№1155 バスマガジンvol64(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジン」vol64が先月末に発売になりました。ちょっと遅くなってしまったが、ここで取り上げます。

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◆ 国産中型バス50年史
 注目車両数台を交えて、中型の半世紀を振り返っています。新幹線・オリンピックと同じ年のデビューなのか。
 年史は主に車両の形式・形態を中心に据えて記されていて、その時々のバス業界における位置づけは若干扱いが小さいように思えました。
 全体的な流れは、小規模な自家用・貸切用→ボンネットバス等の代替で路線バスにも進出→狭隘路線への導入(大型ツーマン車のワンマン化という理由も大きいだろう)→全体の輸送量減に対応した輸送力調整の意味での投入、となるのか。
 神奈川県でいうと、神奈中の他、横浜市営バスでも1990年代末には、普通に大型車のワンマン運転が行われていた系統への中型車の導入が行われていました。今現在、それらの車両の淘汰が終わろうとしています。中型(横浜市ではレインボーⅡ)同士の他、大型に戻す系統も見られるという段階です。
 最近は大手事業者でもやや規模が小さい所だと、路線車の大半は中型という所が少なくなく、正直な所ややさびしく感じたりします。大型と適材適所で使い分けられるといいなと。

◆ 終点までのバス散歩
 第5回は防長交通の大畠駅→周防由宇。
「瀬戸内のハワイ」とはいえ、観光地としては全国区ではないとは思うが、割と見どころはあるみたい。星野哲郎氏の「えん歌」の話は興味深かった。
 病院の送迎バスとの競合は複雑だが、病院側にとっても(公立か私立かは解らなかったが)、送迎バスは患者さん(=お客さん)に来てもらうためのサービスとなるだろうから、簡単には引き下がれないだろう。

◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.64 川崎鶴見臨港バス

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 規模は小さく、地味ではあるが堅実という事業者は探せばあるもので、臨港バスもその一つなのかと思います。
 路線の規模は最初から現在とほぼ同じだし、長距離高速バスへの参入も最初からなく、従って関東地方の外への路線展開もないが、一つ一つの系統は全体的に本数が多く(最近は若干減少傾向の系統もあるが)て利便性が良い、そんな印象です。
「川崎鶴見」となると京浜工業地帯の浮沈と無関係ではいられないのだが、その中で産業道路駅発着の企業送迎バスの路線バス転換は頼もしいと思います。後は京急大師線の地下化で踏切がなくなり、定時性が向上してくれれば。
 一方、工業地帯が全てでもなく、鶴見区の西側は住宅輸送が中心になるのだが、この辺の記載はやや薄く感じられた。写真もないし。
 特定輸送、特にスクールバスは、以前は横浜市交通局が請け負っていた所がいくつかありました。
 昔の川崎駅(東口)の写真があったけれど、結構めまぐるしく変化を繰り返す所のようです。
 車両面では、一昔前は塩浜・鶴見〔営〕→いすゞ(川重・IK)、神明町〔営〕→いすゞ(富士)、浜川崎〔営〕→日野、のイメージがあったが、今は塩浜〔営〕は日野、浜川崎〔営〕は三菱ふそうへシフトしつつあるのでしょうか。
 今後はエリアの西部、特に武蔵小杉付近の路線の展開が期待できると思います。市営バス・東急バスとの競合も覚悟だが。

◆ 日本全国 復刻塗装バスオールガイド

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 これまで五月雨式に取り上げられてきた各地の旧塗装復刻車だが、ここで現役の復刻車が一挙公開されました。もうこれだけ走っているものだなと。
 繰り返しになってしまうが、やっぱりラッピングではなく、やるなら本格的に全塗装でやって欲しいなあ、という心境は今も変わらない。JRバス関東もそうなのか。ただ、事業者サイドからすればコストの事情も無視する訳にはいかないし、私の方が少々考え方を変えなければならないのかも知れません。
 その中で東濃鉄道が外観だけでなく、内装まで「復刻」しているのは本格的です。
 しずてつジャストライン、全但バスが、ハイブリッド車でやっているのは興味深い。
 国際興業は先代の薄緑色のエルガが走っているけれど、このカラーだったら「KKK」も復刻してほしいと思うのは、私だけ?
 スペースやコストの都合もあるだろうが、過去に走って引退済みの復刻車(私の知る限りでは上の臨港バスのほか、相鉄バス、箱根登山バス、名古屋市営バス…引退済みなのか、中国JRバスなど)も紹介してもらえたら、と思いました。

「EST普及推進フォーラム」で両備グループや富山市などが交通環境大賞を受賞し、その取り組みが紹介されていたけれど、その一方で大阪市営バスの「赤バス」廃止から1年の現況の記事も合わせて読むと、かなり複雑な心境になります。
「赤バス」の後継は区によって様々だが、区によっては地方の市町村レベルと大差ないなあと思うところも。城東区は週3回だけだったらしいし。大阪市は「特殊」なケースだと思うが、「公共性」と「採算性」のバランスをどう取るのか、利用をどう繋ぎとめ、呼び込むのか。たぶん日本では永遠の課題なのでしょう。
 富山市に関しては、「フィーダーバス」のレベルをもう少し上げた方が良いと思う。
「全国乗合バス100選」はJHBの深名線で、早いもので転換から20年近く経つのか。新車のメルファも入っていて、当分は安泰だと思いたい。

 次号は熊本市営バス特集だそうだが、「すべて」も何も、残りは小峯京塚線1路線だけになってしまいました。これ読んで、また廃止前には熊本に行かないと。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 消費税増税に拠る運賃改定で、特にICカードでいくつかトラブルが発生しているようです。ICカード全国展開以降では初の本格的運賃改定で、しかも大手ブランドでは全国相互利用も行われているし、しばらくはまだ混乱があるのかも。とりあえず、バスの運賃・料金箱や鉄道の改札機の金額表示は、利用の度に確認する方が良いでしょう。

《今日のニュースから》
宝塚歌劇100周年 大劇場で記念式典開催

№1154 バスジャパン・ハンドブックシリーズS83 西武バス

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「バスジャパン・ハンドブックシリーズS83 西武バス」、発売から割と経っていたようだが、入手が少々遅くなってしまいました。
 発売している書店が限られているので。
 西武バスは2004(H16)年1月1日発行の「R51」で取り上げられていて、ちょうど10年ぶりになりました。
 今回は、10年前との比較も含めて分析してみます。

◆西武バスの車両たち
.今号におけるグループ全体で1189台は、10年前と比較して111台の増加になりました。
 乗合車33台、高速車26台、総合企画の特定車両は71台も増加している一方、貸切車は19台の減少になっています。
 全体の割合では、特定車が17%以上を占め、特定事業が西武バスグループにおいて重要な柱である事が伺えます。
 高速車が10年前の5.66%→7.32%の一方、貸切車は8.16%→5.80%となり、地位が逆転しています。

.西武バスはつい最近まで、はっきり日産ディーゼル偏重でした。
 1990年代半ばまでは、一部小型車等を除けば、全て日産ディーゼル車。
 後半よりいすゞが並行して導入されるようになったが、10年前の時点では、日産ディーゼルの割合は83.67%を占めていました。
 21世紀になっても一般路線車は日デといすゞを並行して導入してきたが、2010(H22)年の日デ生産終了以降は、一転して三菱ふそうが新規導入の大半を占めています。
 2013(H25)年では、日デ車の割合は46.68%と、ついに50%を割りました。一方で三菱ふそうは既に21.71%と、全体の1/5を上回っています。
 日デ生産終了があったとはいえ、これほどガラリと導入の傾向が一変する事業者も珍しいかと思います。前号の西鉄バスもそうだったけれど。
 いすゞはエルガ・ハイブリッドやエルガミオの導入もあるが、この数年は導入数が減っています。
 日野はBRCハイブリッド2台の導入はあったものの、後はひたすら、コミュニティ用の小型車のみ導入がされています。
 10年前には導入されたばかりのクセニッツは、短命に終わりました。

.平均車齢を用途別に出してみました。
 乗合車は平均5.62年と出ました。10年前は4.68年で、1年程延びています。
 新座4.36年、上石神井4.53年、練馬4.76年と、都心に近い営業所が若くなっています。
 一方で西武高原バス軽井沢12.92年、西武秩父バス秩父12.64年と地方が高齢化しているのは、他の事業者に共通した傾向か、と思います。
 高速バスは6.21年と意外に高齢。高原軽井沢在籍の2002(H14)年式8台が影響していると考えられます。
 貸切車も7.52年と、案外と経年化しているように思われました。
 特定車は契約元との関係(契約元からの要求など)もあって、単純には車齢の算出はできないと思います。
 ただ、西武バス本体の路線バスから、あるいは契約元の自家用車からの転用も少なくはないのだが、その割合が10年前の33%強→27%強と少なくなりました。
 全体の台数が大幅に増えている事を考えれば、自社導入車両が相当増えた事が解ります。特定輸送のグレードアップが図られているのでしょう。
 なお、グループ内の移動・特定輸送契約元からの移籍以外の中古導入はありませんでした。

.乗合車の営業所配置の割合は、上石神井14.35%、滝山13.99%、新座11.58%と、こちらも都心に近い営業所に多く配置される傾向があります。
 練馬は62台と意外に少ないが、10年前と比較して24台も増加しています。そんなに大幅に路線が増えた訳ではないとは思うが、他営業所からの移管もあったのか。
 10年前との比較では、練馬の他、小平18台、新座が12台の増加。一方で滝山が8台、川越が7台のマイナスになりました。
 また、西武高原バスの三原営業所が廃止になり、西武高原バストータルでは5台のマイナスになりました。
 平均車齢も考え合わせれば、都心に近い所に新車を集中配置→経年車は郊外や地方、一部は特定転用、という流れになろうかと思われます。ただ、西武バスに限れば、それほど大きな差にはなっていない。
 高速は練馬は当然、観光大宮、高原軽井沢が大幅増になっています。
 貸切は観光練馬5台増以外は横ばいか減少、本体の練馬と観光秩父は、貸切車の配置がなくなりました。
 特定は契約元との関係があるからか営業所の変遷が比較的大きく、10年前にはあった大泉・小鹿野が廃止になった一方、芝・高野台・所沢センターが開設しました。
(企画の所沢営業所は東所沢駅に近い場所に移転し、旧営業所のそばに所沢センターを設けたようだ)

.ノンステップ車は488台(特定転用車を除く)。
 コミュニティバス用のポンチョやエアロミディMEもあるが、乗合車全体の割合は58.87%にまでなりました。
(10年前は23.12%)
 立川が73.68%と3/4近くを占める一方、上石神井は47.06%と5割に届いていません。
 なお今回はADG-HX6JHAEなど、一部画像がない形式がありました。

◆ 西武バスのあゆみ
 西武バスは、大手私鉄系のバス事業者としては珍しく、昔からバス専業でやってきているイメージがあります。
 創世記は鉄道(武蔵野鉄道・西武鉄道)の運営だったが、バス専業の東浦自動車に、鉄道のバス部門を統合する形になっています。東浦自動車は浦和の会社だったから、今の西武の鉄道路線網とはかなり離れた会社に統合したものです。
(だからさいたま市にまとまった路線網があるのか) 
「西武自動車」は、1.初代…西武バスの旧社名、2・2代目…西武総合企画の旧社名、3・3代目…西武バス本体の受委託の受け皿。

◆ 西武バスの路線エリア
 基本的には中央本線~八高線~川越線~東武東上線に囲まれたエリア+さいたま市。
 エリア的には10年前とほぼ同じだが、細かく見ると廃止になっている区間が結構見られるようです。
 新宿~池袋線(〔宿20〕系統)は他の路線とのつながりが全くなくなり、日高市への乗り入れもなくなりました。
 一方で立川駅の南側から西の方面へ路線が延々と伸びているが、羽村のアウトレットモールへの路線(〔立70〕系統)で、途中にはバス停はなし。 

◆ 終点の構図 上赤坂
 ここは〔新所02〕系統(新所沢駅~本川越駅)と接続しているので、純粋な終点ではありません。
(「西武バスの路線エリア」の地図では、所沢営業所の少し上にある○の場所)
 でも昔車で仕事をしていた時に通った事があるのだけれど、〔古01〕系統の折返し場所自体は〔新所02〕のルートから外れていて、確かに赴きある場所と感じました。
 埼玉県はどこもそうだが、市の境がかなり複雑に入り組んでいて、上赤坂も川越市と狭山市の境に位置しています。
(この折返し場所は狭山市)
 三芳町やふじみ野市、所沢市も隣接しているので、結構ややこしい所。 

◆ 武蔵野の秋 秩父の秋
 10年前の乗り継ぎの旅は種村直樹氏による大宮から飯能への乗り継ぎで、「『彩の国」味比べ紀行』のタイトル通り、全区間が埼玉県に収まっていました。
 今回は谷口礼子さん(舞台俳優らしい)による1泊2日の旅で、荻窪から秩父まで、西武秩父線も加えたかなり立体的なコースになっています。
 所沢市ではコミュニティバスも混ぜています。これも加えないとルートがつながらないので。
「東京炭鉱前」のバス停の名前、どこからきているのだろう?
(都営バスも走っている所)
 石神井公園は昨年本体の表紙の画像でも使わせてもらったけれど、23区でも探せば自然が美しい所がみつかるものだなあ。

 西武バス本体は、全体的には車両のレベルは高いと思います。
 元々平均車齢が低い事業者だったし、先のノンステップ車も全体的に均等に配置され、車両面で営業所による格差はあまり大きくはありません。
 一方で気になるのは軽井沢の西武高原バスで、乗合車のほとんど全てが都心の西武バスからの転籍である所。軽井沢が今でも西武グループで重要な観光資源であるのは間違いないし、乗車時間が比較的長くなるだろう事を考えると、「用途外」でもやや役不足なのではないか。東武バスの日光地区のように、直接本格的なワン・ロマタイプの車両が導入されても良いのではないかと考えます。
 運行面では、都心部では今後も放射状に延びる鉄道網の短絡を重点的にPRして行く事になるでしょう。
 郊外は何とか現状の維持が図られる事が望まれます。所沢あたりでも案外縮小の傾向にあるし。
 高速バスは、来年の北陸新幹線開業がかなり影響を与えそうです。安さを武器に維持する方向に行くのかとは思いますが、比較的運行時間が長い昼行便はどこまで対抗できるでしょうか。

 次回刊は京急、9年前にR55で取り上げられているが、どう変わっているか。羽田空港関連がかなり伸びているでしょう。
 その次の九州産交バスが待望です。初めてだし、熊本県のほぼ全域を網羅していて、車両面で大変バラエティがあるので。残念ながら路線の縮小はここも例外ではなく、本体のコンテンツの「終点の記憶」で行った黒白への路線も、今月から産交バスではなくなり、球磨村のコミュニティバスになってしまいました。そのあたりの動向はどう記されるのか。  

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 今日の朝っぱらは津波報道一色になってしまったが、日本は何事もなくて幸いでした。ただ、伊豆大島は強い雨で、土砂災害の危険が高くなっているようで心配です。

《今日のニュースから》
楽天・聖澤諒選手 外野手連続守備機会無失策 プロ野球新記録を達成

№1153 JTB時刻表2014年4月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2014年4月号」が、先月20日発売になりました。
 少し遅くなってしまったが、ここで書きます。

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★4月全線運転再開 再び走り出す!三陸鉄道
 三陸鉄道の全線運転再開が近づきました。
 5日に南リアス線、6日に北リアス線が全線で再開します。
 カラーグラビアでは4ページに渡り、三陸鉄道を中心に、震災で被災した鉄道の現在も合わせて取り上げています。
 新お座敷車両36-Z1形(北リアス線)、新レトロ車両36-R3形(南リアス線)も期待。
 あえて書いてしまうと、全線復旧はもちろん歓迎なのだが、(原因が原因だけに)外部から注目が多かった事も再開を後押しした部分があるように思え(連ドラでも取り上げられたし)、同様に災害で立ち直れずに終わったり、未だ復旧のメドが立たない路線の存在を事を考えると、正直多少心境は複雑でもあります。
 今後はもちろん、私も含めて各地から支援する事も必要だが、一方で莫大な費用をかけ、海外からの支援も得て復旧させるのだから、三陸鉄道・さらには沿線自治体の自助努力も、震災前に輪をかけて必要になるでしょう。
 もっとも沿線の人口も、震災を機にさらに減っているので、地元利用だけでは難しいはず、いかに観光客を呼び込むか。これは、30年前の国鉄線転換でスタートした時からの課題ではあったと思います。
 しかし、南北を結ぶJR山田線の再開はメドが立たず、三鉄に移管して、の話もあるが、どの形態にしろ、復旧はまだ年単位の歳月を必要としそうです。
 現状では県北バスと県交通バスを山田で乗り継ぐ事になるが、バスのダイヤを黄色のページあたりに記してくれても良かったのでは?
(時間は相当かかるだろうが、途中下車の楽しみも生まれる。ささやかでも、復興支援もできるだろう)
 この他、三陸鉄道を巡る「SL銀河」や、大船渡線・気仙沼線のBRTなど。さらには阪神・淡路大震災を経験した阪神電鉄運転士からのメッセージも。被災した石屋川車庫の写真もありました。

★こうや花鉄道 「天空」で高野山へ
「見たい・乗りたい」とは前々から乗りたいとは思っているけれど、なかなか行く機会がないなあ。
 学文路駅の入場券も、いつも難波駅で購入しているし。
 JR東海の117系や近鉄の「つどい」もそうだが、最近は旧型車両を観光車両、特に一部ドアを開け放ちにして、外気を取り入れられるタイプに転用するケースが多いようです。 

★ケーブルカー 日本一物語
 高野山ケーブルって、フランス語も流れるのか。「天空」はフランス語放送ってあるのか?

「のりもの情報局」は富山地方鉄道「レトロ電車」、京福電気鉄道「らんでんフェスタ201」、伊勢志摩近鉄リゾート「志摩スペイン村20thアニバーサリー」、」くま川鉄道「田園シンフォニー」、東武東上線開業100周年、東京モノレール「HKT48モノレール派宣言!」、JTBパブリッシング「寝台特急<あけぼの>メモリアル(電子書籍)。
 東上線はセイジクリームの8000系が運行を開始していて、他者様のWebサイトで見られるけれど、アクセントがなくて間延びした印象がありました。更新車だから余計そう見えるのかも。原型顔が残っているうちに、一度やって欲しかった。

★黄色のページ
 樽見鉄道「桜ダイヤ」が掲載になりました。
 今日から15日まで実施。昨年と比べて、大垣~本巣快速運転だった1往復が各駅停車に改められた以外、規模に変化なし。

★本文
 岩泉線が昨日を持って、JR東日本の鉄道路線としての営業が終了しました。
 と言っても4年前の土砂災害以降、ずっとバス代行のまま立ち直れないままでした。
 国鉄時代末期から、存廃が常に議論されてきた路線でした。輸送量が極めて少ないが、道路事情が悪かったため、特定地方交通線の指定がなされず、民営化後も鉄道として存続してきた路線です。路線そのものが「秘境」でした。
 今日からの代行バスは会社線ページに掲載。東日本交通が運行。全便茂市折返しになるが、運行形態はほとんど変わらず。運賃も740円→760円とほとんど変わらず(消費税増税転嫁分のみ?)。
(岩泉は、岩泉病院発着)

 今更なのだが、烏山線でEV「ACUM」で運行される列車は、列車番号末尾がMになっています。非電化区間で「M」がつくのは、初のケース。

下り
1329M 宇都宮10:03 → 10:57烏山
1333M 宇都宮13:40 → 14:32烏山
1337M 宝積寺16:35 → 17:11烏山
上り
1332M 烏山12:29 → 13:25宇都宮
1336M 烏山15:29 → 16:11宝積寺
1340M 烏山17:37 → 18:33宇都宮

 会社線は本日、運賃改定と同時にダイヤ改正を行った路線がいくつかあります。
 高速バスでは、大阪バスの王子・東京駅~京都・大阪・布施線は、東京バスとの共同運行になり、2往復とも毎日運行。
 上本町は全便停車になるが、秋葉原は1往復のみ停車に変更。
 近鉄バス・高知東部交通の京都・大阪・三宮~安芸・奈半利線は、3月31日現地着を持って休止。
 遠州鉄道の横浜~浜松線は「4月1日改正」とあるが、時刻は全く反映されていません。
(夜行が新設、昼行は東名御殿場に新規停車)
 その他、北日本で大半の路線が冬ダイヤ→夏ダイヤに移行。
 鉄道では、関東鉄道常総線が3月15日に改正を実施。日中の水海道~下館が30分間隔に統一。
 大井川鐵道は、前も書いたが、千頭線の電車が千頭発着8往復+家山折返し1往復と大幅に削減になりました。先行きがちょっと心配…。
 船舶は、島原鉄道の三池港~島原港高速船は1往復減便の上、1,870円→2,300円の大幅値上げになってしまいました。前から存廃の議論が持ち上がっていたよう。
(大牟田駅~三池港のバスも変わっているのだが、まだ反映されていない)
 なお、西鉄天神大牟田線が3月22日にダイヤ改正を行っているのだが、本文では運賃改定は反映されているのに、時刻表は全く変わっていません。どうして?
「旅人」運行開始の他、大牟田5時16分発福岡(天神)行急行が、26分発特急になるなどの変更点が見られます。

 大手私鉄・地下鉄などの主な区間の新旧運賃を比較します。
(東京都・横浜市の地下鉄は6月1日~)

京成 京成上野~成田空港(スカイアクセス経由) 1,200円 → 1,240円
東武 浅草~東武日光 1,320円 → 1,360円
西武 池袋~西武秩父 750円 → 780円
京王 新宿~京王八王子 350円 → 360円
小田急 新宿~小田原 850円 → 880円
東急 渋谷~横浜 260円 → 270円
京急 品川~三崎口 900円 → 930円
相鉄 横浜~海老名 300円 → 310円
TX 秋葉原~つくば 1,150円 → 1,190円
新京成 松戸~京成津田沼 250円 → 260円
メトロ 渋谷~浅草 230円 → 240円
名鉄 名古屋~中部国際空港 850円 → 870円
近鉄 大阪難波~奈良 540円 → 560円
京阪 三条~淀屋橋 400円 → 410円
阪急 河原町~梅田 390円 → 400円
阪神 梅田~神戸三宮 310円 → 320円
南海 難波~和歌山 890円 → 920円
西鉄 福岡(天神)~大牟田 1,000円 → 1,020円
名古屋市 高畑~藤が丘 320円 → 330円
大阪市 江坂~なかもず 360円 → 370円
山陽 西代~姫路 790円 → 810円
神鉄 湊川~三田 610円 → 630円

 航空は30日よりサマーダイヤに入り、羽田空港国際線増便は話題になりました。 
 国内線ではほぼ各社の事前のプレスリリース通り、SKYは本日より米子~羽田・新千歳・那覇路線に就航しました。
 また、A330-300の福岡線就航の延期(5月31日)も反映されています。
 JALの成田~セントレア路線が、2便ともB787-8になりました。国際線機材の間合いだが、国内線定期便は初就航になります。
 ANAの羽田~三宅島線が昨日運航を終了したが、代替として明日就航のN.C.A調布~三宅島路線のダイヤはまだ掲載されていません。

 国際線では、まず羽田発着の国際線の出発・到着時刻をまとめてみました。
(機材はJTB時刻表を参考にしているが、違っている所もあると思います。あらかじめご了承ください。あくまで参考までに)

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 機材面での注目は、LHのA340-600でしょうか?A340が羽田路線に就航するのは、定期便では初めてだと思う。
 成田~フランクフルト線は、関空経由に変更。
 羽田空港関係以外では、AZの成田~ヴェネツィア線が就航。
 成田発水・金曜日の2/Wで、B777。
 HX(香港航空)の鹿児島~香港線が、鹿児島発木・日曜日の2/Wで就航。A320。この路線は5年ぶりだそう。
 機材では、AFが成田~パリ線(273・284便)にB787を就航させているみたい。B787ながら4クラスの豪華版らしいが、夜発着では日本での撮影は難しい。でもAFの公式Webサイトには一切記されていないし、ほんとうかなあ?
 他にも見落としている新しいポイントがいくつかあるかも知れません。ご了承を。

★JR線営業案内

 JRの主な区間の運賃額を比較します。

JR東日本 東京~新青森 9,870円 → 10,150円
JR東海 名古屋~高山 3,260円 → 3,350円
JR西日本 新大阪~広島 5,460円 → 5,620円
JR北海道 札幌~旭川 2,420円 → 2,490円
JR四国 高松~松山 3,400円 → 3,510円
JR九州 博多~鹿児島中央 5,360円 → 5,510円

 また、新幹線(普通車指定席・通常期)の料金額を比較します。

東海道新幹線 東京~新大阪<のぞみ> 5,540円 → 5,700円
山陽新幹線 新大阪~博多<みずほ><のぞみ> 5,540円 → 5,700円
九州新幹線 博多~鹿児島中央<みずほ> 4,810円 → 4,940円
東北新幹線 東京~新青森<はやぶさ> 7,000円 → 7,200円

 JR東日本では、合わせて仙台近郊区間の設定と、東京・新潟各近郊区間の拡大が行われています。
 これ、かなり問題があると思うのだが、別に記します。

 これまでずっと1,150円だったJTB時刻表は、今日からは1,183円になります。時刻表も1円単位か。
 来月は「四国に新幹線が走る!?」って、多分あの列車の事、だと思うが。それにしても、グラビアはここの所レギュラー連載の長期休止が続いています。復活はいつか。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 上でLHについて書いたばかりなのに、LHは明日から4日まで乗務員組合のストライキに入り、日本路線は4路線全便がまるまる欠航になりそうです。
 詳しくはLHのWebサイトを見てください。私は責任を持てません。

《今日のニュースから》
白川村「合掌集落」 マイカー規制本格的に開始

 マイカーが増えて、歴史的景観が損なわれているとユネスコから指摘があったそう。合掌集落に限らないが、世界遺産は観光資源として登録される訳ではないので、その辺は我々も心しないと。