№1359 JTB時刻表2015年6月号(JTBパブリッシング)

 JTB時刻表2015年6月号が一昨日発売になりました。
 今月は仙石線&仙石東北ライン特集。表紙は陸前山王駅のHB-E210系と、また松井玲奈ですか…。
(ちょうど1年前の名鉄特集もそうだった)
 JTBは松井玲奈を、時刻表のキャンギャルにするつもりなのかぁ!?

◆ 鉄道でつながる東北。 ~石巻へ~
 ここは車両面に注目。一般普通列車用としては小海線のキハE200形に次ぐものになるが、頭の形式は「キハ」ではなく、初めてリゾート車と同じ「HB」となりました。
 印象としては、既に仙台で走っているE721系の車体にハイブリッド駆動システムというコンポーネント、という所でしょうか。車内もそんな印象。
(先日乗った、E721系ベースの青い森703系と同じイメージ)
 最初は常磐線E501系の転用は考えられなかったのか?とも考えたが、ただ、交直セクションに必要なスペースを確保できなかったのかも知れないし、今回のダイヤでは盛り込まれなかったが、ハイブリッドなら石巻からさらに女川への直通も可能なので、その辺も考慮があったのでしょうか。もちろん最新技術の新型車両で新路線をアピール、の狙いが一番だろうが。 

◆ 石巻へ行こう!
 やっぱり「マンガッタンライナー」は、今月一杯で終了、ですか。乗った事ある、というのは№933で書きました。キハ110形に引き継がれる事はあるでしょうか。
 石ノ森萬画館の他、カフェや地場産品ショップ、日和山公園と復興まちづくり情報交流館。

「のりもの情報局」は、「黒部峡谷鉄道 パノラマ展望ツアー」「長野電鉄『特急ゆけむり~のんびり号~』」「芝山鉄道 記念証明書」「シーライン東京 『シンフォニークラシカ』グランドリニューアル」「和歌山バス・和歌山バス長・和歌山電鐵『乗り歩きっぷ』」「日本テレビ『鉄道BIG4かるた』」「広島電鉄 第20回路面電車まつり」。

 巻頭の索引地図で目立たないが、一つ大きなポイントがあります。
 十和田湖へのアクセスで、十和田湖~大湯温泉間の路線がなくなりました。秋北バスが今春の改正で正式に路線を廃止、秋田県側からのアクセスが全てなくなった事になります。
(索引地図で抹消されたのは今号から)
 かつては国鉄・秋北の座席指定制〔とわだこ号〕が頻発していたし、東北新幹線盛岡開業時には、盛岡からの高速バス便もありました。その後は縮小傾向にあり、JRバス撤退後は地元タクシー会社による運行になったりもしたのだが、シーズン中は何とか路線が継続されていました。
 十和田湖へのバスは、最盛期には他にも十和田市から十和田観光電鉄、弘前からの弘南バス、さらに三戸から国鉄・南部バスの路線もあったのだが、現状はこれで、青森・八戸からのJRバスのみになってしまいました。それらも本数が少なくなっており、回遊ルートが作れなくなった事で、公共交通利用で十和田湖を訪れる観光客がさらに減ってしまう事が心配されます。

◆ 黄色のページ
 東北新幹線と仙石東北ライン及び仙石線(石巻行のみ)の連絡時刻表を掲載。
 東京~石巻間で最速は2時間40分(下りはやぶさ3号→仙石東北ライン特別快速5527D)でした。
 会社線では、箱根登山鉄道の〔夜のあじさい号〕を掲載。「アレグラ」は、初の紫陽花シーズンを迎えます。
(「アレグラ」は6月20日~25日)

◆ 本文
 改めて仙石東北ラインと、仙石線のダイヤをチェック。
仙石東北ライン … 1時間に1本程度の運行で、全列車快速運転。心持本数が少ない気もしました。
 特別快速のダイヤ設定が中途半端に思えるが、どのような意図があるのか。下りは東京からの最速接続になるが、上りは夜間で、東京への接続がもうありません。
 停車駅は、特別快速は塩釜・高城町・矢本のみ、快速は仙石線内は野蒜・陸前小野・矢本・陸前赤井・蛇田・陸前山下に停車。東北本線内は、朝夕の一部は仙台~塩釜間ノンストップ。他は各駅に停車。
 仙台~石巻間の最速は特別快速52分、快速では56分(5523D 仙台7:24 → 8:18石巻)で、1時間を切りました。現在の直通快速が最速1時間05分、震災前の仙石線快速は最速1時間04分でした。
 東北本線は仙台発20分統一間隔が崩れ、松島折返しがほぼなくなり(深夜のみ)、午後の塩釜~小牛田間1本が日中にシフト。
仙石線 … 線内の列車は全て各駅停車となり、日中のあおば通発は15分間隔で統一。ただ、多賀城折返しが入るので、多賀城~東塩釜間は15~30分間隔とアンバランスになります。東塩釜まで伸ばせなかったでしょうか?

 日高本線は6月1日より代行バスが増発。「当分の間」とあるが、再開まで順調でも4年程度かかる見込みらしく、JR北海道の現状では、このまま廃線になってしまうのではないか?と懸念されます。

 夏の臨時列車は本文にも掲載されています。
〔サンライズ91・92号〕が今シーズンも設定。2日間だけではあるが、私的には、東京~大阪間でどの程度の利用があるかが気になります。
〔マリンエクスプレス踊り子〕は、8月は3日~21日の平日にも別時刻で設定。下り〔79号〕は〔踊り子161号〕、上り〔74号〕は〔踊り子162号〕とほぼ同時刻で運転。
(小田原・湯河原・網代は通過)
 常磐線では「ロックインジャパン」の臨時列車(勝田→上野)が今年も運転されるが、今年は特急が〔ときわ44号「ロックエクスプレス」〕として運行されるほか、急行〔ロックインジャパン〕も設定。〔ロックインジャパン〕が急行になったのは、どこか(たぶん荒川沖)で〔ひたち30号〕に抜かれるからでしょう。両列車とも8月1・2・8・9日運転。

 羽越本線では、9月に村上~酒田間でSL列車を運転。

下り
SL山形日和ファイナル(9月12日) 村上12:26 → 16:28酒田
上り
SL笹川流れ秋風号(9月13日) 酒田10:16 → 15:15村上
 桑川・府屋・あつみ温泉・鶴岡・余目に停車。C57-180が牽引。全車指定席(グリーン車連結)。

 現在〔白鳥〕2往復が停車する津軽今別駅は、新幹線工事のため8月10日より全列車が通過。

 会社線では、相鉄が5月31日にダイヤ改正を実施。日中の急行が復活する一方で、いずみ野線の特急は1時間1本に削減。
 国際線航空では、アメリカン航空のシカゴ線が8月19日から毎日運航になり、B787-8が就航。

 今号は付録で、「松井玲奈と楽しむ 東北新幹線」のリーフレットが封入され、東北新幹線の歴史と、現行車両について解説されています。折りたたむとCDサイズになるが、何を入れよう?

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 明日の晩、本体の更新を行います。JRバス関東・はとバスの画像を再公開します。JRバスは「グランドリーム」、はとバスは「O' Sola mio」エアロキングの画像を追加しています。国際興業と遠州鉄道でも高速車の画像を追加します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 24日の話になってしまうのだが、JRバス関東からプレスリリースがあり、6月20日に現在の八日市場支店が多古町に移転、「東関東支店」となるとともに、隣接して多古台バスターミナルが設置されるという事です。
 東京~多古・八日市場の高速バスも改変されるが、注目されるのは一般路線の多古線。
 現行の三里塚折返しが全便航空博物館まで延伸され、南側「さくらの丘」公園に近い住宅入口バス停も停車が増えます。
 既に一部の便が、3月(空の駅さくら館オープン時)より北側の「さくらの山」経由(成田発は午前から午後早くの5便、成田行は午後の5便)で運行されていて、A滑走路の南北両撮影ポイントへ、JRバスで行けるのです。
 それにしても一昔、二昔前にはさくらの山、さらにはその前身の空地に公共交通で行こうと思ったら、法華塚から20分以上(あるいはターミナル2から1時間近く)かけて歩くしかなかったのだが、昨今は公園の整備に合わせてなのか、コミュニティバスが経由するようになったり、成田空港交通のバスが開通したり、さらにはコンビニがオープンしたりと、急に環境が良くなってきました。成田市が観光面で力を入れている事もあるだろうが、正直若干の戸惑いも…。とはいえ、公共交通の整備はもちろん大歓迎で、いずれ、今年中にはJRバスで南北の撮影ポイントを訪ねてみようと思っています。
(成田~さくらの山間は所要15分で360円 Suicaは導入されていない)
 JRバス多古線は最近は減便が続いていて(特に三里塚より南)、先行き不安…とも書いた事があるが、これを機に、再び利用が増えてくれると良いと思います。皆様も成田旅客機撮影行にはぜひ利用を。

《今日のニュースから》
26日 ユネスコ「創造都市ネットワーク」会議 金沢市で開幕
27日 FIFA副会長ら9人 収賄容疑でアメリカ司法省が起訴