№829 「超高層マンション」だけが香港じゃない

 本日、香港旅行から帰ってまいりました。
 ブログのサーバーの問題も、とりあえず解決の方向に向かっているようで、本日よりブログの作成を再開いたします。

 香港は2回目でしたが、11年前に初めて訪れた時は、中国メインランドの広州が目的地であり、香港はあくまで中継点に過ぎませんでした。
 今回は初めて、香港そのものを目的とした旅行となりました。
 例によって「乗り物」中心になったのですが、それにしても、改めて街を歩くと高層ビル群のすさまじい事。
 最近何度か書いている、山下達郎のアルバム「Ray Of Hope」の中に、「俺の空」という問題作?があります。
 目の前にマンションを建てられてしまった男の憤慨を歌っていて、

「25階のマンションが、タケノコみたいに生えてきて 空が2つに割れちまって」

なんてフレーズがあります。
 でも香港はそんなものじゃないですね。
 タケノコどころか、ちょっと郊外に出て …MTRの電車で長いトンネルを抜けた山の向こうでさえ … も30階位の超高層マンション群が、まるで「竹林」、というか「壁」。
 空は、2つに割れるどころか、「空中分解」。
 元々山がちな地形に密度の高い人口なのでこうなるのだろうけれど、ちょっとしたカルチャー・ショックではありました。
 去年の韓国の各都市もそんな感じだったけれど、はっきりそれ以上。

 もちろん香港と言えども決してそんな場所ばかりではないはずですが、これを探すのがなかなか難しくて。
 そんな中から2箇所見つけてきましたので、先行して御覧頂こうと思います。

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 まず、北部の元朗区にある「有浮山」(ラウファウシャン)。
 ロータリーの門の面構えが勇ましいですが、バス停のそばには海鮮料理店があり、大きなカニやエビがうごめいています。
 このバス、MTRの「エンヴァイロ400」ですが、先月末発売の「バスラマインターナショナル134」の現地リポートにありました。
 だから本当は、「このバスに乗りに行ってきます」と書いてから出て行きたかったのですが。
(明日書きます)

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 もう一箇所、ランタオ島の大澳(タイオー)。
 ランタオ島でも、東湧(トンチュン)からバスで45分のかな漁村。
 とはいえ、(日本ではほとんど無名ながら)観光客も多いのですが、中心部の喧騒に比べたら静かなものです。
 また、香港では貴重といえる湿原も保存されています。

 ひとくくりに「香港」と言っても、色々な顔があります。
 たぶんほんのさわりにしか過ぎないと思いますが、準備が出来たら、今回の旅行について書く事にします。

 それにしても香港は、特に快晴に近かった月・火曜日は暑かった…。
 曇がちの昨日にしても気温や湿度は低くはなく、MTR沿線の学校では水泳をしていたほどでした。
 それに比べると日本は、大分気温が低くなり、寒いのは辛いながら正直ホッとしてもいます。
 木々の色づきも、関東地方中心部でも目立ち始めてきました。
 数日香港を見てきた者にとっては、本当はゴチャゴチャ目障りなはずの日本でさえ落ち着いて見えるのだから不思議なものです。
 色々な意味で日本の国土が持つ季節感、そして季節がもたらす光景を大事にしていきたい、改めて思わされた5日間でした。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 この旅行の最中、京王電鉄が来年2月22日(金・普通の平日のはずだが)改正の概要を発表しました。
 京王線では特急の扱いをどうするのかと思ったのですが、準特急の停車駅をそのままスライドさせる事になります。
 準特急も引き続き残りますが、特急との違いは、高尾線内に各駅に停まるか否か。
 高尾線は、急行は引き続き急行運転なので、京王片倉・山田・狭間は「逆転現象」になります。
 相模原線の特急は復活ですが、相模原線内は急行の停車駅。
 通勤快速は停車駅はそのままに区間急行にスライド。
 快速は京王線系統も、調布から先は各駅停車。
 井の頭線は、平日は今後どうするのかと№712で書きましたが、土休日と合わせるようです。
 今回はあくまで概要であり、詳しい情報は来年になってから発表されるようですから、それを待ちましょう。 

 香港でもアメリカ大統領選挙は高い関心を集めていましたが、思ったよりはあっさり決着した気がします。
 これで香港では、関心が確実にこちらに向かうはずです。
《今日のニュースから》
中国共産党大会開始 胡錦涛総書記 経済成長追求を強調