№1057 11年ぶりの沖縄 1.JJP301

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 先週11月4日(月・休)~7日(木)の沖縄旅行について、今日から書いて行きます。6回に分けます。他に番外編的な連載も1つ書きます。
 沖縄は過去には3度行った事があり、石垣島や竹富島に足を運んだ事もあったが、いかんせん本格的な鉄道がないため、私生活のゴタゴタもあり、なかなか食指が動きませんでした。
 しかしこの間に沖縄にもモノレールが開通、バスや航空もかなり様変わりしているので、そろそろ再び足を踏み入れてもいいかなと思っていました。
 また、LCC各社の就航が相次ぎ、一度は経験しておくべきと考え、今回の沖縄訪問となりました。
 沖縄への足は、今回はジェットスター・ジャパン(JJP)を選択(この時点では他に選択の余地はなくなっていたが)。
 Web予約のスッタモンダについては以前書いたが、人は色々言うけれど、実際の所LCCってどうなのよ、という所を、私自身が感じたまま書いてみたいと思います。
 成田6時00分の301便とするが、当然朝方のアクセスはなく、国内線に乗るだけなのに、前夜の出発となりました。何か不自然だなあ。横須賀線最終品川行なんて、初めて乗った。京浜東北線に乗り換えて東京駅へ。

11月 4日(月)

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 成田空港への足は、航空予約と同時に、京成バスの「東京シャトル」を予約してあります。
 乗場に着くと、休日ながら、成田空港交通の深夜急行バスが出発していきました。この便も、空港アクセスを考慮して、運行区間を佐倉から延伸しています。
 乗場付近は1時30分以降発の「東京シャトル」を待つ客が多いようだが、歩道の両側にあちこちベタベタ座りこんでいる様は、仮にも空港バスの乗場としては感じが良いとは言えない。ファミリーマートがあります。
 時間が近づくと、青いジャケットの京成バスのスタッフが現れ、予約客と、フリーの客の行列を分け、改札と、荷物の受付(トランクルームへの収納)を行います。

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 1時30分発は成田空港交通担当で、東雲車庫が始発。チラホラ乗客が見えました。

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 車内。座席番号までは指定されず、最後部に座りました。
 トイレがないので注意。

 定刻に出発し、すぐに首都高速に乗ります。天気が悪く、スカイツリーはライトアップされていなくて、展望台付近だけが点滅するのが見えるだけ。

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 2時25分、酒々井PA到着。15分の休憩停車。松屋が終夜営業しているが、他のフードコートは閉まっていました。

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 フライトインフォメーションもあるが、前日のものでした。

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 他の乗客に起こされて目覚めると、もう成田空港・第2旅客ターミナル南側の終点でした。
 この便は第1ターミナルには行かず、完全にLCC御用達です。
 …あれ、検問は?叩き起こされる、という事はなかったのだが…。
 この後、後続便も到着するが、暗いだけでなく、しーんとした感じでどこか不気味。いつもの成田じゃない。

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 国内線のフライトインフォメーションを見ると、8時20分まではJJPだけ。この時間だけでもう9便もあるのか。ちょっとビックリ。JJPは全便がJALとのコードシェア。

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 JAL・SKYは入ってすぐ目の前にカウンターがあるが、JJPは右手のエスカレーターを上がった2階左手にカウンターがあります。

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 自動チェックイン機が並ぶが、受託手荷物などを受け付けるスタッフの配置は4時から。

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 今回、出発前にメールで送られてきた、この「ウェブ・チェックイン搭乗券」をプリントアウトして、持参してきました。
 このプリントのバーコードをチェックイン機にかざすと、チケットが発券される。
 4時を回り、これをカウンターに持っていくと、なんと、身分証明証の提示を求められました。国内線のチェックインでは初めての経験。

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 このようなレシート状の搭乗券が発券されます。2枚出てきてホッチキスで留められるが、2枚目は控え、との事。
 この後、通常とは逆に、自分で預ける荷物(「Starter Plus」運賃は15㎏1個まで込み)を検査に持って行く。動線が今一つはっきりしないと思いました。

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 手荷物検査場が開くのは4時30分、それまでの間、連絡通路の両側のベンチでウトウトしながら待つ乗客が多いのも、今まで見た事がないシーン。

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 オープンした検査場を抜けて、各ゲートに向かいます。
 この付近の店舗は「ブルースカイ」のみ、当然閉まったままでした。

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 Cゲートは搭乗開始(=ランプバス乗車開始)が近づくと、相当賑わってきました。ようやく空港に来ている、これから旅客機に乗るんだ、という感覚が生まれてきました。これまでがかなりシーンとした感じがしたので。

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 5時30分、ランプバス乗車開始。JAL・SKYは改札機があるが、JJPは改札機がなく、スタッフが直接チェッカーで搭乗券のバーコードを読み取っていきます。
 外はザンザ降り…。

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 従って駐機している413番スポットでは、タラップに面した中ドアだけ開けていました。
 搭乗時にもCAより直接、搭乗券の提示を求められました。子供用のシートベルトは、ここで渡されます。
「ターミナルから離れているので、全ての電子・電気機器は主電源からお切り下さい」のアナウンスも、初耳。持ち込んだアルコールの機内での飲酒も不可、との事。

 従って上空までは「写ルンです」しか使えない事になり、11月の早朝は暗く、まして悪天なので外の様子は撮影になりません。ご了承を。もっとも、一つ前のお客さんは、平気でデジカメ使っていたけれどね…。

 6時をやや回って出発、R/W34Lに向かうが、視界がかなり悪く、ANAのB767-300ER、TGのB747-400の着陸を見るが、すぐに消えてしまう。これを見てR/Wに進入、離陸開始。上昇角度がかなり急に思えた。

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 何とか最初に様になる画像が、この利根川(これも相当見づらいのはご勘弁)。
 ここを過ぎてUターン、さらに上昇が続くが、なかなか雲海を抜けられない。ベルトサインの消灯は、離陸から20分立ってからだった。

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 ようやく、雲の切れ目から太平洋も見えるのだが、どこをどう飛んでいるかは解らない。

 CAから「機内(のみ)で使える500円分のバウチャーがあるので、何に使うか決めて置いてください」と告げられる。前の晩から何も食べていないから、朝食になるようなものがいい。

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 キャビン。
 シートピッチは、はっきり言ってやっぱりかなり狭い。市内バスと同じ位。狭いだけでなく、後ろの子供が足を背もたれにぶつけて、その振動がモロに伝わってくる。

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 機内誌と機内販売品目を記した冊子「ジェットスターカフェ」、それにセーフティ・インストラクション。

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 朝食なので、バウチャー500円分はソーセージエッグマフィンに使い、+クラムチャウダー(350円)とオレンジジュース(パック 250円)、さらに食後にホットコーヒー(200円)を追加。マフィンは焼き上がりに15分かかってしまうのだが、それだけにサクサクしておいしい。
 昼間だったら、「季節のお弁当とお味噌汁のセット」(600円)なんていいかも知れない。
(私は、朝食はパン派なので今回は見送り)
 キャビンには、カレー味のカップヌードルの匂いが漂っていました。

 キャビンを一通り廻ってみると、当然寝ているお客さんが多い。リクライニングが憚られるのか、テーブルにうつぶせになるお客さんが目立ちました。
 こんな早朝の出発なのに、ずいぶん子供が目立つなあ。
 前方の席に空席が目立つ(追加料金が必要になるから)のが、他のキャリアと違うと思いました。

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 どこまで飛んでも、雲海が途切れる事がない。
 ただでさえほとんど洋上飛行のルートの上、ひたすら雲が広がるようでは、せっかく窓際をとってもつまらないったらありゃしない。
 やがてキャプテンアナウンスがあり、降下の際前線を横切るので、早目にベルトサインを点灯させるかも、との事。

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 降下開始。下界の雲が見る見る近づいてくる。
 ベルトサインが点灯するよりも前に、電子・電気機器使用禁止のアナウンスが流れ、CAがゴミを集めて回る。
「今一度、非常口をご確認下さい」のアナウンスも初耳でした。

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 ようやく沖縄本島の陸地が見えてきた。たぶん荒崎。

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 糸満市を右に見る頃には、もう着陸直前。
 海はダークブルーで美しそうだが、曇り空が残念。

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 R/W36に着陸。早速米軍機がお出迎え。

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 那覇空港は、ボーディングブリッジがある21番ゲートに着きました。
 JJPは、ピーチが発着するLCCターミナルではなく、JALと同じ南側のフィンガーに発着するようです。
 定刻より10分以上早く着きました。
 左隣は、羽田を同じく6時過ぎに出発したJALのB777-200「ハピネス・エクスプレス」。

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 21番ゲート。
 折返しの成田行は55分出発。LCCとしてはやや余裕があるターン・アラウンドだが、比較的長距離なので、給油に時間がかかる事もあるでしょう。

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 有料ではあるが、そこは沖縄線という事か、荷物を預けていたお客さんが結構いたようでした。
 シーサーが沖縄らしい。

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 到着ロビー。

 さて、初のLCC搭乗になったが、JJPに限っての第一印象としては、
1.やっぱりシートピッチはかなり狭い。関空や新千歳、福岡路線あたりならまだしも、3時間程度かかる沖縄線だと窮屈だと思う。座っている最中もそうだが、通路に出るのがちょっとしんどい(隣にお客さんがいると、なおさら)。
2.有料機内サービスは、LCCとしてはこんなものだろうとは思う。ホットコーヒーは、一時有料にしていたANA(300円だった)よりも安い位だ。海外では大手でさえ、短距離国際線では機内サービスの有料化・簡素化が進んでいるのだし。
 一番の問題なのは、予約の際にも書いたが、日本の国内線なのに、どこか「オーストラリア目線で運営が行われている事」ではないか、と感じる。機内誌の冒頭のCEOの挨拶の中でも、「メルボルンからプーケットとタイ、アデレードからオークランドへの路線を新設します」と、日本国内線とほとんど関係なさそうなことまで記されていました。それにキャビンの内で外で、これまでの日系キャリアがやっていないような取り扱い・取り決め(あらかじめ利用者向けに明文化されていない事も)も多く、馴れないと「えっ?こんな事するの?こんな事を言われるの?」とかなり戸惑うと思う。全面的に改定、という事もないだろうが、やはり日本の国情に合わせた、ある程度の見直しの姿勢も必要ではないか、と感じました。

 LCCがベースを成田に置く事に賛否両論があるようだが、東京都心だったら、成田が遠いとは言え、羽田と成田の間に位置しているのだから、アクセスも加味して選択の余地もあるかと思う。
 しかし、神奈川県民の立場では、正直成田発着便の利用は、ほとんど利便性がない。手前に羽田があって、その遥か先に成田がある訳だから。
(特にバスだと、それこそ羽田の敷地を横切って成田に向かう)
 一方、逆に千葉の方々だと、成田のLCC就航は歓迎する向きが少なくないと思う。
 可能なら、LCCの利用者の居住地の傾向を分析してみたら、面白いのではないでしょうか。特に首都圏だと、かなり偏った傾向が見られると思います。

 一日ひたすら曇り空になってしまうのかと思いきや、那覇空港上空は、奇跡的に青空が広がっていました。
 いつまで持つかは解らないが、しばらくは展望デッキから、旅客機の撮影に時間を費やそうと思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 沖縄旅行記をスタートしたばかりでなんですが、明日は本体の更新のためお休みし、土曜日に再開します。
 本体の更新では、首都圏の事業者の車両を追加で公開します。新車もあります。

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