「JTB時刻表2014年10月号」が20日、発売になりました。
ついに東海道新幹線開業50周年、初代新幹線0系が表紙。さすがに古いなーの印象は否めませんが…。
★祝!東海道新幹線 開業50周年
その1 車両技術の革新
東海道新幹線を走ってきた形式、0系・100系・300系・500系・700系・N700系。
500系はJR西日本のみの所有で、300㎞/h運転する山陽新幹線から直通、というイメージがあって、厳密には東海道新幹線車両とは言いにくい部分も、ないとは言えない…。
500系以外には全て乗ったが、私的に一番の名車は、100系だと思う。スピードとサービスのバランスが取れていたように思えて。食堂車も、乗り合わせた時は必ず行きました。在来線も含めて、国鉄時代末期の最高傑作、と言ったら大げさすぎか?
システム的な事が中心に記されていて、アコモデーションについてはほとんど記されていない。この50年で捨てられたもの、失われたものも少なくないが、№1239で少し書いたように、座席周りのゆとり(シートピッチ及び幅)、これだけは今後も絶対捨てないで欲しい。旅客機に勝てるポイントの一つ、のはずなので。
その2 安全運行をっさえる人たち
新幹線は、在来線とはコンセプト自体が根本的に違うだけに、運転士・車掌の乗務員のスキルも、在来線のそれより格段に厳しいようです。
シミュレーター訓練は航空機みたいだが(在来線にもある事はある)、救援車両の配置方法の確認に使うのが「プラレール」とは…!
夜行列車がほぼ壊滅状態の今、車掌が3人も乗務するのは、(「グランクラス」のアテンダントなどは考えないとすれば)東海道新幹線位でしょうか?
折り返しの清掃スタッフが注目されるようになったのは、東北新幹線東京乗り入れの時からだと思うが、結構人海戦術になるみたい。ひょっとしたら、LCCはこれをマネたのか、あるいはその逆か?
その3 安全への備え
車両検査・補選・指令・災害対策。
東海道新幹線沿線の巨大地震の発生が現実味を帯びてきた今、特に災害対策は相当力を入れざるを得ないでしょう。特に高架橋は老朽化も進んでいるから。国鉄時代末期には「リフレッシュ工事」とかいう事も行われたが、根本的にはリニアができて、ある程度本数が減ってから?
「のりもの情報局」は1ページ。
日本鉄道写真作家協会 写真展「新幹線半世紀」
宮崎カーフェリー 神戸(三宮)-宮崎港就航
十勝バス 「バス型目覚まし時計」
岳南電車 「日本夜景遺産」認定
日本平ロープウェイ 美術館×久能山共通チケット
和歌山電鐵 登録有形文化財登録
鹿児島観光コンベンション協会 「おはら祭」
宮崎カーフェリーは10月1日に大阪から神戸に発着港を変更するもので、神戸→宮崎で13時間10分(日曜日はもっとかかる)、2等12,740円。近鉄の夜行高速バス<おひさま>と比べてやや高くて時間もかかるが、ゆとりが売りになるでしょう。
★黄色のページ
50年前、1964(S39)年10月号の新幹線の時刻表が掲載されています。
「翼のないジェット機」か。当時のジェット機と言ったら、ほぼ同時期にANAがB727を導入、後はJALのDC-8にコンベア880程度(本来は国際線向け)で、ジャンボジェットを筆頭とするワイドボディ機は、まだ先の話でした。
新幹線の時刻表自体は以前、現在の体裁で掲載された事があるので、ここでは新大阪接続の在来線に目を向けます。
電車が博多行特急<つばめ><はと>、下関行特急<しおじ>、(大阪始発)宇野行<鷲羽2号>、ディーゼルが熊本・大分行特急<みどり>、後は全て客車でした。
東京~博多間で最速は下り<ひかり5号>→<つばめ>で、12時間30分でした。
展望車や寝台の記号は時代を感じさせるが、食堂車の記号がない。この時代だったら当然大半の特急・急行に連結されているはずだが、当たり前すぎて記さなかったのか?
会社線は、近鉄ダイヤに合わせて9月21日に改正になった、養老鉄道・伊賀鉄道・三岐鉄道(三岐線)全列車の時刻が掲載されています。
養老鉄道は大垣~揖斐間で夕方の電車を夜間にシフト。また大垣発駒野行最終を12分繰り下げ。
伊賀鉄道は、伊賀上野~上野市間で平日1往復・土休日2往復を増発。
この他、京阪の臨時快速特急<洛楽>も掲載。淀屋橋発午前・出町柳発夕方に30分間隔で運行。所要時間は淀屋橋→出町柳間50分、逆は51分。
★本文
JR西日本で10月18日、北陸エリアのダイヤの修正を実施。521系の追加投入と運用区間の拡大によるもの。
この修正では泊まで、12月1日には糸魚川まで延長。
「あいの風とやま鉄道」は、JR西日本から譲渡する521系の乗り入れは糸魚川までとする計画なので、それに対応しているのでしょう。
№1237で書いた、富山から金沢まで乗車した糸魚川始発560Mは富山で分断、富山からは1466Mとして521系4連で運行。
この他にも富山・福井で分断される列車が数本あります。
また、金沢~富山間でワンマン運転を開始するとの事。
なお、同日に京阪神アーバンネットワークでもダイヤ修正が行われるようだが、時刻表上では判別できないし、JR西日本の公式Webサイトにも記されていません。
JR西日本は毎年、この時期にダイヤの修正を行うが、京阪神に関しては詳細を発表しないのは、どうしてだろう?
常磐線・我孫子~取手間の快速線は、利根川橋梁工事のため、11月8日(土)の19時20分~終電まで運休。特急<ひたち>は下り<フレッシュひたち55号>、上り<フレッシュひたち60号>以降が全て取りやめ。
(我孫子~取手間は各駅停車を増発との事。)
会社線では、サンデン交通の山口~下関線が今月一杯で、ついに運行休止。
(公式Webでは「乗務員不足・車両の老朽化」を理由にしていました)
なお、10月1日より土佐電気鉄道・土佐電ドリームサービス・高知県交通が経営統合してとさでん交通となるが、今号においては857ページの欄外に注釈があるのみでした。
国際線航空は、ジェットスターの関空~ケアンズ線にB787が就航。
アエロメヒコのメキシコシティ→成田便が、18日から経由地をティファナ→モンテレイに変更しているが、今号ではまだ修正されていません。
航空は国内・国際とも、10月26日のウインタースケジュール移行時に、大きく動くでしょう。
★JR営業案内
吾妻線は10月1日の線路切り替え完了と同時に、全区間が東京近郊区間に組み込み。
(Suicaが導入されるが、中之条、長野原草津口、万座・鹿沢口のみ)
北陸新幹線開業時の運行形態については、今月号では全く掲載がありませんでした。やはり12月の全国ダイヤ改正発表の後の、2015年2月号になるのでしょうか?今月号でも少し位は書いても良かったと思いますが。
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御嶽山の噴火は大惨事になってしまいました。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。昨日、仕事から帰ってきて初めて知りました。山頂付近の映像を見ると、ほとんど灰色のモノトーンの世界と、ポツンポツンと見える救助隊隊員のオレンジの制服の取り合わせが、異様に感じられます。SF映画みたい、と言ったら不謹慎でしょうか。全くあっという間の事だったらしく、不幸としか言いようがないです。
《今日のニュースから》
ベルリンマラソン男子 デニス・キメットが世界新記録で優勝