№1467 思い出の海外旅行クロニクル 21.2003年デンマーク 1

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 何度も先延ばしを繰り返してしまったが、「思い出の海外旅行」、今回は2003(H15)年5月のデンマークです。
 デンマークとしたのは理由があって、本当はこの時期の旅は、違う国を考えていました。しかし、1年前の2002(H12)年、ノルウェーで置き引きに遭う大失敗してしまっていて、自ら旅を台無しにしてしまっていました。無論同じ旅を繰り返す後戻りが出来ないのは解りきっているけれど、それでもせめてもう一度、はっきりした記録を残しておきたいと思ったのです。なのでメインを同じ北欧のデンマークとした上で、後半ノルウェーを数日訪れる形としたのでした。
 無論同じ北欧、デンマークの美しい風景を走る鉄道の旅も、魅力的に映ります。デンマーク自体、過去に2度訪れているが、集中的に乗るのは初めてです。どんな旅になるでしょう。

2003年 5月 9日(金)

 今回は往復ともフランクフルト経由、ANAのB747-400で行きます。日本発欧州行でANAに乗るのは、初めてでした。

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 成田空港のANAカウンター。当時は第2ターミナルでした。
 フランクフルトからのコペンハーゲン行SK626便は、改めてフランクフルトでチェックインする必要がありました。座席の指定もフランクフルトで。同じスター・アライアンスなのだから、成田でスルーのチェックインができないの?とか思いました。

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 フランクフルト行、NH209便。JA8097。本館のA63番ゲート。

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 展望デッキから、駐機中の機体を見ます。Arec of the Sunカラーに塗り替え進行中のJAL機と並ぶ。

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 R/W34Lよりテイクオフ。真下にさくらの山と京成線。今とは様相がやや違う。

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 中禅寺湖と男体山。

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 キャビン。この機体は改修されたばかりで、AVODの個人テレビを装備、プレミアムエコノミークラスがあります。
 この便は、外国人のCAが乗務していました。ANAで外国人キャビンクルーを見るのは、確か初めて。

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 オツマミ。

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 離陸後、最初の食事。洋食(肉)はなくなってしまっていて、自動的に和食になりました。鯖。

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 5月なのに真っ白に凍りついた、シベリアの大地。

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 リフレッシュメント。お菓子。
 モニターは「ハリー・ポッターと秘密の部屋」。

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 到着前の食事。

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 バルト海上空、何やら平べったい六角形の島を見る。ゴツカサンデン島というらしい。

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 フランクフルト着陸直前、ドイツの貨物列車が森の中を横切って行くのを見ます。
 フランクフルト到着は、定刻より30分近く早くなりました。

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 空港のパスポートコントロール。
 
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 コペンハーゲン行、SK676便。B737-600(LN-RRO)。
 残念ながら、チェックインの時点で窓際はなくなってしまっていました。

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 SK676便が出発する、A21番ゲート。

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 実演の非常デモ。デンマーク語と英語。

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 キャビン。

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 機内食。まさにボックスミール。フランスパンのハムサンド。
 窓の外の景色についてはご勘弁。もっとも、ほとんどの区間は雲がべったり張り付いて、何も見えなかったよう。

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 という訳で、いきなりコペンハーゲン・カストラップ空港のコンコース。心持遅れての到着になりました。

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 コペンハーゲン市中へのアクセス鉄道。IC3に似ているが、近郊タイプの電車。
 ヘルシンオア行だったはずだが、理由が解らないままコペンハーゲン中央が終点になりました。乗り換えて、ホテルが近いユスターポートに向かいます。
 5月の北欧ゆえ、陽は存分に高いが、とにかく眠い。早々に床に就きました。

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2003年 5月10日(土)
 ホテルの朝食は、土曜日だと7時30分からと遅め。朝食の前に近くを散歩してきました。

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 有名な人魚姫の像、なのだが、思ったほど目立たない。ウッカリすると見落としてしまうかも。

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 ユスターポート駅。近郊電車が発着。
 この日はオデンセの鉄道博物館に行きます。コペンハーゲンでエスビア行ICに乗り換えるが、その列車が20分程の遅れ。

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 臨時にリュントーク(Lyn)の通過待ちがあったスラエルセで見かけた、新タイプのDC。IC3に似ているが、1両の中間が超低床になっているが、DSBではないようで、気になる。
 オデンセまで約1時間30分。

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 オデンセの鉄道博物館。入館料40DKKの所、スカンレイルパスの利用で30DKK(≒560円)に割引。

 枚数が多いので一気に行きます。

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 78号SL。1875(M8)年製。

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 711号客車。

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 931号SL。2B1配置のテンダー機で、動輪の直径が2mもある。

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 994号SL。戦後の1950(S25)年に製造されたが、1972(S47)年には使用が終わったようだから短命だ。

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 アメリカンスタイルの1112号DL。ノルウェーでも走っていたタイプ。NOHABとGMの合作。側面がカットされ、エンジン部分が露出していました。

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 ワゴン・リの食堂車、4247号車。

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 車内も公開されています。乗客はマネキン。簡単な展示もあり、古い時刻表もありました。「NORD EXPRESS」がコペンハーゲン~パリ間を1日かけて走っていた事も記されています。

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 ラッセル車。日本等に比べたらずいぶん小ぶりだが、目だった山がない国土なので、これで間に合うのだろう。1869(M2)年製。

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 連絡船の模型もあります。海底トンネル建設までは、連絡船はDSBのネットワークに欠かせないものでした。

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 DSBバスの展示もあります。1935(S10)年オデンセ製、らしい。

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 博物館の内部。扇形庫を活用するのは、どこの国も同じみたい。

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 内部の見取り図。
 気になったのは、日本もそうなのだが、比較的最近の列車とか、施設についての展示が皆無だったという所。IC3とか、ストア海峡の海底トンネルなんて、大事な歴史の1ページのはずなのだが。
 土曜日ながらそれほど客はいなかったが、それでも小さな子供連れとか、車椅子のご婦人の姿も見かけました。

 博物館からオデンセ駅に戻り、ローカル線に乗ります。

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 オデンセとスヴェンボーを結ぶ支線を走る新型DC(一番上の画像)の、その車内。前年ノルウェーで乗ったのとほぼ同じ連接車で、その連接部分が超低床になっています。とにかく窓が大きい。コーヒーのセルフ販売機があったのも、ノルウェーと同じ。車掌は乗っていなかった。
 この路線、12日から約1ヶ月の間、一部区間が工事でバス代行になるそうだったから、運が良かった?

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 農村地帯。本降りの雨。オデンセは青空と雨雲が交互に現れる空模様だった。天気が不安定だ。

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 菜の花畑。ザンザ降りになったと思ったら、雨が降った跡がない場所もあったりする。

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 終点のスヴェンボー駅。ここは港町だが、土曜日だからか商店は皆店仕舞い。
 すぐの列車で折り返し。
 オデンセに戻って、当初はそのままコペンハーゲンに戻るプランだったが、行きがけにスラエルセで見た新型DCが気になったので、寄り道する事にしました。

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 しかし残念ながら?スラエルセで待っていたのは旧型の2連でした。このタイプはデンマークの標準型らしく、過去にも見て乗っているし、この後も見かける事になります。
 トゥルーゼまでのこの路線はOJT/HTJという私鉄?が運営、スカンレイルパスでは利用できない。33DKK(≒610円)。

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 スラエルセ駅。

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 沿線はずっとこんな感じ。きれいだが、やや変化に乏しいかも。
 中間の駅は、皆駅員がいなかったように見えた。

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 トゥルーゼ駅は平屋ながら立派な駅舎。ところが、土曜日は16時を過ぎると閉鎖されて、トイレも入れない。
 朝見かけた新型DCは、側線に留置されていました。残念。

 この駅から、DSBの列車でコペンハーゲンまで戻ります。ダブルデッカーのプッシュプルトレインでした。
 この晩から2晩、郊外のYHに泊まります。

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《今日のニュースから》
12日 外国人スキーヤー12人 福島・長野で遭難
13日 マンション工事データ改ざん問題 関係3社に行政処分

№1466 BUS Life vol.3 (笠倉出版社)

「Bus Life」第3号が年末に発売になりました。第1号~第2号の5ヶ月から、第3号の発行は2ヶ月と間隔が詰まっています。

 京王バスの旧塗装復刻車が追加になり、今度はブルーリボンⅡになったが、この他に京王バス中央でブルー系の車両が走り出しているそうです。でも高速車ではやらないのか?他に現CI導入以前の黒・白・赤のデザインがあるのだが。

今乗れる、新型エルガ&ブルーリボン
 そろそろ各地に新エルガ・ブルーリボンが出回ってきたようです。いつ現在の物かは記されていなくて、バスラマ誌のモニター車も含んだ東武バス(イースト)はまだ記されていません。
 Q尺の初号車はどこになるのかと思っていたが、エルガは新潟交通、ブルーリボンは北陸鉄道が初号になるようです。京成バス、近鉄バスは両者を並行して導入している。後ろ姿の写真を見ると、確かに旧モデルとはプロポーションが大分違うという印象を受けました。

全国 乗りバス大特集
 奈良交通の新宮特急に新ブルーリボンが入った事もあるのか、日本全国の注目路線を集めています。
 同時に新宮特急の新旧ブルーリボンを比較。スペックを見ると、座席は大分減ったようです。すぐ全車両を置き換えというのではなさそう。
 いくつかの路線について感想を記すと、箱根登山のターンパイク経由は、箱根大名行列が行われるから迂回という事もあるのか?ターンパイクは以前は東洋タイヤがネーミングライツを保有していたが、一昨年からマツダが保有しています。地元神奈川なのに知らなかった。
 富士急山梨バスの松姫峠行は、今は途中の小菅の湯で奥多摩からの西東京バス路線とつながったので、乗継が楽しめるはずです。
 旧野上電鉄の毛原宮までの路線は乗った事がありました。古い小学校があったはずです。大十になってからは、登山口も訪れた事がないなあ。
 淡路交通の2ドアハイデッカーは、欧州だと当たり前なのだが。
 京都バス90系統は、昔はもう少し運行期間が長かったはずだが。観光の需要は少なくないはずで、今はインバウンドも多いのだから、紅葉の期間でなくても春~秋期間位は走らせても良いのではないかとも思います。
 関東バスの出入庫系統は、歩いても(実際歩いた事あり)10分かからず、回送で良さそうな所、営業にしているのはなぜだろう。
 後半はモノクロページに掲載。自転車積載バスは、神奈中バスの本厚木~宮ケ瀬路線を載せてくれても良かった。フロントに吊り下げる形で搭載するので(茅ヶ崎地区は昨年終了した)。
 奈良交通の3ドア車は、ロケーションと使用年数からして、最後まで残る3ドア車となるでしょう。
 漢字一文字のバス停は、戸塚駅のすぐそばの江ノ電バスに「表」があります。「裏」って、どこかにない?
 狭隘路線がいくつか掲げられているが、狭隘路線の大半がローカルで、廃止になってしまう所も少なくないのが、残念な所。

The バス会社 京都市交通局

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 京都市営バスは「会社」じゃないだろ?なんてツッコミはさておいて、一昨年の「大快革」で大いに注目される事業者だと思います。昨今の公営バスでは珍しく元気のある所でしょう。
 取り上げられている系統は皆京都市中心部の、観光地に直接アクセスする系統で、無論京都市はそれが中心になるが、洛西のニュータウン路線について触れられても良かった。過去には専用の長尺車も入っていた所。
 区間制運賃の系統を「調整系統」と呼ぶのはなぜだろう。何を「調整」しているのだろう?
 字幕を今でも積極的に使っているのは京都市ならではで、BRCハイブリッドと幕の取り合わせも面白いと思います。フルカラーLEDが普及するとまた違った展開になるかも知れないが。
 車両面では未だに20世紀の車両(「京都22か」が58台)が相当数残っている。神戸市営が0なのとは対照的。
 4月29日に京都鉄道博物館のオープンが控えているので、旧定期観光車の動向が路線共々注目されると思います。
(今の所はどうこうするとのリリースはない)
「太秦萌」について触れられていなかったのが意外?デザインそのものもさる事ながら、局内の「若手職員増客チーム」が考案したキャラクターなので。
フェイスブックあり)

観光バス 定点ウォッチング
 伊勢神宮内宮。あれ、この撮影場所は見覚えあるな?と思ったら、12年前の元日に来ていて、三重交通の車両を多数撮った場所でした。あの時は交通規制で、内宮の駐車場は路線バス乗場になっていました。聞いた事がない事業者が多くて、乗合バス事業者はやはり少なくなりました。

BUS Life CD
 他誌との差別化という意味か、今回、CDが付録につきました。「BUS Life」に限らず、昨今はCDやDVDが当たり前のように付録につく書籍や雑誌が多くなって、個人的にはちょっと驚いています(いまどきそんなのは時代遅れなのは解るつもりだが)。
「The バス会社」の特集に連動してか、京都市営バスに関わる音源が中心になっています。私は京都市営バスに乗った事はあっても、放送などはそれほどしっかり聞いていた訳ではなく、新鮮な発見もありました。京都市営バスは、車内放送では系統番号は言わずに、経由地と終点を告げるだけ。
 洛バス100系統は日英韓中4ヶ国語だが、日本語では観光地の割と詳しいガイドも入り、英語ではそのほとんどの内容が訳されているが、韓中はほとんど訳されていないようです。急行系統とはいえバス停の間隔は短く、全部訳して流すと放送が終わる前に次の停留所に着いてしまうので、ある程度割り切っているのでしょう。
 興味深いのは韓国語と中国語のバス停の読み方で、韓国語は日本語と同じ読み。三十三間堂は、韓国語は「サンジュウサンゲンドウ」、中国語は「サンシュンサンキンタン(?)」。
 バスの走行音の音源は3種類皆経年車で、もう少し新しいもの、特殊な車両(CNGバス)とかを混ぜても良かった。無論、6425号車は全国的にも残り少なくなったHIMRだし、これはこれで貴重な記録だが。「四条京阪前」はいかにも関西らしい響き。関東なら「京阪四条駅前」としそうなものなので。
(京阪の駅は、現在は祇園四条駅)
 今後もCDが付録につく事になるのでしょうか?期待してみたいと思います。

 次号は2月25日発売と予告にありました。今後は偶数月に出す事になるそうで、定期雑誌化に向けて一歩踏み出すと考えて良いのでしょうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》
10日 ミャンマー初の電車 ヤンゴン市内で運行開始
11日 「震災アーカイブス」シンポジウム 仙台市で開催

 広島電鉄から譲渡された3000形(元西鉄)がヤンゴンで走り出しました。既にDCは多数走っているが、こういう形で日本の車両を注目してもらえるのは、やはりうれしいものです。

№1465 バスラマインターナショナル153(ぽると出版)

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「バスラマインターナショナル153」が先月末発売されました。遅くなってしまったけれど、ここで取り上げます。
 会津バスに加え、今号から長期モニター車に加わった東武バスの新エルガ2950号車が表紙を飾っています。先日柏で見かけたが、きちんと撮る機会を作れませんでした。

各地の新車から
 新エルガ・ブルーリボンの導入が各地で始まっているが、バスラマ誌で掲げられている分は、両者ともN尺のみの導入になっています。Q尺はどこが初か?と興味が持たれます。
 旧モデルのエルガ・ブルーリボンⅡの導入も並行して行われているが、受注残?

バスラマ創刊25周年記念イベント報告
 ヨンケーレ・ファイナルランもあるが、ここでは「Visit 台湾」に注目。何しろ私自身2年前に台湾に行って、高速バスも一般バスも乗ってきているので。
 ただし台中は、高速バス&新幹線で通過しただけで、降りた事はありませんでした。151号で取り上げられた、市長交代でとん挫したBRTについてのセッションも行われたとの事。別に、改めて取材の機会があるそうで、注目したいと思います。それにしても台中は事業者が14もあるのか。人口は大阪市並みではあるが、山の方にも広がっているので、地方部の事業者が少なくないのかも。

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 市中~空港間で2度乗った、アメリカンスタイルのバス(國光客運のMC9型)が、いよいよ引退ですか。感慨深いです。
 江ノ電~平渓線に端を発した日台双方の鉄道事業者の提携が急速に進む事もあって、日本の交通ファンも、台湾は注目の的となっていると思います。この機に台中BRTに限らず、台湾全体のバス事情についても詳細が取り上げられればと思います。

バス事業者訪問184 会津乗合自動車
 正直高速も含めて乗った事がありません。だからあまり語れる事はありません。ゴメンナサイ。
 輸送人員は、2005(H17)年度が55万人近くなのに、10年で20万人以上も減ってしまいました。2009(H21)年度以降は30万人台を何とか維持している状況でしょうか。
 路線概要を見ると(これに鉄道路線を加えて頂けるとより解りやすくなるのだが)、当然ではあろうが会津若松が絶対的な中心、後は坂下や喜多方にもある程度は路線網があるが、後は長距離のローカル線が中心になるでしょうか。
 過去には只見にも路線があったが、廃線から久しくなりました。磐梯熱海が東限(過去には郡山駅まで入っていた)だが、上戸から東は朝の磐梯熱海行と午後の磐梯熱海発の1往復のみ、土休日は運休と、細々としたものになってしまいました。会津下郷駅発着路線も、土休日は全路線全便運休。
 そんな中、会津川口から南下する落下傘路線が維持されているのが目を惹きます。川口車庫(金山町)~大戸(昭和村)線が1日3往復、土休日も同ダイヤで、元日も日中の1往復は運行されていたようです。ともかく「会津バス」と言いながら、会津地域全体を網羅する状況でないのが辛い所。
 大内宿へのバスは、公式Web上には見当たりませんでした(「会津への旅」のタブをクリックすると、運行シーズン中は見られるようになるようだ)。福島交通側もそう。今年また走るのかどうかは、現時点では不明。生活の足にしようとするなら、通年毎日運行になるのが望ましいのだが。
 インバウンドを取り込むなら、空港バスの運行も考えられなくはないが、需要はあるだろうか。福島空港は定期国際線がない。仙台空港の国際線が多ければ、設定もありうるかもしれないが。今の所は郡山~福島空港間の福島交通バスとの乗継割引乗車券を発売する所に留まっているようです。
 みちのりHD傘下になって質的な改善が進みつつあるところだが、このグループの事業者の顔ぶれを見ると、スケールメリットはどの位あるものだろう。求心力が高いだろう仙台や東京には今の所グループ企業がなく、先の福島空港の他、名古屋や京都・大阪への福島交通高速バスへの乗り継ぎサービスを提供しているのが目立つ程度でしょうか。5年前の大事件で大変ではあろうが、グループ外の新常磐交通やJRバス、猪苗代を引き継いだ磐梯東都等も交えて、福島のバス業界が一体となって集客が図られるのが望ましいと思います。
 アーカイブスはその猪苗代の路線車が中心だが、野岩鉄道(今年は開業30周年)開通前まで走っていた、会津田島~鬼怒川温泉の路線が、1枚でもあれば良かった。東北の事業者の一般路線が関東地方へ入っていた、最後のケースだと思います。

ひろしま公共交通ナビ くるけん
 第64回中央技術委員会全国大会の業務報告から、詳細が報告されています。149号の事業者訪問・広島電鉄で名前が出て来たものでした。
 広島のバスの問題点が5点挙げられていたが、その背景として広島市は最初から公営のバス・電車がなく、郊外へ向かう鉄道もあまり整備されていなかったから長距離のバスが中心となり、郊外路線が市内路線も兼ねる形態が多かった、つまりは市内路線で核となる事業者が存在しなかった事があろうかと思います。
 導入エリアの顔ぶれを見ると、中国JRバスは入っていないのか?重要な事業者のはずだが。
 技術的な部分はチンプンカンプンなので敢えて触れないが、各事業者の路線自体の再編成は行わず、現状の路線網の中でバスロケシステムを構築して行ったようです。なお、表示システムには事業者名を出さないとしているが、私は小さくていいから、現状では出した方が良いと思っています。接近するバスのカラーが、利用者にとってはある程度運行情報の一部になりえて(あの色は○○バスだから行かない、あの色は○○交通だから行くかも知れない、みたいな)安心感を与えている部分があるので。事業者を問わず全部が同じ色になって、営業の制度も全社で完全に同じになるとかなら、社名抜きでもいいだろうが。
 このシステムは、広島県以外でも導入ができるものだろうか。するのであれば、技術うんぬん以前に、地域内のバス事業者間の確執がない事が絶対条件になろうかと思います。今やそんな事を言っている場合ではないはずだが、一部の都市では、そういうのが残っているのではないか、と感じるので。

フランスのBRT2題(1)
 前号で予告されていた、フランスのBRTのレポートの第1弾。ドゥエは調べてみたら、人口は4万3千人弱とかなり少ない(新潟市中央区が17万3000人強)。町を越えていくにしても、BRTが成り立つものかと思った。
 トップの写真で、BRTの「混乱」がちょっと見えた気がします。遠くに一部左側に車線が膨らんで、右側にプラットホームらしきものが見えるが、それが本来のBRTの乗場なのか。手前の歩道のホームが、いかにも仮設という感じ。
 フィリアスフィリアスというが、どんな車両だったのか、それとどの程度の便数があるのかが知りたかった。この手の乗り物はフリークエントサービスが生命線なので。
 次号はパリ郊外らしいが、フランスとなるとやはり、「LRTとBRTの選択の境目」を知りたいと思う。私自身2010(H22)年と2012(H14)年の2度フランスを訪れ、LRTにも乗ってきたが、一方でBRTを導入する都市も少なくないし、ルーアンでは両方を導入している。どこまでがBRTで、どこからがLRT建設となるのか、それこそ知りたい所です。今後の日本のBRT(あるいはLRT)整備のためにも。

 バンホールが、日本向けダブルデッカー「アストロメガ」を発表しました。テキストではぼかしてあるが、写真を見ればはとバスなのは一目瞭然(はとバス自体は今日現在、リリースを出していない)。前回書いた、年鑑バスラマの表紙を飾っていた意味が解りました。今後、高速バス等への展開も大いに予想できます。
 韓国でダブルデッカーの路線バスが正式に走り出したそうです。私も大いに期待したいし、しつこいけれどこういうのが日本でも走るようになったら良いと思います。
 バスワールド2015は次号と2回に渡って取り上げられるようだが、バス市場としては、やはりテロが非常に心配でしょう。事は会場があったベルギーにも飛び火しているし、過去にはロンドンなどで路線バスが狙われた爆弾テロも起きています。バスの購入とか、利用とかに影響が出ない事を祈ります。

 次号はブルーリボン・ハイブリッドの詳報になるが、市販第一号はどこになるか、興味が持たれます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
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《今日のニュースから》
 8日 「フライング・スコッツマン」復元 英国中部で試運転
 9日 今宮戎神社 十日えびす 「宵えびす」で幕開け

「フライング・スコッツマン」は、世界で初めて時速100マイル(≒160㎞/h)を達成したイギリスの伝説的SLで、10年かけて復元工事が行われていました。
 熊本電鉄5100形の、来月14日の引退が発表になりました。その後は北熊本で保存、イベントで使用されるとの事。