№968 思い出の海外旅行クロニクル 7.1996年ヨーロッパ一周大旅行9

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 ルクセンブルグ → ベルギー → オランダとベネルクス3国を列車で乗り継いで縦断し、アムステルダムから夜行でベルリンへ。
 翌朝はベルリン観光の後、いよいよ北欧に足を踏み入れます。

1996年11月 2日(土)

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 改めて、ルクセンブルク中央駅。
 リェージュ行の「EXPRESS」は発車すると、アーチ橋を三つ渡って、昨晩泊まったYHの真上を通過していきます。
 森の中を走るが、単線と複線が入り混じって、意外に忙しい路線。
 本数は多くはないが。

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 国境を越えて、3時間弱でリェージュ・ギユマン駅に到着。
 当時は、正直あまり面白みがない駅、というイメージでした。

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 アントワープ行のローカル電車。
 ガチャ目のフロントマスクが面白いが、当時のベルギーは、泥臭い列車ばかりというイメージがありました。
 この電車は、車内をかなりコマゴマと分けていました。
 最前部の1等室の座席はソファのよう。

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 10分停車のハッセルト駅。

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 アントワープ中央駅。
 駅舎は随分豪華絢爛。
 ただ、駅前は車が多くて、市電も走りづらそうだった。

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 そのアントワープ市電。
 この日は土曜日だったから単車のようだが、平日は連結運転を行っている様子。

 今度はオランダ(NS)の列車に乗り換え、ドルドレヒトへ。
 アムステルダム~ベルギーを走るICのプッシュプルトレイン。

 牛が何十頭もゴロゴロしているのを見るうち、オランダへ。
 線路が左→右に変わります。

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 この列車でアムステルダムへ直行しても良いのだが、ローカル列車にも乗りたいから、ドルドレヒトで下車。
 ホームの真ん中にクロッシングを配置した線路配線が特徴。
(ここに限らず、オランダ全土で見られる)

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 ドルドレヒト駅前を発着する市内バス。
 これはネオプラン。

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 こちらはバンホール。

 ドルドレヒトからは、ゲルダーマルセン、ユトレヒトを経由して乗ります。
 ゲルダーマルセン行は「犬の鼻」電車でした。

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 オランダの車窓は、街中以外はどこもこんな感じ。

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 アムステルダム中央駅。
 17時を過ぎたばかりだが、かなり暗くなってきました。
 ライトアップされています。
 東京駅の丸の内赤レンガ駅舎とは、あまり似ていないと思う。
 東京駅の方は、「参考にした」という程度ではないですか?

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 中央駅のコンコース。
 色々な店が並んでいるが、一方では怪しげな人影も少なくない…。

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 アムステルダム中央駅のホーム。

 前後してしまうが、ここでNSの列車から何点か。

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 有名な「犬の鼻」電車。

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 こちらはごく普通のローカル電車。

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 ダブルデッカーの客車列車。
 この他、ユトレヒトからアムステルダム中央へ行く列車は、VVVF制御の新型ダブルデッカー電車でしたが、撮り損ねました。
 予告してしまうと、オランダの鉄道には翌年また乗りに行くので、そこで御覧頂けると思います

 ベルリン行の夜行列車が出発するまでにはかなり時間があるので、スキポール空港に立ち寄って見ました。
(この夜行は空港駅始発)

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 16日ぶりのスキポール空港。
 この空港にも、展望デッキがあります。
 さすがにこの暗さでは、旅客機の撮影はありませんが。
 中央に、JALのMD-11がいます。
「AM7:00~PM9:00OPEN」と書いてあったのに、18時30分になったら、係員より「クローズ」と言われた。
 もう暗いからか。
 セルフレストランで夕食、JAL機が成田に向けて飛び立っていくのも見ました。

 待ち時間はまだまだ長く、といって中央駅に戻る気にもならず、ターミナル内の色々な店をウィンドウショッピングして回る。
 航空機のグッズショップもあったが、驚いた事に、ANAのA340のモデルプレーンがありました。
(当時ANAはA340-300を発注していた)

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 地下ホームの空港駅に現れた、パリからのTGVタリス。

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 後を追って入線してきた、ベルリン行夜行D341列車。
 機関車はNSだが、客車は全てDB。
 クシェットと座席車は全てDR車でした。
 今回は座席車。
 アムステルダム中央駅出発後検札に現れたのは、随分太ったおばさん車掌。
 パスの他パスポートも要求し、あちらこちらページをめくって眺めていました。

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1996年11月 3日(日)

 急にドタドタやかましくあって目を開けると、黒人男性がコンパートに入って横になり、その後も他の客がドアを開けて中を覗いたり、通路を大勢の人々がウロウロして、深夜と言うのに騒々しい。
 列車はハノーファーに停車していました。
 次におばさん車掌に起こされると、Sバーンが見えて、もうベルリンだ。

 ベルリンは曇り空、町は薄暗い。
 ベルリン滞在は午前中だけ、歩いて見所を回ってみました。
 日曜日ゆえ、早朝は人出も少ない。

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 ブランデンブルグ門。
 統一から6年以上経って建設ラッシュを迎えたのか、あちらこちらにヤジロベエのようなクレーンが並んでいました。

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 戦勝記念塔。

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 ベルビュー宮殿。

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 記念教会。
 だんだん晴れてきて、観光客の姿も多くなってきた。
 その中には、韓国の若者のグループも見られました。
 身体の前後にリュックを抱えるのが、彼の地の流行なのか?

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 ハンブルグ行のICが出発する、ベルリン・ツォー駅。
 東西統一からまだ間がなく、鉄道も統一されたターミナルがまだありませんでした。
 半年前のマルメ(スウェーデン)行の夜行は中央駅発だったが、この日のハンブルグへ行くICは、ツォー駅からの出発です。

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 ベルリン・ツォー駅のコンコース。
 小ぢんまりしているが、きれいに改装されていました。
 カフェテリアでクロワッサンと紅茶の、本当に簡単な朝食、甘い紅茶を口にすると、旅の疲れも抜けていく気がします。

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 ベルリン・ツォー駅のホーム。
 ICはプッシュプルトレイン。
 右手を走るSバーンは旧型。

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 食堂車で食べた、ボリュームある昼食。
 ジャガイモとソーセージを煮込んだハンガリー風シチュー「グヤーシュ」に、パン付。

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 その食堂車の主なメニュー表が手元にありました。
 今回食したシチューは、右上。

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 ハンブルグ中央駅。

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 ドームの中にホームがあります。

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 外部から見たドーム。
 中央に停車しているのが、これから乗車するコペンハーゲン行のIC3。
 出発5分前の入線なので、少々慌しい。

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 ホームの出発案内のソラリー。

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 IC3には3年前にデンマーク国内線のICで乗っていて、№840でも書いているが、そのときは2等車。
 今回はユーレイルパスだったから、1等車に乗車しました。
 2-1シートで、部屋の片隅にコーヒーやティーパック、砂糖、ミルク、お湯のポット、それに新聞が用意され、1等車の旅客は好きなように利用できます。

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 IC3には、編成毎に偉人の名前がつけられ、外部には由来のマーク、車内の壁にはイラストが描かれています。
 デンマーク人に限らないようで、今回乗車した5076Fには"Thomas Mann"という、ドイツ人の作家の名前がついていました。

 3編成連結の9連だったが、1編成は自国には渡らず、フェリー積み込みのプットガルデンで早々にお別れ。

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 プットガルデン出航。
 甲板に出ると、雨・風はやや強いものの、気持ち良い。

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 フェリーの中はどこも大賑わい。
 カフェテリアは大食いが多いし、免税品店は行列が長くて、精算が済むより前にロドビューに着いてしまうんじゃないの?と思ってしまったほど。

 デンマークはだんだんと暗くなって、ネストベズでもう真っ暗。
 まして人家が少なくて明かりもほとんどない。

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 ほぼ定刻にコペンハーゲン中央駅到着。

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 コペンハーゲン中央駅は、ライトアップされています。

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 様々な店が並ぶコンコース。

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 スルー式のホームが並びます。
 長距離列車の他、Sバーンも頻繁に運行されます。

 ここからオスロ行の夜行に乗ります。
 デンマークは、今回は夜の通過だけになってしまいました。

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 エーレ海峡越えの鉄道の開通は今だし、ヘルシンゴア経由で、スウェーデンのヘルシンボリまでフェリーで航送になります。
 当時はまだ、コペンハーゲンからちょっと列車だけで遠出をしようとしたら、国内線も国際列車も、フェリー航送が必須になりました。

 10分程度の航行だったが、出航前からカフェテリアや免税品店には行列ができていました。
 船の旅、特に北部はどこも同じような光景が見られます。

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 オスロに行く夜行も、3年前乗りました。
 この時はマルメから乗車し、ヘルシンオアでコペンハーゲンからの車両を迎えて、複雑な編成変えを行いました。
 今回も同様にマルメからの車両を連結し、機関車もSJに交換されました。
 星空が美しい…。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 台湾のエバー航空が本日、スター・アライアンスに加盟しました。
 もちろん加盟申請は前々からあったけれど、スター・アライアンスの場合は事前に「○月○日より正式加盟」という発表がなく、正式加盟の当日にリリースが出るので、少々面食らうもあります。
 これで台湾も、「スカイチーム」のチャイナ・エアライン vs 「スター・アライアンス」のエバー航空、という構図が出来上がりました。
 いずれ羽田あたりでも、スター・アライアンスカラーのエバー航空機が見られる事になるのでしょうか。
(羽田だと「キティ・ジェット」が優先だから難しいかな?)
 三大ワールド・アライアンスに所属する、中国(台湾・香港を含む)のキャリアを整理してみました。

スター・アライアンス
 中国国際航空(CA)
 エバー航空(BR:台湾)
 深セン航空(ZH)
  ※「セン」=「土」編に「川」

スカイチーム
 中国東方航空(MU)/上海航空(FM)
  ※上海航空はスカイチームの公式Webには名がない
 中国南方航空(CZ)
 廈門航空 (MF)

ワンワールド
 キャセイ パシフィック航空(CX:香港)/香港ドラゴン航空(KA:香港)

 中国は今も航空需要が伸びているから、今後もアライアンス加盟を目指すキャリアはあるかもしれないが、ワールドワイドな規模のキャリアはさすがに多くはないと思うので、日本では全然聞いた事ないよ、というキャリアが加わるケースが今後は多くなるでしょう。 

《今日のニュースから》
経営破綻の「安愚楽牧場」 経営陣3人逮捕