№1358 平成筑豊鉄道 駅巡り

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 前回の「私鉄名車列伝」は、福岡県の第3セクター鉄道、平成筑豊鉄道の100・200・300形を取り上げました。
 平成筑豊鉄道は1989(H元)年10月1日、特定地方交通線に指定されていたJR九州の伊田線・糸田線・田川線を引き継ぎ開業しました。翌1990(H2)年4月より駅の積極的な新設を進め、2003(H13)年3月までの12年で20駅を設置、転換時の3線合計15駅→35駅と倍以上になっています。ここでは、転換3線35駅の全てをご覧頂きます。
(平成筑豊鉄道は2009(H11)年3月より門司港レトロ観光線の運行を行っているので、ここでは「転換3線」と呼ぶ)
 画像は全て紙焼きプリントからスキャナーで起こして作成しています。サイズが大きいものは、1995年より後の撮影です。

伊田線 直方~田川伊田
全線非電化:複線

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直方 のおがた 
 JR駅の跨線橋の下に駅施設がありました。貨物輸送があったため線路はJRとつながっていたが、ホームは新しく設けられていました。

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南直方御殿口 みなみのおがたごてんぐち 2001(H13)年3月3日開業
 JR筑豊本線との並走区間に新設、左に筑豊本線の架線柱が見えます。

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あかじ 1990(H2)年10月1日開業
 小竹町の「赤地」という場所にあるが、赤池と混同されるのでひらが名の駅名になりました。2001(H13)年3月3日に「あかぢ」と改称。

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藤棚 ふじだな 1990(H2)年12月22日開業

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中泉 なかいずみ
 転換前からある駅。床屋さんが入っていました。

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市場 いちば 1990(H2)年4月1日開業
 転換後、最初に新規開業した駅の一つ。

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ふれあい生力 ふれあいしょうりき 1997(H9)年3月22日開業

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赤池 あかいけ
 転換前からある駅。撮影後、駅舎は建て替えられています。

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人見 ひとみ 1990(H2)年4月1日開業
 転換後、最初に新規開業した駅の一つ。金田駅が間近で、場内信号機が建っています。

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金田 かなだ
 転換前からある駅で、糸田線分岐駅。本社と車両基地があります。

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上金田 かみかなだ 1990(H2)年4月1日
 転換後、最初に新規開業した駅の一つ。

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 ほしい
 転換前からある駅。石炭輸送が盛んだった名残か構内は広く、上下線の間に線路の跡があります。

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田川市立病院 たがわしりつびょういん 1999(H11)年3月22日開業
 市立病院への連絡バスが発着しています。

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下伊田 しもいた 1992(H4)年4月1日開業

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田川伊田 たがわいた
 JR九州との共同使用駅だが、平成筑豊鉄道のホームには改札がありません。

糸田線 金田~田川後藤寺
全線非電化:単線 行き違いが可能な駅はない

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豊前大熊 ぶぜんおおくま
 転換前からある駅。

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松山 まつやま 1997(H9)年3月22日開業

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糸田 いとだ
 転換前からある駅。

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大藪 おおやぶ 1990(H2)年10月1日開業

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田川後藤寺 たがわごとうじ
 JRとの共同使用駅。

田川線 行橋~田川伊田
全線非電化:単線 転換前からある各駅は全て行き違い可能

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行橋 ゆくはし
 JRとの共同使用駅。撮影後、駅全体が高架化されました。

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美夜古泉 みやこいずみ 1991(H3)年10月1日開業

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今川河童 いまがわかっぱ 1990(H2)年10月1日開業
 駅前に、河童の銅像があります。

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豊津 とよつ
 転換前からある駅。

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新豊津 しんとよつ 1990(H2)年10月1日開業

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東犀川三四郎 ひがしさいがわさんしろう 1993(H5)年3月18日開業

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犀川 さいがわ
 転換前からある駅。駅舎は撮影後に建て替えられて、町の交流施設になっています。

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崎山 さきやま
 転換前からある駅だが、開業は戦後(1956(S31)年8月11日)で、転換3線の転換前では最も新しい駅です。

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源じいの森 げんじいのもり 1995(H7)年21日開業

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油須原 ゆすばる
 転換前からある駅。石炭輸送最盛期には日田彦山線の豊前川崎とを結ぶ油須原線の計画があり、工事もかなり進んでいて、駅近くでもその名残を確認できました。

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 あか 2003(H15)年3月15日開業
 転換3線では最も新しい駅。

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内田 うちだ 1990(H2)年4月1日開業
 転換後、最初に新規開業した駅の一つ。転換前、この駅の近くには同名の信号所があり、詰所の建物が残っていました。

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柿下温泉口 かきしたおんせんぐち 1993(H5)年3月18日開業

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勾金 まがりかね
 転換前からある駅。

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上伊田 かみいた 2001(H13)年3月13日開業
 手前の線路はJR日田彦山線。ここから田川伊田までは日田彦山線と共用で、この先で日田彦山線と合流、彦山川を渡って田川伊田駅に着きます。
(信号扱い的には、この駅は田川伊田駅の構内の扱いになる)

 平成筑豊鉄道は転換後、多数の駅を設置したうえで国鉄・JR時代と比較して列車も大幅に増発、利用者の獲得に努めてきました。しかし、やはり利用者の減少傾向に歯止めをかけられないという事なのか?特に21世紀になって以降、ダイヤは改正の度に大きく変動を繰り返すようになります。
 来月には、平成筑豊鉄道の転換3線のダイヤについて振り返ってみます。JTB時刻表のバックナンバーから書き起こしているので、かなり大変な作業なのだが…。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 今日の地震は、震災に比べればまだ大した事は無いと思っているが、首都圏の各鉄道はかなり混乱しているようです。東横線の横浜駅は改札の近くで水漏れが起きていました。これも地震の影響か?

《今日のニュースから》
24日 原発事故被害者団体 連絡会設立 二本松市で集会
25日 元近鉄タフィ・ローズ 独立リーグ富山で現役復帰

№1357 「ドア注意」ステッカー 並べてみました

 通勤電車に乗る時降りる時、ドアの前に立って目につくのは、ドアに挟まれたり、引き込まれたりしないよう、あるいは駆け込み乗車はやめましょうと注意を喚起する窓ガラスのステッカーだと思います。全事業者とはいかないのだけれど、関東地方を中心に並べてみました。

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JR東日本
「駆け込みやめましょう」はあるのだけれど、ドアそのものへの注意喚起のステッカーはほとんど見かけませんでした。国鉄時代からの205系あたりではあったようなのだけれど。

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JR東海

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JR西日本

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JR九州
 これは筑肥線。JRはどこも、比較的シンプルです。

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東武

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小田急
 関東の大手から。この2社はシンプル。

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京急
 羽田空港に乗り入れているからか、日英中韓4ヶ国語で注意が喚起されています。中韓表記は京急だけ?

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東京メトロ

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東急(外)
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東急(内)
 内側のくまさん、何というのだろう。特にキャラクター展開をしていた訳ではなく、今は「のるるん」というキャラがいるので、いずれは新しいタイプが現れるのではないかという気がします。

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名鉄
 イルカは、南知多ビーチランドから来ているのでしょうか?痛そう…。

 メトロのたぬきや、東急のくまさん、このイルカもそうだろうが、特に子供がドアの事故に巻き込まれる可能性が高いからだろう、動物やキャラクターを使ったものも散見します。
 特に自社の電車を擬人化したものが目立ちます。

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西武(外)
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西武(内)
 内側は、30000系を擬人化。外側も30000系の外観デザインをアレンジしています。

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京王(京王線)
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京王(井の頭線)
 京王は、京王線と井の頭線で変えています。

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みなとみらい線(外)
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みなとみらい線(内)
 みなとみらい線(横浜高速鉄道)Y500系。確か以前は東急と同じものだったと思うが、2011(H23)年頃からオリジナルのものに変わったようです。

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京成
 おっと、ご存じ「京成パンダ」。京成パンダは京成カードのキャラで、カードのCMも兼ねています。

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新京成
 新京成は京成グループだが、オリジナルキャラの「しんちゃん」を使っています。

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阪急
 関西からまず阪急。

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京阪
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京阪13000系
 13000系は車内のデザインに合わせたか、他系列とは変えました。阪急も京阪も目立たないです。

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南海
 窓部と、戸袋脇2ヶ所に貼られています。戸袋脇は追加でしょう。女の子、可愛そう…。
(反対側は男の子でした)

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西鉄313形
 一般車両のものは画像がないが、今年1月引退した貝塚線の313形は、ステッカーも特別仕様になっていました。

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福岡市
 広告と一体になっています。

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江ノ電
 中小私鉄もいくつか。まず江ノ電の一般車両。

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江ノ電「えのんくん」号
「えのんくん」号(1101F)では、オリジナルキャラ「えのんくん」を起用しています。

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富士急「トーマスランド」号
 富士急も、「トーマスランド号」(5001F)ではステッカーを変えています。

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伊豆箱根鉄道
 広告と一体になっています。

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遠州鉄道
 最後に遠州鉄道。開く時、閉まる時共に注意しましょう、という所か。

 これだけの数で全体的な傾向はつかみきれないと思うが、基本的に関東の私鉄は凝ったデザインが目立ち、逆に関西はかなり控えめになっているように思えました。ここに挙げられなかった他事業者についても、注意深く観察したいと思います。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 昨日の長崎本線の一件だが、〔かもめ19号〕運転士と運転指令の、停止位置に関わる意思の疎通ができていなかったのではないか、そんな感じがします。
 報道を総合すると、〔19号〕は直前に異音トラブルにより停止したが、停止位置は肥前竜王駅の下り場内信号機を過ぎた所だった。運転司令は〔かもめ20号〕との行き違い場所を肥前鹿島から、一つ手前の肥前竜王に変更し、〔20号〕は退避側の1番線に入線した(肥前竜王は1線スルーで、通過列車はどちらも2番線)。〔19号〕は処置を終了して運転を再開したが、2番線に進入して通過すべき所なのに1番線に進入、前方に〔20号〕を確認したため急停車させた、という流れになるようです。
 異音トラブルで停止する直前の〔19号〕は青の場内信号機で進入しているのだし、運転士の一連の処置自体は間違っていないと思う。あるとすれば、停止位置を正確に伝えていたかどうかになると思う。指令の方は、〔19号〕の停止位置を把握した上での信号扱いができていたのかどうか。〔19号〕側はポイントを切り替える必要はなかったと思うが、どうして1番線に変わっていたのか。この辺が原因究明の争点になるのではないでしょうか。場内信号機を通過したら、次の出発信号まではATSがないので、盲点だったと言えなくもないが。
 いずれにしろ運輸安全委員会の調査を待つしかないが、〔19号〕の速度がもっと高かったら大惨事になっていた可能性が高く、今後このような事が無いよう、(JR九州以外もだけれど)総点検が必要になるかと思います。

《今日のニュースから》
22日 Jリーグ 各クラブ財務状況を発表 サガン鳥栖 2期連続の赤字
23日 日韓財務対話 2年半ぶり東京で開催

№1356 私鉄名車列伝 125.平成筑豊鉄道100・200・300形

 一昨日は青森から遅くに帰ってきたので、更新を1回お休みさせて頂きました。今回の青森編については、来月書きます。

「私鉄名車列伝」、今回は九州の第三セクター鉄道、平成筑豊鉄道で開業から21年に渡り走り続けた100・200・300形です。

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 平成筑豊鉄道は1989(H元)年10月1日、旧国鉄第3次特定地方交通線の伊田・糸田・田川3線をJR九州から引き継ぎ開業した第3セクター鉄道である。開業に際し、旅客営業用として14両の新型車両が導入された。

 通勤・通学が主体の輸送になる事、経費節減が図れる事、旅客誘致のため多数の新駅の増設が計画されていたため加速性に優れている事、などのポイントを勘案して検討された結果、富士重工製のLE-DCタイプの導入が決定された。LE-DCは、同社がローカル路線用に開発していたLE-Carを発展させたタイプで、鉄道車両と同様の溶接構造による大型断面車体を持ち、在来の国鉄形車両などと比べて軽量化が図られている。

 平成筑豊鉄道では基本となる16m級の100形9両の他、LE-DCでは初の車体延長型となる200形3両、300形2両を導入している。いずれも正面はパノラミックウインドウに貫通扉を備え、側面は上部固定・下部引違いの観光バススタイルとなった。デザインはアイボリーをベースに、伊田・糸田・田川の3路線をイメージした3本のラインを配している。エンジンは加速性能に優れたPE6HT03A(250㏋)、液体変速機は3段切換え方式のTACN-22-1100、台車は小型で軽量の空気ばね台車を履いている。

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 車内は100・200形は中央部を1-2配置のボックスシートとしたセミクロスシート、300形はロングシートとした。車内収受方式のワンマン運転を行うため、乗務員室の後部に運賃箱を設けていたが、営業開始時は、整理券は駅で発行していたため、整理券発行機は設けられていない。トイレは設置されていない。

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 開業当初より、JR九州時代と比べて大幅に増発され、利用者も増加したため、2年後の1991(H3)年10月には300形2両が増備された。200形は2002(H14)年7月に3両ともロングシート化改造され、300形との差は事実上なくなっている。

 3形式合計16両が旧炭鉱地域の足を担っていたが、2007(H19)年より後継の400・500形への置き換えが始まり、LE-DC3形式は2010(H22)年12月の300形2両の運行終了を持って、全車両が退役した。304号は「へいちく Happy Train」として金田駅構内で動態保存され、運転体験コースやイベント利用などに活用されている。また、合計7両はミャンマーに売却されている。

 今回の記事は
「鉄道ピクトリアル1990年10月臨時増刊号 新車年鑑1990年版」(鉄道図書刊行会)
「ローカル私鉄車両20年 第3セクター・貨物専業編」(寺田裕一/JTBキャンブックス)
「私鉄気動車30年」(寺田裕一/JTBキャンブックス)
「日本レールバス大全」(斎藤幹男・岡本憲之/芸文社) 等
を参考にさせて頂きました。

「私鉄の車両シリーズ」、次回からは東日本に戻ります。まず、京成3700形です。

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《今日見た・聞いた・思った事》

 2015年度の設備投資計画、西武・相鉄から発表になりました。

西武(194億円):趣味的な目玉は何といっても「観光電車の導入」だろう、と思われるが、「詳細は決定次第お知らせ」とあるだけで、どのようなものになるのかは明らかにされていません。「天空」「つどい」のようなものなのか、もっと大規模な「スカイツリートレイン」的なものなのか。それとも全く新しいコンセプトか。新造か、改造か?運用区間は、種別は?期待して詳細を待ちたいと思います。
 車両面では他に30000系28両(10連×2・8連×1)を導入。しかし、3ドア車の置き換えが事実上終わっているので、どのような運用方になるか。6000系には車内情報配信装置(サイネージ)の導入を推進。
 施設面では石神井公園駅付近の高架化の2016(H28年)完成を目指して引き続き整備が進められる他、中井~野方間(地下化)・東村山駅付近(高架化)の立体化を推進。池袋駅では引き続きリニューアル工事を進めるほか、ホームドアの整備も進め、今年度は2番線に設置、2017(H29)年度には整備終了の予定。なお、他駅への導入については記されていませんでした。
 中井駅は南北自由通路の整備に合わせ、駅施設も地下に移転。これって、京王あたりとは方向性が逆に行っています。

相鉄(鉄道87億円・バス4億円):相鉄はバスが完全に分社になって以降も、バスについても事業計画を発表し続けています。
 鉄道は、今年も新車両の導入はなく、9000系のリニューアルと、8000系のVVVF制御装置の更新を実施。
 ホームドアは横浜駅3番線に設置されるが、こちらも他駅への導入は今の所予定がなさそう。天王町~星川間の連続立体化を引き続き推進。
 バスは、ノンステップ車12両もさる事ながら、トイレ付大型高速バス1両とはなんだろう。現在相鉄バスでトイレ付車両を運用する高速バスは河口湖線のみ。2両在籍があるが、2005(H17)年導入なので置き換えは近いかも知れない。その置き換え用なのか、あるいは新路線の計画もあるのでしょうか?

 大阪市の「大阪都構想」に関わる住民投票が17日に行われ、反対多数で大阪市が存続する事となりました。政界への影響や「二重行政」問題は専門家に任せるが、反対派の方はご都合主義的な連携が、今後に禍根を残す事になりはしないか?さて、大阪市交通局はこれでどうなるのでしょうか?当初のプランでは昨年にバスが、今年は地下鉄が民営化する事になっていたのだが、計画はこれでご破算、という事でしょうか?

《今日のニュースから》
18日 フィギュアスケート浅田真央 現役続行を表明
19日 維新の党 新代表に松野頼久幹事長を選出
20日 日本動物園水族館協会 「追い込み漁」イルカの入手を禁止し国際組織残留
21日 韓国パク・クネ大統領 新首相にファン・ギョアン法相を指名