「バスグラフィックvol.17」が先月末発売になりました。
少し遅くなったが、ここで取り上げます。
今後は1・4・7・10月刊行、という事になるのでしょうか。
この所「100周年」の交通事業者が目立つ気がするけれど、メイン特集は、1913(T2)年にバス事業を始めた京王グループを据えた「京王のバスで行こう!」。
全体的に事業の大きな柱のはずの高速バスや、各地のコミュニティバスはほとんどなくて、一般の路線バスをメインに据えた構成になっています。
タレント起用の「裏高尾小旅行」は、高尾駅~小仏間の高01系統を取り上げています。
恐らく、京王バス隋一のローカル線。
紅葉のシーズンだったようです。
テキストが若干キャピキャピした感はあるけれど、マニア目線抜きでも楽しめそうな路線である事は伝わってきました。
(高尾山以外でも、小仏から小仏峠・景信山・堂所山経由で陣馬山にも行けて、和田峠から西東京バスの陣馬高原下や、津久井神奈交バスの和田に抜けられる。ただ、多少ハードで健脚向き)
ここでは触れられていないけれど(必要もないか)、どうして京王バス「南」なのだろう?
高尾駅に発着する他の京王バスは全て京王電鉄バス八王子〔営〕で、京王バス南目線で見ると「落下傘路線」になるので。
(だから「南大沢~富士急ハイランド」の高速バスの幕が、結構違和感を与える)
棚町宣弘氏のイラスト記事は、中野~練馬に抜ける中92系統。
南蔵院という行先があるのは知っていて、中途半端だなと思っていたけれど、練馬に営業所があった名残りなのか。
ただ、高速バスでも長野線は練馬に停車するし、練馬が京王にとって全く無縁の地という訳でもない。
桜が美しいのか、開花したら見にいこうか。
京王バスには他にも武蔵小金井や国分寺駅から北上して小平団地へ行く路線もあって、京王に限らないが、「ここにこんなバス会社が?」と意外性を感じさせる路線は、探せば結構あるようです。
「懐かしの車両 ダイジェストアルバム」は、1980~90年代の、ちょうど新CI採用の(1990(H2)年)頃の車両が並んでいて、旧塗装+新CIマークという車両も多く、過渡期という印象がしました。
もう少し古い、それこそ「弁当箱」装備の実物の写真がどこかにあれば、と思いました。
旧塗装復刻車は既に中野〔営〕に配置され、運用が始まっているようです。
コラムにあった2種類とはまた違う、今の西東京バスに似たデザイン。
《日本バスめぐり》の第5弾は、たぶん急に決まったと思うけれど井笠鉄道。
結構地味な事業者だったはずだけれど、よくこれだけの車両の画像が残っていたと思います。
4枚折戸なんて、結構都市バスっぽい車両もあったのか。
「夢だけで作った世界一小さなバス会社 『銀河鉄道』に乗ろう!」は、社長へのインタビューを中心に、車両のアルバムと、簡単な路線のガイド。
感心したのは、この手の事業者だとカラーがてんでバラバラになりがちだと思うのだけれど(移籍車が多いそうだし)、モノコック貸切車、東村山市「グリーンバス」、ユーロツアーのスクールバスを除いてキチンと統一されている事。
実は先日、この記事を読んだ上で路線バスに乗ってみたのだけれど、車内の広告が全くないのがまず印象的だった。
ラッピング車もないし、広告収入は当てにしないのか。
一つ気になったのはバス停の配置が区間によっては少ない事で、東村山青葉恩多町線では次のバス停まで5分という区間もあるが、決して人家がない訳ではなく、2つ3つ増やしてもいいのではないかと思った。
今後どの程度の規模で経営していくのか、現状を維持するのか、ある程度路線を拡大するのかは解らないが、地域にはっきり定着すれば、それはそれで逆に「夢」だけでは語れない、現実を見据えた判断が求められる場面も現れるかもしれません。
(やっぱりICカードで乗れないのは不便で、投資が必要ではないか、とか)
G-107号車は、最前部2席を除くと座席がビニール張りで、どこで走っていたのだろう?
《青春バス紀行》は西鉄バスの後編。
前編でも感じたが、西鉄バスは各ボディ形式毎に仕様が統一されているという印象を抱いていたのだけれど、「カマボコ」「はんぺん」の頃だと、案外バラエティがあるものだと思った。
4枚折戸採用が相当早かった西鉄だけに、2枚折戸の八幡製鉄所輸送6027号車が異色と思えました。
空港バスの写真もあるけれど、飛行機のアイコンはやはりコンコルドをイメージしているのだろうか?
後は大阪市営バスは「赤バス」のみならず、事業全体はどうなってしまうのだろかとか、国鉄バスの近江今津営業所は、昔は相当広範囲に路線があったんだなあとか。
(柳ヶ瀬線は乗った事があります。写真ないんですけれど…)
都バスはいつか、川崎市営バス・横浜市営バスと合同でイベントやって欲しい。
「みんくる」と「かわさきノルフィン」「はまりん」との3ショットも見たいので。
最新のバスの写真も募集しているそうだが、やはり「バスグラフィック」の魅力は昔のバスの写真で、次号も期待します。
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《今日見た・聞いた・思った事》
当然鉄道も100周年の京王は22日にダイヤ改正(「改定」という言葉を使う)が行われるが、本日時刻表が発売になりました。
リリース以外に、マニアックな目線で目についた所をいくつか。
1.平日夕方は、新宿線から直通の急行調布行→調布から高尾山口行各駅停車となる列車が4本設定。
全て都営運用で、折返しはつつじヶ丘行快速と思われる。
2.平日夜間は、急行は新宿線直通~橋本間、快速は新宿~高尾山口間通しになり、新宿からの各駅停車は相模原線直通に変更。
3.平日のみ、久し振りに八幡山行の設定が復活。
朝方新宿発、夕方大島発一本ずつ。
また午前中につつじヶ丘行各駅停車4本を設定。
ただし全て逆の始発列車はなく、どこかへ回送されると思われる。
4.平日・土休日とも、上り最終電車の間際で、桜上水行区間急行の設定あり。
若葉台発、高尾山口発1本ずつ。
途中駅で種別が変わる場合、まず変更駅までの行先を表示、というのは今回の改正も変わっていません。
しかし前にも書いた通り、特に遠くまで乗り通す旅客が多い急行系の場合は、最終目的地まで行先を表示しておくべきだと思います。
イベリア航空で大規模なストライキが発生し、組合の一部がマドリード・バラハス空港を封鎖して警官隊と衝突したと言うニュースもありました。
昨年のルフトハンザの例もあって、欧州の大手航空はどこも厳しそう。
ましてスペインは去年スパンエアが破綻しているし、大丈夫なの?
《今日のニュースから》
「光珠内いんせき」 美唄市役所で展示開始
1905(T14)年に落下したもので、ロシアの隕石落下を受けて、市民からの問い合わせが多かったためとの事。
来月29日まで。