№1129 JTB時刻表2014年3月号(JTBパブリッシング)

 JTB時刻表2014年3月号、ダイヤ改正号が先月25日発売になりました。
 やはりね、と長野新幹線を走るE7系が表紙を飾っています。

★北陸新幹線用新型車両E7系 3月15日出発進行!
 ダイヤ改正時より、長野新幹線で先行して営業を開始するE7系の紹介。
 先頭部はキャノピータイプだが、あくまで個人的な見方だが、同じキャノピータイプでも、正直500系程のワクワク感は今一つ無いなあ。
 車内の仕様はE5系をベースにして、北陸らしさを出している、という所でしょうか。普通席も電源コンセントが増設されるあたりは、当然の流れだろうと思います。
 性能としては、勾配や雪が多くなる路線だからか、スピードよりパワー重視、という所か。
 今後E2系N編成を置き換えていくという事だが、E2系N編成は1997(H9)年デビューだから、いつの間にかもう17年、新幹線としては置き換えの時期か。早いなあ。
 今号には、ミニクリアファイルの付録つき。

★E7系で行く  信州 越後 鉄 駆け込み巡礼
 とりあえずは長野新幹線で運用されるE7系で、沿線の電車に乗りに行こう、という企画。
 近い所では軽井沢、上田電鉄・長野電鉄に普通列車〈妙高〉。
〈はくたか〉の681系・683系は新幹線開業後はどうするのだろう?全く勝手な推測だが、特に北越編成はJR東日本に譲渡、〈北越〉置き換えなんてアリなのでは?
(新幹線開業・第三セクター移管後も廃止になるとは考えにくい)
 今後の発表に注目。
 それと、新幹線開業で第三セクター移管になる在来線にも触れられています。
 
長野~妙高高原 しなの鉄道
妙高高原~直江津~市振 えちごトキめき鉄道
市振~倶利伽羅 あいの風とやま鉄道
倶利伽羅~金沢 IRいしかわ鉄道

 えちごトキめき鉄道区間は、現状は直江津を境にJR東日本とJR西日本に分かれているが、逆に県内は一体化されることになる。
 何を今更だが、「とやま」と「いしかわ」の境が倶利伽羅(石川県側)とは中途半端ではないか?
 現在、特急が一部停車の石動(富山県側)の方が良かったのではないかと思います。私には解らぬ事情もあったのだろうが。

★近鉄電車に乗って 春の伊勢志摩へ
 相変わらず、伊勢志摩の記事が多いなあ。
 伊勢神宮の昨年の参拝客は1420万人、前回20年前の「式年遷宮」の時の倍近くだったそう。いまの沈みがちなご時世を反映していたのだろうか。

★北海道・十勝が舞台!映画「銀の匙」
「鋼の錬金術師」の荒川弘が原作のコミックの映画化。帯広近郊が舞台で、既にアニメになっているようだが、実写化は初めて。 バスは拓殖バスか。

「のりもの情報局」は富士急シティバス「三島・河口湖ライナー」増便、ホテルサンリバー大歩危「ムーンライト大歩危」オープン、JTA「さくらジンベエ」就航、東京駅グランチャンネル サービス開始、りんかい線「東急お台場パスで行く東京ジョイポリス」、小田急箱根ホールディングス「箱根スイーツコレクション2014春」。
「さくらジンベエ」は、昨年沖縄へ行って撮ってきた「ジンベエジェット」のピンクバージョン。またどこかで撮らないと…。

★黄色のページ
 会社線は、富士急行・上田電鉄・アルピコ交通の改正ダイヤが掲載されています。
 富士急は、<フジサン特急>が平日1往復・土休日大月発1本を増発。
 また、大井川鐵道は3月21日以降の「お花見SL列車」の時刻を掲載。
 なお今号では記されていないが、大井川鐵道は3月26日より普通電車が大幅に削減され、金谷~千頭8往復、金谷~家山1往復のみ運転とリリースされています。

★本文
 JR改正ダイヤをチェックしてみます。
(全部は見切れないです。スミマセン)

JR東日本
● 八高線は、高麗川~高崎通しの243D・240Dと、高麗川~小川町2263D・2266D、児玉~高崎2285D・2284Dの前後を入れ替え。
● 水戸線は、日中の小山発のパターンを変更、11時05分~15時03分まで約60分間隔運転。小山~友部1往復・小山~下館2往復を削減。
● 久留里線は、久留里~上総亀山で、日中は13~14時台の1往復のみ。
(臨時列車として運転されるらしいが、3月号では発表なし)
 夕方の3往復は久留里で列車を分断(増発ではありませんでした。スミマセン)。
● 仙石線は、あおば通~多賀城各停タイプの快速が全て普通電車に変更、快速は5往復のみ。
● 仙山線は、仙台~愛子快速運転の列車は下り2本・上り3本のみ。西仙台ハイランド・八ツ森両臨時駅が廃止。
● 気仙沼線BRTは、平日のみ本吉19時21分発気仙沼行を増発。大船渡線BRTは午前の陸前矢作→陸前高田1本減、逆に夜の陸前高田→陸前矢作1本増。
 改正前の本日より当分の間、「奇跡の一本松」臨時停車を実施するが、時刻の掲載はなし。
(運賃計算上は全く離れた竹駒~陸前矢作に位置)
 BRTは今後、1.碁石海岸口に独自の営業キロを設定(4月1日から)、2.気仙沼線(本吉~気仙沼)にEV導入、3.気仙沼線・大船渡線にそれぞれ観光型車両の導入を予定。
● 奥羽本線・弘前~青森は、快速<深浦>取りやめにより、普通電車の時刻を調整して、川部で接続。
 只見線・会津川口~只見の代行バスの時刻が掲載になりました。
 会津川口発6本、只見発7本と列車より多く、所要50分。

JR西日本
● 北陸本線・敦賀~福井は、日中は敦賀発毎時38分、福井発毎時10分に統一。
 松任6時55分発金沢行623Mを増発。普通列車は(七尾線も含めて)全て、金沢で系統を分割。来年の第三セクター分割への布石か?
● 山陽本線岡山口は、福山9時27分発快速<サンライナー>と、10時25分発普通の岡山行2本が取りやめ、府中からの直通は朝方は30分早い時間にシフトし、夜間に1本設定を追加。
 広島口は、広島発17時台下り・18時台上りが約10分間隔に整理。19時38分発瀬野行を増発(土休日運休)。呉線は広島発19時55分・20時36分発の坂折り返しが取りやめ。
● 臨時駅だった高山本線の婦中鵜坂駅が常設化。
<SLやまぐち号>は、3月21日~5月6日の土休日、C56+DD51の重連で新山口→地福を運行。
(逆は<DLやまぐち号>として運行)

JR四国
● 予讃線では、午前中の松山~伊予市1往復を削減。
● 土讃線では、夜間の大歩危~高知1往復が削減になり、大歩危~土佐山田では最終列車が繰り上げ。須崎~窪川も午後の1往復削減。
● 高徳線では、高松5時10分発下り4303Dも、土休日運休→毎日運転に変更。昼間の引田~板野1往復を削減。
● 徳島線では、午後の徳島~穴吹1往復を削減。
<しおかぜ2号>の今治始発が1分繰り上がって4時37分となり、単独で最も早く始発駅を出発する特急列車になります。
(現在は九州の<ソニック102号>中津始発と同時刻)

JR九州
● 鹿児島本線・小倉~博多間は<きらめき>削減と快速の統合で、発車パターンを変更。 
小倉発では、
05分 特急ソニック 博多行
11分 快速 荒尾行
23分 普通 久留米(鳥栖)行
33分 快速 荒尾行
41分 特急ソニック 博多行
44分 準快速 荒木行
56分 普通 久留米行
● 筑肥線では、平日に筑前前原始発8時02分の唐津行快速を新設。
 姪浜8時02分発筑前前原行を増発(福岡空港発地下鉄線内列車を延長)。
● 久大本線では、久留米22時25分発善導寺行を増発し、日田行最終を23時10分に繰り下げ。
● 豊肥本線では、大分発23時台の中判田行と三重町行を入れ替え、中判田~三重町の最終を繰り下げ。土休日運休の大分~中判田1往復を毎日運転に変更。
● 長崎本線では、長崎19時02分発湯江行を小長井まで延長。
● 日豊本線では、亀川9時12分・16時57分・20時49分発大分方面行、大分16時30分発亀川行を増発。一方で亀川以北の普通電車は2往復削減(運転区間短縮)。

 JR以外の鉄道では、確認できた所では次の路線が改正。
くま川鉄道 … 新型車両「観光列車 田園シンフォニー」運行開始。
下り 人吉温泉11:11 → 12:18湯前
 川村・一武・木上・おかどめ幸福・あさぎり・多良木・東多良木停車 全車指定席(指定席券300円)
上り 湯前12:31 → 13:15人吉温泉
 全駅停車 全車自由席
 5月一杯までは水曜日を除く毎日、6月は金~月曜日運行。
(現在の普通列車の代替)
愛知環状鉄道 … 夕方に北野桝塚~高蔵寺間を1往復増発。
のと鉄道 … 七尾発最終を繰り下げ。
会津鉄道 … 「トロッコ会津浪漫号」運行に合わせて、会津田島7時00分発会津若松行普通列車(全駅停車)を設定。
 運行日は<花号><風号><星号>と同じ、展望車両のみ乗車可能、整理券は不要。
青い森鉄道 … 八戸~野辺地・青森快速、三戸~八戸で増発。
 三沢折り返しは取りやめ。
(早朝の始発盛岡直通は存続)
秋田内陸縦貫鉄道 … 鷹巣~阿仁合で普通1往復を削減。比立内~角館の一部列車は、阿仁マタギ・上桧木内・松葉・西明寺のみ停車に変更。

 会社線では、アストラムラインが改正。掲載されている時刻は変化がないが、土曜ダイヤの設定などを実施。
 高速バスの、旧ツアーバス移行組の時刻の掲載は、結局ないままになりそう。
(黄色のページに引き続きアドレスを掲載)
 航空は、サマーダイヤ移行を控えているためか、国内線・国際線とも大きな変更はないようです。
 ANAのB747-400D(74P)は、時刻表上では羽田~沖縄線は7・14日は4往復、1~3・8~10・17~29日は2往復で、4~6・11~13日は就航なし。
(お別れフライトではないか)
 やっと「日本航空インターナショナル」の文字が消えました。
(今のJAL便は、JAL(日本航空)・JEX(JALエクスプレス)・J-AIRの3社が全てJAL便名で運航し、連帯して責任を負う)

 消費税増税が近づきました。次号4月号では、新運賃・料金が掲載されます。
 合わせて、JR東日本の近郊区間の新設・拡大など、営業制度の変更も一部では行われます。
 それと航空ではサマーダイヤが始まり、羽田発着国際線の増便が行われます。
 次号ではその辺を中心に見てみようと思います。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 昨日、西鉄のダイヤ改正が発表になりました。
 先に発表になっていた太宰府観光列車「旅人」を目玉商品に、福岡(天神)→太宰府行急行を平日3本・土休日5本を運行します。
(この区間の急行は、以前も設定があった事はあった)
 この他では、大牟田始発の急行を特急に格上げ、朝方の筑紫始発下り急行・普通を平日計5本・土休日計3本を増発。
 また、高架化工事進捗で、所要時分を最大1分延長。
 この他、甘木線の3駅が終日、天神大牟田線の5駅が日中駅員無配置化。
「旅人」は8000形1編成を改装して運用するが、そうなると本来の大牟田線特急の運用はどうなるのか。3000形あたりを定期的に特急に運用するのだろうか。
 デビューからちょうど25年、すぐに置き換えともならないだろうが、そろそろ今後の動静が気になる頃ではあります。
「天空」「つどい」程ではないが、最近の西日本の大手は、特定の観光地の輸送に特化した列車のデビューが目立つようです。

 関東地方はまた明日雪、だって…。山間部中心になりそうだが、いまだに運行を再開できないバスや列車もあるのに、困ったものだ。

《今日のニュースから》
川崎市コンビナートの石油工場で火災 6人負傷