№1143 Forever ANA's B747-400 1

 ANAのB747-400Dが、いよいよ今月一杯で退役します。
 ANAのみならず日本の航空業界全体の一大転機となる今回の退役劇、最終日の31日には、沖縄や羽田は相当なフィーバーになるでしょう。
 当ブログでもささやかではありますが、これまで日本の内で外で、機内の内で外で撮り集めてきた、B747-400の写真を6回に分けてご覧頂こうと思います。
 プロではないから写真もヘタだし、テキストも脈略ないものになってお見苦しいかとは思うが、どうかお付き合い下さい。
 画像は以前別の記事で公開済みのものもあります。グッズや記念品もあります。

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 国際線仕様のB747-400。
 クラシックジャンボに比べて機器が大幅にハイテク化した事、「テクノジャンボ」の愛称が与えられている。

 ANAはB747-300の導入はなかったから、初めてのアッパーデッキ延長タイプのジャンボでもあった。
 前方の、「トリトンブルー」より前の白い部分が、他の機種と比較して広くなっている。
 なのでしつこいのだけれど、特にB747-400だったら、「全日空 All Nippon Airways」のロゴがベストマッチだと、今でも信じているのだけれどなあ。


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 国内線向けのB747-400D。外観上はウイングレットがないのが特徴。
 羽田~大阪(伊丹)・札幌(新千歳)・福岡・沖縄路線を中心に、函館・小松・鹿児島など、需要が多い地方都市にも就航していた。


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 これを抜きにANAのB747-400は語れまい、伝説の「マリンジャンボ」。
 搭乗者数5億人を記念し、全国の小中学生からデザインを公募。当時小学六年生の女の子のデザインが採用され、JA8963号機にマーキングされた。
 何より機体全体を一頭の鯨に見立てた発想が、子供らしい自由な発想だった。
 このカラーは、全世界規模で航空業界に多大な影響を与えた。これを機に今現在でも、世界中にスペシャルカラー機が飛び交うようになったが、未だにこれを上回るスペシャルカラー機は存在しない。というかこれほどのインパクトはもうありえないだろう。
 世界の航空ファンに「航空業界に一番影響を与えたカラーは何か?」と問うたとしたら、間違いなく9割以上が「マリンジャンボ」だ、と答えると思うのだ。
 

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「マリンジャンボ」の絵葉書。他にも数種類あったと思う。

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「マリンジャンボ」のデビューは1993(H5)年9月。この翌月には羽田空港の新ターミナル「ビッグバード」(現国内線第1ターミナル)のオープンと、日本の航空はビッグイベントが続いた。

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 記念のしおり。表面には、他の優秀作も並べられている。当時のTVの情報番組でも取り上げられたのだが、特に「エビフライ」なんて実現したら愉快だったかもなあ。
 今の目で見ると、現在、同様のコンセプトで就航中の「ゆめジェット」(B767-300)に通じるデザインもある。世界中みんな仲良く。昔も今も変わらぬ子供たちの純粋な願いだ。


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 この年の10月、福岡~羽田線でさっそく搭乗してみた。誇らしげな、福岡空港のCM。

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 当時のAコンパート部はスーパーシートだった。今の「プレミアムクラス」程ではないとは思うが、当時若輩だった私には、それでも敷居が高いと思った。とはいえせっかくの機会であり、思い切って奮発してみた。

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 スーパーシートの食事。弁当風の和食だった。コーヒーもきちんとしたカップで、普通席と明確に差別化された、ゆったりした空間。

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 羽田空港到着。夜間便だったので、景色は見られなかった。スーパーシート自体は充分満足できるサービスレベルだったが、昼間の普通席の方が、スペシャルカラー機の旅をより満喫できたのかなあ、と今になれば思う。
 人気は絶大で、この後ジャンボ機が就航できない地方空港向けに急遽、B767-300を「マリンジャンボJr」として就航させた程だった。


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 本来は1995(H7)年初頭までの就航予定だったが、阪神・淡路大震災発生による航空輸送増への対応のため、5月一杯まで就航した。
 世界に影響を与えたのなら当然日本にも。5月の羽田では、こんなツーショットも見られた。
 

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 今もそうなのだけれど、ANAでは冬の北海道スキーツアーのキャンペーンキャラクターに、スヌーピーとその仲間たちを起用している。これが、1996(H8)~1997(H9)年シーズンにJA8961号機に施され、羽田~新千歳路線で集中的に飛んだ
 このシーズンは、キャラクターはやや控えめにあしらわれていた。


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 翌1997(H9)~1998(H10)年シーズンには、JA8965号機に施されて再デビュー。
 キャラクターもより大きくあしらわれている。
 また、B747SR(JA8139)にも施された事は特筆される。ANAのクラシックジャンボでは、唯一のスペシャルカラーだった。


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 今だから大きく明かしても良いと思うが、「スヌーピー号」で新千歳へ飛んだ事があるのだけれど、新千歳に着いたら、なんとコクピットの中を見せてくれた。
 もちろん私自身が見せてくれと頼んだ訳ではないが、なんとなく「コイツは飛行機好きだろう」などと思われたのだろう。それに、他にも数人のお客さんがいて、あるいは別の企画のついでだったのかも。
 画像は公開しないが、実際にシートに座り、操縦桿まで触らせてくれた。
 ハイジャック事件の前の年、「9.11」の3年前の、本当に古き良き … と言っても20年も経っていないが … 時代だった。
 Thanks Jumbo('s crew)!


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 絵葉書。
「スヌーピー号」はこの後、毎冬シーズンには恒例になるのか、と密かに期待していたのだが、このシーズンまでだった。


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 この時期の普通席。
 濃いブルーとクリームがパート毎に分けられ、ANAらしい、「海」をイメージしたカラーコーディネートだった、と思う。そういう意図だったかどうかは解らないが。


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 ジャンボ機だと、大空港ではたいていボーディンブブリッジを介して搭乗が行われるのだが、ごくたまにオープンスポットに入って、バスで移動する事もある。
 タラップを降りて振り向けば、その巨大なボディに圧倒されそうだ。
 

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 絵葉書2種類。

 次回は「ポケモンジェット」登場です。

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