№1236 5年ぶり 北陸を訪ねて撮影三昧 1.「アルプスエキスプレス」に乗る

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 5年前、2009(H21)年8月16日に当ブログをスタートさせて以降、日本の各地を訪ね、乗り物に乗り、写真に収め、順次当ブログで公開してきました。
 程度の差はあれ、北海道・東北・関東近郊・信越・東海・近畿・山陽・山陰・四国・九州はこの5年の間に訪れ、昨年は久しぶりに沖縄にも行きました。
 ところがどうした事か、空白域が1ヶ所、北陸地方だけは全く訪れていないのです。
 当ブログスタートの少し前、2009(H21)年5月に、廃止になった急行<能登>を利用、富山と福井を訪ねているが、それ以降北陸は、全くのご無沙汰になってしまっていました。
 今回は少し多めに休みを頂いて、7日~10日の4日間をかけて富山・金沢・福井の鉄道・バスに乗り、写真も撮ってきました。それらを、4回に分けて書きたいと思います。
 もう一つ、北陸新幹線(長野~金沢)の開業が来年3月14日と発表になり、周辺の動きも慌ただしくなってきました。開業前に訪れるのは恐らく最後なので、開業半年前の各地の雰囲気も見ておきたいと思います。
 事前に考えていた、北陸のJR線の撮影は、残念ながら手が回らずに終わりましたが…。


 9月 6日(土)
 前夜の出発になるが、夜行列車がもうない以上、バスという事になります。
 ところが、西武バスの富山行を希望したのに、1ヶ月前の時点でもう満席、だって…。いくら土曜夜出発だからって、早いよ…。
 止む無く高岡・氷見行を選択、高岡からJR線で富山まで戻る形態としました。

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 西武バスの夜行便は、現在は大半が新宿駅西口始発となりました。日中は池袋行の一般路線が発着(と言っても今は一日わずか9本…)する7番乗場から。
 高岡・氷見行夜行は西武バス。レジェンドブルーのガーラHD。

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 側面には大きく「Lions」のロゴ。

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 その車内。3列シート。ただ、西武バスに限らないが、付帯サービスは昔と比べてずいぶん簡略化されました。オーディオサービスとかはなくなっているし。
 この後新潟行なども出発するが、飛び込みのお客さんも少なくなさそうだが、「空席ある?」「ない。長岡経由もない」とかやり取りが聞こえてきました。ドライバーが、営業所に問い合わせて答えているよう。

 定刻に出発。こちらは空席があります。一旦池袋駅東口に寄ってお客さんを乗せ、練馬を経由して関越道に乗ります。

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 9月 7日(日)

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 日付が変わり、最初の休憩地・上里SAに到着。外は雨模様。新宿へ来る途中の湘南新宿ラインの車内からは稲光も見えていたし、関東地方は不安定な空模様。

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 フードコート。吉野家などはオープンしています。

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 本当は乗りたかった、後続の富山行も到着。本来は富山地鉄担当だが、西武車(左の方)も加えて2台。これで早々と満席だったのか…。同じ富山県へ行くのに、やはり県庁所在地とそうでない都市では差が出てくるものなのか。

 この後2回休憩があったが全く気付かず爆睡、気づけば砺波ICを降りる所。曇り空だな…。

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 砺波駅南を経由し、砺波市役所。加越能バスの車庫があります。

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 高岡を目前にして、新幹線の高架橋を見ます。

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 6時前、定刻に高岡駅前到着。再開発工事が進行中で、仮設とぼしきバス停に到着。バスはさらに氷見へ向かいます。

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 高岡駅は橋上駅舎になりました。新幹線開業日も発表になり、みどりの窓口の脇には、開業日までのカウントダウン。

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<サンダーバード><しらさぎ><はくたか><北越>が約半分を占める特急街道・北陸本線の時刻表、それと編成表。これも、間もなく見納め。

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 富山行421Mは521系2連。日曜日の早朝ながら、結構乗車が多くありました。
 富山が近づくと、だんだん青空が広がってきました。事前の天気予報はあまり良くなさそうだったが、これはいけるかも!?

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 新幹線開業と同時に、北陸本線(倶利伽羅~市振)は「あいの風 とやま鉄道」に移管される事になります。
 富山駅は、在来線も高架化工事真っ只中で、南側に仮設の駅舎があります。

「アルプスエキスプレス」は、富山発7時ちょうどの宇奈月温泉行急行B107列車から運用に入る。上市までは6時44分発普通1007列車が先行するのでこれに乗りました。寺田下車。

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 寺田~越中舟橋の側道から撮ります。

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 後続も数本撮ってみました。10030系。

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 東急から来たばかりの、17480系。

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 寺田駅で、特急<アルペン2号>の14760系。

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 後続の普通1315列車。14760系の原色。これに乗って立山に向かいます。
 岩峅寺を過ぎると急勾配と急カーブの連続。上横江駅は、跡形もありませんでした。

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 立山駅。アルペンルートのケーブルカーの乗換駅。
 手前にいるバスは、称名滝行の立山黒部貫光のセレガRハイブリッド。

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 立山駅のコンコース。観光客やハイカーに混じって、中国人の団体さんの姿がありました。中国は国土がとても広いけれど、(高い山々はあっても)日本のようなアルプス的な景観は恐らくないと思うので、珍しく感じられるのではないでしょうか。

「アルプスエキスプレス」は宇奈月温泉から、特急<アルペン4号>で到着しました。

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 立山駅で一瞬並んだ、「アルプスエキスプレス」と14760系。

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 立山駅には留置線があるが、入換信号機がなく、車両の入換作業は、職員が旗を振って行っています。

「アルプスエキスプレス」は、11時22分発の普通電車で電鉄富山に戻ります。これに乗ってみます。

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 前後の一般車両の車内。座席は2列おきに色を変えています。手前はボックスタイプ。

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 2号車(カフェ車?)。特急では座席指定になるが、急行・普通では一般席車となって、誰でも乗れます。立山からのお客さんも、この車両に集中している感がありました。
 様々なタイプのシートがあり、奥のカウンターではコーヒーやグッズの販売を行っています。

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 常願寺川。

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 平野部の田んぼでは、どこも稲がたわわに実っていました。

 普通列車としての「アルプスエキスプレス」、「日本で一番豊かな普通電車」となるのかなあ。でもやっぱり、特急的な列車の方が向いていると思う。
 2号車は特急でも、座席を販売しないフリースペースの車両にした方が良いのでは?それと、「鉄道ジャーナル」「Rail Magazine」のバックナンバーはいらないと思う。初めに「鉄」ありきの列車ではないのだから。「アルプス」という位だから、日本アルプスを初めとする「アルプス」や、富山県の景勝地の写真集の方が、より一般ウケするのではないでしょうか。

 電鉄富山に到着、一息ついて、駅前で市内線の電車を眺めていました。

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 T100形「サントラム」。T102号車は「烈車戦隊トッキュウジャー」のラッピング広告車。運用が固定されているが、夏休み映画のCMなので、そろそろ終わりではないでしょうか。

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「セントラム」9002号車(シルバー)。

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「セントラム」9003号車(ブラック)。3編成中2編成が終日運用なので、9001号車(ホワイト)は、今日はお休み。明日、走るかなあ…。

 午後、今度は「ダブルデッカーエキスプレス」撮影に向かいます。宇奈月温泉に向かって走っているので、これが戻ってくる所を撮りたいが。

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 4番ホーム脇には、昔も今も行先種別案内板が並べられているが、現状では、特急以外はどの程度使われるものだろう?

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 電鉄富山駅のホームに、16010系が並びました。「アルプスエキスプレス」は特急<うなづき7号>、右の2連は13時14分発の宇奈月温泉行普通電車。

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 16011Fは、ワンマン運転のためにデッキの仕切りが撤去された以外は、ほぼ原形のままです。
 本当はこの編成も「アルプスエキスプレス」に改造して、宇奈月と立山で1本ずつ運用できれば良いと思うのだが、さすがにそこまでの余裕はなかったか。111号車は廃車になってしまったし(稲荷町にまだ留置されている)。
 この普通電車に乗って、越中舟橋駅で降りました。

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 14760系<うなづき8号>。ヘッドマークがつくと、やはり格が違う感じがします。

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 14773Fは「あーとれいん」として運行中。土休日は立山線運用で3往復。
(平日は運用が固定されない)

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 この日は14720系も運用されていました。

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 越中舟橋駅。木造駅舎だったものが、数年前に、図書館などが入った近代的な駅ビルに建て替えられました。
 1Fには手作りハンバーガーの店が入っています。結構有名みたい。私も電車の発着の合間に入って、ハンバーガーセットを食べてみました。おいしいです。
(月曜定休です)。
 肝心の駅は、平日は日中に駅員の配置があるが、土日は不在になりました。この場合、精算は車内で行う。ICカード「えこまいか」も、駅員不在時は車内で利用します。

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「ダブルデッカーエキスプレス」。特急<うなづき10号>で通過して行きました。
 この駅では、原則上下とも駅舎側の1番線を発着(通過)。行き違いが発生する時のみ、宇奈月・立山方面行(夜間は電鉄富山行)が2番線に入ります。
 続いてやってきた普通電車で富山へ再度戻ります。

 次は市内線の「レトロ電車」撮影に挑戦。
 南富山駅前に行く電車に乗ったら…。

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「錦織圭 全米オープン決勝戦進出」を伝える、北日本新聞の号外。へぇ。
 この後の夜のTVニュースも大半がこれだったし、今からこの騒ぎでは、万が一優勝でもしたら、国民栄誉賞間違いなしだな、とか思った。「なでしこ」だってそうだったんだから。

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 T100形「サントラム」、原色の101号車。

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「レトロ電車」。7000形の7022号車を改造しています。

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 その車内。当然「アルプスエクスプレス」との共通性が高くなっています。

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 座席は一人づつ区分されています。テーブルが固定されているのが面白い。貸切で使われるためだが、ただしし、これではラッシュ時には使えないだろう。運用が公表されているが、平日の朝夕は運用から外しています。

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 仕切りの丸い窓がユニーク。

 最後に、2003(H15)年に開業していたのに、まだ降りていなかった、上滝線の小杉駅を訪れました。

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 小杉駅は団地の中にあります。ホームだけの無人駅だが、平日の夕方のみ、職員の配置があるとか。

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 小杉への往復で乗る事になった17480系(東急8590系)の車内。真ん中のドアは締切だが、外観だけでなく、中もほぼ東急時代のまま。観光地の鉄道としては、どうなんだろう…。伊賀鉄道200系(東急1000系)位のセミクロス改造程度はやって欲しかったし、できないなら、不二越・上滝線や上市折り返しに運用を限定した方が良いでしょう。
(この日は、立山行の運用に入っているのを見かけた)

 事前の天気予報は良くなくてかなり不安だったが、思いの外天気が良くて、幸運でした。明日も富山です。晴れだといいな。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 明日の晩は、その本体の更新を行います。ちばグリーンバス・千葉内陸バス・千葉中央バスの画像を、新規に追加の上再公開します。

 昼間の地震はちょっとビックリしました。帰りの東横線はダイヤ通りだったけれど、平日日中は見る事がないはずの東武9050系が走っていたりして(メトロ運用の代走)、運用はかなり狂っていたようでした。

《今日のニュースから》
「次世代の党」 結党大会