「バスグラフィックVol.26」が先月末発売になりました。やや遅くなったが、ここで取り上げます。
トップのニュースは立川バスの旧貸切色復刻、大崎駅西口バスターミナル、ローザ4WD、岐阜バス観光「エンペラー」。
大崎の高速バスは今の所はウィラーだけ。全便夜行で、一部は女性専用。
特集 新型路線バス大図鑑
まずはブルーリボン・ハイブリッドの試乗があり、その後に、新ブルーリボンと新エルガを導入した事業者の紹介。昨年末までに21事業者に導入されたそうで、ここでは速報も含めて18社(東武バスセントラルとイーストは一体でセントラル車、北鉄は尺違いで鉄道と北鉄金沢を別々に取り上げている)を紹介。
さすがにネコムックらしく、カラー写真がふんだんに並んで、各社毎の細かな仕様の違いが分かります。
4面図を見ると、改めてホイールベースが長くなっていると感じます。後半のモノクロページに在来モデルとの比較があって、特にリアが35㎝も短くなったので、より長さが強調されているようです(特にQ尺)。
国際興業は、飯能〔営〕以外の全営業所に導入が完了したが、3008が欠番になっているのはどうして?本当は飯能〔営〕にも入って欲しいのだが。
色つきウインドウを採用した事業者が多いので、窓の形態の違いが分かりづらい。側面の表示器は、ここに並んだ中では中扉戸袋前、中扉戸袋部分、中扉戸袋後に集中して、前扉後という事業者はない(この後速報されている関東バスは前扉後)。フルカラーLEDは新潟交通のみ(西武バスも新エルガは3色)。
エルガとブルーリボンはまた完全に同型になったから、小さくてもいいから社名の表記が欲しい。今号に並べられた中では、京成バスと近鉄バスが両方同時に導入、京成は表記がなくて社番でも区別できないから、今の所は所属営業所の走行路線で判別するしかない。今後転属が発生して両方同時に同じ路線、となったら困るなあ。近鉄はブルーリボンに「HINO」の表記があるが…。
(この後東武バスも両方入ったらしいが、東武はいすゞ…2000番台、日野…5000番台だからそこで区別可能)
ここまで主要バス趣味誌4誌を横断して眺めた限り、やはり北海道と九州がまだ未導入。公営バスもまだみたいです。
京王の特別デザインバスと復刻塗装車
高尾山特別デザインバスは〔山01〕〔山03〕で運用されている、との事だが、土休日は時刻表から推察して、小仏→〔山03〕→高尾山口駅→〔山02〕→高尾駅北口のパターンで運行されていると考えられます。
(〔山03〕は小仏発の片道のみ。高尾山口駅北口→小仏は回送?)
このカラーは四半世紀前の新CI導入前まで走っていたから、まだなじみがある人は少なくないはず。数種類ある旧塗装復刻車の中でも、一番落ち着いて見えるかも。京王バス東・永福町〔営〕にも入った事は記されていませんでした(画像のD21513)。
旧塗装復刻車に限らず、京王のバスは、非公式側には実際の社名は記しません。
京王バスの旧塗装復刻車は、次号で紹介という高速バス旧々塗装・貸切バス旧々塗装を含めて全て路線車だが、高速車ではやらないのだろうか?高速バス旧塗装(黒+白に赤がくさび状に入る)が残っているのだが。
東京モーターショー2015 レポート
ここでもページを多く割かれているが、バスの展示で一番注目されるのは、日野の燃料電池バスでしょう。車両そのものもさる事ながら、自動改札が設けられたプラットホームが注目。BRTを意識しているのではないでしょうか。都営バスが今後の導入の主力に据えているようで、遅くとも五輪前には、都営バスカラーの車両が姿を見せるのではないかと、期待されます。
神奈中 双頭の新7E
神奈中バスは三菱ふそうの販売会社を系列に持っているの8割位は三菱ふそう車、無論他メーカーの導入も一定数はあるが、富士ボディはやはりそんなに多くはなかった印象があります。
横浜駅西口で割と見られる可能性があるのは、奇跡的かも知れない。中山〔操〕(→横浜神奈交バス中山〔営〕)発足による大和〔営〕からの移籍と、横浜駅西口発着の市営バス路線の移管があった事があります。ただ、いずれもせいぜい、今年一杯位では?所属からすると、茅ヶ崎駅や二宮駅近辺で見られる可能性が高い気がします。
モノクロ モダンバスライフ
ちょうど私も、本体の臨港バスのアーカイヴで取り上げている位の時期の車両になります。
だから車両そのものもさる事ながら、方向幕の地名が興味深い。「浮島町(日本カーフェリー前)」は、アクアラインが開通して高速バスが走り出す前まであった行先で、浮島町からは木更津の他、宮崎へ行く航路もありました。「いすゞ自動車」は今の殿町。
「駅-競輪場」と手抜き?の表記は、川崎駅~川崎競輪場と、鶴見駅西口~花月園競輪場(2010(H22)年3月終了)を共用していたから。現在でも鶴見〔営〕の車両の川崎競輪輸送の運用があります。撮影場所も、鶴見駅西口は№741で書いたように、最近上部が自転車駐輪場用の人工地盤が覆われるようになって、こういう写真はもう撮れません。その点でも見もの。
日本バスめぐり
仙台市営バス。車両的にはモノコックからスケルトンに移行する頃。ほとんどが仙台駅前やその近辺での撮影と思われるが、ここでも行先表示が興味深い所で、作並温泉へ行く急行便があったのか。
(作並へ行く路線自体は現在もある)
MP117Mで既に行先表示が前面・側面が大型化されているのが目につきました。関東でさえ大型化が始まったのは、「ブル」に移行してしばらく経ってからなので。
それにしてもこのテキストを書いた人、過去の他の事業者でもそうだが、とても詳しくて驚かされます。まるでその事業者の関係者であるかのよう。
この他に「しずてつジャストラインの復刻塗装」「おもしろバス路線漫遊記(遠州鉄道)」「こんなバス知ってる?SPECIAL」「懐かしの松本車体」「ボンネットバス温故知新」等。
しずてつの旧塗装の内、小鹿〔営〕(赤系)にだけJR東海のマーク(構内乗り入れ認可)があるのはなぜだろう。
巻末に新ブルーリボン&エルガが並んだ折り畳みカレンダー。旧ブルーリボンシティと並んだ京成バス、旧塗装と並んだ伊予鉄、新ブルーリボンと新エルガを並べた近鉄バス、日デ5Eボディと並ぶ下津井電鉄など、なかなかマニアックな所も。奈良交通は、さすがに新宮特急とは並べられないか。
次号は、そろそろブルーリボン・ハイブリッドの市販車第1号が見たいと思います。どこだろう。次も期待します。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》
7日 第50回スーパーボウル デンバー・ブロンコス17年振り3度目優勝
8日 トヨタ自動車 国内工場の車組み立て 全て取りやめ
北朝鮮の「ミサイル」発射が終わって、航空便は全て通常運航復帰に戻るようです。非難轟轟ではあるが、どんな制裁も何の効果もない事が問題なのは、この数十年の動きを見ても明らか、この点が議論されないと、何をやってもムダだと思います。核実験の時にも書いたが、内部からの革命でも起こらない限り、この国は変わらない気がします。でも、そんなエネルギーがあるのかどうか。