「JTB時刻表2016年3月号」、いよいよ発売になりました。
表紙が北海道新幹線とは、私的には少々意外でした。4月号でも開業直前だから、4月号が新幹線になるかと思ったので。
(「JR時刻表」の方が、廃止になる〔カシオペア〕〔はまなす〕〔スーパー白鳥〕でした)
今号は、グラビアがありませんでした。少なくとも1988(S63)年にJTB時刻表となって以降、初めてです。
◆黄色のページ
先行して新幹線・特急など指定席を連結した列車の改正ダイヤを掲載。このため、昨年同様128ページと大きく増えました。
3月26日以降の臨時列車の運転も発表になっています。北海道新幹線関連では次の設定があります
下り
はやぶさ47号 東京6:56 → 11:13新函館北斗
停車駅:上野・大宮・仙台・盛岡・八戸・新青森・木古内
3月26・27日 4月29・30日 5月3・4日運転
上り
はやぶさ60号 新函館北斗14:14 → 18:32東京
停車駅:新青森・八戸・盛岡・仙台・大宮・上野
3月26・27日 4月29・30日 5月1・3・4・5日運転(5月1・4・5日は〔こまち60号〕併結)
また、下り7・27号、上り14・28号は新青森~新函館北斗間延長運転日あり。
新函館北斗から鹿児島中央まで新幹線だけで行ける事になったが、最短ではどのくらいかかる事になるのだろうか?
現状では北海道新幹線の本数が少ない事もあり、その日の内に新函館北斗~鹿児島中央間で乗り継ぎができるのは、南行が4本、北行が3本でした。
乗り換えに必要な標準時間(142ページに記載)を守るとすると、南行・北行とも東京で〔はやぶさ〕と定期の博多〔のぞみ〕の接続が良くなく、両方向とも最短は11時間41分となりました。
南行
新函館北斗10:49 ~〔はやぶさ18号〕~ 15:04東京15:30 ~〔のぞみ45号〕~ 20:39博多21:02 ~〔さくら571号〕 ~22:30鹿児島中央
北行
鹿児島中央11:52 ~〔さくら404号〕~ 13:26博多13:32 ~〔のぞみ34号〕~ 18:33東京19:20 ~〔はやぶさ33号〕 ~23:33新函館北斗
ただし、東京~新大阪間で臨時〔のぞみ〕を利用できると、大幅に短縮できます。
特に南行は、〔はやぶさ18号〕から東京で〔のぞみ〕の183・379・289号、いずれかを利用できれば、新大阪から〔みずほ609号〕が利用でき、鹿児島中央着は21時44分だから所要10時間55分と、11時間を切る事が出来ます。
例外の日もあるが、基本的に木・金・日曜日は〔のぞみ〕の379号・289号、どちらかは運転されます。
在来線の臨時では、函館~札幌間で〔北斗〕2本を増発。95号と88号は「ノースエクスプレスレインボー」使用。
東武直通特急では、GW中に千葉発着の〔日光63・64号〕または大船発着湘南新宿ラインライン経由の〔日光83・84〕号、6月の千葉発土曜・鬼怒川温泉発日曜の〔きぬがわ65・66号〕の運転あり。〔スペーシアきぬがわ〕も新宿~鬼怒川公園間で設定あり。
(上野東京ライン経由の設定は、今春はなし)
定期列車では長野原草津口~万座・鹿沢口間を取り止める〔草津〕は、GW中は万座・鹿沢口発着83・84号を運転。
SL列車が、私鉄・第3セクターも含めて、3月26日からの時刻が掲載になっています。
(6月30日まで)毎日運転なのは、大井川鐵道の〔SLかわね路1・2号〕のみ。
〔ムーンライトながら〕は、改正日以降は東京発3月26日、大垣発26・27日のみ。下りは大垣で接続していた大阪方面行が米原で分断になるので、米原まで延長運転できないかと思うのだが、やはりそうはならないのか。
会社線は、上信電鉄の2月1日改正時刻を掲載。朝方に高崎~上州富岡間1往復増発(この列車は土休日運休)。高崎~上州富岡間は最終繰り下げ・初発繰り上げで設定になるが、上州富岡~下仁田間は最終繰り上げ・初発繰り下げ。トータルの本数は変わらず。
横浜駅西口~河口湖間の高速バスは、シーズン中(3月5日~4月3日)運転の特急が、桜木町駅に停車。
(河口湖行は桜木町発横浜経由、河口湖発は桜木町経由横浜終点で運行)
ただし、今日現在ではフジエクスプレス、相鉄バスともリリースは出していません。
◆ 本文
JR線に関してはダイヤ改正を控えているので、特に大きな動きは見られません。
高速バスは、札幌~釧路線(3月13日)、札幌~函館線(北海道バスは3月25日・中央バスは26日)のダイヤ改正が予告だけされていて、新ダイヤはまだ未掲載。釧路線は阿寒IC開業による所要時間短縮。
鉄道は3月19日に近鉄・京阪(本線)・阪神・阪急(神戸線)・山陽・神戸高速線の他養老鉄道で、26日に東武(野田線・東上線)・西武・小田急・メトロの他、埼玉新交通でダイヤ改正を予告。東急がないのだが、少なくとも東横線はやらないはずはないのだけれどなあ。直通先の行先・種別の変更だけでは済まないはず。
航路は、大洗~苫小牧航路が、「さんふらわあだいせつ」の復帰で通常ダイヤに戻りました。
航空便は国内線・国際線とも、こちらも27日からのサマースケジュール移行を控えていて、静かだったと思います。
別冊付録 この春どうなる!? JRグループ ダイヤ改正のあらまし
これまで、JRグループ全体のダイヤ改正の概要は、黄色のページで記されてきましたが、今年は一気に、別冊のカラー冊子となりました。
カラー写真がふんだんに取り入れられているのが特徴。新顔もあれば、この改正でなくなるJR東日本415系もあったりします。
基本的には、昨年12月18日にリリースされ、私も№1454で記した内容そのままです。
北海道新幹線の料金は普通車指定席のみ記され、新青森~新函館北斗間は4,450円(通常期)。
東京~新函館北斗間は、東北新幹線+北海道新幹線の合算となり、11,130円。
なお、新青森~木古内間及び奥津軽いまべつ~新函館北斗間の料金3,320円は、上限の範囲内として届け出で設定される予定の金額で、確定ではない。また、隣の駅までの特定特急料金は、北海道新幹線では一切適用されない。
北海道は、廃止になる駅の名は記されているが、普通列車の大幅な削減までは触れられていませんでした。
ここでは記されていないが、JR北海道は改正日より、在来線の指定席特急料金を通常期に一本化、自由席との差額を520円に統一。〔エアポート〕のuシートは、310→520円に値上げ。
南武線(浜川崎支線)の小田栄駅は、イメージのイラストが掲げられていました。臨港バスまで描かれている。神奈川県内のJR線の新駅は横浜線の古淵駅(1988(S63)年3月13日)以来で、平成になってからは初です。南武線の新駅は、2009(H21)年3月14日の西府駅以来。
「のりもの情報局」も、今号は別冊に掲載になりました。「つくばエクスプレス『TXチャギントン スタンプラリー』」「流鉄 開業100周年記念イベント」「豊橋鉄道『渥美半島菜の花まつり』」「大阪府『万博てつどうまつり2016』」「鹿児島市交通局 交通局ラスク」「自由国民社『いま行っておきたい秘境駅2』発売中」。
前にも小幌駅について書いたが、「秘境駅に行こう行こう」とかあおって「鉄」が大勢集まってしまったら、「秘境駅」にならなくなってしまうのではないかと…。
裏表紙は伊勢志摩サミットに関連した、事前の大臣会合が行われる10市町について記されていて、この内富山市(環境大臣)・高松市(情報通信大臣)・北九州市(エネルギー大臣)・軽井沢町(交通大臣 サミット後の9月)・倉敷市(教育大臣)・広島市(外務大臣)については観光ガイドで写真が並んでいます。会合そのものではなくて、観光の案内とはね。
旅行会社では各都市のツアーも企画されていて、JTB(グループ会社)については黄色のページのニュースでも告知されている。それにしてもサミットに限らず、海外では最近、この種の国際会議では市民団体・NGO・NPO団体等の抗議・PR行動がかまびすしく、無論日本でも行われる事になるだろうが、一方でこんな旅行ツアーまで企画されるとは、日本はのんびりした国だなあとも感じます(悪い意味ではない)。
サミットそのものは、昨年のドイツ・エルマウサミットと比べて、カナダの首相以外は顔ぶれが同じになりそうです。米オバマ大統領はこれが最初で最後の日本でのサミット出席となり、この点でも注目されるでしょう。
今年のサミットは復興支援も兼ねて東北のどこかでやるのかなあとも思ったが、まだ受け入れ態勢が整う所までは行かなかったのでしょう。この次の日本のサミットは(ロシアが不参加のままなら)2023(H35)年となり、ここで東北開催になるかも知れません。
次号は、昨年の北陸新幹線開業時と同様、函館に関するグラビアが巻頭を飾りそうです。
また、27日の航空サマースケジュールスタート(特に国際線)、4月4日の「バスタ新宿」オープンに伴う高速バスダイヤ改正が予定されていて、全列車掲載となるJR線共々、チェックが忙しくなりそう。
表紙は、何になるのだろう。2ヶ月連続で北海道新幹線になるのか?
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
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《今日見た・聞いた・思った事》
昨日の新千歳でのJAL機のインシデントは、骨折した乗客は出てしまったが、まずは究極の大事にならずに済んで良かったです。
緊急脱出時の映像を見ていると、外は吹雪になっていて、機体の背後が何も見えない程でした(この時点での視程は200m程度だったとか)。脱出された皆様は、さぞ大変だったと思います。
ここまでの報道を総合すると、機体は離陸しようと滑走路に向かっていたが、吹雪で離陸ができない状態が続き、この間に雪が翼に積もり、除雪しようとターミナルに引き返そうとした、そこでエンジンが発煙を起こした、という事のようです。映像ではエンジンは何ともないように見えたが、乗客の証言では火と煙が見えたそうです。エンジンのファンに氷が付着していたそうで、この時点では確定ができないが、多分吹雪との関係はあるでしょう。事故調査の結論が待たれます。
ところで映像を見ると、乗客の一部は明らかにバッグを抱えて脱出用スライドを滑っていました。非常デモビデオでは、「手荷物は持たないように」と言っているのだけれど…。私も気持ちは良く解るつもりだけれど、この点はきちんと守りたいものだと思います。こういう事態に出くわさないのが一番だが。
《今日のニュースから》
23日 グアンタナモ収容所閉鎖計画 米オバマ大統領が発表
24日 大阪・桜宮高校自殺事件 大阪府に7500万円賠償命令