№1478 変わりゆく成田へ、今年もGO!<前>

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 成田空港へは最低年に2回、サマースケジュールとウインタースケジュールのそれぞれ1回ずつ行きたいなあといつも思っているが、今年も新年早々の1月25日、寒空の中出かけて、旅客機を撮りまくってきました。
 今回は、A滑走路南側、R/W34Lのサイドのアクセスの現状を確認する意味もありました。以前書いたが、JRバス関東の多古線が、支店の多古町移転に合わせてダイヤを再編成し、三里塚折返しが航空科学博物館まで延伸された事で、ダイヤ上、撮影場所へのアクセスが飛躍的に良くなりました。ただ、実際にはどうなの?という所を見ておきたいと思います。

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 まずは第1ターミナルを目指し、おとなしく横須賀線~総武快速線460S~461F~3461Fを利用します。市川で〔成田エクスプレス1号〕通過待ち。暖房の効きが今一つなのか、停車のたびに寒風が吹きこんで辛い。
 この列車は前年2月1日にも利用しているが、佐倉で追い抜いていた旧3号が直後のダイヤ改正で取り止めになり、そのため成田空港までは6分早く到着するようになりました。

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 堀之内信号所で、5708Fと行き違い。通勤快速で、今は2本中1本が成田空港始発なのは、実は初めて気がつきました。初めて見るが、正面は特に変わった表示はない。

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 ところで、車内の路線図は既に3月26日改正に対応したものに交換されていて、南武線(浜川崎支線)の小田栄駅と、北海道新幹線の開業が反映されたものになっています。
(この日の時点では、全編成ではなかった)

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 成田空港駅の、以前の検査場。カウンターは、そのまま残されていました。無論フリーパス。航空旅客ももちろんだが、通勤客も相当いました。当たり前だが。

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 航空会社の出発の案内。左が南ウイング、右が北ウイング。真ん中下方に第2・3ターミナル。
 この位の時間に来るといつも感じるが、ANAが発着する南ウイングより、北ウイングへ向かう人の波の方が圧倒的に大きいように見えるのは、どうしてだろう。

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 展望デッキ近くなど、館内数か所に出発・到着の案内のモニターがあります。これを参考にしつつ、展望デッキで撮影する事になります。

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 南ウイング出発の一番上、NH002便ワシントンDC行、実は前日出発予定の便で、22時間遅れの9時に出発が変更になっていたのでした。
 日本でもこの週末は九州などを中心に西日本で寒波、奄美大島では115年振りの雪を観測とか言っていたけれど、アメリカ東海岸は輪をかけてひどく、ワシントンDCやNYあたりは大変なブリザード・大雪で非常事態宣言も出たとか。便名に「D」が付いているのは、Delay(遅延)という事でしょう。
(この時期の訪問でなくて良かった!)
 また、大韓航空の済州島行も欠航になっていました。韓国・済州島の空港も大雪でまる2日閉鎖され、島から出られなくなった観光客で大混乱だったそう。
 2行目の深圳行深圳航空も新規就航なのだが、B737だし、34L離陸ではちょっと撮れないな…。夏に期待。

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 平日早朝とあって、展望デッキはさすがにほとんど人がいない。1年前の2月1日は日曜日の上、ヴァージン・アトランティックの日本路線最終日だったので大勢のファンがいたのだが。
 寒かったです。でも上空は快晴。これこそ、関東の正しい冬。

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ニュージーランド航空 B787-9
 いきなりうれしい収穫。NZは通常夕方の発着になるが、今の時期は週三便、朝到着・午後出発の便があります。しかもB787-9とは。真っ白な機体が多くなった昨今では、真っ黒な機体はインパクト大。

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ANA B767-300F
「KWE」の3文字が見られます。近鉄エクスプレス。

 ただしこの後は、出発・到着も少なめ。欧州からの便は若干遅れ気味、今日最大の目当てだったLOTポーランドに至っては、3時間遅れの表示が出ていました。

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 南側からB滑走路方向を見ると、R/W34R着陸機のゴーアラウンドが相次いでいました。ANA機は直進。

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 後続のJAL機はすぐに右旋回して行きました。

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 数少ない着陸機の中、JALのB737-800が連続して着陸、ツーショットが見られたのが興味深い。特に第1ターミナルでは珍しいのでは?手前は国際線機材、後方は国内線用で、「JAL EXPRESS」のタイトルが残ったまま。

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 A滑走路でもゴーアラウンドが発生しました。LHのA340が上昇して行く。

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 こちらは左旋回して行きました。前述のANA・JALも含めて理由は解らない。風の影響でしょうか?極端に強かったとは思わなかったが。

 そろそろ太陽光線が側面にあたらなくなってきたし、今日は芝山鉄道の芝山千代田駅に用があるので、9時20分で展望デッキの撮影を終了します。
 1Fから空港内循環バスに乗り、東成田駅で下車。

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 東成田駅の入口。入口も構内(地下駅)も、かなり殺風景。ホームは、成田空港駅時代の名残が、若干残っています。
 9時36分発の芝山千代田駅行に乗車。3500形の4連。
 芝山鉄道はICカードは利用できないが、東成田駅はICカードの残額を使って乗車券を引き換える事が可能。

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 地上に出て、空港施設を右手に見ます。バニラエアや春秋航空日本、ユナイテッドのB787が見られました。

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 芝山千代田駅のホームは1面1線で、ややさびしい。ホームの先には、駐機する旅客機見る事が出来ます。
 現行のダイヤでは、4連は平日の8時46分発、9時15分発、9時48分発のみ。という事は、3500形に交代した芝山鉄道編成は、自社線内でほとんど見られない事になります。

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 交通広場からは、B滑走路へランディングする機体を見る事も出来ます。BAのB777-300ER。
 大里の歩道橋から撮れる可能性はないかとも思うが、やはり遠いかな…。

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 いつもは成田空港第1ターミナルから乗車する、航空科学博物館行の成田空港交通バス。平日は最終を除き、さらに南三里塚まで運行されます。
 月曜日は航空科学博物館は休み、ゲートも閉まっているので、バスは博物館構内には入らず、一つ手前の博物館北バス停から、ダイレクトに南三里塚に向かう形になります。

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 博物館北バス停から博物館方向に若干下った、扉が閉ざされたゲートの手前に、JRバスの新しい折返し場所がありました。上屋付のバス停の他、ドライバーの休憩施設があります。ちょうど成田行のバス(多分元東急の日野ノンステップ車)が停車しているが、撮影地付近にはバス停がないから、このままいつも通り歩いて行きます。

 1年前にも来たばかりの南側の撮影地だが、付近はまた大きく様変わりしようとしているのでした。次回です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 北朝鮮の「地球観測衛星」打ち上げに関連し、韓国からノータムが出された(航空路の閉鎖)事で、ANAとJALは、当該空域・時刻を運行する便のルートの変更を発表しました。ANAはNH869(羽田→マニラ)・NH820(マニラ→成田)・NH836(ジャカルタ→成田)、JALはJL741(成田→マニラ)・JL720(ジャカルタ→成田)。

《今日のニュースから》
 3日 中国サッカーチーム広州恒大 規定違反で罰金処分
 4日 シャープ 台湾資本傘下で再建方針決定

№1477 バスマガジンvol.75(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.75」が先月末発売になりました。
 表紙は新ブルーリボン&ブルーリボン ハイブリッド。

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日野・ブルーリボン ハイブリッド 完全インプレッション!
 見た目はほとんど同じになったブルーリボン・ハイブリッドとブルーリボン(ディーゼル)。車体はモデルチェンジしたいすゞエルガとほぼ共通になったが、シャーシは別で、なるほど、エンジンはディーゼルとは全くの別物。
 馬力は250PSで、HIMR(1994(H6)の市販モデル)の235PSより上がっているが、総排気量は5,123cc、HIMRが9,880ccだったから、52%にまで低下しました。1年前に試作ハイブリッド(ブルーリボンシティベースで、都営・東急で営業運転を行っていた)試乗の記者レポートがあり、「思い切って5.2ℓ当たりまで縮小されたかも知れない」と記されていました。推測が当たっていた事になります。
 技術的なものはさておいて、注目したいのは、(日野以外も含めて)国産のハイブリッドバスで初めて、「S尺」(ディーゼルのQ尺に相当)が設定された事。どのような評価が下されるか、どこが初採用になるか、ちょっと注目したいと思います。今の所N尺共々、市販第1号が現れていないようだが。
「日野・いすゞ両者がハイブリッド車開発で競えあえば良い」としているようだが、何度か書いているが、エルガ・ハイブリッドは日野新ブルーリボン・ハイブリッドと比較してアドバンテージがほとんどなくなり、車内にデッドスペースがあるハンデがあるので、このままだと劣勢ではないでしょうか。巻き返し策というものはあるでしょうか。

 その後、新型エルガ&ブルーリボンを新規に導入した事業者の車両がラインナップ。新たに千葉海浜交通や伊予鉄道などが加わっています。日野は、ノンステップの長尺自体が初めてになりました。ここまで各誌の記事を横断して眺めた限り、北海道と九州はまだのようです。神奈川県もまだ?リストには横浜市交通局とあるのだが、本当?

思い出の長距離バス
 第1回は熊本電鉄の神戸路線〔ゆうづる号〕。
 四半世紀前は〔ムーンライト〕〔ノクターン〕が火付け役となって、全国的に高速バスに新規に参入する事業者が多数乱立しました。熊本電鉄なんて〔ゆうづる号〕には短距離高速バスすらなかったのだけれど、日本の高速バス独特の歴史を象徴していると思います。地域のバス会社がいきなり長距離路線に参入、というのは。神奈川県も神奈中や相鉄がそうでした。熊電も、神奈中も相鉄も、今は夜行長距離からは撤退しました。短距離でもいいから何かしらの高速バス運行のノウハウの蓄積がないと、維持して行くのは難しいのかなと感じます。

帰ってきた 路線バス全方位レポート
 北海道(道央)は、創刊1号でさっそく取り上げられていました。12年とちょっと振り、になります。
 創刊1号刊行直後に札幌市営バスが廃止になっているのが最も大きな違いだが、他に札幌第一観光バス(現在乗合バス事業は行っていない)と、新篠津交通は外れました。代わって北海道バスが加わっています。ここは、乗合は高速オンリーなのだが。
 市営バス事業廃止後、民営引き継ぎ路線の一部では、乗客減から一時廃止問題が浮上した事がありました。10年間で1割減ったそうで、この間に新規の地下鉄などの開業はなかったから純減という事になります。確かに深刻。
「バリアフリー化が遅れている」という指摘は、12年前にもなされていました。12年前のデータはないが、現状でも13%弱、中央バスでさえ7.22%は、政令指定都市の札幌を控えているにしては確かに低いか。雪に加え、札幌市は特に南部に山岳路線があるので、このような数字になるのかも知れないが。中央バスでも車両の置き換えは本州からの中古車が中心になっているし、財政面で苦しいのかも知れません。
 今後は外国人向けのインフォメーションの充実も課題でしょうか。観光客(特に台湾)が増えている事に加え、2026(H38)年の札幌冬季五輪の招致の話が出ているので。

おじゃまします バス会社潜入レポート vol.75 豊鉄バス 豊鉄観光バス 豊鉄ミディ

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 今回は豊鉄バスの他、豊鉄観光バス・豊鉄ミディの豊橋鉄道グループのバス会社が取り上げられています。
 この3社は皆豊橋鉄道の100%出資で、資本関係では3社は対等という事になります。

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 豊鉄ミディは、社用車などの管理や人材管理などを手掛ける、トータル的なアウトソーシング企業、という印象があります。
 高速バスは、東京線と京都線が好調なら、今後は大阪あたりも考えられるでしょう。一方セントレア路線は5年で終わってしまったが、名鉄の特急の直通も短期間でなくなってしまっていて、豊橋周辺の方々は、セントレアの利用は少ないのでしょうか?
 豊鉄バスは比較的小規模ながら、海も山(鳳来寺)も走るので、もう少しそのあたりの風光明媚な風景の中を走るシーンも欲しかったかなと思いました。津具線なんて豊鉄バス一のローカル線というダイヤ。
 車両はミディを除けば皆三菱ふそうなのは名鉄系列らしいが、西工ボディが少数ながらあるのは、他社にもあるが、まあ珍しいでしょうか。最近は名鉄からの移籍車もあるのか。渥美〔営〕の車庫の写真を見ると、明らかに西工の大型車が見られるが、スクールバスでしょうか?一覧表にはないが。
 豊鉄バス(豊橋鉄道)は地域では大企業だが、全国規模だとそうでもないので、他誌も含めて単独で取り上げられる機会があまりありません。もっとこの位の規模の事業者を、積極的に取り上げて欲しいと思います。

バスのある博物館 第二回 東武博物館
 東武博物館は確か2回ほど行っていて、2009(H21)年のリニューアル後に行った事は、№47№48で書きました。
 バスはキャブオーバーバスと、シミュレーターがメイン。「比較的最近の歴史についての記述がない」と書いたのだが、今はどうなっているのだろうか。スカイツリーシャトルは、東武グループ全体の歴史においても大事だと思うのだが。

「どらなびEXPO2015」のアンケート、「知ったきっかけ」は、ライバル誌の名前もきちんと出していたのは潔いと思った。一般のマスコミは読売新聞・神戸新聞・TBSラジオ・京都新聞のみ。もう少し全国区のマスコミが扱ってくれると良いのだが。
(個別の事業者の募集は、日・月曜日の全国紙や、折り込みチラシの求人広告で見られる)
 都営バス〔東42乙〕大減便のニュースがあるが、唐突な感じもしました。なぜかという事が記されていない。
(台東区コミュニティ「そとめぐりん」(京成バス運行)運行開始のため)

「バスマガジン」は終了間際の公営バスを取り上げる機会が多かったのだが、尼崎市営バスについては取り上げられませんでした。尼崎市営バスは3月20日に終了するので、次号発売時点ではもうない事になります。「バスマガジン」独自の切り口でやって欲しかったのだが。
 次号ではいよいよ新宿の新バスターミナルが姿を現す事になりそうで、日本のバス業界全体に大きなインパクトになると思うので、楽しみ。
 また、軽井沢の惨事については、どの程度触れられる事になるでしょうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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 夏に火災事故を起こした「さんふらわあだいせつ」が、明日の苫小牧18時45分発の便から就航を再開します。ただし明日は無人車輛航送のみ。14日まで夕方便に入るが、本来は深夜便用なので、レストランがないから注意(16日から深夜便に入る)。

《今日のニュースから》
 1日 米大統領選挙アイオワ州党員集会 クリントン・クルーズ氏勝利
 2日 川崎市男子中学生殺害事件 リーダー格少年初公判