38回目にして、いよいよ横浜にたどり着きました。
省線横浜駅の変遷は複雑なのだが、現在の位置にたどり着いたのは1928(S3)年10月15日でした。その10日後の10月15日に旧東京横浜電鉄、2年後の1930(S5)年2月5日に旧京浜電気鉄道、1933(S8)年12月27日に旧神中鉄道と、現在の大手私鉄の前身となる鉄道が相次いで接続。
戦後になって1976(S51)年9月4日に横浜市営地下鉄が接続、そしてちょうど10年前の2004(H16)年2月1日にみなとみらい線が開業し、神奈川県はもちろん、日本全国でも有数の鉄道ターミナルに成長する事になるのです。
同じエリア・同じ位置で同じ駅名を名乗り、互いに乗換駅としている事業者が6者(JR東日本・東急・京急・相鉄・横浜市・横浜高速)とは、日本では最多です。
(ただしみなとみらい線は東急東横線との共同使用駅、横浜高速鉄道は東急に営業を委託していて、自前の駅員はいない)
中央連絡通路の他、南北にも通路が完成し、JR・京急・東急(B3Fへ)の各駅の改札に通じています。東に「PORTA」、西口に「ザ・ダイヤモンド」と大規模地下街があり、東口のルミネやそごう、西口の高島屋や相鉄ジョイナスと共に一大商圏が築かれ、年間を通じて買い物客で大賑わいを見せます。
横浜 よこはま
京浜急行電鉄 本線
中央通路から中央改札口
下りホーム
(2013(H25)年2月3日撮影)
開業:1930(S5)年2月5日
所在:横浜市西区
駅番号:KK37
開業の前の年には仮駅で神奈川から延伸していて、翌年に現在の駅に乗り入れた。上下線で別のホームだったものを、一度は統一の島式ホームとしたが、混雑緩和のため再度下り1番線ホームを新設し、上下を分離している。南北の連絡通路開通にあわせ、中央の他、南と北にも改札口を新設している。快特停車駅だが、「京急ウイング号」は通過。上りから他線への乗り換え客が多く、乗降人員305,878人は中間駅ながら京急では第1位。
横浜 よこはま
相模鉄道 本線
相鉄ジョイナス
3面4線式 頭端式ホーム
(2013(H25)年2月8日撮影)
開業:1933(S8)年12月27日
所在:横浜市西区
駅番号:
神奈川県では唯一といえる、本格的な頭端式ターミナル。戦後の西口の開発は、相鉄の力による所が大きかった。1973(S48)年には駅ビル「相鉄ジョイナス」が開業し、2Fにホームが設けられている。乗降人員421,165人。
横浜 よこはま
東京急行電鉄 東横線
正面改札口
パブリックアート「VIVA YOKOHAMA」
(2013(H25)年1月8日撮影)
開業:1928(S3)年5月28日
所在:神奈川県横浜市
駅番号:TY21
開業時は今より渋谷側にあり、省線横浜駅の移転開業に合わせて移転した。西口駅ビルと直結した相対式ホームで桜木町まで路線が延びていたが、みなとみらい線開業に備え、2004(H16)年1月31日に地下ホームに移転。横浜~桜木町間は廃線となり、東急としては終点となった。ホームは島式で、地下5Fとかなり深い。東横線は2番線から発車する。改札は地下3Fで、南にも改札が設けられている。乗降人員335,988人は、東急全体でも渋谷に次いで第2位。
横浜 よこはま
東日本旅客鉄道 東海道本線・根岸線
東口駅ビル「ルミネ」
9番線 特急<成田エクスプレス>が到着
(2013(H25)年6月1日撮影)
開業:1928(S3)年10月15日
所在:横浜市西区
駅番号:
乗車人員400,655人は、JR東日本全体でも第5位。ホームの番号は京急線からの通しで振られていて、3・4番線…京浜東北・根岸線、5・6番線…東海道本線下り、7・8番線…東海道本線上り、9・10番線…横須賀線・成田エクスプレス。特急<スーパービュー踊り子><踊り子><成田エクスプレス><サンライズ瀬戸・出雲>が停車するが、ライナー列車や東海道本線の通勤快速は通過する。西口の駅ビル「CIAL」は2011(H23)年3月に閉店・解体、東急と共同で新駅ビルが建設される事になっている。
横浜 よこはま
横浜高速鉄道 みなとみらい線
地下ホーム1番線
(2013(H25)年1月4日撮影)
開業:2004(H16)年2月1日
所在:横浜市西区
駅番号:MM01
東急東横線との共同使用駅。東急に業務を委託しているため自前の駅員の配置がなく、運転も委託なので、乗務員交代のシーンも見られない(東急の乗務員が通しで乗務)。
横浜 よこはま
横浜市交通局 ブルーライン(3号線)
6番出入口 背後に天理ビル
島式ホーム
(2013(H25)年2月2日撮影)
開業:1976(S51)年9月4日
所在:横浜市西区
駅番号:B20
地下街「ザ・ダイヤモンド」と直結している。乗降人員128,244人は、市営地下鉄では最も多い。
吉野町 よしのちょう
横浜市交通局 ブルーライン(1号線)
2番出入口
島式ホーム
(2013(H25)年4月3日撮影)
開業:1972(S47)年12月16日
所在:横浜市南区
駅番号:B14
乗降人員13,421人。
読売ランド前 よみうりらんどまえ
小田急電鉄 小田原線
駅舎
相対式ホーム
(2013(H25)年6月3日撮影)
開業:1927(S2)年4月1日
所在:川崎市多摩区
駅番号:OH21
「前」と呼ぶほどよみうりランドは近くはなく、バスへの乗換えが必要。下り側の駅舎とは別に、上りホーム小田原方に遠隔操作の改札がある。準急停車駅。乗降人員34,154人。
緑園都市 りょくえんとし
相模鉄道 いずみ野線
高架駅舎
ホームに設けられた展望台
(2013(H25)年6月20日撮影)
開業:1976(S51)年4月8日
所在:横浜市泉区
駅番号:
関東の駅百選
相鉄が開発した住宅地の中にある。開業した当時は山間部の谷間にあり、周辺にはほとんど何もなかったが、開発で大きく様変わりした。フェリス女学院緑園キャンパスの最寄り駅でもある。ホームは相対式。快速停車駅。乗降人員26,114人は、いずみ野線の中間駅では一番多い。
YRP野比 わいあーるぴーのび
京浜急行電鉄 久里浜線
高架駅舎
相対式ホーム
(2013(H25)年5月27日撮影)
開業:1963(S38)年11月1日
所在:横須賀市
駅番号:KK68
横須賀リサーチパーク(Yokosuka Research Park)オープンに伴い、駅名にアルファベット3文字が加えられた。同時に駅舎やホーム上屋が改築されている。単線区間の中間に位置し、行き違いが可能。全列車停車。乗降人員19,794人。
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今回は、横浜市営地下鉄の駅の乗降人員を取り上げます。
ここでは乗降順位順ではなく、ブルーライン・グリーンライン別に、駅の順に並べてみました。他鉄道への乗換駅は赤く記しています。
(単位:人)
《ブルーライン》
湘南台 45,780
下飯田 5,540
立場 21,186
中田 16,792
踊場 17,468
戸塚 84,981
舞岡 4,817
下永谷 10,787
上永谷 37,902
港南中央 17,407
上大岡 69,975
弘明寺 18,508
蒔田 22,499
吉野町 13,421
阪東橋 17,393
伊勢佐木長者町 16,660
関内 43,488
桜木町 32,144
高島町 7,316
横浜 128,244
三ツ沢下町 11,473
三ツ沢上町 14,812
片倉町 20,458
岸根公園 11,153
新横浜 64,668
北新横浜 12,226
新羽 18,907
仲町台 30,882
センター南 45,855
センター北 38,371
中川 18,732
あざみ野 78,378
《グリーンライン》
中山 24,811
川和町 6,794
都筑ふれあいの丘 17,849
センター南 28,325
センター北 32,102
北山田 23,612
東山田 8,339
高田 12,140
日吉本町 12,978
日吉 66,691
両路線とも、他鉄道への乗換駅の乗降人員がほとんどの場合、他の駅より突出して大きくなっています。
どの都市でもそうなのだろうが、特に横浜市の場合はルートからしても、外環状線的な性格を強く帯びている事が、この数字からも見えると感じられます。
特にグリーンラインでは、横浜市中心部より東京の方に人の流れが向いているように思えます。
両端が乗換駅になっているが、日吉と中山ではかなり差があり、日吉が既に地下鉄全線で8位、既に新横浜をも上回っているのに対し、中山は他鉄道乗換駅では唯一3万人に達していません。
(15位で、乗換駅ではない上永谷・仲町台をも下回っている)
JR横浜線が、地下鉄が接続する路線では唯一東京23区へ行く列車がない事もあって、「東高西低」の傾向が出ているのだと思います。
もちろんセンター南・北でブルーラインに乗り換える需要も多いだろうが。
乗換駅でない所では、近隣の団地などへのバス路線が整備されている所が、比較的乗降が多くなっているようです。
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いよいよ次回で、全384駅が揃います。
《今日のニュースから》
ケネディ米駐日大使 名護市辺野古沿岸部を視察