№1309 冬の成田は2年ぶり VSお別れの日<後>
航空博物館行のバスに乗り、R/W34L脇のポイントへ移動します。前回の訪問は№842で書いたが、2年ちょい振りとあって、様相がいくらか変わっていました。
VS機とは、ここでお別れとします。
第1ターミナル9時35分発、航空博物館行成田空港交通バス。第2ターミナル(出発階)、芝山千代田駅を経由。今日は、博物館北で降りて、進行方向へ歩いて行きます。
以前は立ち入れていた空地は、フェンスが二重に張られて入れなくなっていました。木々が伐採されています。前回訪問の直後より34Lの運用距離が4,000mに延長になった事があります。
一番大きな変化がこれ。R/Wの西側に、ヘリコプター発着場が造られていました。このため旅客機の撮影には、発着場を照らす照明塔をクリアする必要が出てきました。まあ何とかなるかという所。
既に多くのスポッターが来ていました。
エアアジアX A330-300
クアラルンプール行D70529便、なのだが、JTB時刻表にはまだ掲載がありません。成田には週4日就航。
反対側・スターボード側には「Now Everyone Can Fly」と、お馴染みのメッセージが記されています。
エバー航空 A321-200
ウイングチップがウイングレットに変わっています。高雄行。
ANA B737-700ER
ムンバイ行。他機と同じトリトンブルーに変わっていました。このクラスの機体でこのポイントからだと、300㎜ではやはり遠い…。
(画像はかなりトリミングしています)
タイ国際航空 A380-800
TGは昼便にもA380を就航させています。但し、全体的には成田で見られるA380は少なくなりました。現状では、他はSQの夕方便のみ。
今の着陸は、こんな感じで見えます。
ANAカーゴ B737-300ER
ANAとJALのB787、一瞬の顔合わせ?逆にB787は、確実に成田路線の就航が増えつつあります。
アメリカン航空 B777-200ER
成田でも、新カラーが増えつつあります。あとは「one world」来ないかな。
タイ国際航空 B787-8
B787-8とA380-800を同時に成田に就航させているのはTGのみ。
34Lの4,000m運用延長に伴い、着陸機は以前より低い高度でポイント付近を通過するようになりました。
参考までに、2011(H23)年12月11日の同じポイント。同じB777-300ERでもあり、違いがよりはっきり解って頂けるのではないでしょうか。
もっとも、ここに来てから午前中いっぱいの着陸機は、このTKと、その前のAZ2機、合計3機のみ。基本的にはA滑走路…離陸、B滑走路…着陸と使い分けていた様子。B滑走路は、遠目にはジェットスター・ジャパンが圧倒的に多かったような気がする。
エアカリン A330-300
新カラーになりました。大きなハイビスカスが印象的。
日本航空 B787-8
「SKY SUITE 787」。後部にマークが書き込まれています。
いよいよVS日本路線最終便が、ターミナルを離れました。ターミナルの様子はどうだったのだろう?、ここでは知る由もないが。
管制塔をバックに、こちらに近づいてきます。
滑走路に向かう。
歩道はこんな感じ。
R/W34Lに進入。離陸準備完了。
離陸を見送る人々。
ついに離陸滑走開始。
どんどん遠ざかって、木々の向こうに消えていく。
間を置いて、遠くの青空を、シベリアに向けて一直線に上昇していくのが見えました…。
VS機が去ったら、歩道はあっという間に人がいなくなりました。寒いもん…。離れて駐車させていた車に戻っていった様子。
外周からだったけれど、特定の航空会社の最終便を見届けるというのは、初の経験でした。
さて、13時を過ぎた頃、南から小型ヘリコプターが現れて発着場に着陸。脇に止まっていた車で待っていた人々を乗せて、再び西の方へ去っていきました。何のヘリコプターだろう?
改めて、撮影ポイント。歩道から畑を見下ろします。駐車の列が長い…。午後になると、A滑走路も着陸機が多くなってきました。ベトナム航空機がアプローチ。
ユナイテッド航空 B777-200ER
「STAR ALLIANCE」。旧UAロゴマークベースではフォントが明らかに太かったが、「コンチネンタル色」になった現在では、他メンバーと同じになっています。
エバー航空 A330-200
「ハローキティジェット“HAPPY MUSIC”」。通常は札幌・グアム便で飛んでいるらしい。これでハローキティジェットは、A330シリーズに関しては全部撮影できました。後はB777-300ERのみだが、現状ではほぼ無理…。
中国国際航空 B777-300ER
5年前に№211でご覧頂いた、「Chinese Phenix」の赤バージョン。
夕方になると、A滑走路もいよいよ、デルタ&ユナイテッドの着陸ラッシュになります。
ANA B737-500
国内線。エンジンカウルのドルフィンはそのまま。
スリランカ航空 A330-300
バニラエア A320-200
A320も、300㎜では遠い…。
VSサヨナラの影に隠れた感があるが、この日からバニラエアは成田~高雄線を就航させています。
(この便ではないだろう)
ユナイテッド航空 B787-8
ようやく撮れました。UAのN787-8。
デルタ航空 B777-200LR
前にも書いたが、DLは便数が非常に多いのに、「SKY TEAM」色を成田で見かける事が、私は全くありません。ないはずはないだろう。他者様のサイトによれば、B767が来ているようだが。
ANAのDHC-8-Q400がアプローチ。成田の旅客便では唯一のターボプロップで、成田では最小の旅客機。ここから見ても小さい。
日本航空 B767-300ER
この日ここに来た時点以降、JALのA滑走路への着陸は初めて見ました。「Arc of the Sun」色は、国際線でもほとんど見なくなってきました。
(3月一杯、だとか)
西の空にお月様。
バニラエア A320-200
それにしても、この日は北風が強くて、冷たくて、寒かった…。
飛行機の方も、左右にフラフラしながら着陸する機体が多かったような。
16時が近づき、太陽が西に大きく傾いてきました。
今日はこれで終わりにして、博物館の方へ歩いて戻ります。
ところでこの歩道、ガードレールはないし、往来する車は非常に多い。ケータリングや物流基地に出入りするトラックが多いし、バスもひっきりなしに行き交う(デルタラッピングのラディソンホテルのバスが圧倒的に多かった)。縁石に立つとやや危なっかしくて注意。なるべく車道から離れた方が良いでしょう。
振り返れば、着陸機が続いていました。名残は惜しいが。
ところが、博物館北バス停に着いたら、なんとバスが出てしまっていた!
事前にWebサイトで確認した…つもりだったが、間違えて芝山千代田駅の時刻を見てしまっていたのでした。
1時間後に最終バスがあるが、芝山千代田駅まで歩いてしまいました。歩くと約40分?
最初は16時57分発の京成成田行電車があるので、京成成田まではこれで行ってしまおうかと思ったのだが、駅前広場のバス停を見たら、16時41分に「芝山シャトルバス」の成田空港第2ターミナル行があった。運が良かったか。これで空港へ戻ります。
バスの前方は、LCC専用の第3ターミナル。かなり形が出来上がってきました。バスターミナルの整備も進行中。
芝山シャトルバス。芝山鉄道延伸連絡協議会が千葉交通に委託して運行している路線で、1日12往復あります。最近、高速バスタイプからワンステップのブルーリボンⅡに代替されたよう。
横芝屋形海岸~成田空港間1時間弱、全区間乗り通しても大人300円だからかなり割安、ではあるが、これでやっていけるの?と正直思った。一応、芝山鉄道延伸までの足、の位置づけだが、そんな日は来るのだろうか?
帰りの総武快速線久里浜行、2624F~1624F~1625S。
帰り道はドタバタしたけれど、楽しい1日ではありました。風が冷たかったのは参ったが。
今後も、少なくとも夏・冬各1回は来たいなーと考えるのだが、次に来れるのはいつでしょうか。
この日はVS以外にも、スカイマークの減便&A330運航停止の事態もあり、日本の航空業界は内際ともまだまだ激動の時期が続きそうです。それをどこまで記録できるかは解らないが、今後も機会がある事に各地の空港を訪れ、今ある旅客機のシーンの記録を続けたいと考えています。楽しい話題の方が、もちろん良いけれどね。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
成田空港第3ターミナルの4月8日供用開始が、一昨日正式に発表になりました。ジェットスター・ジャパン、春秋航空日本、バニラエア(は国際線も)が利用(ピーチは第1残留)。展望デッキはやはりないのか…。空港バスは第3始発→第2→第1、第2→第1→第3終点の順で走る事になると思われるが、今日現在、関係各社からはリリースなし。
《今日のニュースから》
11日 韓国・仁川市永宗大橋で多重衝突 70人近く死傷
12日 JR東京駅・台湾鐵道新竹駅 姉妹提携 記念式典実施
日台の鉄道の提携は、私が知る限りでは江ノ電⇔台鐵平渓線、いすみ鉄道⇔台鐵集集線、山陽電鉄⇔台鐵鉄路局があります。こうなるとJR東海⇔高鉄、というのもアリ、なのか?