№976 9年ぶりの山登り 丹沢・大山<後>

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 山のてっぺんとか、観光地で他の人の写真を撮ってあげる経験、皆様にも多々あるかと思います。
 実は、白状すると、今回大山の頂上で、初めて「スマホ」で他人の写真を撮ってあげました…。
 幸いキチンと写ってくれていたようで、良かった…。
 ITオンチには、困った時代になったねぇ…。

 12時ちょうど、少々早目だが阿夫利神社に向けて、下山開始です。

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 頂上の直下にあるこの「グレーチング階段」は、鹿がこの手の階段を苦手とする習性を利用して、山頂部への鹿の進入を防ぐためのものだそうです。

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 急な下りの登山道。
 傍らには「丁目」を記した石柱が立っています。
(古いのと新しいのがあって、微妙に場所が異なる)

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 頂上が二十八丁目で、ここが二十一丁目。
「富士見台」と言って富士山が見えるそうだが、今日はあいにく雲の向こう。

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 この道、意外に岩がゴロゴロしていて、下りでも結構キツイです。
 ご用心を。

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 十六丁目の「追分の碑」。
 ここから、蓑毛へ降りる事が出来ます。
(蓑毛からなら秦野駅まで、神奈中バスが30分に1本運行)

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 十五丁目、「天狗の鼻突きの岩」。
 岩に小さく孔が開いています。

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 ひたすら続く急坂。

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 八丁目まで下ってきました。
「夫婦杉」は樹齢500~600年は経っているそう。

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 ここまで来ると、下界からの音も聞こえてきて、いよいよ終点・阿夫利神社まぢか。

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 碑があって、

「豊作をたたへ 大山 仰ぎけり 伊代次」

と記されていました。

 終点間近の最後の難関!

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 急な石段。
 何段あるんだよー。
 あと、手すりは老朽化しているので、あまり頼りにしないようにと、注意書きが立っていました。
 ご注意。ゆっくり下りましょう。

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 着いたー!
 阿夫利神社です。
 広々した敷地にポンと出てきて、あまりの変わりぶりに少々戸惑いも感じました。
 山頂から、小休止も含めて1時間20分。
 急に足がグラグラ感じます。

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 境内の傍らの「大山獅子」。

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 さらに階段を下ると茶店が3つ軒を並べていて、客引きが賑やかです。
 せっかくだから、名物「大山豆腐」を食べていこう。

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 大山豆腐の冷奴。
 350円(3軒とも同じ)
 正直な話、他の豆腐とどこがどう違うとかは解りませんでした。
 でも、疲れた身体に冷えた豆腐はおいしかったです。

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 歩きの下山道もありますが(「男坂」と「女坂」がある)、帰りはケーブルカーに乗ります。
 大人片道450円。
 20分間隔の運転だが、午後早くからかなりの混雑になります。

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 目前に伊勢原の市街地を見ながら、グングン下っていきます。

 混雑が激しくなってきたからか、14時30分からは臨時便を出して10分間隔運転とするようでした。
 なお、終電が休日でも17時ちょうどと意外に早いので、下山が遅くなりそうだったら要注意。

 大山ケーブル駅から、神奈中バスの「大山ケーブル」バス停までの間には、みやげ物店や旅館が並ぶ参道が続いています。
 踊場部分には、これも大山名物の「コマ」をあしらったタイルがあります。
 大=10・小=1、これを組み合わせて表示しています。
 大山ケーブル駅前は大×2・小×1で27。
 下っていく内に、コマの数がどんどん少なくなっています。

画像日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 明日・明後日の更新はお休みです。
 明後日6月30日の晩に、本体の更新を行いますが、今回の内容はしょぼくて、西武バスで追加と交換各1枚、江ノ電バスで追加1枚のみ。
 西武バスは、横浜駅東口で撮影した「Lions Express」(画像交換の形で公開)。
 現行ダイヤの大宮行は横浜9時30分頃だから、今の時期は何とか撮影可能ですが(先日の西鉄便も同じ)、7月1日にダイヤ改正を行い、大幅にダイヤが繰り上がるので、横浜での撮影は多分無理になるでしょう。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 フランスTGVの整備計画が、大幅に後退する事になりました。
 今朝BSで放送されたフランスのニュースが伝えていたもので、計画7路線中、6路線が計画を「断念」するそうです。
 数十億ユーロに上がる建設費をまかなえないそうで、一部は2030年以降の開業を目指す事になりそうだが。
 対象となるのはパリ~ルアーブル、パリ~クレルモン・フェラン~リヨン、ボルドー~アンダイヨ、トゥールーズ~ペルピニャン、など。
(ボルドー~トゥールーズは優先して建設されるらしい)
 TGVは日本の新幹線と違って在来線にも直通でき、在来線も線形は悪くないから、それでカバーは可能と見たのだろう。
 しかし日本と違って、フランスを初めとする欧州各国は、四方八方へニョキニョキと高速新線が建設されつつあるイメージがあったのに、やはり高速鉄道だけが、昨今の経済危機と無縁という訳には行かないのでしょう。
「『国の威信をかけてTGV』の時代は終わった」と、フランスのニュースは伝えています。
 パリ~クレルモン・フェランに関しては、在来線を高速で走れるタイプの列車の開発の可能性がありそうです。

《今日のニュースから》
中日 山井大介投手 プロ野球77人目のノーヒットノーラン達成

№975 9年ぶりの山登り 丹沢・大山<前>

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 本来、私は山登りも趣味としていて、10~20年位前には近い所は丹沢や奥多摩、遠くは … と言ってもそんなとんでもない所じゃなく、北アルプスの槍ヶ岳や穂高、白馬岳や剣岳にも、重いザックを背負ってヒーヒーフーフー喘ぎながら歩いた事がありました。
 当然行き帰りは電車・バスで、それらのアクセスの乗り物については、当ブログや本体のWebサイトで御覧頂いた事もあります。
 しかし色々な事情があって、9年前を最後に、山登りから遠ざかってしまいました。
 行きたい行きたいとは思ってはいても、他にもっと行きたいところとかあったし、山登り(特に2~3泊必要な高山)だと普通の旅行とは全然違う次元の話で、装備をまとめるのも大変なので、ついつい行きそびれてしまっていました。
 このままじゃいかんと思い立ったが吉日、先日の日曜日(6月23日)、9年ぶりに山に足を運びました。

 何しろ超久々でいきなり高い山はないだろと、今回は丹沢の大山(標高1251.7m)を目的地に選びました。
 地元の人だったら何をいまさら、と言う程、丹沢ではポピュラーすぎるくらいポピュラーな山。
 山腹はケーブルカーも通っているし、そのケーブルカーも含めて麓を走る小田急グループ全体が強力にPRしている、神奈川県でも著名な観光地でもあります。
 ただ、山頂を極めるとなれば、それなりにキチンとした装備や下調べは必要です。
 通常は伊勢原側からそのケーブルカーを利用し、阿夫利神社を起点に単純往復するのが最も一般的な行程だが、他にもルートがいくつかあります。
 今回は秦野側からヤビツ峠を起点として「イタツミ尾根」経由で上り、ケーブルカーは下山で利用するプランとしました。

 戸塚から平塚までJR東海道線、平塚駅北口から秦野駅北口までは神奈中バス。
 一番上は、その神奈中バス〔平74〕系統から見る大山です。

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 秦野駅北口のヤビツ峠行乗場はさすがに日曜日、しかも天候が回復傾向にあって、長蛇の列ができています。
 大山の他、表尾根経由で塔の岳を目指すハイカーも多い。
 ヤビツ峠行は、休日の朝方は4本(平日は8時18分のみ、土曜日はもう1本)あるが、他に臨時便も仕立てられていました。

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 左が、定期便の8時55分発、〔秦21〕系統のヤビツ峠行。
 最新のエルガミオ。
 蓑毛から先が山道になり、中型車しか入れません。

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 車内は御覧のような混雑になります。
 車両自体は一般的な市内バス仕様。

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 少しづつ高度を上げてはいくが、蓑毛からが本格的な山岳道路。
(蓑毛までは本数が多く、蓑毛からヤビツ峠への登山道もある。直接大山にも登れる)
 秦野の市街地を見る事もできます。
 この道、なんだかやたら自転車が多くて、少々危なっかしい。

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 1時間弱で、終点のヤビツ峠。
 運賃460円。
 大勢のハイカーで賑わい、表尾根へ、大山へと三々五々散っていきます。 
 バスは、9時51分発の秦野駅行で下山していきます。
 しばしの一休み。

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 大山への登山口は、バスの後方に立つバス停ポールのすぐ脇。
 さっそく、出発しましょう。

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 少々登ると、先に触れた、蓑毛からの登山道と合流します。

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 先ほどの神奈中のエルガミオが、秦野に向けて下っていきます。
 どうか、事故のないように…。

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 しばらくは、階段状の急坂が続く。

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 丹沢の低山の登山道らしく、木々と笹に囲まれたうっそうとした上りが続くが、時々は秦野の市街地を遠望することもできます。
 左は伊勢原市と秦野市を隔てる、浅間山・高取山を初めとする尾根線。

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 鹿!!

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 尾根道はなおも続く。
 日曜日だからハイカーが多いのは当然だが、若いカップルがペチャクチャオシャベリしながら登っていくのはヘキエキ。
 だいたいイタツミ尾根は意外に急坂が続くので、オシャベリしながら登れる道じゃないんだけれどなあ。
 一人になってしまえば静か。
 曇り空は、景色を楽しむには残念だが、涼しいのはありがたい。

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 所々、花が咲く。
 恥ずかしながら花についての知識が乏しく、名前解らず。

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 時には鎖場も。

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 さらに急坂は続く。
 大山までまったり登っても1時間強、ナメてはいけないが、焦る必要もない。
 ブランクもあるのだし、休み休みでもいいからゆっくり高度を上げていく。

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 稜線は所々木々が切れ、陽が差す。

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 イタツミ尾根には、2箇所ベンチがあります。
 好天なら遠くも一望できるのだろうが。

 やがて遠くからも話し声が大きくなってきました。

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 阿夫利神社からの表参道と合流、急激にハイカーが増えます。
 数珠繋ぎ、という表現が正しいか?特に子供が多い。
 表参道には「丁目」の柱が所々立っていて、合流点は「二十六丁目」。

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 ゴロゴロした岩道が続く。
 結構登りにくくもあるが、頂上までもう一息。

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 二十七丁目の鳥居。

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 頂上直下の鳥居。
 もう一息!

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 ついたー!頂上だー!!
 ヤビツ峠からは、1時間20分。
 大山の頂上って、何十年ぶりだろう!?

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 当然老若男女多数のハイカーが山頂一体を埋め尽くし、茶店も大賑わい。
 腰を落ち着ける場所を探すのも少々難しいほどだったが、何とか腰を下ろし、持参してきた握り飯で昼飯。

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 頂上に祀られている、阿夫利神社の奥の院。

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 残念ながら山頂付近は天候が今一つで、遠くまで絶景を楽しむ、所までは行かない。
 相模湾に江ノ島、三浦半島も見られるのだけれどねえ。
 それでも厚木・伊勢原・秦野の市街地を見下ろす事ができます。

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 ご神木のブナ。

 まだまだ下界から、多くのハイカーが押し寄せてきます。
 この様子だと、少々早めに下山にかかった方が良さそうな気がしました。
 12時には出発するが、下山については次回。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
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《今日のニュースから》
マイクロソフト 「ウインドウズ8.1」テスト版公開

「XP」のサポート終了が来年4月に迫ってきました。
 当方としては、今の所、別に用意している「ウインドウズ7」のノートパソコンへの移行を予定しています。
 外付けハードドライブディスクも既にあるので、容量は大丈夫でしょう。
 ただ、OSは当面これで良いとして、プリンターやスキャナーなどのドライバーや、アプリケーションのソフトはどうしよう…。
 今年中の解決を目標とするが、そのために当ブログや本体のWebサイト等に若干影響が出るかもしれません。

№974 1994年 加越能鉄道万葉線の駅

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 昨日の「私鉄の車両シリーズ」では、富山県の万葉線を走るMLRV1000形を取り上げました。
 万葉線は2002(H14)年4月、廃線を表明していた加越能鉄道(加越能バス)から路線を引き継ぎ、今現在に至るまで近代化を推し進めています。
 この万葉線には、19年前の1994(H6)の加越能鉄道時代に初めて訪れ、全駅(停留所)の写真を撮影しました。
 今回は、当時の万葉線の駅を全て御覧頂きます。
「万葉線」は愛称で、正式には高岡駅前~六渡寺の高岡軌道線と、六渡寺~越ノ潟の新湊港線に分かれています。
 いずれも、純粋な路面電車とは異なり、ローカル色が濃い路線です。

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高岡駅前 たかおかえきまえ

 末広町は、当時はなし。
 万葉線転換後に新設になりました。

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片原町 かたはらまち
 交換可能だが、安全地帯がありません。

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坂下町 さかしたまち
 ここも安全地帯なし。

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本丸会館前 ほんまるかいかんまえ
 ここも安全地帯なし。
 歩道に「電車のりば」の小さな標識があります。

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広小路 ひろこうじ
 ここから複線区間。

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志貴野中学校前 しきのちゅうがっこうまえ

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市民病院前 しみんびょういんまえ

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江尻 えじり

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旭ヶ丘 あさひがおか

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萩布 おぎの

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新能町 しんのうまち

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米島口 よねじまぐち
 ここに、昔も今も万葉線の車庫が置かれています。
 複線区間はここまで、ここからは単線。

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能町口 のうまちぐち

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新吉久 しんよしひさ

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吉久 よしひさ

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中伏木 なかふしぎ

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六渡寺 ろくどうじ
 ここから高岡軌道線より、新湊港線になります。
 新湊港線は、かつては富山地方鉄道射水線で、富山新港建設により分断され、加越能鉄道の運営になりました。
 法規上は鉄道になります。
 それにしては、どこか中途半端な感じがする駅、というか停留所、というか。

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庄川口 しょうかわぐち

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新湊市役所前 しんみなとしやくしょまえ
 市町村合併により、現在は射水市新湊庁舎前(いみずししんみなとちょうしゃまえ)。

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新町口 しんまちぐち

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中新湊 なかしんみなと
 15分間隔運転の内、日中の半数はここで折り返していました。

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東新湊 ひがししんみなと

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海王丸 かいおうまる
 帆船の「海王丸」を展示する「海王丸パーク」の最寄り駅として、1990(H2)年4月、越ノ潟口駅が移転しました。

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越ノ潟 こしのかた
 駅の向かいには無料の県営のフェリーの乗場があり、対岸の新港東口までを結んでいます。
 新港東口からの射水線はかなり前に廃止となり、富山駅までは富山地方鉄道のバスが結んでいます。

 ちょっと駆け足になったが、加越能鉄道の駅を御覧頂きました。
 万葉線となって電停の整備(安全地帯の設置とか)等の近代化は進んでいますが、まだ昔ながらのムードは存分に訪れています。
 昨年、転換10周年を迎えた万葉線、次の10年でどう変わるでしょうか。
 まずは末永く、運行が継続される事が望まれます。

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《今日のニュースから》
オーストラリア労働党 党首選挙 ラッド首相が勝利

 現在の女性首相のギラードさんは退陣、という事になります。