№981 私鉄の車両シリーズ112 上田電鉄7200系

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「私鉄の車両シリーズ」、今回は上田電鉄7200系です。
 4年前に乗車した事は、№63で書きました。

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 上田電鉄(上田交通)7200系は、1993(H5)年に東京急行電鉄(東急)からの購入により導入した通勤車で、20年に渡り別所線を走り続けている。

 母体の東急7200系は、1967(S42)年より製造された通勤車である。
 日本初のオールステンレスカーとして知られる7000系の後継車両で、全M方式で製造された7000系に対し、経済性を重視してMT比1:1とした。
 車体幅は2,744㎜とわずかに狭く、先頭部は「く」の字型の「ダイヤモンドカット」が特徴的。
 側窓は一段下降窓を初採用した。
 電機品は東洋製と日立製があり、番号で区分されている。
 車体は7000系同様のオールステンレスだが、途中アルミ試作車両が2両製造されている。
 当初は田園都市線や大井町線、後には中間電動車を増備して東横線でも運用された。
 1972(S47)より冷房車となり、在来車も順次改造されている。
 後に池上線や目蒲線に転用され、一部はVVVF制御の7600系に改造された。
 余剰車両は1993(H5)年より地方各私鉄への譲渡が行われている。


 上田交通の7200系はその地方譲渡の第一陣で、車両冷房化のため2連×5編成を購入、同じく東急から譲渡されていた5000系を一掃した。
 入線当初は緑の帯を巻き、一部車両の改番を行ったが、ほぼ東急時代と同じ仕様で営業運転に入った。
 1997(H9)年にワンマン化改造を行っている。


 7253Fは2005(H17)年1月より、1986(S61)年の昇圧時まで在籍したモハ5250形を模したデザインを施された。
 5250形は戸袋窓が円形だった事から「丸窓電車」の愛称があり、白+紺色の旧塗装を復刻した上で一部の窓部に円形のラッピングを施し、イメージを再現している。


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 車内も化粧版に木目調のフィルムを貼って、座席のモケットも交換し、レトロ調を演出している。
 続いて7255Fも同様の改装を受け、共に「まるまドリーム」の愛称を得ている。
 同年10月の鉄道部門分社を機に、残り3編成の内2本は帯の色を白+紺色に変更、1編成は帯を撤去した。


 2008(H20)年より再び東急より池上線で運用されていた1000系を導入、7200系の置き換えが行われている。
 改装を受けなかった3編成は、2009(H21)年までに廃車となった。
 1編成は豊橋鉄道に再度譲渡、1編成は東急車輛製造(総合車輌製作所)に譲渡されて牽引車に転用された。
 現在「まるまドリーム」として残る2編成が、1000系3編成と共通で運用されている。


【編成】
←上田方     別所温泉方→
 Mc7200* - Tc7500
* パンタグラフ

 今回の記事は
「ローカル私鉄車輌20年」(寺田裕一/JTBキャンブックス)
「東急ステンレスカーのあゆみ」(萩原俊夫/JTBキャンブックス)
「鉄道ピクトリアル2011年8月臨時増刊号 【特集】路面電車」(鉄道図書刊行会)
「週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄22」(朝日新聞出版) 等
を参考にさせて頂きました。

 次回は多摩都市モノレール1000系です。

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 明日・明後日の更新はお休みです。
 月曜日から、1997(H9)年6月のオランダ旅行について書きます。

 JR東日本が、東北・秋田新幹線の9月1日ダイヤ改正についてリリースしました。
 E5系・E6系追加投入により、<はやぶさ>+<スーパーこまち>の設定を3往復増。
(<はやて>+<こまち>からの立て替えであり、トータルの本数は変わらない)

《今日のニュースから》
アフガニスタン駐日大使 栃木県下野市の幼稚園を訪問