№1313 思い出の海外旅行クロニクル 15.2000年ベルギー 4
ブリュッセルには、大規模な路面電車の博物館があります。ベルギーの旅の締めくくりとして、この博物館を訪ねた後、ユーロスターでロンドンに向かいました。
翌日のヒースロー発JAL便で帰国の途に就きます。本当はヒースローで旅客機を撮りたかったのだけれど…。
2000年 6月 4日(日)
手持ちの「B-TOURRAIL」パス(次回出します)があと1日残っているので、いくらか国鉄線も乗ってきたのだが、画像数が多くなるので省略、昼からの路面電車博物館の訪問になります。
博物館へは、地下鉄のモンゴメリー駅で市電の44系統に乗り継ぎます。「プレメトロ」と称し、地下ホームから出発します。
路面電車博物館は39または44系統で、モンゴメリー駅から10分程、デポット・ヴェルヴム(車庫前)で降ります。
入場料150BEF(≒380円)。
保存車両の中から、5025号車。
もう1台、7093号。
運転系統や区間を書いたサボの陳列は、この手の博物館だったらお約束。
「路面電車博物館」、ではあるのだが、市電以外の乗り物の展示が充実していたのは感心させられました。その中からトロリーバス。他にディーゼルバスやタクシー、馬車もあります。
日本でもこういう展示、できないでしょうか。日本はバスの展示が圧倒的に少ないので…。
日曜日は、クラシカル市電の保存運転があります。
2路線運行があって、左はテルビューレン行の410号+オープンの244号(トレーラー)。
右はサンカントネール行の1753号単行で、後で乗ります。
先にテルビューレン行に乗ります。410号は1903(M36)年製で、動態保存車両では最古参との事。
テルビューレン行は、1906(M39)年製の984号+トレーラーもあり、410号と交互に走っていました。
410号の車内。ロングシートはゴザ張りみたい。
テルビューレン行のオチャメなクルー。車掌役の女の子は、小学生?カワイイ。彼女たちも、車内では切符拝見に回ってきます。
博物館を出発し、森の中を快走。日陰は涼しい。
終点のテルビューレン。ここまで20分。
ここは普通の市電44系統の終点でもあるが、市電離れしたのんびりした所。右側の線路の奥に、保存電車がいます。
一方、サンカントネール往復の運用に入っている1753号車は1914(T3年)製。前後に運転台があるシャトルタイプ。
沿線からの注目度は高いが、残念ながら乗客は往復とも終始私一人だけで終わりました。右側の太っちょのおじさんが車掌。正規のルートではないのであっちこっち渡り線を転線する事になり、そのたびにポールを反転させる必要があるので大変そうだ。ここはサンカントネール記念公園のすぐ近くにあるので、沿線からの注目度は高いのだが。
小型だが、座席は半分がビニール地、もう半分が木製。2クラスだったのか?
保存館の傍らのヴォルブム湖。市民の憩いの場。
ブリュッセルの中心、グランプラスの明るい休日の光景から。
市庁舎。
ベルギーに来たからには、やっぱり食べたい本場のワッフル。
あちこちいろいろなパフォーマンスもあります。何の楽器を演奏していたんだっけ?もちろん、撮影の後募金しましたよ!
この銅像は生きています。
いろいろと大いに満足した所で、ブリュッセル中央駅を経由してミディ駅に戻り、いよいよベルギーとはお別れ。
ユーロスターが発着するミディ駅は再開発工事中、駅の外観は、殺風景なのは否めない。
ロンドン行9157列車。
今回は何と!1等車(しかもプレミア)をおごっています。
以前のロンドンでもそうだったが、ホームはしばらくすると人影がなくなり、閑散とする。空港のように改札から先は乗車の旅客しか立ち入れないからだが、どうも列車の旅が始まる、という感じがしない。
ともあれほぼ定刻に出発。次の停車駅はフランスのリールだから、ベルギーとはこれでお別れです。
30分弱でベルギーからフランスになる。農村地帯が続くのは変わらない。
1等車の車内。
食事のサービスがあります。英仏蘭の3か国語で記されています。
オードブル。+白ワインを注文します。
メインは肉と魚のチョイスで、魚を選ぶとパスタだった。
食事の最中にユーロトンネルに突入。事前のアナウンスの通り、20分弱で抜けた。
当時は高速新線HS1開通前だったからイギリス側は在来線、架線がなくなり、サードレールがむき出しになっていました。ロンドンが近づくと、小ぶりな近郊電車も見かけるようになります。
当時の終着駅、ウォータールーに到着。
最後の宿はヒースロー空港の近くのホテルを予約済み。「ヒースローエクスプレス」に乗って行ったのだが、12£(≒2,100)円とえらく高かった。
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2000年 6月 5日(月)
帰国のJAL402便の出発は夕方、なのに前日の内にロンドンに入ったのは、ヒースローで旅客機を撮影するチャンスが得られれば、と考えていたからでした。
(一昨年2013(H25)年に訪れた、ハットンクロスに行くつもりだった)
しかし…残念無念、ヒースローは曇り空…。チェックアウトタイムギリギリまで、ホテルで寝て過ごしました。海外まで来てねぇ。
午後になって、当時空港にあった展望デッキ「スペクターズテラス」に出かけてきました。展望デッキ、というより航空ファン向けの施設、という感がありました。今は閉鎖されているよう。
世界各国の旅客機が見られて楽しく、曇天が何としても残念。
(ただし、晴れだと目の前の滑走路は逆光になるのだが)
そんな中、これ、エールフランス航空(AF)のコンコルドが離陸。
№485でも書いたのだが、ロンドンなのになぜAFなのか解らなかったのだけれど、これが言葉で表現が難しいくらい、恐ろしく凄まじい爆音。
ヒースロー空港ってとても広いのだが、その全体で聞こえた事でしょう。
コンコルドの離陸をLIVEで見たのは、これが最初で、最後でした。
旧ブリティッシュ・ミッドランド航空(BM)のA320。
当時の、加盟会社のマークを並べるスタイルのスター・アライアンスカラーでした。
BMは後にブリティッシュ・エアウェイズ(BA)に吸収され、今はありません。バックはそのBAのB747-400「ワールド・イメージ」。
JAL便が発着する、ターミナル3。
JL402便、JA8915。JA8101から通算して、JALが導入した100号機目のジャンボジェットです。
滑走路に向かう途中、BAのコンコルドも見かけました。
さらにケニア航空のエアバスも。
その前に見えるDC-10もどき?の怪しげな緑色の物体は、火災訓練用らしい。
離陸。広い駐車場と、ホテル群を見下ろす。
雲海を抜けると、もう夕暮れ時だ。
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2000年 6月 6日(月)
時刻を8時間進め、日付を変えます。
キャビン。真新しい機体なので、最初からMAGIC搭載。
シートテレビのゲームから四目並べ。結構難しくて、なかなか勝てません。他に「インベーダーゲーム」とか。
CAがドリンクサービスに周る。その後方では、NHKニュースが放映されていました。この旅の直前に西鉄高速バスジャック事件があり、事を起こした少年が家庭裁判所に送致された事がトップニュースになっていました。他に衆議院選挙の直前の動きとか、スマトラ島の地震とか。1$≒107円82~85銭、日経平均株価は17,201円79銭、だって。
出発後にサービスされた、オツマミ。
離陸後の食事。「洋食がかなり少ないのでできれば和食を…」とCAの方が申し訳なさそう。和食でもメインはハンバーグだったのだけれど。スイーツがなかったな。そばがくっついて少々食べづらかったかな。
東行きだと、窓の外は一気に闇。どこか大きな街の明かりが見えた。サンクト・ペテルブルグ?
朝が来るのも一気。朝食はお約束?のオムレツ。食べ終わる頃、モニターのデータは機体がシベリアから日本海に抜けた事を示している。ただ、ひたすら雲海。
日本が近づくと、雲が切れて地上が見えてきました。佐渡島。
霞ヶ関と、美浦トレセンをかすめてファイナルアプローチ。
R/W16に着陸。花時計が迎えてくれました。
成田の上空は快晴。ヒースローもこうだったら良かったのに…。
降りると暑い。周りからも「暑いな」という声があちこちから聞こえてきました。
ベルギーの旅も無事終了しました。
今回は路面電車と保存鉄道が中心になった感があったが、次回最終回では、ベルギー国鉄の列車や、一般の路線バスの画像などをご覧頂いた上で、ベルギーの鉄道の印象や、ベルギー自体のパーソナルデータを記して、完結とします。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
中国や韓国など、東南アジア各国は、旧正月の「春節」の休日でにぎわっていたようでした。韓国は、TVニュースのキャスターも「ハンボク」をまとっていました。
思ったのだが、「正月三が日」とか称して、(新暦の)年末年始に大きな休みを取る国って、ひょっとしたら日本位かも?欧米だと年末年始よりクリスマス、だし。
明日は本体の更新を行います。神奈中バスの画像を追加します。
《今日のニュースから》
19日 日経平均株価 終値18,264円79銭 14年9ヶ月ぶりの高値
20日 九州道バス立てこもり事件 懲役5年半の判決
詳細は不明だが、スイス・シャフハウゼンの近郊で大規模な列車事故が発生した模様。