№1284 14年ぶりの台湾 乗り物堪能旅行 9<終>.ANA1084便 帰国!

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 台湾の旅も最終日。
 本当は帰りもエバー航空(BR)のハローキティジェットにしたかったが、帰国後に余裕を持たせたかったから早めの便を考えていたのに、松山~羽田線・桃園~成田線とも適当な便に空席がなく、結局ANA便となりました。ANA国際線のB767-300(ER)は初めて。

11月13日(水)

 ANA1084便は桃園空港発が9時45分とやや早め、松山空港と違って遠いし、投宿していたホテルでは朝食は出ないから、早く空港へ移動して、チェックインの後朝食とします。
 5時半にはチェックアウト、バスターミナルへ向かう。残念ながら今日も本降り。外はまだまだ暗いが、それでも商店街はどこも開店の準備に大わらわ、市内バスも運行が始まっていました。
 空港までのバスも、今回は國光客運を利用(他にBR系列の会社で別ルートの路線もあります)。ターミナルはA棟になります。國光専用のB棟とは異なって、他社の乗り入れもあります。

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 ターミナル内はまだ暗かったが、6時前になって一斉に明かりがつきました。切符売場。空港まで125TWD(≒480円)。

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 空港行のバス乗場。

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 桃園行空港バス。5時50分発。古い。14年前にも乗ったタイプだな。最後部に腰を落ち着けます。

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 その車内。座席は2-2配置。トイレはありません。
 定刻をやや廻って出発。高雄行の時と同じルートを行きます。

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 重陽站のバス停。乗車が多い。他の路線を待つ客も少なからずいました。
 ここを出ると高速道(中山高速公路)。ガンガン飛ばす。だんだん明るくなってきたが、見通しは良くない。ビル群もボンヤリして見える。やがて右下を新しい高架鉄道が延びるのが見える。建設中の空港アクセス鉄道?

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 ターミナルは2つあって、ANA便は終点の第2ターミナルから。台北市内から55分で到着。出発ロビーは3Fだが、バスは1Fに到着します。

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 ANAのカウンター。BRが代行。早い時間だったからカウンターは空いていた。

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 しかし、出発ロビーはこの時間からすごい混雑になっていました。ANAのカウンターには、成田行が出発するD10番ゲートまで30分はかかると記されていたが、確かにそれ位はかかりそうだと感じました。
 4Fのフードコートでモーニング。

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 飲料の自動販売機。ファイタースの陽岱鋼だ。

 
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 手荷物検査場の行列。すごいねー。ただ、手荷物検査場と出国審査の通過までは約20分、表示の30分よりは短く済みました。

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 免税品店。興味はないから先を急ぐが、D10というのは西側フィンガーの一番端、10分位かかります。

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 フィンガーにも店舗が並んでいます。

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 阿里山鐵道の模型の展示もありました。
 D10番ゲートに着くと、ちょうどANAのB767-300ERがトーイングされる所。

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 D10ゲート付近には、台湾に14あるとされる原住民族についての展示もあります。中国語の他、英語と日本語での解説もあります。卑南族(ピユマ族 列車の「普悠瑪」とは彼らの言葉で「団結・集中」を意味するらしい)は、左から2番目。同様に列車名となった太魯閣族(タルコ族)は、角を曲がった先にあります。
 この時間は各社の日本行の便が集中しているためか、フィンガーは日本語のアナウンスが多く聞こえてきます。

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 このフィンガーの各ゲートの待ち合わせ場所は2Fと3Fに分かれている。3FでBRのスタッフが搭乗券をチェック、その後下に降ります。

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 2Fの搭乗口。

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 出発準備中。
 後方を、45分後を追ってくるJALのB767-300ERがトーイングされていきます。Arc of the Sunのone worldだ!

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 搭乗中。
 キャビンに落ち着くと、ビジネスクラスはやや空席も見られるが、エコノミークラスはほぼ満席。隣の外国人のおじさんは、サムスンのスマホを手にして、誰かさんと通話中みたいだった。
 このJA607Aは、まだ機内Wi-Fiには対応していません。エアージャパン機材で、機長は外国人だった。

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 B767でももちろんパーソナルビデオ装備。非常デモビデオ。日英音声+日中字幕。

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 定刻をやや廻って出発。ターミナルを見ると駐機中の機体がズラリ並んでいます。
 この空港は滑走路が2本あるはずだが、南側の1本は現在使用しておらず、従ってタキシングが長くなる…。

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 R/W05Lにたどり着くまで、17分かかった。茶色いのは、泥?

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 離陸滑走の最中、右手にピーチが見えました。

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 離陸。ターミナルを見下ろします。BRのキティジェットと、JALだ。

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 さらに広い範囲で空港を見る事が出来る。しかし曇天ゆえ、海岸線を見たと思ったら、雲が遮って下界は何も見えなくなりました。

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 一直線に高度を稼いでいくと、やがて雲海の真上に出る。
 揺れはないが、ベルトサインが消えるのに、離陸から20分かかりました。

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 キャビン。

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 機内サービスが始まる。CAには台湾の方もいたのかな?

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 機内食は和洋選択で、洋食を選択。ハンバーグ。

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 短距離なので長編映画は敢えて見ないで、オーディオ中心で過ごしました。プログラムには山下達郎の「Big Wave」もありました。今年発売されたリマスター版「30th anniversary version」だが、機内オーディオ用に編集されているとの事。
(ボーナストラックが省略されている)

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 離陸から50分、ちょっと見づらいのだが、右手に大隅半島が見えました。

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 サッカーのビデオプログラム。Jリーグのベストゴール。

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 フライトデータ。対地速度が1000㎞/hを大きく越える。行きのBR便では700~800㎞/h程度だったからだいぶ違う。

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 成田に向けて降下開始。右手には三宅島と御蔵島。

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 九十九里。ベルトサインが点灯して、キャビンがしんとする。

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 千葉の田舎。台湾から来ると、なんだか美しく見える。欧州から着くとゴミゴミしてるなあと感じてしまうのだが、不思議だ。元々千葉の田舎は捨てがたいとは思っているのだが。
 それにしても成田は快晴。台北とは全く逆だ。

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 ファイナルアプローチ。右手は多古でしょうか?

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 モニターは、B滑走路を捕らえました。R/W34R。
 着陸すると、ケータイは使えるようになったが、他のお客さんの迷惑にならないように…とアナウンスがありました。離陸時もそうだったが、電子・電気機器に関わるアナウンスが、ANAでは大きく変わりました。

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 やや遅れて到着。ボーディングブリッジはガラス張りで明るい。

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 到着は53番スポット。

 ターミナルは思いの外閑散としていました。到着便が少ないからかも知れない。入国審査もスムースだし、荷物の方はさらに早く、ターンテーブルをグルグル回っていました。

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 1F到着ロビーも、一昔前とは大分様相が変わりました。

 これで、今回の台湾旅行も無事終わりました。
 今回は台北と高雄の2大都市に集中、両都市間を高速バスと新幹線の乗り比べで移動という形態になりました。
 しかし、台湾鐵道の在来線も新型特急の導入が相次ぎ、急速に近代化が進んでいる印象です。平渓線以外にも魅力的なローカル線もあり、次回訪れる時 … いつになるか解らんが … は、在来線を積極的に活用し、今回は立ち寄れなかった中部(台中など)や東部(花蓮など)も訪れてみたいと考えています。
 元々日本製の車両の活躍があり、新幹線も(全部ではないが)日本のシステムを採用、最近では日本の鉄道との提携(先頃も、山陽電鉄と東部幹線宜蘭線の提携が発表になった)や、日本での台湾の鉄道に関する出版が相次ぐ(特に交通新聞社が積極的)など、台湾の鉄道は、海外の鉄道では最も日本人になじみやすくなっているのではないでしょうか。
 運賃システムの違いなどはあるものの、日本語の表記も少なくはなく、公式Webにも日本語が少なくないから、事前の鉄道の旅のプランニングは容易でしょう。海外鉄道の入門の地として、台湾はおススメではないでしょうか。
 来年には高雄でLRTの開業が予想されています。「普悠瑪」「太魯閣」もあるし、私の台湾再訪、案外近いかも?

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 明日の晩、本体の更新を行います。ののいちバス(石川県)の画像を新規公開するほか、ちばレインボーバスの画像を再公開します。今年最後の更新になります。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 最近自転車の危険走行が問題になっているけれど、東京の国道246号線では、一部の区間で自転車専用レーンをバス専用レーンに試験的に設け、安全運転を促す事になったという事です。
 246号線では、先を急ぐ自転車がバスを追い越そうとして他車と接触事故を起こすとか、ノロノロ走ってバスの走行の妨げとなるケースが少なくないとか。
 自転車専用レーンが設置されるのは三軒茶屋と駒沢の間、自転車にはこのレーンを走行する事で内側にはみ出さないよう、またバス停では乗降のため停車中のバスの後方で待つよう、協力を促すとしています。
 今後周知徹底を図った上で、2月から試験運用開始との事。
 この区間を走る東急バスでは、「ノッテちゃん」も使った注意喚起ステッカーを後方に貼るようになったけれど、正直な所、「協力」程度では効果は出ないのではないか、出ても一時的なものに終わるような気がしてなりません。自転車・バイクの走行は他にも結構危険だと思われるケースが多々見られ、法的にキチンと規制すべき時が来ているように思います。多分反発は多いだろうけれど。どんなものでしょう。

《今日のニュースから》
広島土砂災害 避難所が全て閉鎖

№1283 14年ぶりの台湾 乗り物堪能旅行 8.バスだってある 平渓へのアクセス

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 1回お休みしたが、台湾旅行、続けます。
 平渓線沿線には、台北市内からの路線バスもあります。乗り物中心主義者しては、行きと帰りでは変化をつけたいと思いますので、台北への帰りはバスとしました。MRT文湖線の木柵まで行きます。

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 始発は十分の「遊客中心」(ビジターセンター)。十分の駅・中心から徒歩で10分程。
(十分駅の近くも通ります)
 基隆河に架かる吊り橋。修学旅行の学生がキャーキャー叫びながら渡っていました。

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 全然知らなかったのだけれど、台湾では観光地の路線バス33路線をセレクトし、「台湾トリップ 景観送迎バス」と称して旅客を誘致しています。ビジターセンターのカウンターには、日本語のパンフレットも用意されていました。

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「遊客中心」など一部のバス停は、「台湾トリップ」専用のバス停サインになっています。

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 十分ビジターセンター。脇の道路のバス停から出発します。
 台北客運の795系統は1時間に1~2本の便があるが、たまたまタイミングが合わず、15時10分発と少々遅くなりました。それまで、ビジターセンターで食事を採りながら待ちます。
「台湾トリップ」のバスは専用のラッピングデザインが施されるらしいのだが、この車両は一般的なカラーでした。車内の路線図から見ると、どうやらいつもは796系統(木柵~板橋)で走っているよう。3ステップでハイバックシート。

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 平渓・菁桐を経由して木柵へ。カーブが多いのに、あまりスピードを落とさない。ややヒヤヒヤ。
 沿線はあまり人家は多くないように見えたが、バス停は多い。シェルターが整備された所も少なくなく、接近表示が整備されています。

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 十分行とすれ違います。向こうは「台湾トリップ」ラッピング車でした。
 一番前に座っていたのだけれど、お客さんはだんだん増えてきて、特に高齢の方が多くなってきたので、席を譲って、非常口付近に立つ事になります。台湾のバスは、非常口にもステップがあるのが日本と違う所。

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 その車内。加えて帰宅の子供たちが乗り込んでくるので、かなり混んでいます。結構長距離通学?
 従って、残念ながら外の景色をゆっくり眺める、という雰囲気にはなりませんでした。山道をどんどん下って行くうちにバス路線が増えてきて、他社のバスも見かけたりします。

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 やがて、景美渓を隔てた反対側に、MRT文湖線の駅が見えてきました。動物園駅。

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 この後MRTの木柵駅を経由するのでここで降りればよいのだが、終点の木柵站まで乗り通しました。木柵路二段沿いにある、小ぢんまりした車庫。「站」というと日本では「駅」のイメージがあるが、現地ではもう少し広い意味、バスの小規模車庫・操車場的な場所にまで使われるようです。東京で言えば、都営バスの荒川土手操車場、みたいな感じ?
 十分から1時間20分程度、45TWD(≒170円)。
 なお、十分発着の便でも、行先表示は「木柵-平渓」となるので注意。
(平渓折返しも2往復ある)

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 木柵の木柵路二段。台湾の下町の趣き、という感想でよろしいでしょうか?

 17時前だからもう真っ暗になってきているが、文湖線に全線乗り通してみたいと思います。
 別の路線バスで、動物園駅まで引き返します。

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 一部にはノンステップバスもあります。日本なら車体に直接「ノンステップバス」と書き込む所、彼の地では系統番号・行先と交互に表示されます。

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 文湖線の始発、動物園駅。下を走る路線バスは、ここも中央走行方式。

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 暗くなってしまって良く解らなくなってきたけれど、南側は丘陵部の住宅地帯という感じだった。
 文湖線の駅は、新交通システムにしては相対式ホームが多く、片側に駅施設があって、反対側のホームへは跨線橋でどうぞ、という駅が少なくない。
 空港の北側、ソフトウェアパーク駅付近はまばゆいばかりのビル群。新都心、なのだろうか?TSUTAYAまで見られた。
 板橋線の忠孝復興駅までは16分、松山機場までは23分。滑走路の真下を深い地下線で貫く。終点の南港展覧館までは45分で着きました。

 板橋線で台北車站まで戻ります。

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 台北車站のコンコース。
 12番窓口で、今朝行きがけに一日乗車券を引き換えた際に受け取ったアンケート用紙を渡す。

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「普悠瑪」のクリアファイルをプレゼントされました。新幹線は台鐵のものではないから、「普悠瑪」こそ台鐵のスーパールーキー、次世代のスター、なんですねえ。

 台湾の乗り物の旅も終わりが近づきました。
 明日のANA成田行で帰国の途に就きます。桃園空港発が9時45分と早く、どの道安ホテルだから朝食も出ないし、早起きして、6時前には空港へ向かうバスに乗る事とします。台湾旅行は、次回が最終回です。

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《今日のニュースから》
ハンセン病「特別法廷」検証 最高裁判所が初の関係者聞き取り調査

№1282 JRグループ 2015年3月14日(土)ダイヤ改正

 JRグループの来年3月14日(土)ダイヤ改正が、一昨日発表になりました。タイミングが少しずれてしまったが、各社のプレスリリースからチェックして行きます。
(今回は、JR四国は行わない)
 北陸新幹線の開業や上野東京ラインのスタートの「明」の一方、<北斗星>の定期運転廃止や、房総特急の縮小という「暗」もあります。
 なお、JR東海・武豊線の電化開業が3月1日、JR東日本の石巻線全線運転再開が3月21日に行われる事が、事前に発表になっています。
 関連する第3セクター鉄道等と合わせてチェックします。 

JR東日本

新幹線
◆ 北陸新幹線 長野~金沢開業

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速達タイプ<かがやき> 10往復 停車駅:上野・大宮・長野・金沢
(最速列車は上野通過) 全車指定席
各停タイプ<はくたか> 15往復+長野~金沢1往復
 停車駅:上野・大宮・高崎・軽井沢~金沢各駅
(一部は高崎・軽井沢・佐久平・上田・飯山は通過 1往復は安中榛名停車)
長野発着<あさま> 16往復
金沢~富山<つるぎ> 18往復

<かがやき>は東京~金沢を最速2時間28分で運行。

下り
かがやき509号 東京10:32 → 13:00金沢
上り
かがやき514号 金沢18:51 → 21:19東京

 開業~6月末までは臨時<かがやき>3往復を運転し、1往復は新高岡停車。
(時刻はまだ未公表)
 平日上り朝方には上越妙高→長野臨時<はくたか>の運行を予定。
<かがやき><はくたか>(区間運転を除く)ではグランクラスを営業、アテンダントによるサービスを提供。
 なお、北陸新幹線への移行を見込み、上越新幹線では<とき>1往復、<たにがわ>7往復を削減。
 一方では通勤・通学利用を見込み、新潟→長岡臨時<とき>を運転。
 東北新幹線は変更なし。

在来線
◆ 信越線特急<しらゆき>新設
 新潟~上越妙高(一部新井)5往復を設定。E653系4連。
 上越妙高で<はくたか>に接続、新潟~金沢は3時間8~12分。
(現在の<北越>は3時間37~45分)
 乗り継ぎ割引も適用されるが、JR区間の新潟~直江津が半額+えちごトキめき線の料金(210円)。乗車券の扱いはどうなるのか?

◆ 「上野東京ライン」開業
 東海道線東京~宇都宮・高崎線上野で路線がつながり、両路線の列車が相互直通を実施。
 +常磐線の快速・普通列車が品川まで直通。
 全列車が直通、ではなく、上野発着の宇都宮・高崎線の約8割が東海道線と直通。
 常磐線は朝夕方はE231系の快速、日中にE531系の普通電車が直通。
 運行形態がどうなるのか注目したが、思ったより変化は無いようでした。最遠終着駅の変更も無く、東海道線側は伊東・沼津発着、宇都宮線側は黒磯発着も引き続き運行。黒磯~熱海運転が平日に北行1本、土休日に1往復あり、267.9㎞と長距離です。東京からだと浜松より先、舞阪とほぼ同じ。
 一方で東海道線は上野、宇都宮・高崎線は東京・品川発着の列車もあります。
 快速は東海道線、宇都宮・高崎線両方とも快速で通しの列車はなく、<アクティー>は宇都宮線への直通のみで宇都宮線内は普通、<ラビット><アーバン>は、東海道線内は普通。
 通勤快速は全て現行通り。
 なお、湘南新宿ラインは、高崎線内の増結以外に変更なし。
 常磐線の特別快速は北千住に停車。

◆ 常磐線特急<ひたち><ときわ> 新サービス導入
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 常磐線特急は<スーパーひたち><フレッシュひたち>→<ひたち><ときわ>に改称。
 74本中44本、日中は全列車品川発着に延長。
 新たな着席サービスを提供、全車指定席とした上で、乗車日・区間のみ指定の「座席未指定券」を設定。座席を指定しないで乗車した場合、座席上部のランプを確認して空席に着席する。指定券と同額で、車内で購入すると+260円。
「えきねっとチケットレスサービス」を導入。
 ダイヤ面では、上野~高萩<フレッシュひたち>2往復→上野~勝田<ときわ>に短縮する他、取手・藤代・神立・十王・大津港(磯原に統合)・植田(勿来に統合)の停車を取りやめ。
 金曜日夜間に勝田→上野<ときわ>を運転する他、勝田6時前出発<フレッシュひたち>(<ときわ>)は土休日のみ、勝田9時過ぎにシフト。

◆ <成田エクスプレス>は早朝1往復を日中にシフト。「座席未指定券」を発売(立席特急券は廃止)。
◆ <あやめ>は定期運転を全廃、<さざなみ>は2往復削減の上、残存全列車を東京~君津に統一。<わかしお><しおさい>も削減。
◆ 南武線快速の快速運転区間を全線に拡大(稲城長沼~立川は府中本町・分倍河原のみ停車)。川崎~立川を42分で運転(5分短縮)。土休日は毎時3本に増発。対応して稲城長沼折返しの各駅停車を立川に延伸。
 八王子支社のリリースで、稲城長沼駅1番線の使用を開始、2面4線となって快速と各駅停車の同一ホームでの乗り換えが可能になるとしています。稲城長沼で快速⇔各停の相互接続が行われるダイヤとなると思われます(現行ダイヤでは武蔵中原)。
 一方で登戸~稲城長沼を中心に削減あり。
◆ <北斗星>定期運転を廃止。車両老朽化に加え、北海道新幹線開業に備えた夜間間合い作業の拡大を理由としていて、運航可能な日に臨時列車として運行、との事。うう…。
◆ <スワローあかぎ>の料金を見直したうえで、「座席未指定券」を設定。
(「スワローあかぎ」料金券は廃止)
◆ <あずさ8号>を東京へ延伸。
◆ 埼京線で日中に各駅停車を増発。武蔵浦和での武蔵野線への接続を改善。 
◆ 武蔵野線で朝ラッシュに増発。吉川美南始発を設定。
◆ 横浜線で朝ラッシュ時に根岸線直通を増発。
◆ 中央線快速~青梅線直通を増発。
◆ 横須賀線のライナー列車を廃止。
◆ 京浜東北線の快速が神田に、土休日は加えて御徒町にも停車。

● 八王子支社では、五日市線の立川直通、川越線~八高線直通を増強、<ホリデー快速おくたま>1本を新宿発6時台にシフト。一方で青梅線・五日市線・川越線で列車を削減。五日市線・川越線は20→30分間隔となると思われる。
 相模線の横浜線直通を4往復削減、代替で平日の横浜線橋本折返し1往復を八王子に延伸。
 中央本線では夕方の甲府~韮崎で増発の一方、日中の大月~塩山を1往復削減。
● 千葉支社では、総武快速線経由・東京~館山に特別快速を新設。 東京発8時02分、館山発17時07分、途中停車駅は錦糸町・船橋・津田沼・千葉・蘇我・五井・木更津・君津・佐貫町・浜金谷・保田・岩井・富浦。所要2時間強。E217系。
<しおさい>の代替で<ホームライナー千葉1号>、<あやめ>の代替で総武線快速を増発。
 早朝の総武線快速1往復を成田空港へ延長。
 京葉線は平日日中に快速を増発。内房線直通は巌根に停車。その他総武線ローカルを増発。 
● 水戸支社では、常磐線普通の上野発土浦方面行を22時台で、土浦発上野方面行8時台と14時台で増発。
● 仙台支社では、奥羽本線に天童南駅を新設。
 仙山線は夕方に仙台~愛子で増発の一方、仙台~作並1往復を愛子折返しに短縮。快速は面白山高原・奥新川は通過(現行では3842Mのみ停車)。
 仙台発在来線各方面への最終列車を0時02分発に統一。
 磐越西線<あいづライナー>を取りやめ。
● 盛岡支社では、夕方に北上→盛岡で増発の一方、日中の盛岡~北上2往復を日詰折返しに短縮。花輪線は快速<八幡平>を普通に格下げし、全線で1往復削減。
 大船渡線BRTは高田高校前を新設、気仙沼~鹿折唐桑専用道と陸前高田駅新駅舎を供用開始。また、気仙沼線BRTも含め、Suica(及び全国相互利用ICカード)の取り扱いを開始。
● 新潟支社では、<しらゆき>に加えてえちごトキめき鉄道直通の快速を設定。新潟~糸魚川に485系6連(グリーン車1両込)1往復、新潟~新井に115系3連2往復。
 朝方に直江津→長岡の快速を設定。越後線は朝方に内野→新潟で1本増発するが、2年前から行われていた社会実験は利用増に至らず、内野~吉田の本数は実験開始前の本数に戻る。
<おはよう信越><らくらくトレイン信越>はE653系4連に変更。
● 長野支社では、朝方の上諏訪→長野普通1本を快速に格上げ、篠ノ井線・飯山線で直通運転を拡大、新幹線・<しなの>への接続の改善。

JR東海

新幹線
◆ <のぞみ>一部で所要時間短縮 285㎞/h運転開始
 早朝・深夜8本(臨時含む)、日中29本(1時間に1本)で最高速度を285㎞/hに引き上げ、東京~新大阪で3分短縮。
 下り3本(臨時含む)・上り1本で、東京~新大阪を2時間22分で運行。

下り
のぞみ1号 東京6:00 → 8:22新大阪(博多行)
のぞみ431号 東京21:20 → 23:42新大阪 ※臨時
のぞみ265号 東京21:23 → 23:45新大阪
上り
のぞみ64号 博多18:58 → 新大阪21:23 → 23:45東京(博多発)
 この列車は、博多~東京を最速の4時間47分で運行

◆ 東京21時台発<のぞみ>を増発
◆ 名古屋で<のぞみ>⇔<ひかり><こだま>の接続を改善
◆ 広島発<のぞみ>発車時刻を統一

在来線
 武豊線は3月1日、ダイヤ改正に先駆けて電化開業。
◆ 夕方、武豊線直通区間快速を増発
 大府始発も夜間に増発し、夕方ラッシュ時の輸送を改善。
◆ 高山本線・太多線はキハ25・キハ75系を増強
 太多線は全列車、高山本線も岐阜口の8割が両系列で運行。
 キハ40系はまだしも、JR発足後のキハ11形も置き換えの対象とは、時の流れが速いのか、JR東海がリッチなのか。

◆ 名古屋→岐阜で朝方に普通、夜間に新快速を増発
◆ 静岡~沼津<ホームライナー>を1往復増発
  富山行<しらさぎ>がなくなるので、<ひだ>に何か動きがあるかもと思ったが、何もないようです。

JR西日本

山陽新幹線
◆ 285㎞/h<のぞみ> 福山停車
◆ 岡山・福山・広島で<のぞみ>⇔<こだま>の接続を改善

在来線
◆ 能登線特急<能登かがり火>新設
<サンダーバード>と合わせ、約2時間おきの運行。681・683系6連。
 七尾~東京は金沢乗継で最速3時間35分になり、1時間21分の短縮。

◆ 北陸線特急<ダイナスター>新設
 福井発早朝・金沢発夜間に3往復運行。681・683系6連。
<ダイナスター>利用の場合、福井~東京は金沢乗継で最速3時間29分。

かがやき517号 東京19:24 → 21:56 金沢 ⇒ ダイナスター4号 金沢22:06 → 22:53福井

◆ <サンダーバード><しらさぎ>は金沢で<つるぎ>と接続

 最大で大阪~富山は8分、名古屋~富山は12分の短縮。
<サンダーバード>は金沢方を1号車(グリーン車)に変更して<しらさぎ>と統一、<しらさぎ>は6連に統一。
 金沢では、在来線特急の改札内乗継の場合、通しの特急料金を適用。

◆ 城端線に新高岡を新設。
◆ <きのさき>は京都発7時32分発(城崎温泉行)を増発、福知山で<たんごリレー1号>に接続。<こうのとり>は福知山20時22分発を増発。一方で<こうのとり><きのさき>の一部は福知山~豊岡を取りやめ(多客期に臨時運転)。
◆ <サンライズ出雲>が備中高梁に停車。
◆ <はるか>京都発5本の所要時分を短縮。<はるか37号>は京都~関西空港で16分の短縮。
◆ 大阪環状線内回り 夕刻大阪発大和路線直通の大和路快速+区間快速、阪和線直通の関空・紀州路快速+快速を、いずれも15分間隔で運行。
◆ 野洲~大阪で新快速を平日朝方に増発
◆ 広島エリアで227系の運行を開始。広島~横川に新白島駅が開業。

● 金沢支社では、北陸本線・七尾線の増発や各路線のダイヤ変更などにより、北陸新幹線⇔在来線各特急・普通の接続を確保。寺井→能美根上に改称。
● アーバンネットワーク(近畿統括本部)では、阪和線快速パターン化に合わせ、普通列車の本数を削減(パターン化)、姫新線で朝方に増発、関西空港アクセスを早朝・夕方で改善。
 学研都市線は日中の快速を区間快速に変更。
● 和歌山支社では、朝方に海南発和歌山行普通を増発。
<くろしお>は椿停車を取りやめ、車内販売を終了。381系の改正以降の置き換えが発表になりました。
● 福知山支社では、福知山線の夕刻のJR東西線発快速が、新三田で大阪発快速からの接続を確保。
● 岡山支社では、快速<サンライナー>が東福山に新規停車、一方で1往復削減。山陽線の普通列車は朝方に増発、日中の一部は福山で分割。本四備讃線の岡山~児島は早朝の1往復を削減、代替で宇野線1往復を岡山へ延長。
● 広島支社では、岩国~下関の水曜運休列車を毎日運転に変更、夜間の広島発瀬野行1本を西条に延伸。美祢線で2本削減。
● 米子支社では、快速<とっとりライナー>の由良停車を拡大、浜田~益田普通1往復を米子発着<アクアライナー>として直通運転、一部停車駅を削減。
<トワイライトエクスプレス>の廃止については、事前に発表されていたためか、ここでは出てきませんでした。
(このリリースとは別に、3月12日の大阪及び札幌出発が最終とリリースがありました)

JR九州

新幹線
◆ 休日運転の<さくら>を増発
◆ 週明け特定日運転の<つばめ>を設定
◆ 筑後船小屋・新玉名停車<さくら>の時間帯を変更

在来線
◆ 福北ゆたか線は、土休日ダイヤを設定。2連の快速を平日は全列車、土休日も1本を残して3連に増結、平日は全列車3連以上で運転。平日朝方の直方発を1本増発。快速は柚須に新規停車、一方で普通の一部は九郎原を通過。
◆ 「JRおおいたシティ」オープンに合わせ、大分発着の普通列車を午前中に日豊本線4本・久大本線1本、夜間に日豊本線4本・久大本線3本増発。朝方の豊肥本線普通列車2本を亀川まで直通運転。大分発各方面への最終列車を23時40分に繰り下げ。
◆ 鹿児島本線の快速<くまもとライナー>は普通列車に格下げ(田原坂は通過のまま)。この他、熊本近郊で平日朝方に普通列車を増発・運転区間延長。
◆ 宮崎空港線で増発
 今回は、在来線特急は変更なし。

JR北海道
 昨年夏にダイヤ改正を行っているためか、普通列車の修正が中心。
 小樽8時04分発札幌行ホームライナーは取り止め。
<北斗星>についてJR北海道では、運転可能な時期は8月下旬ごろまでとしています。来年の夏休みがラストでしょうか。
<カシオペア>は、下りの道内区間の時刻を繰り下げ。

JR貨物 
◆ 東京(タ)→福岡(タ)のコンテナ列車を新設。トラックのドライバー不足などによる貨物輸送の鉄道へのシフトを見込み、東京(タ)深夜発を設定。所要18時間58分。
◆ 伯耆大山にコンテナホームを新設。米子駅の貨物施設を移転。
◆ 隅田川~大館にエコ関連物資輸送列車を1往復新設。
 機関車12両、コンテナ車178両、コンテナ5,000個を新製。

※「青春18きっぷ」など企画乗車券の、北陸新幹線開業以降の取り扱い
「青春18きっぷ」は、IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道・しなの鉄道に移管される区間の利用は不可。
 七尾線利用の場合はIRいしかわ鉄道の金沢~津端、氷見線・城端線利用の場合はあいの風とやま鉄道の富山~高岡の通過利用のみ可能。
 これを見ると、七尾線へ行く場合は北陸本線(福井方)から、氷見線・城端線へ行く場合は高山本線からのみ可能となり、七尾線⇔氷見線・城端線の移動は不可、富山~直江津も利用できないため、大糸線は松本方面からのみ利用可能と、北陸のJR在来線はずいぶん利用しづらくなってしまった感があります。先の東北新幹線延伸時の八戸線・大湊線と同様、他の在来線から孤立する事になる支線への、限定的な取扱いになる、という事でしょう。途中下車は不可としても、通過利用位は認められて欲しかったとは思います。各第3セクターの収益にも関わる問題になるのでやむを得ないと言えばやむを得ないが。
「フルムーン夫婦グリーンパス」「ジャパンレールパス」も同様の取り扱いになります。
(両パスは、途中下車しなければ、金沢~津端の特急は利用可)
「ジパング倶楽部」は、各第3セクターを挟む場合、前後のJR線区間の営業キロを通算して計算。

 JR以外で確認できたのは、新規第3セクター鉄道の他、東京メトロ・小田急・IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道・愛知環状鉄道がリリースを出しています。

IRいしかわ鉄道 … 普通列車は現行の本数を維持(+七尾線直通増発)し、特急退避解消により所要時分を短縮。金沢発最終列車の時刻を繰り下げて<サンダーバード><しらさぎ>からの接続を確保。平日に金沢~泊直通快速を設定。
あいの風とやま鉄道 … 富山~高岡で増発、黒部~泊も試行的に増発。特急退避解消により所要時分を短縮。平日に金沢~泊快速3往復を設定(1本は泊→富山)。富山をスルーする直通を増強。城端線からの直通は維持。
えちごトキめき鉄道 … 新潟からのJR直通特急・快速設定の他、普通列車を増発(糸魚川~市振を除く)。
しなの鉄道 … 普通列車を増発、北しなの線⇔しなの鉄道線相互直通運転を1.5往復設定。しなの鉄道線は軽井沢→小諸→軽井沢の1本を直通快速化。
 IRいしかわは富山まで、あいの風は金沢~糸魚川、トキめき(日本海ひすいライン)は泊まで直通。
 あいの風⇔トキめきは泊で、トキめき~しなのは妙高高原で、原則同一ホームで乗り換え。

東京メトロ … 東西線は23時台に中野→西船橋で増発し、妙典→西船橋の最終電車を繰り下げ。10時台にも中野発を1本増発。南北線は7時台・21~22時台で目黒~白金高輪計3往復を増発。
小田急 … 平日19時台に快速急行を増発し、準急3本を急行に格上げ。特急ロマンスカー・急行の発車をパターン化し、急行・多摩急行の停車駅で各駅停車との接続を改善。土休日にも快速急行・準急を増発。箱根登山鉄道→特急ロマンスカーへの接続を改善。
IGR … 盛岡でJR線との接続を改善。夕方にいわて沼宮内→盛岡を増発(回送の営業化)、JR花輪線削減に対応して普通を設定。朝方の八戸発快速を普通に変更。
青い森 … 青森駅でJR線との同一ホーム乗換を増やし、接続を改善。八戸~三戸は日中の2往復を取りやめ、夕方に1往復を設定。6時台の三沢→八戸1本を土休日運休に変更。
愛知環状 … 17時台に岡崎~北野桝塚で増発、シャトル列車の運転日を変更、その他運転間隔を調整。
(具体的なダイヤは2月下旬に発表を予定)

 新黒部駅開業が予定されている富山地方鉄道は、今回はリリースがありませんでした。

 以上、JR等の各社及び各支社のプレスリリースからチェックしてみました。多少端折ってしまった部分もあったかと思います。
 ややJR東日本偏重になってしまったのは申し訳ありません。地元という事もあるが、日本の鉄道網が東京中心に動く傾向があるのかとも思います。 
 もっと詳しいディティールは解からないから、来年の時刻表3月号が発売になった時点(2月25日予定)で、改めて眺めて見たいと思います。
 北陸新幹線開業の影で<北斗星><トワイライトエクスプレス>が消える訳だが、再来年の北海道新幹線の検査や訓練も廃止の理由になっていました。<カシオペア><すずらん>も、再来年の新幹線開業時にはどうなるか解りません。新幹線の延伸と夜行列車の衰退、この両面で2015・2016の両年は、日本の鉄道史上の一つの転機になった年と、後々記憶される事になるのだろうと思います。

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