№1477 バスマガジンvol.75(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.75」が先月末発売になりました。
 表紙は新ブルーリボン&ブルーリボン ハイブリッド。

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日野・ブルーリボン ハイブリッド 完全インプレッション!
 見た目はほとんど同じになったブルーリボン・ハイブリッドとブルーリボン(ディーゼル)。車体はモデルチェンジしたいすゞエルガとほぼ共通になったが、シャーシは別で、なるほど、エンジンはディーゼルとは全くの別物。
 馬力は250PSで、HIMR(1994(H6)の市販モデル)の235PSより上がっているが、総排気量は5,123cc、HIMRが9,880ccだったから、52%にまで低下しました。1年前に試作ハイブリッド(ブルーリボンシティベースで、都営・東急で営業運転を行っていた)試乗の記者レポートがあり、「思い切って5.2ℓ当たりまで縮小されたかも知れない」と記されていました。推測が当たっていた事になります。
 技術的なものはさておいて、注目したいのは、(日野以外も含めて)国産のハイブリッドバスで初めて、「S尺」(ディーゼルのQ尺に相当)が設定された事。どのような評価が下されるか、どこが初採用になるか、ちょっと注目したいと思います。今の所N尺共々、市販第1号が現れていないようだが。
「日野・いすゞ両者がハイブリッド車開発で競えあえば良い」としているようだが、何度か書いているが、エルガ・ハイブリッドは日野新ブルーリボン・ハイブリッドと比較してアドバンテージがほとんどなくなり、車内にデッドスペースがあるハンデがあるので、このままだと劣勢ではないでしょうか。巻き返し策というものはあるでしょうか。

 その後、新型エルガ&ブルーリボンを新規に導入した事業者の車両がラインナップ。新たに千葉海浜交通や伊予鉄道などが加わっています。日野は、ノンステップの長尺自体が初めてになりました。ここまで各誌の記事を横断して眺めた限り、北海道と九州はまだのようです。神奈川県もまだ?リストには横浜市交通局とあるのだが、本当?

思い出の長距離バス
 第1回は熊本電鉄の神戸路線〔ゆうづる号〕。
 四半世紀前は〔ムーンライト〕〔ノクターン〕が火付け役となって、全国的に高速バスに新規に参入する事業者が多数乱立しました。熊本電鉄なんて〔ゆうづる号〕には短距離高速バスすらなかったのだけれど、日本の高速バス独特の歴史を象徴していると思います。地域のバス会社がいきなり長距離路線に参入、というのは。神奈川県も神奈中や相鉄がそうでした。熊電も、神奈中も相鉄も、今は夜行長距離からは撤退しました。短距離でもいいから何かしらの高速バス運行のノウハウの蓄積がないと、維持して行くのは難しいのかなと感じます。

帰ってきた 路線バス全方位レポート
 北海道(道央)は、創刊1号でさっそく取り上げられていました。12年とちょっと振り、になります。
 創刊1号刊行直後に札幌市営バスが廃止になっているのが最も大きな違いだが、他に札幌第一観光バス(現在乗合バス事業は行っていない)と、新篠津交通は外れました。代わって北海道バスが加わっています。ここは、乗合は高速オンリーなのだが。
 市営バス事業廃止後、民営引き継ぎ路線の一部では、乗客減から一時廃止問題が浮上した事がありました。10年間で1割減ったそうで、この間に新規の地下鉄などの開業はなかったから純減という事になります。確かに深刻。
「バリアフリー化が遅れている」という指摘は、12年前にもなされていました。12年前のデータはないが、現状でも13%弱、中央バスでさえ7.22%は、政令指定都市の札幌を控えているにしては確かに低いか。雪に加え、札幌市は特に南部に山岳路線があるので、このような数字になるのかも知れないが。中央バスでも車両の置き換えは本州からの中古車が中心になっているし、財政面で苦しいのかも知れません。
 今後は外国人向けのインフォメーションの充実も課題でしょうか。観光客(特に台湾)が増えている事に加え、2026(H38)年の札幌冬季五輪の招致の話が出ているので。

おじゃまします バス会社潜入レポート vol.75 豊鉄バス 豊鉄観光バス 豊鉄ミディ

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 今回は豊鉄バスの他、豊鉄観光バス・豊鉄ミディの豊橋鉄道グループのバス会社が取り上げられています。
 この3社は皆豊橋鉄道の100%出資で、資本関係では3社は対等という事になります。

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 豊鉄ミディは、社用車などの管理や人材管理などを手掛ける、トータル的なアウトソーシング企業、という印象があります。
 高速バスは、東京線と京都線が好調なら、今後は大阪あたりも考えられるでしょう。一方セントレア路線は5年で終わってしまったが、名鉄の特急の直通も短期間でなくなってしまっていて、豊橋周辺の方々は、セントレアの利用は少ないのでしょうか?
 豊鉄バスは比較的小規模ながら、海も山(鳳来寺)も走るので、もう少しそのあたりの風光明媚な風景の中を走るシーンも欲しかったかなと思いました。津具線なんて豊鉄バス一のローカル線というダイヤ。
 車両はミディを除けば皆三菱ふそうなのは名鉄系列らしいが、西工ボディが少数ながらあるのは、他社にもあるが、まあ珍しいでしょうか。最近は名鉄からの移籍車もあるのか。渥美〔営〕の車庫の写真を見ると、明らかに西工の大型車が見られるが、スクールバスでしょうか?一覧表にはないが。
 豊鉄バス(豊橋鉄道)は地域では大企業だが、全国規模だとそうでもないので、他誌も含めて単独で取り上げられる機会があまりありません。もっとこの位の規模の事業者を、積極的に取り上げて欲しいと思います。

バスのある博物館 第二回 東武博物館
 東武博物館は確か2回ほど行っていて、2009(H21)年のリニューアル後に行った事は、№47№48で書きました。
 バスはキャブオーバーバスと、シミュレーターがメイン。「比較的最近の歴史についての記述がない」と書いたのだが、今はどうなっているのだろうか。スカイツリーシャトルは、東武グループ全体の歴史においても大事だと思うのだが。

「どらなびEXPO2015」のアンケート、「知ったきっかけ」は、ライバル誌の名前もきちんと出していたのは潔いと思った。一般のマスコミは読売新聞・神戸新聞・TBSラジオ・京都新聞のみ。もう少し全国区のマスコミが扱ってくれると良いのだが。
(個別の事業者の募集は、日・月曜日の全国紙や、折り込みチラシの求人広告で見られる)
 都営バス〔東42乙〕大減便のニュースがあるが、唐突な感じもしました。なぜかという事が記されていない。
(台東区コミュニティ「そとめぐりん」(京成バス運行)運行開始のため)

「バスマガジン」は終了間際の公営バスを取り上げる機会が多かったのだが、尼崎市営バスについては取り上げられませんでした。尼崎市営バスは3月20日に終了するので、次号発売時点ではもうない事になります。「バスマガジン」独自の切り口でやって欲しかったのだが。
 次号ではいよいよ新宿の新バスターミナルが姿を現す事になりそうで、日本のバス業界全体に大きなインパクトになると思うので、楽しみ。
 また、軽井沢の惨事については、どの程度触れられる事になるでしょうか。

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 夏に火災事故を起こした「さんふらわあだいせつ」が、明日の苫小牧18時45分発の便から就航を再開します。ただし明日は無人車輛航送のみ。14日まで夕方便に入るが、本来は深夜便用なので、レストランがないから注意(16日から深夜便に入る)。

《今日のニュースから》
 1日 米大統領選挙アイオワ州党員集会 クリントン・クルーズ氏勝利
 2日 川崎市男子中学生殺害事件 リーダー格少年初公判