№987 思い出の海外旅行クロニクル 8.1997年オランダ4

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 多少まったり進むオランダ旅行ですが、2日間滞在したハーグに別れを告げてユトレヒトへ。
 鉄道博物館を訪れた後、本格的な乗り歩きになります。
 まずはマーストリヒトへ向かい1泊、翌日は南から北へ目指します。
 ここまで、オランダの基幹鉄道NSの車両をほとんど出していないけれど、最後にまとめて御覧頂きます。

1997年 6月27日(金)

 ハーグからユトレヒトまでは1時間かからないはずだが、どうした事か突然駅と駅の間で止まってしまって、20分位全く動かない。
 放送はあるがオランダ語だから全然解らない。職員の様子から、この列車自体に問題があったようではあるのだが。
 結局ユトレヒトは1時間の遅れになってしまった。お詫びのしるしという事なのか、女性の車掌から、無料のドリンクのチケットを貰ったりもしました。

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 ユトレヒトの鉄道博物館は、駅からバスで10分位。
 Maliebaanで降りて、並木道の中を歩いて行きました。
 当時の入場料11NLG(約660円)。
 
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 ロケット号の模型。

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 NSの列車の模型。

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 この博物館は、鉄道に関した絵画が多いようだった。

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 コンパート車の、模型?

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 近郊電車のモックアップ。
 運転台は日本と大分違い、ボタンがやたら多かった。

 ここから、展示車両の中から数点。

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 アムステルダム中央駅の模型。

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 屋外には、TGV型の遊戯列車が走っています。
 子供だけでなく、母親らしき女性もホームにズラッと並んでいます。授業参観みたい?

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 絵葉書。こちらはオランダ。
 バスとアムステルダム近郊を走る軽鉄道、郊外電車。

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 驚いた事に、日本のJRの列車を描いた絵葉書がありました。
 253系<成田エクスプレス>、300系<のぞみ>と400系<つばさ>。

 鉄道博物館も、この20年近くの間で大分姿を変え、所蔵車両も増えているようです。

 博物館から駅までは、歩いて戻りました。

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 旧教会の塔はものすごく高い。
 絶え間なく鐘を鳴らし続けていました。

 ユトレヒトからマーストリヒトへ、列車を乗り継いで南下。
 ユトレヒトは青空も見えていたのに、しばらく走ると黒い雲が重くのしかかってきます。

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 ヘールレン駅に着くと、冷たい雨がザンザ降り。

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 昨日マドローダムのミニチュアで御覧頂いたファルケンブルク駅に、実際に降りてみました。
 城を小型化したようなスタイル。
 中は改装されているが、随分と落書きも多い。
 付近は人や車の往来も多いが、閑静と言えます。

 オランダはどこまでも真っ平というイメージがあるが、マーストリヒトへ向かう路線は丘陵地帯を縫って走り、これまでの路線とは趣きが大分違う。
 空はまた晴れたり再び曇ったり、なんて目まぐるしい空模様なのか。
 これがオランダの初夏の空模様なのだろう。

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 EU創設を定めた条約で有名な、マーストリヒトの駅。
 この駅舎も印象的なデザインです。

 駅前を走る市内バス3台。

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 皆比較的古い車。
 郊外のユースホステルに宿泊するが、団体さんがいて賑やかだが、個人客には向かないかもなあ。
 バスも少々不便であるし。

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1997年 6月28日(土)

 オランダの鉄道の最南端って、どこだろう?
 オランダは大半が他国の国境に囲まれているので「端」と言ってもピンと来ないが、地図で見た感じではアイスデン駅だと思う。
 北へ戻る前に、アイスデン駅を訪ねてみました。
 
 アイスデン駅は、マーストリヒトから国境を越え、リエージュに向かう路線の中間にあります。
 ベルギー国鉄(NMBS/SNCB)の電車で運行され、他の路線とは異なり左側通行です。
 車掌はオランダ(NS)。

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 アイスデン駅は、普通の田舎の駅という感じ。

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 アイスデン駅の島式ホーム。
 アイスデンの町自体も、レンガ積みの民家が並ぶ田舎の集落。
 しかし、レストランに加えて中華料理店まであったりしました。

 マーストリヒトまで戻ってNS路線を北上、今度は最北端(だと思う)ローデスフールを目指して列車を乗り継いでいきます。

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 ルールモンへ向かう、アムステルダム方面行の最新鋭ダブルデッカー近郊電車。

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 ルールモン駅。
 ここで、ナイメーヘンへ行くDC列車に乗り換えます。
 オランダでDCに乗るのは初めて。

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 相変わらず、牧歌的で無垢な車窓。
 この列車は、途中のボクスメール~クアイクはバス代行になると、車掌が教えてくれました。工事?

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 その通り、この両駅間はバス代行便になりました。
 一駅間のみだが、結構離れていて20分も走りました。
 オランダは全体的に、駅が非常に少ない。
 バスで着いた、クアイク駅。

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 高い塔が印象的な、ナイメーヘン駅。

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 ツヴェールへ行く電車は、再びダブルデッカー近郊電車。
 全体像については、他の列車同様、最終回で御覧頂きます。

 また雨が降る。雨の農村地帯も風情はあるが、そういえるのは電車の車内からだから。

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 ズヴォレ駅。
 さらに列車を乗り継いで、フローニンゲンへ。

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 フローニンゲン駅に並ぶ、近郊電車。
 左はJR485系のような、高運転台の下に貫通路があるスタイル。
 右はご存知「犬の鼻」電車。
 ここで、ローデスフール行DCに乗り換えます。

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 フローニンゲン駅の駅舎。
 マドローダムでもミニチュアを御覧頂きました。
 アムステルダム中央駅より、こちらの方が明らかに東京駅赤レンガ駅舎に似ています。
 東京駅は「参考にした」程度だと思っていますが。

 
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 ローデスフールへ行く、DCの2連。
 新しいとは思うが、さすがに少々狭い。

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 終点の、ローデスフール駅。
 駅構内は側線が何本かあって、柵の向こうにタンク車がいたりする。
 それにしても駅付近は何もない。
 もちろん無人駅で、駅舎すらない。
 風が木々を揺らすだけで、静かな駅でした。

 最南端(と思われる)アイスデンからは5時間30分、自動券売機で調べた限りでは、運賃は2clで66.5NLG(約4,000円)でした。
 この路線は60分間隔の運転、一つ後の列車でローデスフールに戻りました。

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 牧草地と風車、なんとオランダらしい風景だ事か。

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 アムステルダムへ帰るが、ちょっと遠回りして、レーワルデン駅。

 この後ズヴォレ、アムスフォートと乗り継いで、アムステルダムに帰ってきたのはもう22時前になってしまいました。
 いくら昼間が長い欧州といってもやはり遅く、しかも目当てにしていたYHは改築工事中。
 なんだか怪しげなドミトリーに投宿する事になったが、あまり長居はしたくないなあ。

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《今日のニュースから》
日立製作所 イギリス高速鉄道で大型の追加受注内定を発表

 車両製造270両(「IC225」置き換え用とされる)、車両のリース27年間、保守事業の一括受注。
 日立はロンドン~アシュフォードの高速新線を走る高速電車「Class395(愛称:ジャベリン)」を製造していて、10月のロンドン旅行で乗ってみたいと考えています。