№1469 思い出の海外旅行クロニクル 21.2003年デンマーク 3
ユトランド半島の南西部に位置するリーベは北欧で最も古い町の一つ、だそうで、夜景でも有名です。リーベの宿泊をはさんで、ユトランド半島のローカル線を乗り歩きます。
2003年 5月13日(火)
カストラップ空港駅から出発する夜行ICは、フレデリクスハウンの他、エスビアとストルーアへ行くユニットを交えた3階建て。コペンハーゲン中央で進行方向が変わる。座席車だが、検札の後はひたすら眠る。
翌朝着いた、フレデリクスハウン。この駅は10年前、スウェーデンのエーテボリからフェリーで着いて、泊まった場所でもあります。
駅のカフェテリア。
駅の近くの教会。
スカーエン行Nordlyske Jernbaner(ノールリスケ・イェンバナー?)のDC。これまで何度か乗ってきた私鉄の標準タイプのDCだが、トリコロールカラー。乗車券は運転士自ら発券。スカーエンまで42DKK(≒780円)。
田園地帯は、シェラン島あたりと比べると、やや地味に映る。時々鹿を見ます。
終点のスカーエン駅。構内は結構広く、コンテナ車も見えるから、貨物列車も走っているようだ。駅舎も切符売場(8時から)に代理店も入っているから、駅舎として機能しているようだ。
曇り空のせいか、寒い。
中間のオールベック駅。スカーエン行ホームはずいぶんと乳母車が多い。
フレデリクスハウンからオーフスまで、IC3で戻ります。ローカル線に乗り換え。
スキャーンへ行くDCは、DSBと同型ではあるが、「ARRIVA」カラーになっていました。デンマークでは、一部のローカル線やバスがアリヴァ社の運営に移行していました。スカンレイルパスで乗れます。
その車内。シンプルなボックスシート。
デッキには非常時の脱出方法が記されています。ガラスをハンマーで叩き割って脱出、という事。
イカストで列車行き違い。外に出ると風が冷たい。列車が近づくと、横断場に音声と警報で注意が促されるのは、何となく日本と似ている。
どんよりした曇り空の元、田園地帯を行く。時々は青空も見えてくるようだが、雲が流れるのがとても早い。
スキャーン駅。
ホームには、アリヴァのDCが3本並びました。次はエスビアへ。
エスビア駅。お城のようだ。今度はリーベへ。
リーベに向かう途中の車窓。発電用の風車が回っている。
リーベ駅。到着すると青空が戻ってきました。今日はここに泊まります。
ユースホステル。予約を入れていたわけではなく、ちょうど小学生の団体さんがゾロゾロ入ってくるので、オーフスの一件もあってイヤな予感もしたが、ここは空きがありました。宿泊代にシーツと朝食を加え、+手数料4%で183DKK(≒3,400円)。
体育館ではこの通り、子供たちが遊戯に興じておりました。欧州のYHは、特に郊外や地方でこんな感じのところが多い。
大聖堂。
何のパフォーマンスだったでしょうかね?年配の人たちがフォークダンスを踊っている。それが終わるとロックのライブだ。もう21時を回っているのに存分に明るい。
リーベといえば「夜警」。22時出発でツアーがあるので参加してみました。おじさんの後を、30人位の人たちがついていきます。おじさんは子供たちの人気者だ。所々で止まって解説がある。時々笑い声も聞こえてきます。1時間弱、という所でしょうか。
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2003年 5月14日(水)
翌朝のYHの朝食は、それ自体割と豪華だが、皿やコーヒーカップが素晴らしい。思いのほか歳を召した方々が多かった。
運河。
リーベ駅から、列車の旅が続きます。ユトランド半島を横断し、フレデリシアへ。
テナア駅は、駅舎が閉じられ(有料トイレはつかえる)、今一つ冴えない感じ。
テナアからブラミンへ向かう途中の車窓。牛の放牧が行われている。また頭上に黒い雲が現れ、雨もパラつく。今日もまた、天気は不安定そうだ。
ブラミン駅は、駅舎とホームの間にタクシー乗り場がある。ここの窓口は、平日は昼間はずっと開いているのに、土休日はお休み。
キオスク兼ミニバー(カフェ)は毎日オープン、なのに。雰囲気がいいです。
フレデリシアへ行く列車はローカルながらIC3だった。ユトランド半島では、ローカル輸送でもIC3がかなり使われているよう。10年前もそうでした。ICへの直通運用なのだが。
時々土砂降りになる。
フレデリシア駅。
駅のすぐそばに、Eタイプのタンク機関車が静態保存されていました。
ヴェイレを経由して北上、ストルーアに向かいます。
ヴェイレ駅。撮影時点では小康状態になっていたが、到着したときには完全に土砂降り、雷まで鳴って、駅の外に出る気力が失せてしまいました。
ヴェイレの前後は、デンマークにしては珍しい、ちょっとした山越え区間になっていました。雨降りと思ったら陽が差したりして、今日の天気も本当に気まぐれ。
ストルーア駅。
ストルーア駅ホーム。
コペンハーゲンまでIC3のLyn54列車で帰ります。
湾の近くを走る。
ところが、「まもなくヴィンセルプ」みたいなアナウンスが入った後、駅の手前で停止、ノロノロピタの連続になる。全線規模の踏切システムの不具合かと思うのだが、どんどん遅れが増幅していく。
オーフスで1時間の遅れになってしまいました。列車はここから1本後のLyn56列車に変更になりました。3ユニット増結し、12両編成となってコペンハーゲンに向かう。
田園地帯。上空は青空になって、菜の花も美しいが、この雲の様子で天候の不安定さが解るでしょうか。
再び戻ってきたフレデリシアで、さらにIC4を増結。フュン島・シェラン島は最高180㎞/hで飛ばす。DCで180㎞/hとは凄いのではないでしょうか。
コペンハーゲン中央駅到着。Lye54列車としては、1時間遅れとなりました。列車が長くなって、前方に増結されたIC4は、完全にはみ出してしまっていました。
宿代をケチって、また夜行でオーフスまで往復します。何度行けばいいんだよ?
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《今日のニュースから》
16日 台湾総統選挙 民進党蔡英文氏大差で当選
17日 「下町ボブスレー」 ジャマイカ代表が正式採用発表
総統選挙というと16年前、初めて台湾を訪れた時を思い出します。「クロニクル」でも書いたけれど、あの時も民進党の候補が勝利したが、背景には国民党の分裂劇があり、台北などで大変な騒ぎになったものでした。今回はこのまま平穏に事が収まるでしょうか。