№1277 14年ぶりの台湾 乗り物堪能旅行 3.高雄のMRT
台湾第2の都市、高雄には2泊します。
高雄にも地下鉄網MRTが、「高雄捷運」によって運営されています。6年前に開通したばかりだそう、まだ2路線だけだが、乗り歩いてみました。
11月10日(月)
前回ご覧頂いた國光客運のターミナルに隣接して、台鐵の高雄車站旧駅舎が保存されています。観光展示スペース「高雄願景館」に転用されているのだが、月曜日はお休み…。
現在の高雄駅の、南側の駅舎。高雄駅は地下線化工事中。駅構内は通り抜けはできず、歩行者は東側の歩道橋を行き来する必要があります。
せっかくの快晴だから高速バスの写真を撮りたいと考えていたのだが、土地勘のない悲しさ、適当な場所が見つからないままでした。それにしても、もう11月なのに暖かい、というより暑い…。
台湾の歩行者用信号はたいてい、待ち時間の残りを表示するカウントダウン方式になっています。
ウロウロするうち、MRTの美麗島駅に着いてしまいました。現行のMRT2路線は、ここで交差します。入口デザインが斬新。日本人がデザインしたそう。
地下コンコースは、どこかの博覧会のパビリオンみたい。「光之穹頂」というのだそう。
それにしても、9時前だから日本ならまだ通勤ラッシュの続きのはずだが、お客さんの往来は少なかったです。
地下ホームは、ホームドアが採用されています。これは南北を貫く紅線のホーム。
ここからまずは北を目指します。
左營から高架線になり、相対式ホームの世運駅でいったん下車。ホームはドアもゲートもなし。
MRTの電車を撮りました(一番上の画像です)。台北と同型、と言っても良いでしょう。
沿線は一部を除いて、まだ未開という感じ。
右手に台鐵の自強号が見えました。
青浦駅。高架区間の駅は、日本の新交通システムのそれに似ていると思います。
青浦駅のコンコースの、吹き抜けの壁面の装飾。雲をイメージしているのでしょうか。
南側の当面の終点、南岡山。橋上駅舎。車両基地を併設しています。位置的にはやや中途半端で、将来的には大湖まで延伸予定、とか。
南岡山駅のホームの案内図。
MRTの車内。ロングシートで、プラスチック。
高雄のMRTにも、東京メトロの提携広告がありました。高雄では、美麗島駅にあるグッズショップでシェア画面を見せるとオリジナルポストカードがもらえるそう。
(ただし月曜日と祝日はお休み。この日は休業だった)
車内の警告。タバコはもちろん飲食もご法度で、罰金1,500TWD(≒5,700円)。
南岡山から南の終点、小港まで乗り通してみます。
橋頭は古い街並みが並んでいました。高架線の下には台鐵の駅があります。
終点の小港駅。
南岡山から、左營まで18分、高雄車站まで28分、美麗島まで30分、高雄機場(空港)まで44分、終点小港までは47分かかりました。
小湊駅のパブリックアート、「多向度聚場 A Multidimensional Gathering Place」。
紅線の簡単な印象。
日中はだいたい7~8分間隔。ホームはどこも6連分準備されているが、当面は3両編成。
運転士は駅毎にいちいち外に出てホームを監視、示唆歓呼をきっちりやってドアの開け閉めをするので、大変かもしれない。ただATOなので、発進時にボタンを押すと、到着までにする事は、基本的は前方の監視のみ。
左營・高雄車站・高雄機場では日本語のアナウンスがありました。
時間帯もあるだろうが、全体的には乗客はまだそれほど多くはない。三多商圏での下車が目立った(ショッピング街で、そごうもあるらしい)が、高雄機場は思いの外少なかった。
本当は考えていなかったのだけど、ここまで来たら気になるのは、高雄空港で撮影ができるのか?という事。
ターミナルのスタッフに案内されたのは、ここ。
展望デッキ、というのは無くて、国内線と国際線のターミナルを結ぶ連絡通路を、展望スペースとしていました。
ガラス越し、というのは少々残念、ではあるのだが、見物客への配慮がいくつか見てとれました。
窓越しに見る、キャセイ・パシフィック機。
椅子が設けられ、柱には子供向けに、飛行機に関するパネル展示があります。
模型の飛行機もたくさん並べられていました。見学客に楽しんでもらおうという意向は十分感じられます。
それに、本来はターミナル連絡通路なので、これ以上は望めないでしょうか。
それでは、外周はどうなのか。
滑走路の西側、R/W09と西部濱海公路を隔てた、トラックターミナルに隣接した金福路の歩道まで移動してみました。
徳安航空(Daily Air)のドルニエ228。高雄・台東と離島を結ぶコミューター航空。
立栄航空(UNI AIR)のATR72。
復興航空(TransAsia)のATR72。
ただこの場所は、大型トレーラーがガンガン行き交う上に、木々もちょっと邪魔でうざったい。
何より、トラフィックが想像以上に少ないです。1時間近くいたけれど、小型コミューター機が数機降りただけでした。国内線は新幹線開通で台北路線がなくなり(国際線扱いの桃園行がある)、ほとんど離島路線のみ、という状況です。高雄空港は、外周からの撮影には向いていないと思います。
MRTの最寄は、紅線の草衛駅。
再びMRT乗り歩きに戻ります。
高雄のMRTは自転車の持ち込みが可能、先頭車両が乗場に指定されています。
高雄車站。
高雄車站の改札口。
良く知られているように、台湾では小児運賃がなく、身長で運賃が決まります。そのメーター。身長115㎝以下が半額。
高雄車站駅のホーム。やはりホームドア。
今度は東西を走る橘線に乗ります。文化中心駅。
東側の終点、大寮駅。地上駅で、ここも車両基地を併設しています。
駅前からは路線バスが数路線あります。東南客運のバス。統一地方選の候補者のラッピングというのが、日本では考えられないものです。輔英科技大学が近いからか学生の姿は多いが、全体的には閑散とした感じがしました。
橘線の終点、西子灣まで乗り通してみます。地上区間の車窓。
美麗島まで17分、終点の西子灣まで23分。西子灣では日本語のアナウンスがありました。観光客が多いのでしょう。
西子灣駅。
高雄のMRTの印象としては、日本ではゴムタイヤ式の新交通システムが走るような路線を、普通の通勤電車が走っている、そんな感じでした(特に高架線の駅舎)。全体的にはまだ乗客はそれほど多くは無いようにも思えますが、今後はまだ路線の延伸が予定されているし、この後はLRTの開業が控えているので、伸び代は大きいでしょう。
夕方はフェリーに乗って、夕陽を見に行きます。
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