国鉄→JR九州の路線だった。2.その名残で、今でも村所から西米良村営バスに乗り継ぐと、熊本県の湯前に抜けられる。この2点は記されるべきだったかと。
また宮崎~日南・飫肥路線は、昔は都井岬まで路線が延びていて、さらに串間~都井岬という路線もありました。30年前に乗った事があります。
車両面では、その当時の車両もまだ少なくないないよう、少なくとも宮崎市内はもう少しノンステップ率が上がると良いが…。
NEWS FLASH
軽井沢の事故は他誌でも詳細に取り上げられているが、ここでは、「様々な対策が取られ、効果を上げようとしている最中の、悪いタイミングだった」部分もある、としているよう。一方で貸切ツアーの場合、バス会社を選べない弊害があり、旅行業者とバス事業者の連携でバス会社の発表、安全評価のアピールをしてほしい、としている。バス会社の系列の旅行業者だったらある程度決まってくるが、そうでないと確かに解らない。海外旅行のように、「利用航空会社:○○○航空」みたいなものはないし、出発前の説明会みたいなものも、多分ないでしょう。まず、旅行会社を選ぶ時点から考えるべきか。
大阪市交通局の民営化については、7日に改めて「民営化プラン」が地下鉄・バス別々に出ました。評価の良し悪しは読む人に任せるとしても、全体的に「民営化はいい事づくめですよ」みたいな事に終始している。現在の市の体制の意向が全面的に反映されていると見ました。誌面では評価は記されず、政治的な経緯と情勢の分析が主で、自民・公明が賛成すれば可決としている。ただ自民党は先の大阪府知事・大阪市長ダブル選挙で大阪維新の会に対抗する候補を擁立していただけに、スンナリ賛成に回るとは必ずしも言い切れない。
大阪市営そのものとは若干離れるが、民営化された場合の見通しの数字で在阪大手私鉄・東京メトロとの比較があるけれど、近鉄が経常利益率10.7%・有利子負債26.8と図抜けて悪い。ローカル線を多数抱えるとこうなるのか。
(地下鉄は民営化したら、5年目で経常利益率17.6%で京阪並み、有利子負債4.1で在阪私鉄のどこよりも良くなり、東京メトロ3.9に匹敵する、としている)
「バスタ新宿」については関係各社から次々に発表が出ているが、オープンの時点では、完全には統一しきれない。到着便に関してはGW以後にずれ込むし、出発便も一部の路線は今の位置のまま、の路線が少なくなさそう。臨時便も今の位置からの出発になる便が多そうで、混乱を招きそうで、やや心配です。
東陽バスは巻頭のカラーグラフに写真があったが、青と緑でもう少し明度に差をつけた方が良いのではないか。でないと写真映りもあるだろうが、特に青がはっきりしない。ともあれ、沖縄本島のバス事業の近代化で沖縄や琉球・那覇に後れを取っていた東陽バスが、これを機に元気を取り戻してくれればと思います。
BUS Life CD
京急バスの〔逗29〕系統は、あれ、都心から遠くない大手事業者にしてはずいぶん内容が軽いなと思って、実は今日、実際に乗って聞いてきました。やはり手が入っていて、スポンサー広告に関してはほとんど省略されていました(実際に多い方ではなかったが)。ただこのため、緑ヶ丘入口(亀ヶ岡団地方向行)の「事故防止のため急ブレーキがかかるのでご注意ください」みたいな放送もカットされていました。前号の京都市営バスと違って、一般路線バス、特に都市部だとどうしても広告が入らざるを得ず、本当はカットしない方が路線バスのアナウンスらしさが出て良いのかなとは思います。ただし第三者の意向を伺う必要があるので、簡単には行かないか。
(なおこの系統は30分間隔で走るが、現在はほとんどの便がポンチョで運用されているようなので注意。亀ヶ岡団地内は勾配やカーブ・クランクがかなりきつくて、別の意味で見ものかも)
「高千穂回遊バス」は日英韓中4ヶ国語。観光ガイドは入っていない。高千穂駅は、旧高千穂鉄道の高千穂駅の事か。今でもそう呼んでいるのか?
ブルーリボン・ハイブリッドの走行音は先行して実際に乗って聞いているが、かなり静か。プリウスみたいな「プーン」という音が印象的。
大垣市には16か所の自噴水があり、「日本一の地下水都市」なのだとか。以前大垣で水まんじゅうを食した事を書いた事があるが、地理的なものも名物を生み出す要因なのかなと感じました。
Bus Life誌も4号まで終わりました。CDを付録でつけるとか、You Tubeで動画を配信するとか、本誌では模型のページも設けるなど他誌と差別化を図ろうとする意欲も感じるが、紙面の構成という面では、正直「バスマガジン」誌とほとんど変わらないと思います。何か一つ、誌面の構成で他誌との差別化が必要ではないでしょうか。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》
12日 油井亀美也航宙士 岐阜県各務原市で報告会
13日 「奇跡の車」カローラ・クーペ1400SR 持ち主に引き渡し
昨日、九州新幹線が開業5周年を迎えました。何しろ開業の前の日にあんな事が起きたものだったから不幸な出だしになってしまったものの、利用者はこの5年で年間100万人増えているそうで、何よりだと思います。