№1457 JTB時刻表2016年1月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2016年1月号」が、19日に発売になりました。時刻表は一足早く、新年がスタートです。
 表紙は有名な江ノ電の踏切。グラビア特集にも少し関係してきます。

◆ 「500 TYPE EVA」、ついに始動!
 11月7日より運行が始まっている、500系のエヴァンゲリオンフルラッピング編成。外観だけでなく、中にも展示・体験ルームもあって本格的と言えます。
 ただ、〔こだま〕というのがやや寂しい。730号→741号で博多から新大阪1往復だが、全区間乗り通すと730号は4時間38分、741号は4時間35分かかり、表定速度120㎞/h程度とあまり新幹線らしくない。
(〔のぞみ〕〔みずほ〕だと最速2時間25分で229.7㎞/h)
 せめて〔ひかり〕で、とは思うが、今は山陽区間で完結する〔ひかり〕がほとんどないので仕方がないのか。

◆ 西日本エリアで進む Cool Japanば列車たち
 西日本で走る、マンガやアニメのキャラクターを描いた列車。
「鬼太郎列車」は水木先生が亡くなられる前にテキストが書かれたと思うが、大変な人気になっているのだろうなあ。
 京阪大津線の攻勢がやはり目を惹く。「けいおん!」は4年前のデザインの列車は実物を見ていて、№589で書きました。あの時は他に「機動戦士ガンダムAGE」や「まんが日本昔ばなし」も走っていて、MBS(毎日放送)がキャラ電車のスポンサーになっているのかなあと感じました。「ガンダム」は今新シリーズ(鉄血のオルフェンス)が放送中なので、それもやってくれよ、というファンもいるかも知れません。

◆ 進む 鉄道⇔アニメ
 JTB時刻表もアニメなのかあ!?
 とりあえず取り上げられている作品を並べてみると、

「あの日見た花の名前を 僕達はまだ知らない。」
「心が叫びたがってるんだ。」
「花咲くいろは」
「ガールズ&パンツァー」
「雲の向こう、約束の場所」
「サマーウォーズ」
「たまゆら ~卒業写真~」
「秒速5センチメートル」
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」
「長門有希ちゃんの消失」
「あの夏で待ってる」
「らき☆すた」
「中二病でも恋がしたい!」

 全て、私は見た事がありません。ゴメンナサイ。なので、作品そのものについて語る事はできません。
 ただ、このラインナップ及び作品解説、それと他誌(バスマガジンなど)で取り上げられている、ここには出てこない「聖地巡礼アニメ」(「ヤマノススメ」など)を見た時、対象年齢層があまりにも、10代半ば~20代位に偏り過ぎているのではないかという印象を抱きました。ラノベが原作の作品が多い事もあるだろうが。もう少しファミリー向けの作品が作られても良いのではないか?子供は鉄道が大好きだし、鉄道メインの子供向け映像作品として、過去には「ヒカリアン」「トッキュウジャー」等の例があり、これに実在する鉄道や土地などを組み合わせて、家族で見てもらえる作品作りというのがあっても、と感じる。「家族旅行で聖地巡礼をどうぞ」という発想も、あって良いのでは?
(ただし、鉄道を中心に据えるとしたら、誰が言いだしっぺになるかという問題もある。上述の「聖地巡礼アニメ」は、初めに鉄道ありきではない)
 表紙の江ノ電の踏切は、過去に放映された「SLAM DANK」のオープニングのモデルなのだそう。ただ、中国人や台湾人が多いのは、それと直接関係があるのでしょうか。彼の地でも放映されていたのか。台湾人だと、江ノ電と台湾鐵道の提携があるので、そちらの方の影響が大きいのでは。

◆ 乾電池パワーで走る電車 ギネス世界記録達成
 11月3日に由利高原鉄道で行われた、乾電池で車両を走らせ、世界記録に挑戦する試み、成功しました。表紙裏の広告にもあります。
 単1乾電池600本、車両だけで700㎏以上の決まりごとがあるらしいが、+乾電池はどの位の重さになるものなのだろう。
 前回(小坂鉄道の廃線跡)の時にも書いたが、正直、乾電池で列車を動かす事にどれだけの意味があるのかは解りません。前回は「乾電池のPRだろう」とか書いてしまったが、+工業高校の生徒さんがメインにやっているので、後々の授業とか、さらには就職後に経験を活かすとか、そういう意味があるのでしょう。例えばこれが、ハイブリッド電車や蓄電池電車の進化などに結び付けば良いです。

「のりもの情報局」は、「札幌市交通局 路面電車ループ化」「京王電鉄 京王高尾山温泉/極楽湯」「相模鉄道 ゆめきぼ切符キャンペーン」「東京臨海高速鉄道 世界のセレブに会いに行こう」「小田急電鉄 小田急箱根 冬ののんびりキャンペーン」「紀州鉄道 お守りキーホルダー発売中」。
「京王高尾山温泉/極楽湯」は、実は21日に、陣馬山~高尾山の山行の帰りで行きました。。平日ながら風呂も食堂もマッサージも大賑わいで、京王の作戦が図に当たった感もあるが、マイカーの利用が少なくないのは、電鉄会社としては痛しかゆしか?場所柄仕方がないか。
 札幌市電のループ化は、11月までに開通していたら、今年中に行っていたのだが、来年春以降に見に、乗りに行きたいと考えています。
 なお、前号で発売中とされていた京成の時刻表は、北総線内に誤りが見つかって発売中止になっていました。昨日24日に発売が再開されています。

◆ 黄色のページ
 1月号恒例の「ひと目でわかる!電化と複線区間」は、北陸新幹線開業が反映されていて、北陸地方もスカスカになってしまいました。
 七尾線と氷見線・城端線は、他のJR在来線とつながらずに孤立した路線になりました。
 また、武豊線(直流1500V電化の単線)、仙石東北ライン(非電化単線)も反映されています。

 大都市圏の終夜運転は、全容が明らかになりました。
 奈良線は例年通り1月1日~4日、みやこ路快速が稲荷に臨時停車するが、今年の4日は平日になるので、一部時刻が変更になります。
 関東私鉄では、今シーズンは京王が急行3本、京急が特急〔初日号〕を1本増発します。〔初日号〕が複数走るのは、何年振りでしょうか?京王は、井の頭線も若干増えそうです。
 伊豆箱根鉄道駿豆線の「三嶋大社初詣臨時電車」は、今シーズンから中止。
 西日本では、能勢電鉄の妙見の森ケーブルが20分間隔で終夜運行を実施。昨年は掲載がなかったが、初めてではないと思う。
 いすみ鉄道の終夜運転は昨シーズン限り、今年はなし。

 会社線は、小田急ロマンスカー〔ニューイヤーエクスプレス〕〔メトロニューイヤー〕、京阪〔洛楽〕などを掲載。どちらも、運行内容は昨シーズンとほぼ同じ。
 初詣関係以外は、12月1日に運行を開始した、富山~白川郷~高山間のバス路線を掲載。富山地鉄と濃飛バスの運行で、1日4往復(富山発最終は、白川郷を経由しない)。

◆ 本文
 北陸新幹線〔あさま603・605・615・617・625・606・614・616・626・628号〕は、今日25日よりE7/W7系に置き換え。〔あさま〕の定期列車は原則全列車、E7/W7系の運転になります。
(605・606号は2月29日までとなっている)
 なお、年末年始期間中は在来の列車も含め、一部の列車でE2系代走日あり。

〔つがる3・7・2・6号〕は、12月(7日~)24日と、1月5~8日は485系で代走。

 北海道新幹線設備切り替えによる、〔スーパー白鳥〕〔白鳥〕〔はななす〕の最終運行日が、時刻表上でも発表になりました。
〔スーパー白鳥〕〔白鳥〕は3月21日、〔はまなす〕は札幌発3月20日・青森発21日が最終日。
(〔はまなす〕は12月31日・1月1日と札幌発2月13・20日、青森2月14・21日は運休)
〔はまなす〕の最終日は全車指定席で運行。
〔カシオペア〕は、今号は2月一杯までの運行日のみ掲載。 

 三陸鉄道北リアス線・小本駅は、23日より岩泉小本と改称しています。

 来年1月31日、上野~勝田間で〔ときわ〕の臨時運転あり。
 ひたちなか市の勝田全国マラソンの輸送で、昨年の〔フレッシュひたち〕と比較して、今年は1往復増。
 最近は各地で、マラソン大会関係の臨時の設定が多いようです。

 高速バスでは、17日に京急バス・小湊鐵道の品川~大多喜線が開業しました。1日6往復で、品川発3本・大多喜発5本は羽田空港経由(国際線は経由しない)。品川は高輪口(シナガワグース・旧パシフィックホテル)、大多喜は「オリブ」で、いすみ鉄道は城見ヶ丘駅が近い。
 南海バス〔サザンクロス〕の新木場・東京~和歌山線が18日にダイヤ改正を行っています。堺東駅経由から京都駅八条口・高速京田辺経由に変更。JRバス関東が撤退し、南海バス(ウイングバス南部)単独運行に変更。

 国際線航空は、台湾のVエアが新規就航します。台湾(桃園)から中部線は15日に既に就航していて、週4便。関空線・福岡線は1月23日から就航。
 なお、アメリカン航空の羽田~LA路線の2月11日就航が先月発表されているが、時刻はまだ掲載されていません。

 付録のカレンダーも、アニメなんだなあ。1・2月「雲の向こう、約束の場所」(JR津軽線)、3・4月「心が叫びたがってるんだ。」(西武・秩父鉄道)、5・6月「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」(千葉都市モノレール)、7・8月「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(秩父鉄道)、9・10月「ガールズ&パンツァー」(鹿島臨海鉄道)、11・12月「秒速5センチメートル」(JR両毛線・小田急)。

 来月の特集は「いま乗っておきたい列車」。3月ダイヤ改正のリリースを受けての発売になるので、2月号の表紙はこの数年、改正で廃止になる列車が飾るのが普通です。今シーズンは〔スーパー白鳥〕?〔カシオペア〕?

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《今日のニュースから》
24日 高浜原発3・4号機 再稼働容認判断 福井地裁
25日 「さんふらわあ だいせつ」 試験運航開始

 MRJの1号機納入が、さらに1年遅れる事になりました。まっさらな所からの開発なので、色々思わぬ問題に直面するのだろうとは思うが、だんだん不安になってきました。A380やB787みたいな、安定したポジションは用意されていないので…。ともかく一日でも早く、ANAのトリトンカラーをまとった機体がお客さんを乗せて飛ぶ姿を、全世界に見せる事です。

№1456 バスジャパン・ハンドブックシリーズS90 越後交通

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「バスジャパン・ハンドブックシリーズS90」は、新潟県の越後交通になりました。2001(H13)年のNEW34で取り上げられていて、14年ぶりになります。
 正直申し上げて、私は(高速バスも含めて)越後交通のバスには一度も乗った事がない。申し訳ありません。なのであまりああだこうだとは言えないが、今回もデータ分析を中心に記してみます。適宜、NEW34時点との比較も加えます。

◆越後交通グループの車両たち

1. 「越後交通グループ」とは、越後交通と、北越後観光バス・南越後観光バスを合わせた3社。
 乗合は越後交通本体がグループ全体の56.36%、北越後が19.09%、南越後が24.55%。高速は本体のみに配置、貸切は本体50.49%、北越後26.21%、南越後23.30%。
 乗合の営業所別では、本体の東長岡〔営〕45台、本社38台、三条〔営〕33台、北越後の柏崎〔営〕29台(本体の柏崎〔営〕を加えると39台)で、エリア内では大きな都市になる長岡・三条・柏崎を発着する営業所に集中する傾向があります。北越後の出雲崎〔車〕は田舎の車庫なのに、貸切車5台のみ配置とはユニークだが、車両の画像からして、地元の学校のスクールバスとして定置場所になっているのでしょう。

2. 3社合計しての各用途の割合は、乗合69.92%、高速8.26%、貸切21.82%。貸切車の割合が比較的高いが、スクールバスなどの契約輸送の割合が高いようで、純粋な「観光バス」は81台、17.16%になるかと思われます。それでも昨今の大手乗合事業者としては高い方か。
 14年前は乗合323台(53.74%)、高速40台(6.65%)、当時は廃止代替路線用が別カウントされていて(貸切登録)97台(16.13%)、貸切141台(23.46%)、合計601台でした。現在は14年前と比較し、全体では129台・21.46%の減少になっています。乗合は14年前より増えているように見えるが、廃止代替路線が乗合に変わったので、この分をカウントすると、51台・12.14%の減少です。

3. 全用途トータルのメーカー別割合は、いすゞ36.02%、日デ+UD9.53%、日野25.42%、三菱ふそう29.03%で、比較的いすゞの割合が多くなっています。
 特に乗合はいすゞが46.67%と半数近く、次いで三菱ふそう23.33%になっています。高速は三菱ふそうが41.03%、日野が20.51%、貸切は日野(45.63%)と三菱ふそう(42.72%)がほぼ拮抗しています。
 14年前は「日デが2割近くに増えている」と記されていたが、その後大量に導入される中古車両は日デ車の割合が小さくなったようで、割合は再び減少に転じています。
 14年前は貸切にボルボ・アステローペが6台あったが、現在は外国車はありません。

4. その中古車両は185台あり、全体の39.19%と大幅に増えました。14年前のグループ外からの移籍は神奈中バスからの3台だけ(0.49%)なので、大きく様変わりしています。
 特に乗合は168台、全体の50.91%と半数以上になりました。貸切も17台あり、16.50%になっています。
(高速はない)
 譲渡元は38社局になるが、東急バスが104台にもなり、譲渡車全体の56.22%と半分以上、グループ全体でも24.64%と1/4近くになっています。現在の越後交通は東急との資本的なつながりはないが、14年前には1台もなかったのだし、どういう経緯なのでしょうか。
 他では川崎市営13台、遠州鉄道12台が目立ちます。

5. 中古車の激増もあってか、乗合車の平均車齢は17.40年と相当高齢化しています。1997(H9)年式が35台で乗合車の10.61%、1996(H8)年式が34台で10.30%、1995(H7)年式が31台で9.39%。20世紀の車両が244台で、3/4近くを占めています。
 最高齢は本社にいる、1987(S62)年式いすゞP-LV314L。これを含め、昭和の車両が3台残っています。乗合車の新車導入は、この数年はコミュニティ用のポンチョまたはローザのみで、それ以外は2010(H22)年のエルガミオ2台が最後です。
 車庫別では、寺泊〔車〕が20年を上回っています。全て20世紀の車両です。一番若いのは岡野町〔車〕で、3台だけだが全て2002(H14)年式の元東急のエルガミオで、平均は13年になります。10台以上の配置では北越後・長岡〔営〕の12.80年だが、この数年の見附市コミュニティ用ポンチョの導入が、数字を下げていると考えられます。
 高速は7.41年と若い。最高齢は1997(H9)年式の県内高速用KC-MS829S。東京・大阪線はさすがに若く、東京線5.93年、大阪線(2台だけだが)4.00年。
 貸切車は契約輸送が含まれている事もあり、13.09年とやや高齢化。「観光バス」だけだと12.14年で、中小型車両に高齢車が多いようです。

6. 乗合車のノンステップ車は78で、乗合車全体の23.64%。
 10台以上配置がある車庫では、東長岡〔営〕48.89%、本社42.11%、北越後・柏崎〔営〕41.38%、長岡〔営〕40.00%。逆に三条〔営〕はまだ1台しかありません。3.03%。
 今回は、一部車両については、規制記号のみ異なり、実質同型の車両についてはテキストが一本化されていました。書類上の手続きだけの話なので。
 なお、いすゞKK-LR333J1、KK-LR233J1はボディメーカーがJBUSになっていたが、いすゞが正当と思われます。

◆ 越後交通のあゆみ
 ああやっぱり、越後交通の歴史を語る上で、田中角栄の名前は外せないのだなあ。
(何しろ公式Webでは、「大先生」と祀られている程だ)
 地元事業者の軋轢に加えて東京の大手私鉄各社の相次ぐ資本進出競争もあり、統合には強力なリーダーシップを持つ者が必要とされたのだろう、とは思います。
 気になった点として、1982(S57)年開業のの上越新幹線についての扱いがかなり軽かった事。その後の関越道開通による東京行高速バスの方がウエイトが大きいが、新幹線の開通は新潟県全体に重大なインパクトを与える事となったし、当然越後交通も長距離路線を中心に再編成が行われたはずで、決して軽視はできないはずです。またNEW34以降では新潟県中越地震・新潟県中越沖地震の被害が甚大で、本文でも北長岡〔営〕の閉鎖は記されているが、旧山古志村路線の全廃等路線網への影響が大(車庫の閉鎖もある)で、この辺ももう少し詳細が記されるべきだと思いました。
 越後交通に限らないが、新潟県は豪雪に加えて地震が結構多いので大変だと思う。

◆ 越後交通グループの路線エリア
 新潟県は基本的に上越地方の頚城自動車、中越地方の越後交通、下越地方及び佐渡島の新潟交通に明確にエリアが分けられます(3社とも昔は鉄道があった)。
 越後交通の北限は三条市となり、燕市などで新潟交通と路線が被る所があります。JR弥彦線が、一応の境界か。
 14年前と比べるとローカル支線の廃止が目立ち、先述の通り、旧山古志村などでは路線が丸々なくなりました。以前は弥彦にも入っていたよう。一方で小出~穴沢路線が、大白川まで延長されているのが目につきました。
 小千谷には越後交通本体に北越後の営業所と南越後の車庫(小出〔営〕配下)、十日町にも本体の営業所の他、北越後(小千谷〔営〕配下)・南越後(津南〔営〕配下)双方の車庫が存在します。
 津南の路線は、長野県の森宮野原や和山温泉に入ります。以前は長野電鉄との共同運行で、野沢温泉まで入っていました(越後湯沢発着)。

◆ 終点の構図
 14年前は日本海側の出雲崎車庫でした。テキストで触れられているが、加藤氏はその前にも、「バスラマ・インターナショナル」の連載で訪れていた事があります。
 今回は内陸で、十日町に近い「鉢」。現行ダイヤでは十日町から6往復あり(年末年始のみ2往復減便)、ロケーションからしたら利便性はまずまず、なのでしょうか。ただ、ダイヤ上はすぐ折り返してしまうので、周辺をじっくり訪ねるのなら、次のバスまである程度余裕を持ったプランニングが必要か。
「朝の上りは3台出るドル箱路線だった」か。そういう時代は、もう来ないのか。

◆ 中越の味と鉄路の軌跡
 14年前の紀行は故種村直樹氏による信濃川・中津川バス紀行で、東三条から和山温泉に1泊2日で到着、さらに和山温泉からは雄川閣がある切明まで、無料のバスで入っています。この時は娘さんも同行、旧山古志村の路線にも乗車し、村役場にも寄っています。
(切明には、現在はバスは入っていない模様)
 今回の谷口礼子さんの紀行は「中越の味覚」と、中越地方で走っていたローカル線の跡をたどる旅で、東京~高速バスで小千谷に入り、寺泊に向かうルート。方角的には14年前とは逆にたどっています。
 新潟県も残念ながら越後交通もそうだし、新潟交通や蒲原鐵道のローカル線が廃線になって16~17年、「ローカル私鉄」と呼べる鉄道はなくなってしまいました。国鉄線も魚沼線に赤谷線(新潟交通が代替)、それに特定地方交通線ではないが、弥彦線・東三条~越後長沢間が廃線になっています。特に越後交通は、最盛期には新潟交通+蒲原鉄道と同じ位の路線があっただけに、乗った事がなかったのは残念です。1970年代半ばに旅客営業が廃止になっていては、子供だった私には乗りようもなかったのだが。
 せめて廃線跡を、となるが、越後交通寺泊線に関しては、廃線から40年以上経っているのに、線路や架線柱がいまだに相当残っているのは、少々驚きでした。昨今の廃線は、線路や施設をさっさと片付けてしまう傾向があるので。
(14年前にも出てきている)
 そばは解るけれど、長岡はミルフィーユが話題になっているのか。検索してみたら、結構評判の店らしい。

 前述の通り、越後交通のバスは1回も乗った事がないので、あれこれ言う事はありません。中越地方自体土地勘がないし。ともかく長岡や柏崎といった都市を中心に、今後も展開して行くのだろうと思われます。ローカル路線が、末永く維持されると良いが。
 高速バスは、上越~東京線は北陸新幹線の影響が出てくる事になるだろうか?新幹線の直接の恩恵がない柏崎を経由するので、現状は維持されるだろうが。

 次回刊は朝日自動車。S89東武バスと一体で、東武グループのバス事業の全容が明らかになる事になります。
 その次は奈良交通と予告されました。奈良交通は「奈良新宮特急バス」に、ついに新車が入りました。新ブルーリボンになり、朝日自動車のグループに新エルガorブルーリボンが導入されていなければ、奈良交通が初登場という事になります。
 越後交通を取り上げたのなら、やはり新潟交通もやって欲しい。NEW32で取り上げられてるし、BRTスタートで話題性もあるので。

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《今日のニュースから》
22日 笹子トンネル崩落事故 中日本高速道路などに賠償命令判決
23日 「ダンボルギーニ」 女川町新商店街に登場

「ダンボルギーニ」は、イタリアのランボルギーニ社の「アヴェンタドール」を模しているようです。私が子供のころは、ランボルギーニのカウンタックとか、フェラーリ社の高級車が人気で、「スーパーカーブーム」とか言われていたものでした。
(ブルートレインがブームになるのは、この少し後の事だった)
 女川町は震災被災地で最も人口が減少している町だそうだが、今春にはJRも再開したし、商店街オープンが復興の弾みになれば。

 イチロー、白髪増えたねえ!?

№1455 恒例・暮れの関西旅行 4<終>.のぞみ528号

 この所、名古屋や大阪からの帰りは、小田原に停車する〔のぞみ528号〕または〔532号〕が定番になってきました。戸塚在住なので、小田原に停車する両列車が乗り換え1回で済む事と、新横浜経由より料金が若干安く済むのが理由です。〔528号〕は元近鉄ナロー路線を訪ねた10月に乗ったばかりだが、今回も〔528号〕で帰宅の途に就く事となりました。

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 新大阪始発の〔ひかり528号〕、24番線から出発です。西側から入線。

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 N700系の車内。最後部1号車。始発だし、〔のぞみ〕2本に抜かれる事もあるだろう、楽勝で座れます。

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 発車間際の24番ホーム。

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 大山崎で阪急特急9300系を抜き去ります。

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 12月となると、16時30分前には夕陽が山の向こうに消えて行きます。早い…。

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 米原で、お客さんが増えました。〔しらさぎ12号〕からの乗り換えが多かったはずです。〔のぞみ134号〕通過待ち。

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 伊吹山。

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 岐阜羽島でも〔のぞみ〕通過待ち。日によって列車番号が違い、この日は新大阪始発の176号。

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 名古屋を過ぎた所でいつものように、弁当を広げる事になります。この日は、新大阪へ移動する前に大阪駅で買っておいた「からあげべんとう」。
 しつこく書くのだけれど、新幹線の座席のピッチのゆとりは、バスや旅客機にはないアドバンテージだと思います。どうか、これだけはいつまでも無くさないでほしい。

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 小田原駅到着。東海道線に乗り継いで帰りました。

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 最後に、今回購入した、毎年恒例の南海電鉄・学文路駅「ご入学」入場券。これがあるのも、毎冬関西に行く理由なので。

 今回の関西は意識して、関西私鉄の電車の写真の撮影に費やしました。なのでバスは今回は神戸・三宮駅前で少し撮っただけに終わりました。神戸交通新興のエアロミディについては本体の次の更新でUPします。
 この所、地方都市へ行く機会が多い中、関西の鉄道に関しては、結構おろそかになっていると、私の中には反省点としてあります。それが4年前、2011(H23)年10~11月に西日本方面に長い期間をかけて出かけた理由でもありましたが、まだ足りません。来年3月前半、今一度関西方面に、少しばかし日数をかけて出かけてきたいと思います。特に京都や神戸の私鉄を中心に撮りたいと考えています。もちろん今回は撮れなかった阪急1300系や阪神5700系も狙います。後は好天を期待するのみ。

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 今日は、陣馬山~高尾山のマウントハイキングに行ってきました。陣馬高原下へは高尾から西東京バスに乗るが、なんと「ファンモン・バス」でした。ファンキー・モンキー・ベイビーは一昨年解散しているのに、まだ走っていたのか。そんな事も含めて、今回の山行については来年早々に書く予定。

《今日のニュースから》
20日 水球男子 アジア選手権1位 32年ぶり五輪出場権獲得
21日 化血研 厚生労働省が立ち入り検査

 製薬業界の事は良く知らんので、化血研がやっている事は知りませんでした。どこかで聞いた事があるような…とは思っていたが、熊本電鉄バスの行先表示の経由地に、確か書いてあったはずです。