№1133 全線再開 秩父鉄道
関東地方で2度にわたる2月の「豪雪」は、広い範囲で様々な混乱を引き起こしました。
交通機関も例外ではなく、鉄道も、山間部を中心に、場所によっては10日以上も不通になってしまいました。
秩父鉄道もその一つで、2月14日の2度目の「豪雪」後、一時は全線で不通になりました。
平野部から徐々に再開しつつはあったが、影森~三峰口間は、最後まで不通になっていました。
24日になって便数は少ないが代行バスの運行が開始、どんな状況か見に行こうかと思っていた所、訪問日の26日になって、全線で運行再開、というニュースを聞きました。
どちらにしろ行くつもりだったのだが、再開直後の路線は実際どうなの?という所を見に行くのも兼ねて、秩父鉄道の訪問に向かいました。
気がつけば、4年ぶりの訪問です。
(前回、2010(H22)年4月の訪問は、№194で書きました)
今回も「秩父路遊々フリーきっぷ」を購入。通常は土休日のみの発売だが、蝋梅や芝桜の今の時期は、毎日発売になっています。
加えていよいよ1000系が引退となり、「さよなら1000系」のスペシャルバージョンが発売になっていました。
発行駅ごとにデザインが異なり、熊谷駅は一般カラーの1010F。
本当は最近走り始めた、2連の7800系が目当てだったのだが、熊谷7時17分発の羽生行1506列車が、いきなり7800系だったりします。武州荒木で途中下車。
後続の1508列車は7702F。元東急8090系で、ヘッドライトが上に上がった後期タイプ。火祭りのヘッドマークを掲げています。先頭車のみ、屋根上に雪が残っていました。
武州荒木駅の改札前に掲げられていた、全線運行再開のお知らせ。この付近だと、影森から先への利用者はあまり多くはないとは思うが。
この日の時点では、西武直通は引き続き取り止めでした。
左が羽生行7002F、右は影森行7801F。
この駅は右側通行です。秩父では島式の駅は一部が右側通行で、タブレット閉そく時代の名残りかも知れない。
羽生駅。橋上駅舎化され、同時に東武委託から、自社管理になっています。
秩父側の西口からは、イオンモール行の、平成エンタープライズの路線バスが運行されています。20分間隔。
ここから三峰口まで、途中下車や行きつ戻りつを繰り返しながら、三峰口を目指していきます。熊谷で途中下車。
6000系急行〈秩父路〉は、「ロウバイ」のヘッドマークを掲げていました。編成によってデザインが異なるよう。
熊谷駅ホームに掲げられた、雪害関係の各種のお知らせ。1000系引退さよなら運転もだったが、ハイキングなども全て中止になっていました。
駅ビル側の北口は、駅ビルが陰になるからか、雪が相当残っていました。駅前からのバスは全路線通常運行だったようです。
南口。停車しているポンチョは熊谷市のコミュニティバス「直実号」で、国際十王交通が運行。
9時30分発1517列車は元都営三田線の5001F。
永田で行き違った1520列車。7504F。ヘッドライトが下部にある初期タイプがベース。
寄居を過ぎて、いよいよ沿線の雪も増えてきました。
樋口で貨物と交換。
影森では、1517列車は側線に移動、1528列車は代わって、側線にいた7000系が出てきました。
三峰口行は後にして、先に野上まで戻ります。日中の影森~三峰口間の区間運転は、7802Fの折返し運転でした。
西武秩父駅構内の、影森方の連絡線は、これから除雪が本格的に始まる様子。
皆野~和銅黒谷間の7001F。
和銅黒谷駅。
和銅黒谷駅の皆野方にある踏切から撮った、7504F。
この23列車、最初は24列車として熊谷に向かっていった7803Fが折り返して来るかと思ったのだが、熊谷で入れ替えられたようです。
この駅のホームには、和銅発祥の地のモニュメントが設けられていました。
野上駅まで戻ります。4年前にも降りました。
7505Fの1527列車。
この列車の後を追って、貨物列車も通過していきました。
羽生始発影森行7801F。「大滝水祭り」のヘッドマークを掲げています。
7800系は、デビュー直後はなんだか色々問題もあったとも聞くが、今日は3編成皆、通常通り運行されていました。
今日見た範囲では、
1.熊谷~106~羽生~1511~三峰口~24~熊谷
2.三峰口~1506~羽生~1513~影森~影森~1701~三峰口~以降区間運転に運用
3.影森~1526~羽生~1529~影森~1538~羽生
という列車で運用されていました。
(この前後は解りません。ゴメンナサイ。全線運行再開直後なので、運用がいつもと違っていたかもしれない)
この次の1531列車で、いよいよ三峰口に向かいます。
午後になるとお花畑駅2番線(西武直通専用)~西武連絡線も、本格的に除雪が始まっていました。
影森から先になると、沿線の積雪が一層増えたようでした。山間部で陽射しに恵まれない事もあるだろう。
カーブが多いから元々制限速度がきついが、さらに速度を落とし、20㎞/h程度で走っていました。
(だからだろう、上り電車の遅延が少々目立っていた)
三峰口駅は、駅舎側の1番線は除雪した雪の置き場所となっていて使用できず、踏切を渡った2・3番線を使用していました。
駅前にも雪が高く積み上げられていました。
秩父鉄道ではペーパークラフト付1000系記念入場券を発売していた(羽生・熊谷・寄居・秩父・御花畑・三峰口)のだが、三峰口は翌27日からの発売となって買えなかったのが残念。
15時05分発の西武観光バス中津川行。最終便なのだが、表示は中津川だけれど、川又で折返しという事でした。
屋根の雪が落っこちそうで危なっかしい。注意書きもありました。
滞在時間は僅か、15時10分発1542列車で戻ります。
帰り道、白久~武州日野間。これを見た限りではたいした事ないんじゃないの?と思ってしまうけれど、本来豪雪地帯ではない地域のローカル私鉄だと、やはり除雪にも厳しい部分があるでしょう。
武州日野駅のホームも、除雪された雪が山積み。
電車自体はガラガラだったけれど、学校帰りの小学生が乗ってきました。
電車開通前はどうしていたのだろう?大切な地域の足です。
帰りは、西武秩父からレッドアローで池袋まで一直線。
西武秩父線も、臨時ダイヤで何とか全線の運行を再開していました。ただし、芦ヶ久保駅の交換が不可。
西武秩父駅に限ると、平日ダイヤでは朝方の<ちちぶ14号>の運休と、夕方の各停1本の時刻変更のみのようでした。
18時25分発<ちちぶ44号>。
レッドアロー車内。
もう暗くなっていたからよく見えなかった所もあるが、芦ヶ久保に関しては、1番線の正丸側に除雪された雪が積み上げられていて、これは復旧まで1週間程度はかかるのかなあ、とこの時点では感じました。
芦ヶ久保で行き違いが出来ないから、正丸トンネル(信)に振り替えたり、2本待ちが発生したりしているので、見た感じ、各駅停車では通常ダイヤより10~最大20分近くは遅い列車もあったように見えました。
レッドアローは通常通り走れていたみたいで、池袋も定刻の到着でした。
幸いこの2日後、西武秩父線は通常ダイヤに復帰。
この時点では再開できなかった秩父鉄道直通も、3月3日に再開できました。
秩父鉄道は間もなくSL「パレオエクスプレス」も運行を開始。
この冬はいつも以上に辛かったけれど、秩父にも春はもうすぐです。
当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
********************
《今日見た・聞いた・思った事》
またBS-1からのネタになるけれど、今朝のF2のニュースでは、パリ、シャルル・ド・ゴール(CDG)についてのレポートがありました。1977(S52)年3月8日に開港して、今日でちょうど40周年。
旅客数6,200万人はヨーロッパで第2位、世界で第7位(首位はアメリカのアトランタ、羽田が第4位)の大空港になったが、特に慢性的な行列とか、ターミナルのサインとか、店舗の質や従業員の対応などで利用者の不満の声は大きかった。この数年で改善が図られつつあるが、今なお残る問題点として交通アクセスが挙げられていました。
市内までタクシーで60ユーロだが大半のタクシーはC/Cが使えず(これちょっとビックリ)、RERは遅くて汚くて不便と不評だとか。
新高速鉄道計画がある事は前にも書いたけれど、空港公団会長の話では、実現は早くても2023(H35)年と12年も先だそう。
CDGは何度も乗り降りした事があって、当ブログでも書いているけれど、そうだよなあと改めて思わされました。RERは2010(H22)年に会計監査院から改善勧告が出されたそうだが、その2年後に乗った時も、まるで変わっていないなあと感じたものでした。
「CDGの強みは広さ」と言っていたが、私はそうは思わない。年を追う毎にターミナルが増えていって、成田行JAL便も乗るたびに場所が変わっていくし、チェックイン・カウンターからゲートまで、地下鉄並みの新交通システムに乗って1時間近くもかかるようでは(途中にセキュリティもあるし)、ちょっと困っちゃうと思うんだよなあ。
日本の空港に関する不満って今も少なくないけれど、羽田とか成田とかも、案外捨てたものではない、と感じたのは只の地元びいき?
マレーシア航空機が行方不明になっているが、今の時点では何も言わない事にします。何とか無事に見つかって欲しい。
《今日のニュースから》
安倍首相 いわき市を訪問 災害公営住宅を視察
震災から間もなく3年、来週一週間の報道は震災・原発事故関連一色になりそうです。