№986 思い出の海外旅行クロニクル 8.1997年オランダ3

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 一週間以上間が空いてしまったが、1997年6月のオランダ旅行クロニクル、続けます。
 ハーグに移動、2日間かけて市電を乗り歩きました。
 翌日はマドローダムにも行きました。

1997年 6月25日(水)

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 これは前日到着の時に撮影したのですが、ハーグ中央(CS)駅。

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 こちらはハーグHolland Spoor(HS)駅。
 この駅が幹線の途中に位置し、直行の列車はこちらに停車します。
 中央駅はここから分岐する、頭端スタイルの駅。

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 ハーグ市電。
 3連接。
 ハーグの市営交通は、「HTM」(ハーグ市営交通会社)が運行しています。

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 その車内。
 ループスタイルで、シートはほとんどが前を向いています。

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 旧塗装車?
 当時の市電は、基本的には皆同型と見えました。
(若干仕様が異なる所もあったが)

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 ハーグCS駅前の電停。

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 デルフト駅。いい駅舎だなあ。
 焼き物と、工科大学の街。
 この駅前にも市電のターミナルがあり、ここから1系統のスヘベニンゲン行に乗車。

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 CS駅前を経由して、終点のスヘベニンゲン・ズワールデパド電停まで55分。
 海が割と近い。
 線路が5本もあり、何台か電車が留置されていて、乗務員が中休みを取るための小屋もありました。

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 9系統に乗って、終点のデ・ドレーフ電停。
 団地が近い、森の中の折返し場所。

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 ハーグは、北海に面した都市です。
 海岸を歩いてみたが、たくさんホテルが並んでいて、リゾートのイメージも。
 曇り空の6月では、観光客の数は少ないが、それでも多くの人々が散策やゲームを楽しんでいるようだった。

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 ストランド通り電停は、海が良く見える場所にあります。
 海が見える市電の電停!いいロケーションだなあ!
 HS駅行の11系統には、サーフボードを抱えた少年が乗り込んできたりします。

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 窓からも海岸が見える。
 11系統は、全区間が専用軌道で、市電らしくない感じ。

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 CS駅のうち、2・3・6・7系統の乗場は、NSと直角に交差する形の高架ホーム。
 バスターミナルも同じレベルにあり、全体が屋根で覆われて雨でも平気。

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 専用軌道にある電停は、こんな感じ。

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1997年 6月26日(木)

 マドローダムに行くのは午後、午前中はもう少し市電に乗ります。

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 12系統の終点、マルケンセ通り電停。
 鳥がピーチクパーチクさえずる、静かな所。
 住宅地のはずれに位置していました。

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 ハーグ市電の電停の標識。

 当時のハーグ市電で気付いた点」としては、
① 電停にはスイスのような券売機はないから運転士に直接運賃を支払って切符を買うが、そういう旅客はほとんど見かけない。回数券が普及している。(出入り口近くに打刻機がある)たまに抜き打ちの検札がある。
② 基本的に放送はない。CS駅やマドローダム最寄電停などでポツンと名前の放送があるだけ。さすがに味気なさを感じる部分もあった。
③ 専用軌道が多く、踏切がある区間もあって郊外私鉄の趣きを感じる区間もある。結構俊足。
という所でしょうか。

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 午後はマドローダムへ。

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 入場券。
 大人19.5NLG(約1,200円)。

 エントランスを入った印象としては、思ったより小規模だなと。
(ただし、ガイドを参照しながらゆっくり歩くと、やっぱり少なくとも2時間は必要だろう)
 前に東武ワールドスクエアに行った事があるが、東武は世界的な建築物を並べているが、ここはオランダの建造物のみ。
 オランダだけとはいえ、さすがに新旧様々な建築物のミニチュアが並んで楽しめるが、ここでは乗り物関係を中心に並べてみます。

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 アムステルダム中央駅に良く似ているが、これはフローニンゲン駅。
 こちらもいい駅舎です。

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 ファルケンブルグ駅。
 しかし、せっかくハーグにあるのだから、ハーグの、特にHS駅の駅舎があっても良かったのでは?

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 ロッテルダムのユーロマスト。
 右側の高層ビルは何だっけ…?

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 こんな住宅地もあり、バスも乗り入れます。
(このバスは動かない)

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 もちろん、スキポール空港も。広いです。
 東武ワールドスクエアの成田空港は確か全部B747-400だったと思うが、ここは大小さまざまな旅客機が並びます。
 手前の高速道路の車はベルト式で走ります。

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 大韓航空のB747-400と、KLMのMD-11。
 タキシングはするが、さすがに飛びません…。

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 JAL(90's色)のクラシックB747もありました。
 ただ、アッパーデッキの形状がちょっとヘン?
 背面がもう少しふっくらしているはずなのだが。

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 先にSL列車との組み合わせでメデムブリュックからの船で着いた、エンクハウゼン駅も再現されています。
 ただし、こんな大きな船は着きません。

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 海運国家オランダらしく、船(と橋)関係も多数見られます。
 貨物船が目指すのは、ドルドレヒトの可動橋。
 実際に模型の列車が走る橋で、船が通過するときには橋が上がります。

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 クラシックな帆船も。

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 一方で、ステナラインのこんな大きな客船もありました。

 乗り物以外で数点。

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 ハーグの「平和宮」。
 たまに国際ニュースで耳にする「国際司法裁判所」は、ここの事。
(16日から、南シナ海の領有権を巡る、中国とフィリピンの裁判もここで始まっています)

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 国会議事堂、通称「騎士の館」。
 王家なのか、パレードも再現されています。

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 再現といえば、アルクマールのチーズ市も。
 左側の塔は、チーズ博物館として使われているらしい。

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 最後に、マドローダムの絵葉書。

 マドローダムは、全体的には「古いものから新しいものへ」という流れで構成されているように感じられました。
 これから実物に行ってみようかと思った所もありました。
 この手の展示施設の常として、20年近くも前の話しだし、リニューアルで変わった展示もあるかも知れません。
 その点はご了解を。

 2日間のハーグ滞在が終わりました。
 明日はユトレヒトの鉄道博物館へ。

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《今日のニュースから》
宝塚音楽学校開校100周年 記念式典

№985 バスグラフィックvol.18(ネコ・パブリッシング)

「バスグラフィックvol.18」は少々間が空いて、約半年振りに今月の頭、発売になりました。
 雑誌ではなくムック本なので、こういう事もあるでしょう。

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 特集が、「横浜市営バスでキマり!」か…。
 地元だし、本体でもかなりページを割いているので、私的には「今更」という部分も少なくはないが、一方で再発見したところもありました。
 市営バスの現状の部分では、横浜交通開発についてもう少しテキストが割かれても良かったと思う。
 初期に野庭〔営〕配置のKL-HU2PREA(上の画像の車両)も、一部の車両は一時期、横浜交通開発籍となった事がありました。
「オススメ路線10選」もあるが、2007(H19)年3月までは、もっと面白い路線があったのだけれど。
 異国情緒も感じる山の手を走る11系統(今は神奈中が「YAMATE LINER」として運行)とか、第3京浜を走っていた95系統とか。
 リエッセ退役が進んでいるからなのか、20系統は中型車が入っているのか。
(元々は横浜駅~山手駅の系統で、浅間町〔営〕大型車の運用だった)
 関連なのか、ここにはないが89系統(横浜駅~一本松小学校)も、一部大型車が入っています。

 棚町宣弘氏のイラスト記事は、短命に終わった150系統。
 もう少しがんばってみても、日中や土休日にも運行があれば良かったとも思うが、若葉台団地は横浜市内といっても通勤圏が田園都市線経由で東京の方に向いている事も、短命に終わった理由かもしれない。
 運行内容もあって、未乗のまま終わりました。
 車両は転属を繰り返しつつも、市営バスのまま使命を真っ当しえたのは幸いと思います。

 タレント起用の「横浜ベイサイドラインに乗った!」は、新セレガを導入してリニューアルされて久しい定期観光バス。
 こういう企画なら、女の子のリポーターの起用も違和感がないかな。
 新セレガというと、今復興支援で「スパリゾートハワイアン」への直行バスを会員募集形式で運行しているので(ベイサイドラインとは、デザインは同じだが別車両)、その辺も軽く触れられれば。
「浅間町営業所の一日」で、少々意外と思われたのが、乗務員の運行スケジュールの作成。
 私は私鉄(鉄道)の乗務員の経験があるが、ダイヤ改正の時点で1つ1つの乗務員の運用は完全に決定、パターンの繰り返し(泊→明→日勤→泊→明→2連休が原則だった)なので、原則次のダイヤ改正までは乗務のパターンははっきりしていた。
(もちろん他の職員の休み等で入れ替わる事もなくはない)
 他の鉄道の事は解らないが、当然バスもそれを踏襲しているのかと思っていた。
 先のスケジュールが解るのは、意外に直近の事になるのか。
「スターフ」は、今は不明だが、少なくとも昔は、緑〔営〕あたりは体裁が違っていたはず。

「市営バス車両10選」を見ると、そうか、市営バスでも富士重工は全滅間近か。
(最後の車両がデビューしてもう10年)
 横浜市営は幕車のLED改造は行わなかったが、いつの間にか幕車も残り少なくなってきた。
 市営バス全般では、細かい所で、LED表示の「回送車」表示に「「制限速度厳守車」の表記が添えられていたり、車内のシートの柄に特徴があったりする(市内の名所がプリントされている)ので、そこも注目してもらえれば良かったかな。
 過去車両はVol.8で1980年代の車両を相当取り上げていたから、ここでは「U-規制車」が並んでいます。
 4メーカー並行導入だったから、本当にバラエティに富んでいて、いい時代だったと感じさせられました。
 他事業者でもそうだが、リフトバスや都市型超低床車など、ノンステップバス本格導入前の、バリアフリー車両黎明期でもあったと言えます。
 巻末に、今月配布開始の市営バス路線図の折込付録が封入されています。
(本当は路線再編成時の4月には配布を始めて欲しかったのだが)

 小田急バスの登戸営業所開設(生田〔営〕からの移転)は、随分と話題になりました。
 最近は都内のバス営業所の再編が相次いでいて、去年も京急バス新子安〔営〕に続いて、京成バスの新都心〔営〕開設という事もありました。
 登戸〔営〕の場合は、工場機能の統合の方が意味が大きいかもしれない。
 バスの場合は運行の不確定要素(特に渋滞)が他の交通機関に比べて多く、それだけドライバーへの負担も大きくなるので、新設備による勤務条件の改善が、小田急に限らず、特に首都圏のバス事業者では強く望まれるのだろうと思います。
 生田〔営〕は神奈川県内の小田急沿線の宅地開発(特に多摩線の開業)が進んだ事で新設・発展が進んだという事で、この辺は田園都市線の開通を機に神奈川の路線が急速に伸びた東急バスに傾向が似ている。
 ローカル線もあった事はあったようだが。
 新百合ヶ丘駅前への乗り入れはそんなに遅かったとは知らなかった。
 今は羽田・成田両空港へのリムジンバスが発着したり、東急バスや川崎市営バスも入る多摩地域の一大ターミナルで、買い物・行楽客も終日多く、ロマンスカーの停車もあったりして、遠い昔の事はとても連想できません。

《青春バス紀行》第3回は昭和バスで、ギンギラギンに赤い帯、独特のマークをつけていた、1980年代位の車両が並んでいます。
 当時はローカル路線でも皆大型、貸切格下げ車も多くて、行先も恐らく今では見られないものが多いでしょう。
 福岡市中心部へは、普通の路線バスはなくなってしまったし。
 昭和バスに限らず九州のバスでは今でも、「緑の三角形+黄色の○」の旗やワッペンを良く見かけるが、どのような意味があるのでしょうか。
 
 後は都営バスの4月の再編成とか(猪瀬知事が表明した、渋谷~六本木の「終夜運転」構想はまだ記されていない)とか、都営バスに加えて東急バスもツーステップ車全滅とか。
 豊後高田のボンネットバスとか(カラー写真が美しい)、国鉄バスのツーマンカーとか、乗ってみたい、乗ってみたかった車両、一方で「ゆとりーとライン」の新型の写真とか、今号も新旧様々な写真で楽しめました。
 次号も期待するが、いつになりますかねえ。
 西日本の事業者の特集が欲しい気がする。
 
 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
「オランダ旅行クロニクル」は明日再開の予定、ハーグ市電とマドローダムについて書きます。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 JR北海道の連続アクシデントは深刻になってきたようです。
 昨日の<スーパーおおぞら>は281系で、場所も配電盤だし、先日の183系<北斗>のエンジン系とは違うとは思います。
 しかし、一昨年の<スーパーとかち>火災事故の影響が未だに癒えない内にここへ来て重大アクシデント連続とは、もはや検査体制そのものに重大な問題があるのではないか?
 社長や経営陣が命を投げ出す必要はないので、その代わり徹底的な原因の究明や対策が施される事を望みます。
 夏休みシーズン前の連続アクシデントでは、営業への影響も心配(運休も多くなってきたし)。
 JR北海道と同じ位問題みたいなのがフランスSNCFで、パリ郊外の事故は、ニュース映像を見た限りでは、よく犠牲者が一桁で済んでいるよなあと唖然とさせられます。
 バカンスシーズン+「独立記念日」の休前日で、結構混んでいたはずだから。
 ポイント部分の「継ぎ目」が原因究明の焦点になりそうだが、フランスでも在来線の設備の老朽化が指摘されているそうで、先日も書いた「TGV新線計画大幅見直し」でも、「TGV偏重の結果、在来線への投資がおろそかになっていた」事が理由と一つとされていたようです。
 確かに彼の地に行った時も、車両も新車はまだしも、旧型車はとことんボロだったしなあ。
 国の内外関係なく、鉄道に限った事でもなく、「安全」確保には充分な投資が必要でしょう。
(口で言うほど簡単な事でもないのは事実だが、それでも)
 
《今日のニュースから》
仮設の「トラック郵便局」 福島県相馬市磯部地区に開設

№984 「マニアック」な 中学入試問題

 電車のドア横や窓上の広告枠で、日能研の広告を見る機会、多いと思います。
 私立中学入試の問題が掲げられていて、自分も考えてみた、という方々も多いのではないでしょうか。
 7月前半、このような問題が掲げられていました。
 暁星中学校(東京都千代田区にあり、九段下駅が最寄り)2013(H25)年の問題だそうです。

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問:上の表は、羽田空港と釧路・出雲・佐賀のいずれかの空港とを結ぶ定期旅客便の時刻表を示しています。釧路空港に当てはまる表の番号を答えなさい。またその番号を選んだ理由も答えなさい。
(なお、「羽田空港の時刻表をおぼえているから」などの個人的な事情を理由としてはいけません)


 とりあえず航空ファンなら、すぐ解る問題ではあろうと思います。
 答は「表3」ですよね。
(この時刻表は少し古く、エア・ドゥ就航前のもの)
 では「理由」は何だ?
 解答と解説(及び日能研がこの問題を選定した理由)については、日能研のWebサイトに記されています。

近年の入試問題で、資料を読み取る問題は当たり前のように出題されています。資料の内容も、初見のものや、複数のものなどさまざまです。提示された資料を既存の知識をもとに読み取り、課題を解決していくという姿勢は、社会科で学んでいくときの大事な力の1つであるともいえます。

今回の問題は、羽田空港と釧路・出雲・佐賀のいずれかの空港とを結ぶ定期旅客機の時刻表から、釧路空港を選ぶものでした。受験生にとって、素材自体は授業や受験用の教材などで触れる機会はないので初見のものですが、空港の時刻表は身の回りにある素材です。ここでは、3つの空港を離発着する定期旅客機の時刻表がしめされています。こうした複数の資料を読み取るときには、類似点や相違点に着目して比較していく力のほかにも、資料から解答につながる情報を得るために着眼点を定めてから読み取る力も求められます。この問題では、これらの「どこに着目したのか」「何を根拠に読み取ったのか」という選んだ理由の記述も求めていることから、受験生の思考プロセスを見ていこうとする学校側の姿勢が感じられます。

提示された課題を既存の知識をもとに解決していく姿勢は、社会科を学ぶ上でも大事な力の1つだともいえます。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。


解答:表3

(選んだ理由1)
 上空には偏西風が西から東へ吹いているため、羽田空港から出雲・佐賀に向かうときには向かい風になるため復路よりも往路のほうが時間がかかり、羽田空港から釧路に向かうときには追い風になるため往路よりも復路の方が時間がかかるため。

(選んだ理由2)
 表1~表3の往路と復路の飛行時間をくらべると、表1・表2は復路よりも往路のほうが時間がかかり、表3は往路よりも復路のほうが時間がかかっている。釧路・出雲・佐賀の位置に着目すると、羽田よりも西にあるのは出雲と佐賀、東にあるのが釧路であるため、表3が釧路となる。

[解説]
 問題文に「羽田空港と釧路・出雲・佐賀のいずれかの空港とを結ぶ定期旅客機の時刻表」とあります。その情報をもとに、釧路・出雲・佐賀の空港の位置を思い浮かべながら表1~表3の時刻表を読み取っていきます。まず、羽田空港から各空港に向かう便(往路)と、各空港から羽田空港に向かう便(復路)のそれぞれの飛行時間に着目します。すると、表1・表2は復路よりも往路のほうが飛行時間が長く、表3は往路よりも復路のほうが飛行時間が長いことがわかります。その情報をもとに、釧路・出雲・佐賀のそれぞれの空港の位置を考えます。すると、釧路だけが羽田空港から東にあり、出雲・佐賀は羽田空港から西にあります。そのことから、表3は釧路空港だと考えられます。
 この方法でも選べますが、「表3が釧路空港」だと決め手になる理由には、ほかにも偏西風があげられます。偏西風は上空を西から東へと吹いています。航空機も偏西風の影響を受けるので、羽田空港から西へ向かう便は向かい風となるため、復路よりも往路のほうが飛行時間が長くなります。一方、羽田空港から東へ向かう便は追い風とるため、復路よりも往路のほうが飛行時間が短くなります。そうしたことから考えても、表3が釧路であると選ぶこともできます。


 うへぇ、中学入試レベルでこんな「マニアック」な所まで問うの?
 私は独身で子供もいないし、教育関係の仕事をした事もないが、こういう問題が入学試験(しかも中学校)で出される事には、正直疑問を拭えません。
「とりあえず航空ファンなら」と書いたが、航空ファン以外でそこまで思考をめぐらせる事ができる人は、どれだけいるでしょうか?
 大人・社会人なら実際にビジネス利用で旅客機を頻繁に利用して日本全国を駆け巡る人々も少なくはなく、実体験を持ってある程度実感できる事もあるだろうが、航空便を利用する機会があまりない小学生が、「偏西風」の知識を元に、そこまで推測できたりするのでしょうか?
 このためには小学校の段階である程度教えておく必要があるはずだが(どうしてそこまで思いつける、考えられるのかという思考のアプローチも含めて)、私立としても、もっと優先して教えるべき事は山ほどあるのではないのか?と思うのだが、私の考えは甘いのでしょうか?
 公立小学校で散々授業を混乱させて、同級生や担任の先生に迷惑をかけ続けた問題児としては(皆さん、本当にゴメンナサイ)、なんともため息をついてしまう問題でした。

 ちなみに私も表3が釧路空港である事はすぐ解ったが、その理由は、とても合格点を貰えるものではありませんね。
 表3だけ、「ナイトステイ」(夜間駐機)がありませんよね。
 北海道では新千歳空港以外、ナイトステイを行わないので。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 明日から15日まで3連休します。
 15日には本体の更新を行います。昨日奈良に行って、奈良交通バスを撮影してきたので、追加・交換の形で公開します。枚数は少ないが、「奈良・西の京・斑鳩回遊ライン」の旧塗装復刻エルガ・ノンステップもあります。ボンネットバス「シーカくん号」も撮りたかったが、昨日は運行日ではなかったのが残念。
 本当は、今日はまた違う事を書く予定だったが、火曜日に書きます。オランダ旅行の「クロニクル」は水曜日再開予定。

 エジプト航空の成田~カイロ便が、14日から当分の間、また欠航だそう。 

《今日のニュースから》
北海道南西沖地震から20年 奥尻島で追悼式典

 奥尻島では大津波などで犠牲者198名、島の規模を考えれば、東日本大震災に匹敵する人的被害でした。
 追悼式典は今年で最後になるとの事。