№1281 14年ぶりの台湾 乗り物堪能旅行 7.雨の中賑わう平渓線

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 台鐵平渓線は、三貂嶺~菁桐を走る、北部の非電化ローカル支線です。14年前にも乗り、№1265で書いたが、あの時は平渓線である事を強く意識した訳ではなく、ローカル線に乗りたいなーという程度の事でした。
 前回書いたとおり、平渓線は昨2013(H25)年より江ノ電と提携を開始、一日乗車券の相互交換を行っています。これは良い機会だと、今回再訪してみました。何が変わり、何が変わっていないのでしょうか。
 残念ながら前日とは一転して本降りの雨になってしまったが、張り切って行ってきましょう。

11月12日(水)

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 宿泊しているホテルから台北車站へ向かう途中、内山公路を歩道橋から撮りました。この道路も、路線バスは中央走行方式を採用しています。

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 先日高雄行の高速バスに乗ったバスターミナルの向かいにある、国立交通大学の建物。なかなか趣があります。日本にも、こんな感じの建築物、なかったっけ?

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 改めて、台北車站。

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 手持ちの江ノ電一日乗車券(乗り降りくん もちろん使用済みでOK)は、12番の窓口で平渓線の一日乗車券に交換します。その要領が日本語・中国語で記されています。

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「平渓線・深澳雙線一日週遊券」。
 今年初めの深澳線旅客営業再開に伴い、利用範囲が深澳線にまで広がっています。
 同時に日本語のアンケート用紙も渡されます。

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 瑞芳までは、8時ちょうど発の自強号で行きます。前日、「これに乗って遠くへ行きたいなー」とか思ったばかりだが、早速乗る事になります。短区間だけれど。瑞芳まで76TWD(≒290円)。

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 瑞芳駅ホーム。少し変わっているかな。はっきり違うのは、14年前はホームにあった改札口が、今は駅舎側に移動している事。

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 駅舎自体は変わっていないが、駅前は木々がかなり増えました。

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 江ノ電との提携広告は、ここにもありました。MRTの東京メトロもだったけれど、日本で見ている日本の鉄道の日本語の広告を異国で見るのは、なんだか不思議な感覚です。

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 関連して、江ノ電の沿線の写真を中心とした展示もありました。これまた不思議。

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 ホームに掲げられている、平渓線・深澳線の時刻表。平渓線は基本的には1時間おき、日中は深澳線と一体で運行され、朝夕には八堵・七堵への直通も運行(機段区への出入庫?)。

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 9時03分発の菁桐行に乗ります。DR1000形の3連は変わっていないが、車内はロングシート化改造されていました。クロスシート時代の番号札が残ったまま。
 早くから観光客が多そうだ。中高年が多かった。車窓にはあまり関心がなさそうで、オシャベリに花が咲く。降りた後の方が大事?家族連れも見かける。韓国人?

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 十分駅で10分停車し、上り海科館行と交換。タブレットの受け渡しが見られます。

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 終点一つ前の平渓で降りました。この駅舎も以前ご覧頂いたが、改築ではなく、改装された上で上部に増築されています。

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 ゆるく下る平渓老街から、菁桐行を撮ってみました。

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 平渓から菁桐までの1区間を歩いてみた。道端を、菁桐で折り返してきた海科館行がやってきました。

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 菁桐駅は木造駅舎が全面的に取り壊されていました。一から新しい駅舎を建築するようで、仮設の窓口があります。

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 駅近くにあるグッズショップ。鉄道はともかく、ネコのグッズが多いのはどうして?

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「太魯閣号」のトートバッグを買ってみました。他に一回り小さい「普悠瑪号」バージョンもあります。

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 スタンプも各種あり、日本語のものもありました。

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 菁桐、そして平渓線は、過去は鉱業と共に発展してきた場所・路線です。菁桐駅に隣接した「菁桐礦業生活館」は、鉱山の各種展示があって、団体さんがガイドの説明を聞きながら見物しています。

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 2Fはジオラマで、駅構内の背後にある積み出し基地の模型があります。

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 本物の積み出し基地の跡。

 雨の中で冴えないのではあるが、観光客が結構出ています。カップルも意外に多かった。ただ、マイカーの利用が少なくなさそうではあったが。

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 瑞芳から、次の列車が来ました。折り返しの列車で、瑞芳経由・海科館まで乗り通してみましょう。
(右の建物が菁桐礦業生活館)
 車掌さんは、若い女の子だった。台湾鐵道でも女性が進出しているのだろうか。

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 車内に掲げられていた、台湾鐵道の路線図。

 DR1000形は片側、平渓線で言うと瑞芳側は最前部・運転室の脇まで入れます。親子と共に、前方を眺めていく事にします。発車時に外から写真を撮る人が、とても多かった。

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 平渓線の線路は、かつては貨物列車が頻繁に走っていたからだろう、PC枕木で案外しっかりしている。勾配が結構きついが、菁桐からは下り一方だから、貨物列車もそんなには大変ではなかったろう。

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 再び十分駅。菁桐行と交換。思った以上に若い人が多いなあ。列車をバックにポーズ、スマホでパシャっの人が多い。特別な観光列車でもないのに、ファッション感覚、なのか?先頭部には別の親子が乗ってきて、運転手がツーショットの撮影に応じている。サービス精神は旺盛だ。

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 三貂嶺で宜蘭線と再度合流、猴硐では「普悠瑪」が来た!

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 列車は海科館まで直通するが、瑞芳で大半が降りてしまいました。改めて、現在のDR1000形の車内。元々はリクライニングシートが並んでいたのに、ロングシートに改造してしまったのはもったいないなーと思った。混雑緩和のためだろうが。

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 瑞芳は、運転士が弁当を買いに行っていたため発車が若干遅れたりして、のんびりしたもの。すぐにDR3100形の自強号が来ました。これを見て、宜蘭線と分かれます。
 5分ほどゴロゴロ走って海科館駅、ホームだけの無人駅。乗客を降ろした列車は、その先回送列車となって、トンネルの向こうに消えていきました。

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 海科館駅に関する説明板がありました。
 深澳線は、現状ではあくまで海科館へのアクセスのための路線、沿線には団地も見られたりしたが、そこの住人のための路線とはならないようです。

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 ややあって、トンネルの向こうから列車が戻ってきました。ここからの乗客はまだまだ少ないよう。
 しかし、瑞芳で急に混雑が激しくなりました。立ち客も多く、日本人も乗っているようで、「次で降りまーす」とか聞こえてきました。私も今回は十分で降ります。

 
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 十分の名物といえば、「天燈」。願い事を書いて空に舞い上げれば、願いがかなう?線路上で、列車の合間に堂々と上げられていきました。

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 商店街の真ん中を、堂々と列車が通過していきます。
(普通の線路。車道はない)
 線路際には「渡っちゃ行けない」みたいな事が書いてあったような気がするが、このロケーションでは有名無実。

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 最後に、菁桐のグッズショップで買った、平渓線の絵葉書。沿線には他にも十分の滝など、見所がいくつもあります。この絵葉書で感じて頂けるでしょうか。

 十分・平渓への足は鉄道だけではありません。実は、台北市内から路線バスがあります。
 変化をつけてみようと、帰りはバスを利用します。

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 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 明日の晩、本体の更新を行います。京福バスの画像を新規公開します。

 本日、いよいよ来年3月14日のJRグループダイヤ改正のリリースが出ました。
(JR四国はやらない?)
 北陸新幹線や平行在来線の第3セクター鉄道、上野東京ラインなど見所満載なのですが、短時間では読みきれないので、タイミングは遅くなってしまうが、次回(日曜日)取り上げたいと思います。台湾旅行は1回お休みです。
(<北斗星>定期運転取り止め…)

《今日のニュースから》
韓国「統合進歩党」 韓国憲法裁判所が解散を決定

№1280 14年ぶりの台湾 乗り物堪能旅行 6.松山空港で撮影三昧

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 14年前、初めて台湾を訪れた時の主な目的は、松山空港での旅客機の撮影にありました。
 №1265で書きましたが、あの時は警備兵が張り付いていながらも、近くの空き地から国内線の旅客機を撮り放題でした。
 新幹線開業で国内線が減少する一方、羽田や中国メインランドからの国際線が就航するようになった現在の松山空港、どんな状況になっていて、どんな旅客機が見られたのでしょうか。

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 台北で2泊する安ホテルの最寄り、MRT板橋線の西門駅。台北のアキバ?「アニメイト」なんてあったし。
 板橋線と文湖線を忠孝復興駅で乗り換え、中山國中で降ります。14年前と同じパターンになりました。

 さて、現在の撮影ポイントの状況は…。

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 警備の人はいません。「撮影禁止」の看板はそのままであるものの、地元の若者が撮影に立っていたりして、完全にOKっぽい。
 ただし、14年前には入れた空地は柵ができて、入れなくなっていました。

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 ターミナルの方向を見ます。ワイドボディ機が目立つし、何よりANA機がいるというのが大きな違い。
(画像にはないが、左手にはJALもいた)

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 着陸機が、頭上すれすれに通過して行きます。

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 南側に位置をずらすと、こんな感じ。

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 羽田からの「ハローキティジェット」の着陸。2日前に乗ってきた“LOVES APPLES”。

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 ANAのB787-8が、羽田に向けて出発。

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 進入灯がこんな目の前に…!もちろん中には入っちゃいけないけれど、こんなチープな柵で、大丈夫?

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 見物客も、少なくありませんでした。「撮影禁止」の看板は変わっていないが…。

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 もう一機、ハローキティジェット“WITH MAGIC STARS”が着陸。大迫力です。

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 さらに、ANAのB787-8がもう一機、羽田から来ました。

 ここからは、この日撮影した旅客機を一気にご覧頂きます。

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復興航空 ATR-72-500

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チャイナ・エアライン B737-800

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チャイナ・エアライン A330-300

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立栄航空 ATR-72-600
 14年前とはカラーが変わり、エバー航空に近くなりました。

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 軍用には何の興味もないが、参考までに。

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復興航空 A321-200
 新カラーへの移行の途中なのか、ロゴだけ。

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復興航空 ATR-72-600
 新カラー。

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ANA B787-8

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 個人機も、参考までに。

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復興航空 ATR72-500
「歓迎來金門 風獅爺商店街」と書かれています。金門島の大型商業施設で、吉本興業が出店しているそう。

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エバー航空 A321-100

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華信航空 ERJ190
 日月潭のラッピング機。台湾中部の景勝地です。

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イースター航空 B737-800
 韓国はLCCが乗り入れてきます。ティーウェイとの共同運航。大韓航空・アシアナ航空が来ないのは不思議。

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遠東航空 MD-82
 14年前とは、カラーリングが若干変わりました。前方に何か書いてあるが、ちょっと読み取れないな…。

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中国国際航空 A330-300

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日本航空 B767-300ER

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エバー航空 A330-300
 ハローキティジェット“WITH MAGIC STARS”。
 なお、先に着陸した“LOVES APPLES”は、この日は運用が終了しました。いつもは上海へ行くが、火曜日はお休み。

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 CAのA330-300が着陸。やや南寄りの「延福汽車」の前に立つと着陸機も撮影できそうです。ただ、大型機だと広角が必要。

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 夕方のANA便が出発します。B787-8はここでもスターです。
(現在のダイヤで、台湾で見られるB787はANAだけのはず)

 14年前と比較すると、国際線の就航でバラエティはやや増したと思うが、全体的なトラフィック数はかなり減りました。新幹線開業の影響は国内線で大、特に大幹線だったはずの高雄への便が全面廃止になっている事は大きい。立栄航空・復興航空のATR72で、全体のほぼ半数が占められている感があります。
「撮影禁止」というのは、少なくともこの日の感触では有名無実化していました。地元の人がワイワイやっているし、軍などのパトロールが来る、という事もなかった。よその国の事なので、一応用心に越した事は無いだろうが。
 それより離陸時のジェットブラスト、特にワイドボディ機の場合は注意した方が良いでしょう。行った事は無いが、セント・マーチンとどちらが凄いのか、とも思った。それと、道が狭い割に車の往来がかなり多いので、その点も注意。
 松山空港の公式Webは日本語もあり、航空便のスケジュールも検索できるので、あらかじめチェックされるとよろしいでしょう。

 この撮影ポイントへのアクセスだが、今回は文湖線の忠孝復興駅から来たけれど、新しく開通した中和線の行天宮駅も利用できるようになりました。

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 3番の出口を出て、目の前の松江路を右に進みます。
(画像で言えば左側へ)

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 行天宮。商売繁盛の神様だそう。
 これを見てさらに直進、高架道路の先の、民族東路との交差点を横断して右折、直進。イエローハットとかがあります。

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 撮影ポイントに入る信号。細い道で見落としてしまうかもしれないので注意。
 忠孝復興駅からの場合も空港の方向に向かい、民族東路にぶつかったら左に進みます。
 また、空港ターミナルからも十分歩いていけるはずです。

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 夜になり、撮影を終えた後、台北車站まで戻ってきました。
 MRTのグッズショップ。

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 台鐵の駅には、平渓線と江ノ電の提携に関する展示がありました。

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 提携のポスター。江ノ電の駅でも見かけるものです。
 なお、集集線といすみ鉄道も近頃提携を開始したが、それについての展示・案内は、少なくともこの時点、この場所では見かけませんでした。

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 台鐵の公式グッズショップ、「台鐵夢工房」。

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 明後日19日(金)は、JRグループの来年3月14日のダイヤ改正についてのリリースが出るはずです。北陸新幹線開業を中心に動くはずだが、短時間で全部は読み切れないので、次回更新は台湾旅行の続き、平渓線再訪について書きます。ダイヤ改正に関しては21日(日)に書く予定。
 私個人としては、新幹線もさる事ながら、上野東京ラインの運行形態に注目したいと思います。地元なので。

 今日は全国的に天候が大荒れです。横浜は冷たい風が強いな程度で済んでいるが、北海道もさる事ながら、セントレアで欠航が相次いでいるとは…。JALは全便欠航だって。

《今日のニュースから》
国土交通省所有YS-11 大阪の企業が落札

 3回目の入札で、これで決まらなかったらスクラップの運命だったとの事。

№1279 14年ぶりの台湾 乗り物堪能旅行 5.いよいよ新幹線

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 台湾の新幹線(高鐵)は2007(H19)年1月に開業、早いもので7年以上の時が経ちました。今回、いよいよ乗る機会を作る事が出来ましたが、日本の新幹線とどこが違って、どこが同じでしょうか。

11月11日(火)

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 ホテルの部屋からは、高雄車站のホームを見下ろす事が出来ます。現在、地下化工事の真っただ中。完成すると高鐵も乗り入れて来る事になるが、その時点ではどう変わる事になるでしょうか。

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 裏側、という感じの北側の駅舎。

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 当面高鐵は左營が始発。MRTもあるけれど、台湾鐵道の在来線で移動します。1Fの券売機で切符を買って乗ります。あれ、いくらだったっけ?

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 2Fの改札口。自動改札機が並んでいて、雰囲気は日本と変わらない。

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 左營までは区間車(通勤電車)で行くが、先に台北(→七堵)行の自強号が出発します。外から眺めるだけだが、長距離列車の雰囲気を感じます。今回は機会がないが、次回台湾に来た時は、在来線の長距離列車で遠くに行きたくなりました。

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 後続の区間車、EMU800形。左營までこれで行きます。

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 その車内。座席配置がユニーク。

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 愛河を渡る。高雄とはしばしお別れ。

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 高鐵への乗り換えは左營ではなく、一つ先の新左營なので注意。新左營駅のホーム。

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 新左營の改札を出て右に向かうと、高鐵の左營駅に出ます。

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 高鐵左營駅。大きな駅ビルが建っています。

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 切符売場。

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 自動券売機もあります。クレジットカードにも対応するが、中国語以外は英語だけ。

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 券売機で購入した、高鐵の乗車券。1,580TWD。クレジットカード払いで、帰国後の請求では6,101円。行きの高速バスの約3倍。東海道新幹線の東京~名古屋自由席が10,370円なので日本人の感覚ではまだ割安、ではあるが、高速バスとの比較ではかなり割高、とも言えます。

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 新左營駅のコンコース。今見ると、屋根のカーブは関西空港を連想させます。

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 改札口。

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 有人ブースには折り畳み式の時刻表が用意されていて、こちらには日本語版も用意されています。
 現状の高鐵のダイヤは、基本的には速達タイプ(板橋・台中停車)が2本(昼間は1本)/1h+各停タイプが2本/1hのパターン。週末に絡む曜日のみ運転の列車も多く設定されています。

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 改札内のコンコース。

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 この駅は橋上駅で、ホームは地平にあります。ホームの番号のつけ方は台湾鐵道と同じで、ホームそのものに番号が付き、A・Bで左右を分けています。8時54分発122列車は1A番線からの発車。

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 自由席の車内。当然日本の700系とほとんど同じ…ではあるが、違う所もいくつか見られました。
 前後は優先席に指定されています。また、大きな荷物置き場が客室内側にあるのも異なる点です。
(本家の700系にはなくて、上越新幹線のE2系では客室の外にあった)
 仕切りの自動扉は窓があり、ボタンを押して開け閉めします。荷物置き場があるためか。
 それとトイレは男性専用に加えて女性専用があるのと、独立した洗面台はなく、旅客機のように各個室にあるのも日本と異なる点。

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 座席は700系と同じ。カバーの広告は三菱電機。

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 側面の表示。日本人の「鉄」の感覚では、列車名がないのがやや物足りないかも。

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 真ん中が高鐵の車内誌。中英2ヶ国語。右はセーフティインストラクション。これも旅客機みたい。

 定刻に出発。何だ、思いの外ガラガラ。切符売場の行列を見ると、もっと混み合うのかなと思っていたのだが。
 日本だと始発駅を出た直後はややノロノロ気味に走るかと思うが、ここはそうでもなく、いきなりガンガン加速する。

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 テーブルの背面に列車内の設備の案内があるのは、日本と同じ。

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 高鐵の基地を過ぎて、車窓はだんだん田舎じみてきます。
 左から在来線の高架線が寄り添い、左營から10分で高鐵台南を通過。

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 高速道路とも交差。

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 車内販売が廻ってきました。ホットコーヒー40TWD(≒150円)。かなり熱いので注意を。

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 時々、こんな豪勢なつくりのお寺が見えたりもします。
 沿線の風景は日本とあまり変わらない?というか、目障りな広告が皆無なので、むしろ日本より落ち着いて見えるかも知れません。選挙広告が町中を埋め尽くす都会部とは結構ギャップがあるようにも思うが、都会は都会、田舎は田舎と割り切れているのでしょう。ただ、単調と言えば単調?

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 と思っていたら、工事中の彰化新駅を過ぎたあたりから、急に勾配がきつくなり、初めてトンネルが現れたりします。見下ろす街並みは白っぽい。沖縄ともまた少し違うと思うが。

 
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 高雄から42分で台中着。2面4線の中間にさらに通過線があり、通過列車の設定も想定されているようです。今の所は使用されていないが、将来台北~高雄ノンストップ運転もありうるのか?
 3分停車で出発。

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 駅は町外れだが、台中はさすがに大都会の装いでした。

 ここで車内を廻ってみた。乗客は全体でならすと5割弱?特に9号車(指定席)はほとんどいない。
 商務車(グリーン車に相当)では新聞やオーディオのサービスがあるようだ。
 タブレット・スマホのお客さんが多いのは台湾も同じ。そのためか、編成中に何台かあったと思われる公衆電話は、全て撤去?(ケータイ利用者用スペースになっているらしいが)

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 台中高速路と交差。

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 なんという川だっけ?水量がほとんどない。

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 桃園付近で交差した、中山高速公路。2日前にバスで通過した所。この辺は長大トンネルが連続する。高鐵の桃園駅は地下駅らしいが、見落としました。

 急にゴミゴミした街並みが現れ、左から在来線が近づいてくる。浮州駅に区間車の電車を見る。台湾では、電化区間だったら南と北で、車両の傾向は変わらないようです。

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 10時30分、台北の地下駅に到着。ピッタリ定刻でした。左營から339.3㎞を1時間36分、表定速度212㎞/h。
 ホームは新幹線にしては、思いの外狭いかも。

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 高鐵の改札口。いくつかあるが、やはり日本の新幹線の駅に比べたら、やや狭いかも。
 列車はすぐに、10時54分発の139列車で折り返すよう。

 最後に、台北車站のグッズショップで購入した、高鐵の絵葉書をご覧頂きます。

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 今回初めて台湾の新幹線に乗ったが、普通車の自由席に限ると、東海道新幹線とほとんど同じ感覚でした。
 便数は多く、切符も購入しやすいし(日本語は通じないと思うが、簡単な英語が解れば大丈夫)、日本よりは割安なので、気軽に利用できるのではないでしょうか。
 高鐵は現在、北は南港、南は高雄への延伸工事が行われているが、今後の伸び代となると、この程度の距離ではどうだろう?現在は全く計画がないようだが、北は基隆、南は屏東あたりへの延伸も考えられるのではないでしょうか。
 今後、日本生まれの新幹線が更に発展する事が期待されます。

 台北は快晴です。こうなったら午後は、松山空港まで、旅客機の撮影にGO!

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《今日見た・聞いた・思った事》
 とにもかくにも、衆議院選挙が終わりました。
 与党側には引き続き、世間や世界の目に配慮した、不必要な波風を立てない、穏やかな政権運営を望みます。そうしてくれると信じたいけれど、国民を国際的な危機に陥れるような振る舞いは、謹んで頂きたい。
 野党側は、政権が交代すれば180度違うものが得られると認められるものを示す事が出来ないまま、ダラダラと与党の批判のみで終わってしまった事が、この結果に表れていると思います。
(中には、過去と現在の言動や行動を照らし合わせると、「ご都合主義」でしかないのは明らかなのにどうしてこれだけ議席が増えるのか、不思議でならない政党もあったが)
 他の政党の事はどうでも良い、まず自分たちが本当は何を考えていて、何をしたいのかをストレートに示す事をしないと、今後もジリ貧は続くでしょう。特に「リベラル左派」は重大な危機に陥っています。
 投票率の低さも問題になっているが、もちろん政治に対する無関心が大きいだろうが、投票所に行くのが大変、という事もあるのかも知れません。私の自宅は投票所になっている小学校が徒歩5分だからまだ良いが、今後高齢化が進むと、投票所の配置の在り方も問題になってくるかもしれません。いっそネットから在宅投票ができるようになれば良いのかとも思うが、二重投票の防止とか、ハッキングによる投票結果の改ざんへの対策とか考えると、システムの構築は簡単ではない。他の国でも実現できている所はないようだし(少なくとも私は知らない)、やるとしても10~20年のスパンは必要になるでしょう。
 また「一票の格差」が問題になりそうだが、私の選挙区は「差別されている側」に位置づけられると思うが、今まで「格差」を気にした事など、一度もありませんけれどね。

 関東民鉄の磁気SFカード「パスネット」が、来年3月一杯を持って券売機・精算機での利用、PASMOへの残額移し替えを終了すると、関係各社から一斉にリリースされました。
(京王線では既に昨日の時点で、車内吊り広告で告知があった)
 払い戻しのみ、2018(H30)年1月一杯まで実施。
 関西の「スルッとKANSAI」もサービス終了が噂されていて、磁気カード時代の終わりがまた一歩、近づきつつあります。

 富士急がJR東海の371系を購入するとリリースしました。「フジサン特急」に転用する事になるが、小田急の大野工場には20000系1編成が未だ残っていて、いつ購入するのかと思っていたのですけれどねぇ。
 国鉄の直流急行型は、全滅が近づきました。

《今日のニュースから》
J2アビスパ福岡 井原正巳氏の就任を発表