№1482 思い出の海外旅行クロニクル 21.2003年デンマーク 4

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 1ヶ月近く間を空けてしまったが、2003(H15)年5月のデンマーク旅行のクロニクル、再開します。
 この旅では、その前の年にチョンボで台無しにしてしまった、2002(H14)年のノルウェーの旅をやり直して、はっきりした記録を残しておく事も目的としていました。
 前回はオーフスまで夜行で往復して宿代をケチろう、とした所まで書きました。今回はデンマークの路線をもう少し乗った後、ストア海峡を渡ってデンマークとお別れ、スウェーデン経由でオスロに向かいます。
 翌日からノルウェーの旅が始まり、まずはハーマルの鉄道博物館を訪ねる、つもりだったのですが…。

2003年 5月15日(木)

 コペンハーゲン中央駅からの夜行をオーフス中央で降り、とんぼ返りの夜行に乗って、ロスキレで下車。カルンボアに移動するローカル列車は、IC3だった。カルンボアから来た時は2ユニット、折返しは3ユニット増結して5ユニットになりました。IC3って、結構ローカル運用が多い。

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 カルンボア駅。頭端駅。シェラン島北東部の港町です。
 カルンボアからユスターポートまで、ダブルデッカーの新型車両に乗りたかったから1本見送って乗る。

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 その2階の車内。

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 1階の車内。1階も2階も上下を大きく取れるのが、日本から見てうらやましい。座席にはボックス毎にコンセントが設けられていたのが、当時としては珍しい。

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 1両目には多目的用途に対応するフリースペースが設けられています。

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 2両目には自動販売機が設けられています。コーヒー6DKK(≒110円)。

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 農村地帯。
 車内は静か。特に1階にはガラスの仕切りがあるので、2階より静かに感じられる。そのためもあるのか、2階より1階の方が、旅客には好まれているようでした。

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 どこの駅だったっけ?アメリカンスタイルのクラシックDL。

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 コペンハーゲンから、またロスキレに戻ってきました。ロスキレ駅。

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 IC4。IC3の電車版、のいでたちだが、こちらは普通の4車体のボギー車。IC4も、案外ローカル輸送に使われていました。

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 その車内。IC3と違って集団見合い型の座席配置で、シートピッチが少し狭いかも。

 コペンハーゲンに戻ってきました。夜行も交えてあちらこちらウロウロフラフラ歩き回ったデンマークも、ここでお別れとなります。これから、スウェーデンを経由して、ノルウェーのオスロに向かう事になります。

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 エーテボリ行は先に乗った新型近郊電車X31系?で、ヘルシンオア始発で、エーレ海峡を渡って、ヘルシンオアの対岸のヘルシンボリを経由して行く事になります。海峡の両岸をグルッと回って行く事になります。
 2ユニットで、DSBとSJ籍の混結だが、どちらも行先はマルメ。エーテボリは乗り換えなの?

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 カストラップ空港駅を過ぎると、海峡を渡る高架橋。着陸機を仰ぎ見ます。アイスランド航空機。

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 スウェーデンに入って、マルメ駅。やはり1ユニットがエーテボリへ直通する。DSBが直通で、SJはマルメ止まりというのが面白い。

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 エーレ海峡の海岸線を左手に見る。対岸はデンマーク。

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 エーテボリ駅。7年ぶり。
 今回はすぐ、オスロ行に乗り換えなければなりませんでした。

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 オスロ行398列車は「国際列車」なのに、客車が4両と短い。ELも含めて全てSJ編成。

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 沿線は湖が多い。やはりデンマークと比べて荒さが感じられるようになる。

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 この列車には売店があります。「シンガポールヌードル」なるものを買って食べてみると、…辛い。
 国境を越えて、ノルウェーへ。

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 国境のハルデンを出ると、国境警察が廻ってきて「パスポート拝見」となる。デンマーク→スウェーデンではなかった事です。犬を連れた男女3人組。ジーパン姿にリュックサックと、ラフな姿ではあるが。

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 オスロに到着。ここから、後半の旅が始まります。
 宿を決めていなかったのだが、郊外のYHに電話を入れたら、空きがありました。でも、もう22時過ぎ…。

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2003年 5月16日(金)

 オスロ中央11時前の列車で良かったので、8時まで寝ていました。欧州のYHって、寝坊さんが多いです。

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 今回宿泊した、ホルテキルレンYH。スタベック駅の近く。オスロ中央へ行く電車が30分毎にあります。

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 いきなりハーマル駅になります。この駅は切符売場がなく、キオスクで乗車券を発売するシステムです。
 鉄道博物館は駅から歩いて30分、ところが…。

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 閉まっている!なんで…?

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 どうやら200m程離れた新館に移転するらしい。白い建物の中に車両が見えました。6月29日オープンらしい。
 なんてこった…。
 現状は解らないが、駅からはバスもあります。帰りはバスにしました。平日30分毎・土曜日60分毎で、休日は運休という路線でした。

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 ハーマルのショッピングストリート。

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 教会。
 ハーマルから、トロンヘイムへ向かいます。

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 リレハンメル駅。この9年前(1994(H16)年)に五輪を行った所。
 この駅も、キオスクで切符を発売する。ただし指定券は、長距離バスの切符売場を兼ねた代理店で発売します。
 駅舎の2階はYH。

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 トロンヘイム行の2等車の車内。

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 食堂車。温かみのあるデザインが好ましい。

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 ピザとコーラで昼食。合計66NOK≒1150円。少し高め?

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 遊び場があるのが北欧らしい。

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 ドンボースは、駅のそばには何もないように見えたが、降りるお客さんが多い。軍服姿の若者が目立ちました。翌日の祝日の休暇だったのでしょうか。

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 オメガループで標高を上げていくと、左も右も、雪を被った山、そして湖。素晴らしいです車窓です。

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 1年振りの、トロンヘイム駅。

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 今回はそのままオスロへとんぼ返り。夜行406列車の利用で、今回は寝台をおごります。もっとも2等扱いで相乗り。166NOK(カード払いで、帰国後の請求が2,903円)。

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 その寝台のコンパートメント。客車11両の内寝台車は6両連結されていて、うち2両は旧型、4両が新型(うち1両はSJからの借り入れ)。これは旧型。
 高齢のおじいちゃん+子供と一緒になりました。

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 北欧は5月になれば夕暮れは遅く、トロンヘイムを出発する頃にようやく陽が沈んでいきました。

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 食堂車。結局大したメニューは無くて、ハムチーズのパイとコーヒーという軽食になりました。とはいえパイはおいしかったです。
 日付が変わる前に就寝。

 ご存知の方も多いと思うが、昨今の難民問題の影響で今年早々からスウェーデン・デンマークの国境管理が厳しくなり、この旅ではスルーで通過できたカストラップ空港駅では、スウェーデン直通列車でも乗客を一度全員降ろして(後続の列車に乗り換えなければならない)、IDの確認を行っているそう。国境を越えた通勤の利用が少なくないし、空港駅はスウェーデン南部からの航空旅客の取り込みも狙っていて、駅はパスポートコントロールをやらない事を前提とした設計になっているので、彼の地では恐らく大混乱になった事でしょう(現状はどうか解らんが)。スウェーデン国内も、特に今回経由したマルメなどで、難民排斥の極右の行動が活発化しているとか。これまで頭の中にあった、北欧の良いイメージが、少しではあるが崩れているのを、感じずにはいられません。早く穏やかなスカンジナビアが戻ってきて欲しいが、シリアの戦争が終わるのを待つしかないと言うのか。

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