№1464 年鑑バスラマ2015→2016(ぽると出版)

 毎年恒例の「年鑑バスラマ 2015→2016」が昨年末発売になりました。遅くなって年をまたいでしまったが、ここで取り上げます。
 さて表紙だが、芸陽バスの新エルガに加え、バンホールの「アストロメガ」(TDX27D)が飾っているのが興味深い所で、この後のカタログには出てきません。直後に発売されたレギュラーの153号(次回書きます)と合わせて読むと、ああそういう事かと感じられるのでは?

◆2015年 国内バスハイライト
 燃料電池バス実証実験に始まり、新エルガデビュー、京都のEV、新潟のBRT連接車、熊本・小松島市営バス事業終了、貨客混載バス、モーターショーなどのイベント。
 この数年一般の土休日は休めないので、イベントに参加できないのが残念。横浜の「バス利用感謝デー」も活きたかったけれどなあ。相鉄はなぜ2台、しかも同じ三菱ふそうノンステップなのだろう。遠めなので違いが判らないが。

 和田編集長による今年の巻頭言は「BRTの基礎知識」と題し、新潟のBRTのスタートと、その後の混乱を踏まえた提言に特化しています。
 要は、BRTとは車両だけでもダメ、施設(走行路や停留所)だけでもダメ、さらにはダイヤも含めて営業政策まで踏み込んだ、トータルとしてシステマチックな高速バス輸送システムを定義する、そういう事なのだろう。そして、これを実現するためには、行政側の理解と、利用者(市民)への啓蒙も必要だという事だと思います。日本のBRTは全般的にそこまで到達しておらず、新潟の一連の混乱もここから来ている(車両の大半は一般路線車と共用、専用路も確保されていない)、という論調だと思います。
 結局「BRT」の名前が先行してしまって、中身が追いついていない、という事でしょうか。交通業界に限らず、どうも日本は名前先行になってしまう所があるので。目新しさを出したいという事もあるでしょう。気仙沼線・大船渡線BRTは、単に「鉄道代行バス」では、たとえ専用道でも、一般道を走るバスと何がどう違うの?という疑問が逆に出てくるので、BRTの名前を出したのかも知れません。
「乗継が負担増…」の点は、BRTに限らず、ある程度輸送量が大きい交通が開通する時はどうしても付きまとうもので、12月の仙台市営地下鉄東西線開通でもあった事です。バス同士の乗継はあまり一般的ではなくて、どこでも歓迎されないものだから、特に問題視されたのだろうと思います。前にも書いたが、乗継が必須となるのであればBRT側は待たずに乗れるダイヤが必要、10分間隔はまだ少ないと思う。連接車だけで7~8分以下の間隔で走るのが理想でしょう。
(まして、たとえ専用路が確保できても、地下鉄レベルの正確性の確保は難しいので)
 運賃収受に関しては、本家の欧州でも信用システムが揺らぎつつあるのは、過去のバスラマ誌の海外ルポにも記されていた事だと思う。仮に日本で導入したとして、必要な定期券とか、シルバーパス的なものをウッカリ忘れて乗車した乗客を検札で見つけた時、問答無用で高額の罰金を徴収できるものだろうか?国民性の違いも考える必要がある。これでトラブルになってしまったら、それこそBRTのイメージを大きく傷つけかねない。初めから乗降が多い事が解っている(新潟BRTなら新潟駅前あたり)所なら、地上側に職員を常駐させて運賃を収受する方法も考えられて良いだろう。路面電車では都電荒川線の王子駅前や、広電の広島駅前に例があります。
 BRTに限らず、高速バスだろうがローカルバスだろうが、あるいはLRTでも一般の近郊電車でもなんでもそうだが、何度も書くけれど根本的に「公共交通優先」の思想が、作る側にも、利用者(世論)の側にも絶対必要だと思う。それが日本には欠けている。特にBRTは一般公道上に専用レーンを設定するにしろ、専用道を建設するにしろ、地べたに専用走行路をひく事になる以上、沿線の人々の理解・協力がどうしても必要になる(それはLRTも同じ)。去年も書いたが、公共交通を考える団体が日本にはいくつもあるが、もうちょっと積極的に、BRTも含めたバス、ひいては公共交通の在り方についての考え方を、世論に向けて発信しても良いのではないでしょうか?
 なお、ここではLRTとの比較検討については述べられていません。都市鉄道と一般的なバスとの間に位置する中規模交通機関は、ロケーションにも寄るけれど、モノレールや新交通システムなどは高コストでもう無理っぽくなってきているので、今後はBRTまたはLRTからの選択という方向になるかと思われます。どちらを取るか、その在り方について、今後LRT論者との間でも議論が進められるべきではないでしょうか。LRTの建設が進む欧州においても、場所によってはBRTが選択されているが、その選択の根拠についても、今後は十分な情報が欲しいと思います。

◆国内バスカタログ2015→2016
 エルガ/ブルーリボンのモデルチェンジで、JBUS系・三菱ふそうの国内2大メーカーのモデルチェンジ車が出そろいました。JBUS系はノンステップに集約、ブルーリボン市販1号が奈良交通の新宮特急、というのが注目されます。特にAMTの評価と、ノンステップオンリーとなった事が、事業者の車種選定にどう影響を与えるか。
 ブルーリボンハイブリッドもモデルチェンジになったが、同じJBUSのエルガハイブリッドとの比較では、販売価格が低くなり、全高も4㎝しか違わなくなりました。となると、エルガハイブリッドにはアドバンテージがほとんどなくなり、車内後部にハイブリッドシステムのデッドスペースができるハンデが残る事になります。CNGも含め、モデルチェンジ、するのでしょうか?
 今回は新潟BRTのスカニア/ボルグレンの連接車、京都急行バスで走り出したBYDのEVも取り上げられました。BYDは航続距離が250㎞とずば抜けて長いが、車両重量が14tで、北九州市営バスの韓国HFGが11.56tだそうだから、約2.5tも重い。また車内のデッドスペースも大きく、より広範囲に普及させるなら、この点も課題でしょう。

◆海外バスカタログ2015→2016
 個人的に注目したのは、VDLのシティアDFL。これも何度も書くが、BRTのような、整備された良好な走行ルートが十分に確保できない限り、日本の道路事情では連接車は普及しないと思う。DFLのような、純粋なシティバスとしてのダブルデッカー車が、日本でも開発できるといいと思っています。
 昨年は「中国製のバスはEUでは抵抗感はないのか?」と書いてしまったが、AIIBへの対応とか見ていると、少なくとも日米程にはないようだ。特に英国。BYDのEVダブルデッカーがロンドンバスで走る位だから。

◆歴史編 88年の歴史に幕を閉じた熊本市営バス

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 昨年事業を終了した熊本市営バス。ここでは、創業から終了までの歴史を、昔の車両の写真も交えて振り返っています。
 日本のバスの歴史を、熊本市営バスもほぼそのままなぞっていると言えます。熊本も60年前にはEVがあって、熊本に限った事ではないが、昔のEVは低公害を狙ったのではなく、燃料事情が良くなかったから導入したもの。
 車両面では、1950(S25)年の貸切車のリアが、ずいぶん大胆な流線型になっていると思う。車体ぐらい残ってレストアされたら良いのになあとも思う。
 レトロバスは最終運行よりも前に入札でリタイアしていて、どこへ行ったのだろうか。

 今年のバスも昨年同様、色々な問題を抱えながら進むべき道を模索して行くのだろうが、一つ大きな動きとして、新宿の新高速バスターミナルのオープンがあります。まだ実物を見た事がないのだが、どんなものになるのか楽しみではあります。どの程度の便数が入るかは解らないが(少なくとも新宿駅近辺を発着する、旧乗合バスは全部入るだろう)、今後の高速バス業界そのものの行方を占うものになるかも知れません。この数年、各地の高速バスターミナルの整備拡充が相次いでいて、これもまた、近年のバス業界のトピックスとなろうかと思います。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 前回の補足です。ジェットスター・ジャパン(JJP)の年末年始の実績が昨日発表されました(日付は5日)。
 国内線は座席数169,200席(前年比87.0%)、旅客数140,765人(103.7%)、利用率83.2%(+13.4%)。関空~大分・中部~熊本が休止になって座席提供数は減ったが、旅客数は逆に増えて、利用率が大幅に向上しました。ピークは下り12月29日、上り1月3日。
 国際線は初の年末年始になります。座席数18,000席、旅客数12,919人、利用率71.8%で、他のLCCと比較してまだ知名度が低いのか。ピークは日本発12月25日、日本着は12月31日でした。27日の日本着が50%を割っていました。
 JJPは昨日から、モバイル搭乗券の運用を開始したとの事です。国内LCCでは初だが、当面は予約人数が一人の場合のみ、一つの予約番号で搭乗者が複数の場合の運用は中旬になるとの事。

《今日のニュースから》
 6日 レギュラーガソリン 全国平均120.4円 6年7ヶ月振りの安値
 7日 コンビニ3社ATM 一時システム障害発生

 北朝鮮の「水爆実験」だが、根本的には「北風」も「太陽」も、彼の国の体制を変える事が出来ないのが最大の難問だと思う。内部で革命でも起こるしかないのか?とか考えてしまうのだが。
 京王バス小金井の事故は、詳細はまだ不明だが、報道の内容からすると、またドライバーの健康問題が背景に存在する、という事でしょうか?心配です。

№1463 2015年度年末年始 航空利用データ分析

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 2015年度年末年始の航空各社の利用実績が発表されました。今シーズンは、ANA・JALグループ・FDAは昨日、他は今日発表と別々になりました。データから利用傾向を読み解いてみたいと思います。
 今年度は12月25日(金)~1月3日(日)の10日間が対象になりました。
 今シーズンは、国内線は北陸新幹線の影響や、昨年はA330が運航されていたSKYの実績、国際線ではテロの影響で、特に欧州線がどうなったのか、が注目されたポイントではなかったでしょうか。 

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。


ANA
 国内線 座席数1,942,187席(100.0%) 旅客数1,407,393人(99.2%) 利用率72.5%(△0.5%)
 国際線 座席数317,540席(113.4%) 旅客数252,214人(110.2%) 利用率79.4%(△2.3%)
 国内線は、関西路線の利用率が80.3%と高率、北海道と沖縄の路線も75.5%と良かったが、東北・北陸路線は66.2%と低くなりました。東北と一体なので明確ではないが、北陸路線の新幹線開業の影響は出ているでしょう。
 ピークは下り12月29・30日、上り1月2・3日で、3日上りは97.0%。12月27・28日の搭乗率が46%台に留まりました。
 臨時便は羽田~千歳・八丈島路線で合計16便運航。
 国際線は座席の伸びに、利用者の伸びが追いついていない。リゾート路線(と言ってもホノルルだけだが)が91.6%、アジア・オセアニア路線が89.6%と高率、特に12月スタートのシドニー線は期間中ほぼ満席だったそうで、これが貢献しているでしょう。一方欧州路線が方面別で唯一前年比マイナスになる82.0%、利用率が67.0%に終わりました。はっきりテロの影響でしょう。
 ピークは日本発12月26日、日本着が1月3日。12月27日日本着を除いて、利用率が70%を上回りました。


JAL
 国内線 座席数1,106,614席(96.7%) 旅客数853,729人(101.8%) 利用率77.1%(+3.8%)
 国際線 座席数313,524席(102.5%) 旅客数269,366人(104.3%) 利用率85.9%(+1.4%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線は通常中国・四国路線が弱い傾向があるが、今シーズンは72.5%と良好でした。九州路線も76.2%の高率で、昨年登録された世界遺産群の存在が大きいとしているようです。沖縄路線81.5%、北海道路線も78.1%になったが、こちらも東北・北陸路線が69.2%に終わりました。
 ピークは下り12月29.30日、上り1月2・3日で、1月3日の上りは96.0%。
 臨時便は羽田~新千歳・那覇・鹿児島線の合計8便。
 国際線は韓国線91.6%、東南アジア線91.5%、オセアニア線90.7%、グアム線90.9%が高率。ただし韓国線は、減便で座席数が20%以上減っている事に注意。欧州線が、座席数は増えたのに旅客数が減少、利用率が80%を割り込みました。全体的には、円安で海外発が多かったとしています。
 ピークは日本発12月26日、日本着1月3日。
 臨時便はホノルル3便、チャーター便はパラオ3便。

JTA
 座席数102,850席(103.9%) 旅客数82,378人(98.7%) 利用率80.1%(増減なし)
 はっきり横ばい。臨時便は那覇~宮古・久米島で合計8便。

RAC
 座席数17,816席(107.6%) 旅客数12,774人(99.6%) 利用率71.7%(△2.9%)
 座席数が増えたのに乗客が減ってしまいました。臨時便は那覇~南大東・北大東・与那国、石垣~与那国で合計26便。

JAC
 座席数75,392席(93.5%) 旅客数46,557人(100.0%) 利用率61.8%(+4.1%)
 逆に座席数は減ったが、旅客数は増えました。臨時便運航なし。

HAC
 座席数7,049席(113.3%) 旅客数3,975人(111.6%) 利用率56.4%(△0.8%)
 臨時便は丘珠~三沢間で18便。この区間は夏のお盆も1日1便は臨時便が出ていて、潜在的需要が多いのでしょうか?


SKY
 座席数219,480席(91.6%) 旅客数187,590人(101.8%) 利用率85.5%(+8.6%)
 A330-300の突然の退役や、路線の廃止・減便で座席提供数は減ったが、旅客数は微増で、利用率は大きく向上しました。
 ピークは下り12月29日、上りは1月3日。


ADO
 座席数82,492席(104.8%) 旅客数59,445人(88.4%) 利用率72.1%(△13.3%)
 どうした事だろう。座席数が増えているのに、旅客数は大幅に減少、利用率が急落しました。ちょっと理由が思い当たらないが。12月25・27日の上りが40%を割っていて、その影響か?
 ピークは下りが12月29・30日、上りが1月2・3日でした。上りは2日(95.3%)の方が高かった。羽田~千歳線で臨時便8往復を運航。


SNA (ANA販売分は含まず)
※12月1日に社名をソラシドエアとしたが、3レターはSNAで変わっていない。
 座席数75,141席(104.2%) 旅客数59,091人(94.4%) 利用率78.6%(△8.2%)
 こちらも座席数は増えたのに、旅客数が減少して、利用率が急落しています。
 ピークは下りが12月29日、上りが1月3日。12月29日上りが5割を割りました。臨時便は長崎線を7便運航(1便が欠航となった)。


SFJ
 座席数55,223席(103.8%) 旅客数45,566人(110.6%) 利用率82.5%(+5.1%)
 こちらは旅客数の伸びが座席数を上回り、利用率が向上しました。
 SFJはピークがいつとは記していないが、搭乗率の最高は、下りは12月29日の98.0%、上りは1月3日で99.9%とほぼ満席になりました。
 1月2・3日の早朝・深夜時間帯に羽田~北九州線臨時便3便を運航。
(4日深夜羽田発も運航している)


FDA (JAL販売分を含む)
 座席数45,812席(122.9%) 旅客数32,057人(108.9%) 利用率70.0%(△0.9%)
 3月に北九州線・出雲線を開設しているため座席数が大幅に増えたが、旅客数の伸びが追いついてくれませんでした。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、北九州線は54.6%にしかなりませんでした。GW・お盆中もそうで、この路線ははっきりビジネス中心と言い切って良いと思います。静岡~福岡線は60.1%と、こちらも前年の75.8%から大きく落ち込んでしまったが、7月から1往復増便になっている事があるでしょう。全路線中最高率は名古屋~高知線84.4%でした。
 ピークは、名古屋は発が12月26日、着が1月3日。静岡・松本は発が12月29日、着が1月3日。新潟は発が1月3日、着が12月31日でした。


APJ
 国内線 座席数115,920席(113%) 旅客数103,471人(110%) 利用率89.3%(△2.0%)
 国際線 座席数48,960席(136%) 旅客数44,818人(133%) 利用率91.5%(△1.9%)
 羽田乗り入れ開始など相変わらず拡大傾向が続き、それに伴って旅客数も増加しています(座席数の伸びには追い付いていないが)。内際とも、終始利用率90%前後をキープしていました。
 今年のAPJのピークは他と違う傾向が出ていて、国内線の利用率の最高は、上下とも1月3日(下り95.0%、上り97.4%)。
 国際線では、日本発は1月3日の95.6%、日本着は12月30日の94.4%でした。これはインバウンドの方が多かった、という事でしょうか?


VNL
 国内線 座席数35,280席(144.1%) 旅客数31,971人(147.4%) 利用率90.6%(+2.0%) 
 国際線 座席数25,200席(159.1%) 旅客数21,413人(145.5%) 利用率85.0%(△7.9%)
 新規就航路線の開設もあり、座席提供数は内際とも大幅に増えました。ただし、国際線は旅客数の伸びが追いつきませんでした。
 国内線の搭乗率の最高は、成田発は12月26日(94.7%)、成田着は1月2日(96.1%)・3日(96.0%)。
 国際線では、成田発はやはり12月26日(96.7%)、成田着は1月2日(87.5%)でした。成田着は90%を超える日はなかったものの、12月29日からずっと80%以上をキープしていて、なだらかな山になっています。
 26日の第3ターミナルは、さぞ凄い混雑だったのだろう。

SJO
 座席数13,230席(76.1%) 旅客数12,136人(101.3%) 利用率91.8%(+23.1%)
 今年はSJOも今日、利用実績を発表しました。高松線休止などで座席数が前年の3/4と大幅に減ったのに、旅客数は微増で、結果利用率が急激に増えました。高松線、そんなに良くなかったのか?
 成田発の12月29日、成田着の1月2・3日は搭乗率100%となりました。


 主要な所では、IBX、JSTはリリースを確認できませんでした。
 全体の傾向として、今シーズンは良く言われていた曜日の並びに加え、4日から早々に平日モードに入ったため、国内線・国際線とも「短期決戦」になったのではないかと思います。国内線下りのピークが昨シーズンより心持ち遅くなっているのも、それを裏付けているのではないでしょうか。
 国内線ではADO・SNA、国際線では欧州路線の今後がやや心配。
 次はGWにやります。北海道新幹線開業直後になるが、東京~函館間の航空vs新幹線は、双方に大きなアドバンテージ&ハンデがあるので、どういう傾向になるか、現時点ではちょっと読みづらい気もします。とりあえず新幹線に利用が集中する事になるだろうが。

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《今日のニュースから》
 4日 泰緬鉄道記念館 ミャンマーにオープン
 5日 築地市場 最後の「初競り」 クロマグロ1400万円の最高値

№1462 乗り物で行こう、あの山へ 陣馬山・高尾山<後>

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 陣馬山から高尾山への山行、堂所山で一服の後、後半が始まります。

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 堂所山からの下りはやや急だが、景信山の手前までは比較的平坦な道が続きます。「関東ふれあいの道」の道標が、だいたい1㎞の間隔で地面に設けられています。景信山の手前で、今回の行程の半分を過ぎました。
 景信山に至る上りはややきつい。そろそろ陣馬山方面を目指すハイカーの姿も増えてきました。

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 景信山山頂。くつろぐ人々が多いです。シーズン中の休日だったらどうだろうと思う。

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 東側は杉沢の頭、その向こうには関東平野が広がるが、遠くは霞んで見えません。

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 関東平野のやや北側。
 10分程休んで出発します。

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 山間部を、中央高速と中央本線が走るのが見えます。この撮影の直後、211系らしき列車が高尾方向へ走って行くのが見えました。奥の高架橋は圏央道で、山に隠れているが、中央道とのJCTがあります。
 出会うハイカーが、さらに多くなってきました。

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 小仏峠。ここは視界がありません。陣馬山からは6.9㎞で、高尾山まであと3.2㎞。

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 峠の一角に並ぶ、お地蔵様。

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 明治天皇の巡幸碑。

 城山への登りはかなり急。ふとももにくる。

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 城山山頂。

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 最終目的地・高尾山を見下ろす方向に、天狗の彫り物が立っています。
 ここまでずっと都県境を歩いてきたが、都県境は国道20号線の大垂水峠の方へ向かっていきます。
 こちらはいよいよ高尾山へラストスパート(走らないけれど)。

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 一丁平。ここまで来ると登山道ではなく、遊歩道という感じ。
 途中2ヶ所展望台があるがパス。しかし、最後の最後、高尾山山頂への急坂が、最後の胸突き八丁。

 着きました。高尾山の頂き。陣馬山から4時間23分、陣馬高原下バス停からだと5時間45分でした。
 頭上はまた曇り空に戻ってしまったが、山頂付近は明るい雰囲気。ここまで来てしまうと観光地風情だけれど、人は多すぎず、少なすぎず、です。

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 高尾山から望む、関東平野。と言っても見づらいか。

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 南側からは丹沢を見ます。左の三角の山が大山。丹沢山や蛭ヶ岳も見るが、塔ノ岳は丹沢山に隠れるので、大山から見る事はできません。

 ケーブルカーの駅まで下って行くが、完全に観光地の装い。外国人の姿も、チラホラ…。

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 不動堂。

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 飯縄権現堂。

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 そして、高尾山薬王院。初詣の準備も整いつつあるようだった。
 観光地、ではあるけれど、山頂へ向かう道はどのルートも急なので、そのつもりで。

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 30分かからずに、ケーブルカーの高尾山駅に着きました。
 ケーブルカー(高尾登山電鉄)は15分毎の運行。運賃480円。PASMOなどのICカードで支払いができるが、電子マネー機能での決済(履歴上は「物販」)。
 最終電車は12月の平日は17時15分、だったはずだが、時刻表には18時と書いてあったような気が…。

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 高尾登山電鉄。「あおば」と「もみじ」の2両で、これは「もみじ」号。

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 動き出すと、とんでもない急坂。31度18分とは、ケーブルカーでも日本最急勾配だそう。後ろのおねえちゃんたちが、「アトラクションみたいだ」とか言っていました。個人的には、この反応はうれしい。ケーブルカーに関心を持ってもらえてるという事だから。「初めてきちんとした紅葉を見た」とも。

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 昨年10月にオープンした、「京王高尾山温泉/極楽湯」。最後にここに立ち寄るのも、今回の山旅の目的の一つでした。温泉も、食事処も、マッサージも、仮眠室も、お客さんでいっぱい。連日盛況の様子で、京王電鉄の戦略が図に当たった?
 入館料大人1,000円(この三が日は1,200円でした)

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 最後に、京王高尾線の新宿行特急。7000系。16時23分が、高尾山口発の特急では最後になります。
 帰りも新宿経由でした。

 こんな感じで、久しぶりの山行も無事終わりました。疲れたけれど、久しぶりに山の感覚を取り戻せて、充実した山旅になったと思います。
 今年はこんな感じで、山旅の回数を少し増やしてみたいと思っています。次は神奈川になると思うが、どこへ行こうかな。

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《今日のニュースから》
 2日 気仙沼市仮設商店街「南町紫市場」 最後の初売り
 3日 「電車と綱引き」 上毛電鉄