「バスラマインターナショナル152」が先月末発売になりました。
表紙は京成バスのベンツ・シターロ連接車と「東京シャトル」、加えて、おお、国際興業カラーの新エルガだ!
いすゞ新型エルガ
前号に続いて新型エルガが冒頭で取り上げられているが、ここではカラー写真とスペックを中心とした紹介記事に留まっています。5日に「バスラマエクスプレス」新型エルガ特集号が発行されるので、詳細はそちらを、という事でしょう。
個人的にはQ尺の普及に期待したい。例えば川崎市臨海部は工場などの立地が多く、過去には川崎市営バスで日デの長尺ノンステップ車が集中的に投入された事もあり(今も大半が現役)、似たようなロケーションは多いでしょう。また、郊外の団地では収容力重視のため長尺ワンステップ車の導入が継続されている所もあり、これらの場所でどのような評価がされるかは注目したいと思います。
8月1日発売開始ながら、これまで営業車のカラー画像がなかなか出てこなかったが(グーグルで検索してみたけれど、見つかっても「コラージュ」なんだもん…)、今回初めてお目にかかる事が出来ました。第1陣は国際興業と西武バス(国際はさいたま東らしい)。Q尺はどこがトップになるか。
同時に日野ブルーリボンシリーズもモデルチェンジ。ただ、こちらはまだ実物が出ていません。
ハイブリッドは車高が3,285㎜→3,105㎜と大幅に抑えられ、エルガの3,045㎜と差が小さくなりました。となると、エルガ・ハイブリッドは車高がある路線でも運用できるアドバンテージが小さくなり、キャビン内にバッテリーユニットを置く事が重いハンデになる事が予想される。価格もあるが、ひょっとしたら、モデルチェンジはないかもしれない?
走り出した新潟市の「BRT萬代ライン」
この秋の日本のバスの最大の関心事は新潟のBRTとなり、大型のプロジェクトとあって、先月の「バスマガジン」に続き、この後取り上げる予定の「Bus Life」「バスグラフィック」でも、それぞれの目線で取り上げられています。
私は新潟の市民でもないし、この所新潟を訪れる機会もないので、部外者がああだこうだいう事は出来ないのだけれど、まず、連接車に利用が集中したこと自体は、公共交通に関心を持ってもらう点で、決して悪い事ではない。ただ、何度も書いているが、初期の台数が4台とは、距離とダイヤの割には少なすぎる。価格もあるが、最低倍は欲しかった。ダイヤも、当面一般車が入るのはいいが、乗り換えを強いる事を考えると、日中10分間隔は少ないでしょう。まして連接車は9月26日より快速運転になっていて、通過のバス停は20分間が空いてしまう時間が生じる事になり(しかも不規則に)、これもまずい。
今後南部への路線の展開が想定されているが、まず現状の路線の運行の正常化が急がれる。その上で連接車の増強と便数増を実施し、それから新路線を拡充する方向で行くべきではないでしょうか。
いつとは言えないが、運行がある程度落ち着いた時点で、私も早めに新潟を訪れて、現況を確認してみたいと考えています。
バス事業者訪問183 京成バス
京成バスというと、一般路線車のカラーから、今でも他社と比較してどこか地味な印象も受けるのだが、実は結構アクティブな事業者、と改めて思いました。
前回は1999(H11)年の51号で取り上げられていて、当時は京成電鉄直営のバス部門、分社はちばフラワーバスとちばレインボーバスの2社のみでした。当時の路線域図はその2社も加えたものになっていて、東金や成東・印旛村にまで路線が延びていました。ただ当時としても習志野から松戸にかけては路線が少ないが、新京成電鉄のバス路線網があったからでしょう。
今は分社が高度化したためエリアはさらに小さくなった上、細切れになって一般乗合バスだけで繋ぐ事はできなくなったが、それでも京成電車とほとんど関係ない江戸川区や、流山市・柏市、埼玉県八潮市にも路線があるのは、本来の電鉄系のバスが電車の培養を主な役割とすれば、結構驚きとも言えます。歴史上の経緯ではあるが、東武野田線の江戸川台まで入っている。一方、鉄道では重要な駅のはずの船橋は、バスシステム移管のため、船橋行田線(この路線は、土休日は運休)以外の路線はなくなってしまいました。
輸送人員の推移のデータを見ると、一般路線は2003(H15)年を底として、基本的に右肩上がりになっているのは、頼もしいのではないだろうか。「千葉県は右肩下がりが予想される」としているが、これを見る限りはそうでもないと思うが。今後が不安という事でしょう。京成バスのエリアだと、今後大規模なニュータウン開発はないと思われるし。
幕張の連接バスは、先日実際海浜幕張まで行った時に見る機会があったが、平日朝ラッシュ時とあって、2~3台が連続して駅前に現れるのは圧巻でした(新潟も、こういうシーンが欲しい)。モロ外国車なので、車内のレイアウト(特に後ろ向き座席)は、乗客にはどう映るのだろうか。このあたりが、日本のノンステップバスの進化のためにも知りたい所なのだが。
(1台「マリーンズ」、もう1台「イオン幕張」広告車がある)
「東京シャトル」については、後に平和交通系の新設があり、格安路線同士の競合が発生しているが、影響はどうなのだろうか?一方、一般の空港バスは、特に成田路線は若干本数が減少傾向にあるように思えます(特に神奈川路線)。やはり羽田空港国際化の影響は避けようがないか。空港問題は東京目線で語られる事が多いから成田は遠い遠いの一辺倒だが、当然ながら千葉県だとそんな事もなく、幕張からだと羽田と成田はほとんど差がない。今後は千葉県内~成田の集客も力が入れられるべきだと思います。
その他、スカイツリータウンを意識した路線の新設とか、分社との関係(昨今は観客輸送を分社に任せるケースが多くなった。西船橋駅~中山競馬場はちばレインボーバスが運行)など、もっと知りたい部分はたくさんあるものの、この程度の紙幅だと全部は書けないか。それだけ昨今の京成バスの話題は豊富、という事でしょう。
車両面では、エルガ・ハイブリッドがもう27台もあるのか。BRCハイブリッドも加えると50台になり、日本最大のハイブリッドバスユーザーでしょう。八千代市コミュニティ用日デが1台残っているが、51号の時から残る唯一の車両になります(京成バス運行の1コースのみとなり、東洋バスが運行していた他コースは廃止になっている)。
「アーカイブス」では、バスそのものもさる事ながら、1979(S54)年の時点で、南船橋で「IKEA」の4文字が見られるのは、やや驚きでした。
最近のラッピングバス
正直言うと、私は今でも、ラッピング広告バスは好きではありません。しかし、バス事業者としては安定した広告収入は欲しいし、ラッピング作業がある事で生計を立てる事が出来る人々がいるのも事実で、もはや全否定する事は出来ない事も理解できます。
昔のバス車体の広告は、地方のバスを中心に、ホイールベース間に直接描くのが主流だったが、ラッピング自体も決して新しいものではなく、昭和の終わりの東武の定期観光バスでも見られたそうです。最近のコミュニティバスもそうだが、文字だけでなく、手の込んだデザインとか、人間を描いたりするとなると、写真に勝るものはないという事でしょう。
広告主のライバルが沿線にある場合なんて、どの程度配慮があるものだろう。神奈中バスの舞岡〔営〕だと、ブリジストンの工場の目の前を、横浜ゴムやダンロップのラッピング広告車が走っていたりするので。公道を走る分にはOKなのだろうが。逆に、特に商業施設の広告車だと、その施設への路線への運用指定もされるケースが多いようです。
新車は対象外、となると、新エアロスターの広告車はまだ、でしょうか。来年あたりから見られるでしょう。
やはり広告車は少なめの方が良いです。その方が、広告車自体も立つでしょう。
各地の新車から
「京都・岡崎ループ」は、3129号車のカラーは馴染みだが(広電の1900形が今でも同じ色)、3128号車の赤系は、どの時期のカラーだったのだろうか。
近江鉄道の高速車はやはりレジェンドブルーだが、関西なのだからもう少し違ったデザインにしても良かったと思う。少なくとも、昼路線としては重いと思います。成田に行って西武バスを撮った時にも感じた事で、上半分は白にしても良いのでは?
ミャンマーのバスは、日本の中古車はいくらでも画像を見るが、現地生産のバスは初めて見ました。なかなか味のあるデザインと見えました。
次号は欧州のBRTレポートが載るそうで、新潟の一件があるので、比較という意味でしょうか。
ところで、アメリカに行って感じた事だが、バスラマ誌、というか日本のバス趣味誌自体、アメリカって意外に盲点だと思いました。特にボストンはイギリスの影響を受けている事もあるのかシステムが欧州に近いし、シルバーライン(特に空港発着系統)はBRTと言っても良いと思う。車社会のアメリカながら、さすがに大都市ではバスも含めて公共交通が健闘しているし、グレイハウンドを筆頭に長距離バスが津々浦々発達しているのだから、一度どこかでアメリカのバス、ひいては都市交通事情なんて読みたいと思います。日本やその他アジア、欧州と比較して、どこがどう違うのか、興味が持たれます。国土があまりにも広いので、特に市内バスは全体像がなかなか見えないだろうが。
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ロシアのエアバス機墜落事故は、ISが犯行声明を出しているが、正直眉唾物だと思う。ロシア機とは言え、中小キャリアを狙って、何か意味があるものなのか。いずれにしろ、ブラックボックスの早急な解析が求められます。それにしても、サンクトペテルブルグを目指していたのなら、ウクライナ上空を経由する事になると思われるが、マレーシア機事件でロシアは何とかウクライナのせいにしようとしたがっているようだけれど、だとしたら、ウクライナの上空を飛行させるルートを取るのは、あれ、変だな?と思うのは私だけでしょうか?
《今日のニュースから》
31日 シャーロット・ケイト・フォックス ブロードウェイ主演デビュー
1日 全日本大学駅伝 東洋大学初優勝