№836 思い出の海外旅行クロニクル 2.1993年北欧4ヶ国 5

画像


 この旅のハイライト、列車2本とバスで3日かけて、西側ヨーロッパ最北の駅、ナルヴィクを目指します。
 体調がイマイチで咳が止まらないのが残念でしたが。
 今回も車窓の写真が少なくて申し訳ありません。
 北欧各国はこの後も数年後に散発的に訪れる事になりますので、いずれ車窓も御覧いただけるでしょう。

1993年10月30日(土)

 オスロ中央駅8時ちょうどのトロンヘイム行ET41列車で出発。
 その前に。

画像

 電車特急「ICE」ですが、この先頭形状、どこかで見たような…と思いませんか?

画像

「く」の字の形状が、相模鉄道の8000系にそっくりです。
 ICEのほうが角度がきついですが。
 エーテボリへ行く列車を中心に運用されていたようでした。

画像

 オスロから、トロンヘイムへの時刻表。
 本数はやはり少ないです。
 時刻表も五輪柄。

画像

 2等車の車内。
 時刻表上では、この列車には食堂車があるはずだったのですが、BARが荷物室との合造で連結されているだけでした。

画像

 オップダール駅。

画像

 申し訳ありません!もうトロンヘイム到着です。
 客車はやや幅広と思われる、新型車両でした。

画像

 トロンヘイム駅。

画像

 トロンヘイム市内。
 思ったより、大きな街です。
 数年後に初めて知るのですが、この街には軽鉄道も走っていました。
 これも後日御覧頂こうと思います。少々先になりますが…。

********************

1993年10月31日(日)

 トロンヘイムからボーデーまで直通する列車は、昼夜合わせて1日2往復だけ…。
 アメリカナイズされた、旧型DLが牽引。

画像

 やはりこの列車にも、遊び場があります。
 遊び場がある車両は、家族専用。

 この列車にも食堂車が連結されているはずなのですが、車内販売の乗務のみでした。残念…。

画像

 トロンヘイムとステインヒェルの間では、ローカルDC列車がフリークエントサービスが行われています。

画像

 グロング駅。

画像

 このグロング駅の前に停車していた、ナムソス行のバス。
 後部が丸まる貨物室になっています。
 北欧では、このようなバスが多く見られます。

画像

 スヴェニンダル駅。

画像

 モーイラナ駅。
 ここでかなりの乗客が降りました。
 ステインヒェルから先では、ここが一番大きな駅だったのではないでしょうか。

 この先、ボルナ駅の先で北極圏に入ります。
 しかしまだ16時になるかならないかというのに空はかなり暗くなり、雪原で目を凝らしても、残念ながらそれをあらわすモニュメントは見つかりませんでした。
 雪原が続いて人家は皆無、並行する国道を走る車の明かりがポツン、ポツンと現れるだけ。

画像

 終点のボーデー駅に到着する頃には、完全に真っ暗。
 くどいですが、秋~冬の北欧は、本当に夜が早いです。

画像

 ボーデー駅。
 この先NSBだけではナルヴィクにはたどり着けず、バスで北上する事になります。
 今日はボーデーのホテルで1泊、翌朝のバスを待ちます。
 ホテルは事前に予約していましたが、ボーデーは強い雨風になって行くのが大変。
 でも何とか見つけられました。

 ホテルの部屋でCNNを見ていたらJR東日本の株式上場(10月26日)が伝えられていて、一株あたり54万円程度の値がついたと報道されていました。
(今日11月20日の終値は、一株5,390円)

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

********************

《今日見た・聞いた・思った事》
 何を今更、と全くお恥ずかしい限りですが、岡山県笠岡市に本社を置いていたバス会社、井笠鉄道が10月一杯でバス事業を撤退、会社そのものも精算の過程にある事を、今日になって初めて知りました。
 井笠鉄道は№810で取り上げたように、笠岡を基点として井原方面に路線を伸ばしていた鉄道で、廃線の後も「鉄道」の名を残しつつ、41年の間バス専業事業者として運営されていました。
 当面は中国バスが「井笠バスカンパニー」として高速バスを含む大半の系統を引き継いでいますが、一部は別の会社が継承。
 また、この措置は来年3月一杯までの暫定的なもののようで、4月以降引き続き中国バスが運行する事になるかは、まだ未確定の部分もあるようです。
 JALの経営問題のように、グローバルな大企業が政治や国論をも揺るがす一大事となればイヤでも連日大騒ぎのニュース報道を見聞きする事になりますが、地方の中小事業者の動静となると、こちらから積極的に、念入りに調べていかないとなかなか情勢が掴めないものです。
 なので当ブログで取り上げるタイミングが、ものすごくズレたりする事が多々起こるかと思いますが、その点はご承知おきください。
 地方のバス問題、本当に何とかいい方向に変わらないものでしょうか?

《今日のニュースから》
日米首脳会談開催 野田首相 TPP事前協議早期開催を提案