2013(H24)年も、今日を含めてもあと2日になってしまいました。
交通もほとんどが年末年始ダイヤに入り、TV番組もレギュラーのプログラムはほとんど終わって、全国的に正月モードに突入しているようです。
当ブログでも2013年の締めくくりとして、JTB時刻表2013年1~12月号からを中心に、今年の日本の交通について改めて振り返ってみたいと思います。
鉄道は、新幹線の世代交代と相互直通ネットワークの広域化がさらに進みました。
旅の形態が変わってきている事もあってか、車内・車外ともサービス形態が大きく変わりつつあり、長年親しまれた乗車券やカードの発売が終了しました。
大震災からの復旧も(様々な形態で)鋭意進められているが、全国的には今年も水害の影響を避けられなかった上、遺憾ながら安全上の相次ぐ不祥事は、列車ダイヤにも悪影響を与えました。航空でも前半には一大事が起きています。
「鉄道復権」の様々な試み、という意味からは「ななつ星in九州」「TOHOKU EMOTION」なども加えるべきなのだが、これらは時刻表上に表れないので、「十大トピックス」からは敢えて外してある事をお断りしておきます。
《2012年の十大トピックス》
◆ E6系<スーパーこまち>デビュー 東京~秋田間最速3時間45分
(3月16日)
最高速度320㎞/hを目指す新型車両E6系が、秋田新幹線で運行を開始。
まず6往復を設定、全列車、東京~盛岡間はE5系<はやぶさ>と併結。
最高速度は、1年間は300㎞/h。
下り
スーパーこまち19号 東京20:08 → 23:53秋田
上り
スーパーこまち6号 秋田6:05 → 9:51東京
9月28日には追加投入で7往復になり、<こまち>の名のまま投入された列車もあります。
来年3月17日には、秋田新幹線は全てE6系となり、最高速度が320㎞/hに引き上げられ、東京~秋田間は最速下り3時間37分、上り3時間38分になります。
「スーパー」の名がつく列車は新幹線では初めてだったが、来年3月には<こまち>に再統一されます。
JTB時刻表では、3月号のグラビアでE6系を紹介。
◆ E5系<はやぶさ>320㎞/h運転開始 東京~新青森間最速2時間59分
(3月16日)
一方、E5系で全区間単独運転の<はやぶさ>は、3.5往復で世界最高速タイの320㎞/h運転を開始、最速は東京~新青森間で3時間を切りました。
下り
はやぶさ5号 東京8:20 → 11:19新青森
はやぶさ9号 東京9:36 → 12:35新青森
上り
はやぶさ18号 新青森18:24 → 21:23東京
来年3月にはE6系併結運転の列車も320㎞/h運転を開始、東京~新青森間運行の列車は<はやぶさ>に統一されます。
◆ 東急東横線⇔東京メトロ副都心線 相互直通運転開始
(3月16日)
当ブログでも何度か書いたが、東急東横線渋谷駅が地下駅(メトロ副都心線が既に使用)に移転、副都心線を経由し、東武東上線・西武池袋線に跨る相互直通ネットワークが生まれました。
大手私鉄の始発ターミナルが丸まる地下に移転する事自体異例の事で、旧駅営業終了直前には様々なイベントが催されました。
JTB時刻表でも5月号のグラビアで特集しています。とにかく東急電鉄、というより東急グループの底力を見せ付けるような駅、そして渋谷界隈です。
◆ 近鉄新型観光特急「しまかぜ」デビュー
(3月21日)
伊勢神宮の式年遷宮に合わせてデビュー。
展望車両・グループ席車両・カフェ車両で構成され、グループ席車は洋風・和風・サロンの個室になり、その他の車両も本革シート2-1配置のデラックスカー仕様になっています。
また、2階立てのカフェ車両では軽食が楽しめる他、アテンダントの乗務や車内販売サービスもあります。
利用には特急料金の他、「しまかぜ」特別料金が必要。
大阪難波・名古屋~賢島間で1往復ずつ運行(原則水曜日運休)。利用は好調で、編成増で京都にも乗り入れ、という噂があります。
近鉄ではこの他、通勤車両改造の展望列車「つどい」を伊勢市~賢島間で運行(10月5日から)。
◆ 肥薩おれんじ鉄道 「おれんじ食堂」運行開始
(3月24日)
九州西海岸の車窓を楽しみながら、沿線の特産品を使った食事を楽しめる観光列車。
2両連結で内容が異なり、
1号車 … 食事代もコミで、停車駅での「食のエンターテイメント」が楽しめる「ダイニング・カー」
2号車 … 運賃・座席指定券で乗車でき、食事や「食のエンターテイメント」は別料金(事前予約必要)の「リビング・カー」
平日はパック旅行等の団体が中心で、週末を中心にした日程で一般の利用が可能です。
◆ 富士山 世界文化遺産に登録
交通には直接は関係ないが、富士山が6月22日、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
その前後あたりから富士山を巡る各交通に動きがあり、富士急行ではJRから直通の快速が<ホリデー快速富士山>と改められ、宇都宮線からの列車も設定。
マラソン開催時には、初めて特急(<富士山マラソン号>)の設定もありました。JRからの優等列車の直通は、国鉄時代に廃止の急行<かわぐち>以来と思われます。
バスでも横浜~河口湖間等、一部高速バスの富士山五合目延長運転などが行われました。
来年は富士急で、元小田急RSE改造の新特急車両の運行開始が予定されています。
JTB時刻表でも7月号で、世界遺産登録を先取りしてグラビアで特集。
◆ 三陸鉄道南リアス線 一部運行再開 大船渡線はBRT運行開始
三陸鉄道南リアス線は、4月3日に盛~吉浜間で、約2年ぶりに運行を再開しました。
車両は新規に製造され、その費用の一部はクウェートからの支援でまかなわれています。
これより先の3月2日には、JR大船渡線がBRT方式によるバスで運行を再開しました。
運転系統は主に3つに分けられ、別に在来民営バス路線をBRTとして運行する区間があります。
9月28日には専用道路が延伸し、系統を統合した上で所要時間の短縮も図られました。
東日本大震災関連では、この他3月16日より、常磐線・浜吉田~亘理間、石巻線・石巻~浦宿間が再開しています。
◆ 水害で山陰本線・山口線など不通
一方、今年も日本各地の鉄道は水害の脅威から免れる事はできず、長期不通に追い込まれた路線が多数ありました。
山陰本線と山口線は7月の豪雨で被害に遭い、その後一部は復旧したものの、今日現在では山陰本線・須佐~奈古間、山口線・地福~津和野間が不通です。
山口線は<SLやまぐち>の運行予定が全て取り止めになった後、10月より新山口→地福間の片道のみ、特定日に運行を行っています。
(DL併用)
<スーパーおき>は津和野~鳥取間で運行を再開し、特急に接続するJRバス<ノンストップつわの号>が新山口~津和野間で運行を開始しています。
8月には三江線・江津~浜原間も豪雨の影響で不通に追い込まれました。
この他、信楽高原鐵道が、9月の台風18号により橋梁が流出したため全線不通(バス代行・来年12月には復旧させたい意向との事)、小湊鐵道・養老渓谷~上総中野間が10月の台風26号の影響で不通(バス代行)になっている他、京成線が京成成田駅構内の法面流出の影響で、ダイヤの変更を余儀なくされています。
その一方で、昨年7月から不通になっていた豊肥本線・宮地~豊後竹田間は8月4日に再開、「ななつ星in九州」のスタートに間に合いました。
◆ JR北海道 修正ダイヤ施行 特急を減便
脱線事故や特急の発火事故などが相次いだJR北海道では、7月より一部特急が運休になっていたが、ついに11月には全面的なダイヤの修正に追い込まれました。
183系(500・2500番台)離脱により、函館本線は<北斗>4往復、宗谷本線では<サロベツ>が引き続き運休になりました。
函館本線ではリゾート車両使用の臨時<北斗>を設定、宗谷本線では臨時快速が引き続き運行されています。
また、電車も含めて特急の全体的なスピードダウンも行われています。
この事態は、来年夏までは続く見込み。データ改ざんなどの不祥事も次々に明るみになっており、組織そのものも、ただでは済まないでしょう。ともかく早期の事態の収拾が望まれます。
◆ B787 長期運航停止
1月16日、山口宇部空港から羽田に向かっていたANAのB787-8から発煙があり、高松空港に緊急着陸する事態になりました。
リチウムイオン電池の発火が原因と判明、その直前に米ボストンで駐機中のJALのB787-8でも同様の事故が発生していた事から、急遽B787-8の全面運行停止の事態になりました。
特に、既に国内線で多数運航していたANAへの影響が最も大きく、幹線でも欠航が相次ぎ、代替機材の確保のため、他路線にも影響が出ました。
3月16日には秋田新幹線E6系への対抗として、秋田線への就航も発表されていただけに、ショッキングな事態だったといえます。
国際線オンリーのJALでもヘルシンキ線開設延期などの影響があり、海外キャリアでも、UAのデンバー線開設延期などの事態が起きました。
リチウムイオン電池付近の発煙対策を施した結果、6月には順次運航を再開、その後各キャリアとも就航路線を増やしつつあります。海外からはUA・AM・CZ・AIが日本に乗り入れを行っています。
◆その他
○ 東海道・山陽新幹線N700A系デビュー
○ 東北・上越新幹線200系引退
○ <いなほ>にリニューアルE653系導入
○ プッシュホン予約サービス終了
○ 東海道・山陽新幹線 オーディオサービスを廃止
○ JR東海 在来線特急の車内販売を廃止
○ 竜飛海底駅 営業終了
○ 交通系ICカード 全国相互利用開始
○ 「周遊きっぷ」廃止
○ オレンジカード発売終了
○ 横浜新都市交通 「横浜シーサイドライン」に社名変更
○ 「新高速バス乗合制度」スタート
○ 三重交通「神都バス」運行開始
○ 新石垣空港開港
○ エアアジア・ジャパン 運航終了 バニラ・エア 新規就航
《表紙の写真・グラビア連載》
1つの特定のテーマを基にしたグラビア編成が行われた月が多くなりました。
1月号 583系団体臨時列車(奥羽本線 富根~二ツ井)
●いま 乗っておきたい車両
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第68回 昭和鉄道高等学校鉄道化 講師
●博士とノリゾーののりもの探Q隊 vol.19 線路の砂利(バラスト)の秘密に迫る
2月号 マリンエクスプレス踊り子(伊豆急行 片瀬白田~伊豆稲取)
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第69回 三陸鉄道 旅客サービス部 復興情報総合案内 アテンダント
●博士とノリゾーののりもの探Q隊 vol.20 ササラ電車の秘密に迫る
●原鉄道模型博物館
3月号 秋田新幹線E6系&東海道・山陽新幹線N700A系
●3月16日デビュー E6系大解剖
●近鉄の観光特急 しまかぜで伊勢神宮へ
「365日鉄ごよみ」が、付録で封入されていました。
4月号 あさぎり(御殿場線 山北-谷峨)
小田急MSE60000系。
●春だ!サクラだ!鉄道写真だ
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第71回 北海道旅客鉄道 琴似駅 駅長
●博士とノリゾーののりもの探Q隊 vol.21 箱根海賊船ができるまで
5月号 東急東横線渋谷駅
●かわりゆく渋谷 ~過去・現在・これから~
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第72回 東京急行電鉄㈱渋谷駅 助役
6月号 サンライズ瀬戸・出雲(東海道本線 東京-新橋)
夜行列車特集。
●この夏乗りたい 夜行列車
7月号 岳南電車と富士山
富士山特集。
●JTB時刻表的 富士山研究
折込付録で「寝台特急富士」と展望地ガイド。
8月号 ディズニーリゾートライン
ディズニーリゾート30周年記念。
●「“ザ・ハピネス・イヤー”」はここに注目!
●夢と“ハピネス”を運ぶ ディズニーリゾートラインに乗ろう
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第73回 ㈱舞浜リゾートライン トランジット部 トランジットグループ スーパーバイザー 助役
●ハピネストレインマップ
これに貼り付けて楽しむ「ハピネス・トレインシール」の付録付。
9月号 近鉄特急「しまかぜ」
撮影場所は鳥羽線と思われる。
●式年遷宮で見どころ満載 伊勢神宮へ
●伊勢への道 今昔
●三重県は おもしろ交通の宝庫だ!
●全国のお伊勢さん
10月号 くまモンと熊本電鉄
●九州のローカル鉄道がアツイ!
●九州の観光鉄道がアツイ!
●秋色の奈良へ 文化財探訪
●予土線に乗ろう
「くまモン」のステッカーの付録付
11月号 東海道新幹線923形「ドクターイエロー」
●ドクターイエローの内部に迫る
●もっと知りたい ドクターイエロー
●これだけあります! 秋田県の鉄道
12月号 103系
●103系電車 50周年
●矢野直美のダイヤに輝く鉄おとめ 第74回 西日本旅客鉄道 京橋駅駅員
●関西3大盲腸線を行く
《裏表紙の広告》
1月号 福岡市タクシー協会 博多プレミアムタクシー
2月号 日本神パルプ商事株式会社 「紙で、伝える。」
3月号 南海 「千二百年の祈り、高野山。」
4月号 近鉄 観光特急「しまかぜ」
5月号 近鉄 興福寺 国宝特別公開2013
6月号 近鉄 ご朱印巡りきっぷ
7月号 近鉄 なら燈花会
8月号 劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」
9月号 近鉄 伊勢神宮参拝きっぷ
10月号 近鉄 奈良世界遺産フリーきっぷ
11月号 近鉄 伊勢神宮参拝きっぷ
12月号 近鉄 伊勢神宮初詣割引きっぷ
《定価》
1~12月号 1150円(本体1095円)
※その他 交通業界以外のトピックス
◆ NSA盗聴疑惑 全世界に波紋
◆ 三浦雄一郎 世界最高齢80歳でエベレスト登頂成功
◆ ヤクルト・バレンティン シーズン60本塁打達成
プロ野球日本シリーズ 楽天4-3巨人 MVP:美馬学
楽天は球団創設9年目で日本一を達成
日本ダービー優勝馬 キズナ 鞍上:武豊
●来年の乗り物はどうなる
当面の最大の課題は4月1日の消費税率引き上げ(5%→8%)で、既に交通事業者各社から、運賃・料金改定の申請が上がっています。
(横浜市営地下鉄はシステム改修が間に合わず、6月1日になる予定)
首都圏に関してはJR東日本を筆頭に、鉄道事業者の大半がIC運賃を1円単位で設定、一般の乗車券の運賃との「二重運賃」になる見込みです。
JTB時刻表自体も改定になり、4月発売の5月号から1,180円程度での発売になると思われます。
それ以外に、来年予定・予想される交通関係の動きをまとめてみました。
鉄道 … 東海道新幹線開業50周年、E7系長野新幹線先行営業開始、<あけぼの>廃止、江差線(木古内~江差間)廃止、三陸鉄道全線運行再開 近鉄大阪阿部野橋「ハルカス」オープン
航空 … SKY A330&A380就航、ANA B747-400D退役、春秋航空日本就航、羽田空港国際線増便、関西空港開港20周年
バス … 大阪市営バス民営化(?)
今年は「ななつ星in九州」の運行が始まって、JR東日本やJR西日本でも豪華クルーズ列車の構想があり、その一方でLCCの台頭や競争もさらに激しくなっているようだが、日本の交通業界は全体的に、何か「超豪華」か「超低廉」の二極分化に陥りつつあるように思えて、個人的には気がかりです。
くどいかもしれないが、交通はどの分野にしろ、日常的な乗り物の「全体的なグレードアップ」+「プレミアム」こそが王道だと思っていますので、その線に沿ったサービス改善が、どの乗り物、どの事業者にも期待されます。
それと私には門外漢になってしまう分野だが、Wi-Fi(無線LAN)の普及が、各交通で更に加速しそうです。
当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》
ロシア・ボルゴグラード トロリーバス爆発 14人死亡
まず、公共交通を狙った(公共交通でなくてもだが)テロなど、いかなる理由があっても絶対やめて頂きたい。
これで、来年のソチ・オリンピックの安全性に対する懸念がさらに現実味を帯びる事になりそうで心配、選手はまだしも、観客は簡単に観戦には行けそうもなくなりそうです。今年は特にシリア問題でロシアの株が上がった?とかで、プーチン大統領はかなり浮かれ気味(地元メディアなどが煽てている事もあるが)のようだが、冷や水を浴びせられたのでは?
今年1年も当ブログ、そして本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」をご愛顧くださいまして、ありがとうございました。
当ブログは、明日は本体の更新のためお休みとなり、本日が今年最後の更新になります。
本体では、JRバス関東の国鉄高速色復刻のセレガを、画像交換の形で公開します。
この年末年始は仕事のため遠出をする事がなく、新年の当ブログは、1月1日から早速スタートできる予定です。
本年はこれで失礼致します。
毎年の事ながら、来年は、来年こそは全ての人々にとって良い年となるよう、願わずにはいられません。
I wish next year is going to be a good more than this year!
№1087 バスラマインターナショナル141(ぽると出版)
「バスラマインターナショナル140」が、今月末発売になりました。
今回は、特に2つの記事に注目して記してみます。
★バス事業者訪問 169 丹後海陸交通
京都府の一番北部をエリアにしている事業者で、正直馴染みがない(撮影もしていないので画像がありません)のだが、かなり画期的な運賃制度を導入しているとの事でした。
行政(特に京丹後市)と協調して7年前から始まっている「上限200円運賃」は、10月から丹後地域一円に広がり、路線によっては大幅に利用者を増やしているという事。
確かに1250円→200円の値下げとは、それも(補助が残っているとはいえ)純民営バス事業者で実現したとは、正直かなりビックリさせられました。
通学費の問題は確かに地方では大変そうで、かつて旧国鉄特定地方交通線が転換される際(丹海バスが接続する北近畿タンゴ鉄道も、旧国鉄宮津線だった)も、最大の課題は通学にかかる費用の高騰でした。第3セクター鉄道移管だろうがバス転換だろうが、数年は補助が出たものの、いずれ上がる事になっていたので。この辺、大都市で暮らしているとなかなか解らない地方の人々の苦しさだと思います。
グラフを見ると、1990(H2)年は112万4000人だった輸送人員が、ご多分に漏れず右肩下がりになっていたのが(特に2000(H12)~2001(H13)年の落ち込みが際立つが、何があったのだろうか。路線の廃止だろうか)、2005(H17)年の55万7000人を底として、「上限200円運賃」を始めて以降、2009(H21)年からは70万人台強を、安定してキープできています。
「上限200円運賃」の前にも一度運賃を値下げしてやや回復したが、この時はまた落ち込んだという事で、単純な運賃値下げ程度では効果は限定的、そこで、行政との綿密な連携による営業政策が必要、となるのでしょう。
こうなると他の地域でもできないの?となるだろうし、丹海バスや京丹後市自身、もっと全国的に政策をアピールできないのか、とも感じました。
ただ、ほとんど記されていなかったが、一方で運行コスト負担は大丈夫なのだろうか?とも思いました。運賃が大幅に安くてもその分乗客が増えてくれて、収支がトントンならOKだろうが、特に昨今の円安で燃料代が高騰しているのは懸念ではないかと。それと、来年の消費税率引き上げは、運賃に影響を与えないだろうか?単純な転嫁だと210円程度になるが、そうするのか、転嫁しないならどうやってアップ分を吸収するのか、この辺はもう少し突っ込んで知りたかった所です。
(今日現在では、公式Webサイトには、その辺については記されていない)
この施策により「第17回バスラマ賞」を受賞した事は、公式Webサイトにも記されていました。
それでもなお、病院の通院はマイカーが多いらしく、簡単ではないなとも改めて思います。
別に京丹後市の担当者の話もあったが、「『乗って守ろう』は通用しない」の意見は全く同感。少なくとも、「公共性」とか「環境」とかの単語を並べて情に訴えるだけでは、もはや公共交通機関は守れないのは、とっくの昔に明らかな事。「200円運賃」は多少極端とはしても、利用者を惹き付けるための現実的な努力を、行政も事業者も(公営だろうが民営だろうが)、労も使も、たゆまず積み重ねていく必要があるでしょう。
この丹海⇔京丹後市のように、官民共同で運賃制度も含めた改善策が練られるのが理想で、最近目立つ、エキセントリックな首長の発言・行動に左右されたりするのは、間違いなく良くない。
★バスの導入がメッスの町を変えた
もう一つ、フランス北東部・メッスのBRT(Bus Rapid Traisit)(METTIS)の記事も目を惹きました。
メッスは3年前に訪れた事があり … TGVとローカル列車の乗り継ぎの間の僅かな時間だけだが … №375で書いています。「公共交通の主力はバスで、LRTはないようだ」と記しました。あの時点では、METTISは整備が手について間もない頃だった事になります。
この記事の結論は、末尾の「公共交通は都市のインフラ、妥当な予算から適切な手段を選ぶ。そのコンセプトが日本にはない」という所に落ち着くのだと思う。
ここではその観点から別の目線、LRT(Light Rail Transit)との比較で考えてみたいが、当ブログをスタートさせて以降、過去2回フランスを訪れていて、パリ・ミュールーズ・リヨン・グルノーブル・ルーアン・ボルドーとLRTに乗り歩いた事は記しました。LRT推進派が記す他誌の記事にもフランス各地のLRTがふんだんに紹介されていて、LRTこそ都市交通の主役として認められるべきだ、という論調に落ち着いていたように思います。ストラスブールはあまりにも有名だし。
しかしメッスの場合、整備費用がBRTの4100万ユーロ(約59億4500万円)に対し、LRT(この記事、というよりバスラマ誌では「トラム」と呼んでいる)は15億3500万ユーロ(約2225億7500万円)と、37倍もすると計算されたそう。
いかに地下鉄よりは大幅に安くても、対バスでは大幅に高くなるとしたら、この数字を聞いただけでは、LRT整備に尻込みしてしまう都市もあるのではないでしょうか。
それこそ町の規模やロケーションによって良し悪しが出てくるのだが(それを理解する意味でも、簡単でもメッスの路線図の記載が欲しかった)、この点、LRT推進論者は単にLRTの良さだけを宣伝するのではなく、「同じ専用走行路を、同程度の輸送力を持つ車両が走るのに、なぜ軌道系のLRTなのか。BRTではダメなのか」という事を、そろそろはっきり説明する事が必要だと思います。金だけではなく、軌道系だとさらに都市の交通や生活に多大な影響を与える事になるのだから。
バンホール製の3連接車両は、METTIS専用に開発されたのだろうか。日本のバス車両の改善についても、どこか有力な事業者(日本だと東京都あたり?)がハッパをかけてメーカーに新規開発を促し、そこで導入された車両が全国的なスタンダードになる、という方向性もありうるかと思います。
「信用乗車制度」は、日本では無理だと思う。全くの私見だが、市民の意識の根底に「悪さをしても、イエス・キリストが御覧になっていますよ」的な宗教的思想がある(…最近はそうでもないか?)欧米流の考え方を、ストレートに日本に導入しようとしても良い結果は出ないだろう。ローカル線の駅で、駅員がいるのに、ホームの柵を飛び越えて運賃をちょろまかす学生の姿を見た事がある私としては、特にそう感じざるを得ない。加えて突発的な車内改札は、日本でやって、仮に有効な乗車券類の所持が認められなくても、問答無用で即罰金!と言えるだろうか?対応を誤ると重大なトラブルを招き、システム全体のイメージダウンにつながる危険がある。むしろICカードの普及の促進や、ある程度乗降や発着が多い停留所では、地上側に改札装置や人員を配置する方が現実的だろうと思います。根本的には、それこそ走行環境そのものの改善でしょう。
★各地の復刻塗装車から
レギュラーコーナーになるのか?
JRバス関東は、旧国鉄高速色については運行路線が追加になり、東京~河口湖線、新宿~会津若松線でも運行されているそう。
会津若松線は先日撮る機会を作れたが、日野セレガ(2007(H19)年式PKG-RU1ESAA)で、フロントは動輪ではなく、JNRマークになっていました。動輪でもJNRマークでも、プリントではなく、ブロンズで復刻して欲しかった。「あれ、ブルーはあんなに明るかったっけ?」というのが第一印象。
「赤いつばめ」はまたマニアックな選択だなあ。
国際興業の9501号車は、元江ノ電バス。前は川口の方で走っていました。
先日ロンドンで乗った「Wright NBfL(ポリスマスター)」が、香港を走ったのですか。
香港もロンドンも最近行って、バスにも乗ってきたけれど、クラシックな建築が多いロンドンに対して、香港はギンギラの高層ビルが林立したり、一方で純中国的な建築がほとんどだから、ボディの形態が街並みにはマッチしないかも知れない。
次号の事業者訪問は日立電鉄交通サービスで、ここも最近鉄道廃線跡を活用した「BRT」がスタートしているから、どのような利用があるかは注目されます。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
《今日のニュースから》
山形新幹線 高畠町で車と衝突 ドライバー死亡
今回は、特に2つの記事に注目して記してみます。
★バス事業者訪問 169 丹後海陸交通
京都府の一番北部をエリアにしている事業者で、正直馴染みがない(撮影もしていないので画像がありません)のだが、かなり画期的な運賃制度を導入しているとの事でした。
行政(特に京丹後市)と協調して7年前から始まっている「上限200円運賃」は、10月から丹後地域一円に広がり、路線によっては大幅に利用者を増やしているという事。
確かに1250円→200円の値下げとは、それも(補助が残っているとはいえ)純民営バス事業者で実現したとは、正直かなりビックリさせられました。
通学費の問題は確かに地方では大変そうで、かつて旧国鉄特定地方交通線が転換される際(丹海バスが接続する北近畿タンゴ鉄道も、旧国鉄宮津線だった)も、最大の課題は通学にかかる費用の高騰でした。第3セクター鉄道移管だろうがバス転換だろうが、数年は補助が出たものの、いずれ上がる事になっていたので。この辺、大都市で暮らしているとなかなか解らない地方の人々の苦しさだと思います。
グラフを見ると、1990(H2)年は112万4000人だった輸送人員が、ご多分に漏れず右肩下がりになっていたのが(特に2000(H12)~2001(H13)年の落ち込みが際立つが、何があったのだろうか。路線の廃止だろうか)、2005(H17)年の55万7000人を底として、「上限200円運賃」を始めて以降、2009(H21)年からは70万人台強を、安定してキープできています。
「上限200円運賃」の前にも一度運賃を値下げしてやや回復したが、この時はまた落ち込んだという事で、単純な運賃値下げ程度では効果は限定的、そこで、行政との綿密な連携による営業政策が必要、となるのでしょう。
こうなると他の地域でもできないの?となるだろうし、丹海バスや京丹後市自身、もっと全国的に政策をアピールできないのか、とも感じました。
ただ、ほとんど記されていなかったが、一方で運行コスト負担は大丈夫なのだろうか?とも思いました。運賃が大幅に安くてもその分乗客が増えてくれて、収支がトントンならOKだろうが、特に昨今の円安で燃料代が高騰しているのは懸念ではないかと。それと、来年の消費税率引き上げは、運賃に影響を与えないだろうか?単純な転嫁だと210円程度になるが、そうするのか、転嫁しないならどうやってアップ分を吸収するのか、この辺はもう少し突っ込んで知りたかった所です。
(今日現在では、公式Webサイトには、その辺については記されていない)
この施策により「第17回バスラマ賞」を受賞した事は、公式Webサイトにも記されていました。
それでもなお、病院の通院はマイカーが多いらしく、簡単ではないなとも改めて思います。
別に京丹後市の担当者の話もあったが、「『乗って守ろう』は通用しない」の意見は全く同感。少なくとも、「公共性」とか「環境」とかの単語を並べて情に訴えるだけでは、もはや公共交通機関は守れないのは、とっくの昔に明らかな事。「200円運賃」は多少極端とはしても、利用者を惹き付けるための現実的な努力を、行政も事業者も(公営だろうが民営だろうが)、労も使も、たゆまず積み重ねていく必要があるでしょう。
この丹海⇔京丹後市のように、官民共同で運賃制度も含めた改善策が練られるのが理想で、最近目立つ、エキセントリックな首長の発言・行動に左右されたりするのは、間違いなく良くない。
★バスの導入がメッスの町を変えた
もう一つ、フランス北東部・メッスのBRT(Bus Rapid Traisit)(METTIS)の記事も目を惹きました。
メッスは3年前に訪れた事があり … TGVとローカル列車の乗り継ぎの間の僅かな時間だけだが … №375で書いています。「公共交通の主力はバスで、LRTはないようだ」と記しました。あの時点では、METTISは整備が手について間もない頃だった事になります。
この記事の結論は、末尾の「公共交通は都市のインフラ、妥当な予算から適切な手段を選ぶ。そのコンセプトが日本にはない」という所に落ち着くのだと思う。
ここではその観点から別の目線、LRT(Light Rail Transit)との比較で考えてみたいが、当ブログをスタートさせて以降、過去2回フランスを訪れていて、パリ・ミュールーズ・リヨン・グルノーブル・ルーアン・ボルドーとLRTに乗り歩いた事は記しました。LRT推進派が記す他誌の記事にもフランス各地のLRTがふんだんに紹介されていて、LRTこそ都市交通の主役として認められるべきだ、という論調に落ち着いていたように思います。ストラスブールはあまりにも有名だし。
しかしメッスの場合、整備費用がBRTの4100万ユーロ(約59億4500万円)に対し、LRT(この記事、というよりバスラマ誌では「トラム」と呼んでいる)は15億3500万ユーロ(約2225億7500万円)と、37倍もすると計算されたそう。
いかに地下鉄よりは大幅に安くても、対バスでは大幅に高くなるとしたら、この数字を聞いただけでは、LRT整備に尻込みしてしまう都市もあるのではないでしょうか。
それこそ町の規模やロケーションによって良し悪しが出てくるのだが(それを理解する意味でも、簡単でもメッスの路線図の記載が欲しかった)、この点、LRT推進論者は単にLRTの良さだけを宣伝するのではなく、「同じ専用走行路を、同程度の輸送力を持つ車両が走るのに、なぜ軌道系のLRTなのか。BRTではダメなのか」という事を、そろそろはっきり説明する事が必要だと思います。金だけではなく、軌道系だとさらに都市の交通や生活に多大な影響を与える事になるのだから。
バンホール製の3連接車両は、METTIS専用に開発されたのだろうか。日本のバス車両の改善についても、どこか有力な事業者(日本だと東京都あたり?)がハッパをかけてメーカーに新規開発を促し、そこで導入された車両が全国的なスタンダードになる、という方向性もありうるかと思います。
「信用乗車制度」は、日本では無理だと思う。全くの私見だが、市民の意識の根底に「悪さをしても、イエス・キリストが御覧になっていますよ」的な宗教的思想がある(…最近はそうでもないか?)欧米流の考え方を、ストレートに日本に導入しようとしても良い結果は出ないだろう。ローカル線の駅で、駅員がいるのに、ホームの柵を飛び越えて運賃をちょろまかす学生の姿を見た事がある私としては、特にそう感じざるを得ない。加えて突発的な車内改札は、日本でやって、仮に有効な乗車券類の所持が認められなくても、問答無用で即罰金!と言えるだろうか?対応を誤ると重大なトラブルを招き、システム全体のイメージダウンにつながる危険がある。むしろICカードの普及の促進や、ある程度乗降や発着が多い停留所では、地上側に改札装置や人員を配置する方が現実的だろうと思います。根本的には、それこそ走行環境そのものの改善でしょう。
★各地の復刻塗装車から
レギュラーコーナーになるのか?
JRバス関東は、旧国鉄高速色については運行路線が追加になり、東京~河口湖線、新宿~会津若松線でも運行されているそう。
会津若松線は先日撮る機会を作れたが、日野セレガ(2007(H19)年式PKG-RU1ESAA)で、フロントは動輪ではなく、JNRマークになっていました。動輪でもJNRマークでも、プリントではなく、ブロンズで復刻して欲しかった。「あれ、ブルーはあんなに明るかったっけ?」というのが第一印象。
「赤いつばめ」はまたマニアックな選択だなあ。
国際興業の9501号車は、元江ノ電バス。前は川口の方で走っていました。
先日ロンドンで乗った「Wright NBfL(ポリスマスター)」が、香港を走ったのですか。
香港もロンドンも最近行って、バスにも乗ってきたけれど、クラシックな建築が多いロンドンに対して、香港はギンギラの高層ビルが林立したり、一方で純中国的な建築がほとんどだから、ボディの形態が街並みにはマッチしないかも知れない。
次号の事業者訪問は日立電鉄交通サービスで、ここも最近鉄道廃線跡を活用した「BRT」がスタートしているから、どのような利用があるかは注目されます。
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《今日のニュースから》
山形新幹線 高畠町で車と衝突 ドライバー死亡
№1086 今年最後の関西詣で 2.雨の中 近鉄駅巡り
残念ながら前夜の予報が当たり、大阪は朝から雨模様。
南海あたりの電車を撮りたかったけれど、近鉄けいはんな線の駅を訪ね、午後は名古屋に向かう事にします。
前回は1日を3回に分けたが、今回は一気に帰宅まで書きます。
12月18日(水)
その前に、大阪市内をあちらこちらウロついたりしました。
大阪駅から京阪の中之島駅へどうやって行こうか、西梅田の地下鉄の駅員に聞いてみたら、桜橋口からリーガロイヤルホテル(駅直結)への無料のバスがあり、誰でも利用できるとの事。
今の大阪駅桜橋口。巨大な屋根が目を惹きます。
JRの高速バス乗場の跡地は、現状は市営バスの待機場所として使用されています。
高架下に発着する、リーガロイヤルホテルのシャトルバス。
北港観光バスが受託して運行。車内は普通の通勤客ばかり。
5分程走って、ホテルの中の乗場に到着します。
京阪の中之島駅は、ラッシュ時のはずなのに閑散としていました。
今更ながらちょっとばかしビックリしたのは、8000系の運用がある事。
8時台だと05分発の萱島行各駅停車、11分発の枚方市行準急と連続して出発します。
更新された8000系の車内。
渡辺橋経由で肥後橋から四ッ橋線に乗り換えて、難波へ。
四ッ橋線からの場合、南海線への乗り換えは、一旦地上へ出た方が早いです。
なぜ南海の駅に寄り道したかというと…。
毎年恒例、学文路駅の入場券を購入するため。
裏面。
例年通りの「滑らない砂」と、今シーズンは「組み紐」のオマケ付。
市営地下鉄の各駅の改札口付近には、このようにお詫びの文言が掲げられていました。
前日のこの位の時間の千日前線は、大変な騒ぎになっていたのだろうなあ。
日本橋からようやく、生駒に向かいます。
8時42分発奈良行快速急行は、阪神9000系。まだ8時台なのに、もう6連なのか。
生駒に着くと、左のけいはんな線ホームには大阪市営20系の姿が。
関東に例えると西武6000系と都営6000形が武蔵小杉で並ぶようなもので、近鉄⇔阪神の相直が始まった頃って、どういう印象を利用者に与えたのだろう。
けいはんな線学研奈良登美ヶ丘行に乗り換え、もう開業から7年以上経つ新線区間の各駅を訪ねます。
白庭台駅。ホームは掘割式で、地下駅のイメージ。
学研北大和駅。奈良先端大学(高山サイエンスプラザの中にある)最寄り駅で、紋章のモニュメントや、学生の作品があります。
奈良交通北大和営業所が隣接していて、ホームからも見る事ができます。奈良線の学園前駅まで、10分間隔で便があります。
終点の学研奈良登美ヶ丘駅。
生駒駅には、市内へのリニア駅誘致の横断幕が掲げられています。
リニア駅誘致と言うと、7月に降り立った大和郡山市でも誘致をやっていて、競争になっているのか。
東京~名古屋間でさえようやく具体化という段階、奈良県を通過するのはいつになる事やら。
一旦布施まで戻り、大阪線~名古屋線経由で名古屋を目指します。
布施11時42分発の名張行急行1123列車は、1622Fを含む6連。
今日は水曜日、「しまかぜ」はお休み。高安の基地にいました。
雨はまだ降り止まないが、奈良の山々は山水画のようで、これはこれで趣きがあるもの、と思いなおしたりしました。
名張まで、特急に抜かれずに着きました。ホームに降り立つと、寒い…。
急行編成と入れ替わりに入線してきた、12時51分発の伊勢中川行普通1293列車、1258Fの2連。
特急2本をやり過ごして出発。
名張出発時は、早仕舞いで帰宅の学生が多かったが、伊賀神戸でほとんど降りてしまって、青山越え区間ではガラガラ。
この電車も、後続の特急に抜かれないで伊勢中川まで着きました。
名古屋行急行1330列車、1342F初め6連。後ろ4両は5200系。
この列車は江戸橋で、難波からのアーバンライナー(乙特急運用)に抜かれます。その間は、列車全体のドアを全部締め切ります(車掌がドアコック操作で一部のドアを開ける)。
関西の私鉄の車両には、関東のような一部締切機能はないようだけれど、特に近鉄は長時間の停車も多く、冬場には寒い所も走るのだから、締切機能とか、JRのような開閉ボタンが備わっていても良いのでは?
白塚の下り線には、ラッピングの編成がいました。
(始発の賢島行ワンマン列車)
名古屋線には、同じスポンサーのラッピング編成が数本あるが、正直ケバケバしくないか?
富田にいた三岐700系も、同一スポンサーのラッピング編成でした。
「しまかぜ」は富吉にもいました。
名古屋線系統(東青山より東)は各駅とも、9月30日より喫煙コーナーを1箇所に集約しているようです。
関東はとっくに全廃の喫煙コーナー、関西はまだ残すのか?
蟹江からの普通1360列車、2151F。
この列車は、運転士が女性の見習いでした。
急行も塩浜からの車掌が女性だったし、近鉄でもしばらくすれば、MCとも女性のユニットの列車が増えてくるでしょう。
先頃高架化された、八田駅と烏森駅に寄り道してみました。
といってもだいぶ経つが。八田駅は、市営地下鉄東山線の駅への連絡通路がありました。
烏森駅。
あおなみ線小本駅が近くです。
「ハルカス」オープンが来年3月に迫り、通勤車にはこのようなステッカーが貼られています。
近鉄の駅の売店は、ほとんど全てがファミリーマートに転換されていました。近鉄系のコンビニは、昔はam/pmだったはずだが、ファミマ吸収で今の形態になっているのでしょう。
名古屋駅前、あれ、ちょっと雰囲気がちがうなと思ったら、「大名古屋ビルヂング」が解体されていたのでした。
小田原停車の<ひかり>号、今日はいつもより1本(2時間)早い<ひかり528>号です。
700系のB12編成、新大阪始発ながらJR西日本。
夕食の「みそかつ弁当」。名古屋から乗る時はいつも食べているなあ。
小田原で東海道線に乗り継いで、いつもより早目の帰宅になりました。
最後に、今回もPASMOの履歴印字。
上からPiTaPaエリア(近鉄)、manacaエリア(名鉄)、PASMOエリア(横浜市営地下鉄)。
利用の内容は、全く同じ。
なお、大阪市営地下鉄の印字では、エリア外でもバスの事業社名の印字がありました。
PiTaPaエリアは、事業者によって印字の内容が異なるのでしょうか。
これで、今年最後の旅行は終わりました。
この数年、関西はいつも細切れの弾丸旅行になっているが、一度休みを3~4日程度集中的に取って、撮影に当てるべきかなあ、来年できるかは解らないが、ちょっと考えています。
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《今日のニュースから》
タイ 反政府デモ隊の拠点に発砲 4人死傷