№1140 鹿児島・出雲 二股旅行 4.JAC3551

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 関東地方、特に羽田空港に近い横浜市に住んでいると、プロペラ機の航空便に乗る機会は、一般的には少なくなると思います。
(羽田空港を発着するプロペラ便はANAの伊豆諸島2路線だけ、しかも今月一杯で終了)
 西日本のみで飛ぶ、JACのサーブ340Bとなるとなおさらかと。
 今回、福岡~出雲路線で初めて乗ってみました。どんなフライトになるでしょうか。

 最初は博多バスセンターから空港までは、西鉄の一般路線バスで行くつもりでした。出発時刻に余裕があり、「SUN-Q」パスが1日分余っていたので。
 ところが、バスセンターに隣接するJR鹿児島線の陸橋のすぐ下で自動車事故があり、消防車2台まで出動して、交差点を塞いでしまいました。バスセンターからのバスが出られず数珠繋ぎ。
 なのでバスはまずいと思い、急遽地下鉄に変更しました。せっかくの「SUN-Q」パスが1日ムダになってしまったが、仕方ないか。

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 空港への地下鉄電車は、JRの103系でした。そろそろ置き換えという話も聞こえてきます。
 この編成は3連分割タイプで、クモハ102と唐津方クハ103にはトイレが設置され、地下鉄線内でも利用できます。地下鉄を走るトイレ付車両は、JR筑肥線車両(103系・303系)以外は千代田線を走る小田急MSEのみ、通勤車では唯一。

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 国内線は出発のターミナルは2箇所に別れ、出雲行は第1ターミナル出発。
 やはり今の目で見ると、古い印象は否めない。
 手前の青空が描かれたバスは西鉄バス二日市が運行する、国内線~国際線のシャトルバス。

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 第1ターミナル1Fのコンコース。

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 JALとFDAのカウンター。AMXもここで。

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 2Fには、福岡県の各スポーツチームのユニフォームが展示されていました。
 これはサッカーJ2、アビスパ福岡。空港のすぐそばのレベルファイブスタジアム(博多の森競技場)をホームにしています。あれ、今は西鉄がメインスポンサーなの?

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 手荷物検査場。

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 搭乗口。

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 搭乗開始。改札で、「バス 18-1」と書かれたカードを渡されます。ターミナルから機体はバスで移動。

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 通路は少々長くて狭いです。それに、JJPの成田行と同じ列になるし、到着便のお客さんとも行き交います。

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 階段を下りて外に出ると、バスが2台並んでいます。出雲行は右の富士ボディ。東京空港交通に似たデザインだが、東武バスっぽい。

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「18-1」というのは機体がいるスポットの番号。バス自体は2~3分程度で機体に接近します。
 ところが、手前で止まってしまった。車椅子利用のお客さんが搭乗している最中のようだったが、昇降用のリフトが、機体からなかなか離れない。その内に出発時刻の10時を回ってしまった。何があったのだろう。
 向こうに尾翼だけ見えるのは、松山行3595便のJA8594。新鶴丸カラーも、なぜか尾翼の縁だけ「Arc of the Sun」のままだ。

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 10分以上止まって、ようやく横付け。小さなタラップを上がっていきます。キャビンはやはり狭い!
 搭乗が終わって、テープに合わせてCAが実演で非常デモを行うのだが、始動したエンジンの音が轟いて、やや聞き取りにくかったかも。
 高度が低いから、酸素マスクはありません。

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 運が悪いという事なのか、出発ラッシュにかち合ってしまって、アナウンスでは、離陸は7番目になるって…。
 いくつかジェット機が先にR/W34に向かいます。
 離陸していくのは、SQのA330-300。

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 延々と待機が続く。JJPの成田行が、さっさと出発してしまった。着陸したJALのB777-200は「SAMURAI BLUE」だ!

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 JALの羽田行B777-200「one world」。

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 24分遅れでようやく出発。スタッフが見送ってくれます。
 この後も先行機の後をついていく形になってノロノロピタ、の連続。

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 左のANAのB737-700を見てインターセプション。着陸するのは同じサーブ340B。
 もう一機、エアプサンのB737の着陸を見て、ようやく滑走路に進入。出発からも20分近く経ってしまった。
 ターミナルの事もあるし、福岡空港も、いろいろ問題を抱えているなあと感じました。

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 さすがに離陸距離が短く、国際線ターミナルを見下ろす感じ。

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 吉塚駅上空。

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 福岡付近も天気は良くなくて、雲海が広がります。

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 改めてキャビン。狭いです。1-2配置。
 ストウェージは右側、2列部のみにあるが、小さいです。
 キャビン以上に、トイレ(最前部1箇所のみ)が狭いと思いました。若干ガタがきているのか、便座がすぐ落ちてしまう…。

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 1人乗務のCAがサービス中。キャンディを配って回っています。ドリンクはお茶・コーヒー・スープがあって、リクエストすると持ってきてくれます。

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 そのコーヒーと、空港で買っておいたお菓子でコーヒータイム。

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 雲の切れ目から、関門海峡が見えました。

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 本山岬。

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 宇部。山口宇部空港も確認できました。

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 防府基地。
 山陽地方は割と天気が良かった。それにしてももっと北側、山陰地方の方をダイレクトに飛ぶのかと思ったが、思ったよりルートが違っていた。
 この先は、残念ながらひたすら曇り空になってしまった。
 CAは「奄美大島のショコラ」の機内販売に回る。場違いな感もなくはないが、奄美地方から発展したキャリアらしいとも言える。反対側に座っていた夫婦が購入していました。

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 降下して雲海を抜けると、もう宍道湖上空。ループを描くように右旋回、松江の町をかすめ、宍道湖の真上を横切るようにアプローチしていきます。

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 着陸、誘導路がないので、滑走路上でUターンする形でターミナルに向かいます。路面は濡れているが、雨は止んでいるようだ。

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 外に下りるとヒンヤリ。

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 ターミナルまでは徒歩。

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 ターミナル到着階。
 この便は、次は隠岐まで1往復して、伊丹へと飛ぶが、もう隠岐行の出発時刻を過ぎてしまっている…。

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 今日の宿は松江なので、松江一畑交通のバスで松江に向かいます。福岡便連絡で、こちらの到着を待って、バスも30分の遅れになりました。
 前回の松江訪問は3年前、あの「大震災」の直後でした。
№452で書いています)
 ホテルも同じで、ロビーに翌日の航空便の運航状況が記されていたのが思い出されました。

 今回のフライト、もう少し天気が良ければ中国山地の絶景も愛でる事が出来たかと思うが、でも楽しかったです。
 今度は離島路線にも乗ってみたいなあ。

 ホテルに荷物を預かってもらって、午後は一畑電車訪問に向かいます。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 今週は特別に、明日・明後日も記事を更新します。

《今日のニュースから》
政府と沖縄県の作業部会初会合 普天間基地の危険性除去の推進を確認

№1139 鹿児島・出雲 二股旅行 3.ローカル路線撮って乗って、福岡へ

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 翌日の予報は「晴れのち雨」。いつまで青空が持ってくれるか解らないが、可能な限りバスの写真を撮り続けます。途中、薩摩郡山を訪れました。
 夕方には福岡へ移動します。もちろん高速バス〈桜島号〉。

 3月 4日(火)

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 朝っぱらは、どこで撮ろうか、特に市営バスはどこがいいかなと思いながら、少々フラフラしてしまったが、市役所前や鹿児島中央駅前は、いい感じじゃなかった。
 伊敷の方角へ国道をテクテク歩いていって、中草牟田でしばらく撮っていました。
 それについては、いずれ本体のコンテンツ公開再開時に御覧頂ければと思います。

 昼前になって、前からちょっと行ってみたいと思っていた薩摩郡山に行ってみます。JR九州バス北薩線の路線があります。

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 JR九州バスの薩摩郡山駅。国道328号線をやや外れた位置にあり、鹿児島から「小山田経由薩摩郡山行」だと、一旦駅の近くをやり過ごし、鹿児島銀行の支店で左折、やや遠回り的なルートを経由して到着します。
 昨今のJRバスでは貴重な「バス駅」だが、営業は平日の12時~18時のみ。

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 郡山町域を走る、鹿児島市コミュニティバス「あいばす」。
 JR九州バスは郡山町域の4コースを担当。いずれも週3日のみ運行で、日曜日は全部休み。

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 鹿児島市役所郡山支所。
 郡山町役場です。郡山町は2004(H16)年11月、桜島町などと同時に鹿児島市に編入されました。今年で10周年です。

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 あいばすのバス停。
 あいばすはここだけではなく、元から鹿児島市だった谷山などでも、鹿児島交通や南国交通などへの委託で路線があります。

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 郡山農協前バス停。電照式が2本並んで、手前はいわさきバスネットワークだが、その隣はJR九州バスです。
 しかし、今はここはJRの一般路線がなくなり、バス停には何も書かれていません。どのような路線があったのかはもう解らないが、なぜ未だに残るのか?
 この付近の国鉄→JRバスも、かつては四方八方へ路線が通じていたようだが。

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 鹿児島~薩摩郡山にはもう一つ、「川田経由」という系統があります。この路線、途中区間は道幅が狭い、割とローカルな区間もあります。
 郡山支所の近くから撮ったのだが、もう桜が咲いている…。
 九州道の沿線には菜の花が咲いているのも見たし、鹿児島は、春がもうすぐです。

 幸運にも、午後まで青空が持ってくれました。
 鹿児島市内中心部に戻って、今日の宿泊地・福岡に向かいます。「SUN-Q」パスだから、もちろん高速バス〈桜島号〉。

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 鹿児島中央バスターミナル。以前の南国交通のターミナルが建て替えられました。西鉄のホテルも入っています。
 空港バスもここに発着。いわさき便も入ります。

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 バスターミナルのカウンター。「SUN-Q」パスの場合は、ここでパスを見せて指定券を発行してもらいます。

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〈桜島号〉は、現在は高速船ターミナルが始終着となり、天文館・中央ターミナルを経由して福岡に向かう形態になっています。16時40分発は西鉄高速バス。

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〈桜島号〉の車内。やや高めの背ずりのシート、左側中央のトイレが西鉄らしい仕様だと思います。

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 進行方向の右手は霧島連山。
 乗客は10人程度だったか。全体の1/3強位。

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 鹿児島中央駅で買っておいた「黒豚弁当」。バスだと弁当の確保が、意外に難しいものです。

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 沿線は案外、純朴な日本の風景がふんだんに残されているようです。
 えびのJCTを過ぎると、長大トンネルが連続。
 それが、大平山トンネルを抜けるといきなり八代の平野に出てきて、ちょっと戸惑う。左手に新八代駅も。

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 宮原SAで10分休憩。

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 TVニュースでは、ちょうどくまがわ鉄道「田園シンフォニー」人吉搬入について伝えていました。

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 天神バスセンターには定刻到着。

 この日は福岡市内のホテルに宿泊、翌日の出雲へのフライトに備えます。

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 甘木鉄道で踏切事故とは帰宅後知りました。
 昨年は山陽電車の事故もあったし、踏切事故は、なかなか無くなってくれません。
 
《今日のニュースから》
大雪でも生存 富士五湖・西湖のヒメマス 湖に放流

№1138 鹿児島・出雲 二股旅行 2<番外編>.桜島フェリー

 前回は桜島フェリーを利用して、桜島に渡ったと書きました。
 桜島フェリーは、鹿児島港と桜島港の間に就航する小型のフェリーで、以前は桜島町営だったが、合併により、現在は鹿児島市船舶局が運航しています。
 現在6隻が就航しています。今回一挙公開します。
(データは鹿児島市の公式webによる)

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第五櫻島丸
総トン数 600㌧
旅客定員 488人
積載可能車両数 乗用車約34台
就航年月日 1990(H2)年3月

 この船のみ訪問時には就航せず、桜島港に留め置かれていました。

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第十三櫻島丸
総トン数 731㌧
旅客定員 488人
積載可能車両数 乗用車約34台
就航年月日 1992(H4)年2月


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第十五櫻島丸 “チェリークイーン”
総トン数 1134㌧
旅客定員 738人
積載可能車両数 乗用車約64台
就航年月日 1995(H7)年1月

 この船から大型化された上、愛称がつきました。イラストも描かれています。

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第十六櫻島丸 “ドルフィンライナー”
総トン数 997㌧
旅客定員 736人
積載可能車両数 乗用車約64台
就航年月日 1995(H7)年1月


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第十八櫻島丸 “プリンセスマリン”
総トン数 1279㌧
旅客定員 674人
積載可能車両数 乗用車約64台
就航年月日 2003(H15)年2月


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桜島丸 “サクラエンジェル” (Webサイトでは「新桜島丸」と表記)
総トン数 13309㌧
旅客定員 657人
積載可能車両数 乗用車約63台
就航年月日 2011(H23)年2月

 最新鋭で、鹿児島市営になってから最初に建造された船です。
 乗る事はなかったのだが、さすがに色々な面でグレードアップされているようです。
 また、発電機から電力を供給されたモーターでプロペラを回転させる「電気推進船」で、国内では最大だそうです。

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 桜島フェリーの、現在の時刻表。
 24時間運航で、朝夕のピーク時は5隻就航の10分間隔、所要15分で、港では片方に到着するとすぐにもう片方が出港するピストン輸送を行っています。ターンアラウンドわずか10分と忙しいです。
 鹿児島発11時05分は「よりみちクルーズ」と称し、神瀬・大正溶岩原沖を経由。所要50分。
 九州新幹線全線開業と合わせて、運航を開始したようです。
(運航開始は2011(H23)年3月10日、だから大震災の前日だ…)
 この便のみ、運賃は大人500円・小児250円。
 一般の便は大人150円・小児80円で、「SUN-Qパス」で乗れます。

 なお、現在2隻目の電気推進船を建造する事になり、愛称を募集中(今月一杯)。来年就航との事です。たぶん一番古い「第五櫻島丸」あたりを置き変える事になるでしょう。

 ところで「第十四」「第十七」がないのは、何でだろう?

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 マレーシア航空機は、通信手段が故意に切られた可能性が高いとされているが、実際どうなんだろう?
 ハイジャックの可能性が高いとも言われているが、それなら乗っ取った側から何らかのリアクションがあるだろう。
 自爆なら、そんなまだるっこしい事はしないだろうし。
 いずれにしろ、何でもいいから何かしら見つからないと、例によって報道先行になりつつあるので、アクシデントの性格が歪められてしまう危険があります。

《今日のニュースから》
石巻市「デジタル公開センター」閉所式 写真などの品々を供養