№840 思い出の海外旅行クロニクル 2.1993年北欧4ヶ国 8

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 1回お休みして中3日開きましたが、北欧旅行クロニクルを続けます。
 2週間かけてフィンランド・スウェーデン・ノルウェーと回って、海路で最後の国、デンマークに入りました。
 2日間で乗ります。

1993年11月 5日(金)

 フレデリクスハウンからオールボーまでローカル列車、そこからコペンハーゲン行ICに乗り換えるプラン。
 ところが、フレデリクスハウンで待っていたのは、IC3系DCでした。
 日本では特に185系デビュー以降、特急車の普通列車運用も珍しくなくなっていたが、欧州にもあるとは意外でした。
 面白いのは、3車体連接構造なのだけれど、号車番号の上では中間の車体で分割されて、2両編成に見える事。

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 お城のような、オールボー駅。
 オールボーからはそのまま、コペンハーゲン行IC134列車になりました。
 もう1ユニット増結されます。

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 IC3の車内。
 2-2配置のボックスシートスタイル。

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 遊び場はお約束。
 IC3の場合、客室との仕切りもありません。

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 IC3には編成毎にデンマークの偉人?の名前があり、由来のマークが描かれています。

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 デッキには、その人物の解説も書かれています。
 オールボーで増結された29編成は「Jens Vejmand」。

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 IC3には食堂車やBARの類はなく、車内販売(欧州ではミニバーと称されるのが普通)が回ってきます。
 ミニバーのメニューは、あらかじめ座席のポケットに入っていました。
 お菓子やアルコール、新聞・雑誌類も販売しています。

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 当時はストア海峡を越える鉄道新線の開通もまだで、ニュボア~コアセーはフェリー航送になります。
 首都コペンハーゲン自体がシェラン島という島にあるので、どこに行くにも連絡船による航送を必要としていました。

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 カフェテリアで一息。

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 デッキに出ると、ニュボアに向かう連絡船を見ました。

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 終点のコペンハーゲン中央駅。
 オールボアから、当時は6時間強かかりました。
(今だと「リュン・トーク」で4時間20分程度)

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 中央駅のホーム。

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 コペンハーゲン市内のユスターポート駅。
 Sバーンのターミナルとして機能し、近郊列車もここを始発としていました。

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 Sバーンの旧型。

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 Sバーンの新型。

 この晩はユスターポート駅前のホテルに投宿。

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1993年11月 6日(土)

 この晩は夜行でストックホルムに帰り、翌朝の航空便で帰国の途に就くため、北欧の鉄道乗り歩きは実質最終日になります。
 シェラン島南部のローカル線に乗りに行きました。

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 DSB(Danske Statsbaner)のニュケービンク行ローカル。
 プッシュプルトレインで、DLの反対側の客車にも運転台が設けられています。
 485系みたいな高運転台式。

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 DSBのDL。
 デンマークは島がちである事、発電事情から当時は電化があまり進まず、DCやDLがかなり活躍していました。
 この点は、電化率が比較的高いノルウェーやスウェーデンと異なる所。

 沿線は、関東平野みたいな真っ平ではないけれど、スウェーデンやノルウェーの荒々しい景色を見てきた者からすると、かなり穏やかに感じられます。

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 ニュケービン駅。
 この町も、ファルスターという島にあります。
 ここからさらに、西隣のロラン島の西の端・ネクスコフへ向かう鉄道に乗ります。

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 この路線を運営するローランド鉄道はレイルパスが通用せず、40DEK(デンマーク・クローネ)必要です。
 ローランド鉄道の、アメリカンスタイルのDL。

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 ローランド鉄道のDC。
 NSBでも、ローカル線で使用されているタイプのようです。

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 その車内。

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 終点のネクスコフ駅。
 ニュケービンクから48分。

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 中間の駅もいくつか御覧頂きます。
 これはライド駅。
 近くに製材所はあるようですが、正に森の中の静かな駅員無配置駅。

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 今日は土曜日、駅の業務は13時30分で終わっていました。
 翌日曜日は13時15分から営業、この点も北欧らしい所です。
 マリボ駅からは別に鉄道があるようですが、貨物専用の模様。

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 ローランド鉄道では、バスも運営しているようでした。
 これはオレンジ色。
 比較的長距離の路線用でしょうか。

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 そしてクリーム色。
 こちらは短距離用か。

 この後、他のDSBの列車に乗ってロスキレに立ち寄ったり、コペンハーゲンに戻ってストロイエで夕食を採ったりしながら過ごす内、ストックホルム行夜行の出発が近づきました。
 これが今回の最後の北欧の列車になります。

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 夜行382列車。
 ストックホルム行の他、№834835で少し書いた、オスロ行の車両も連結されていました。
 エーレ海峡越えの鉄道の開通がまだだったからヘルシンゴア経由になり、スウェーデンのヘルシンボリまでフェリーで航送になります。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 フランス西部のナント近郊で、新空港建設に反対するグループが抵抗運動を続けていて、闘争の拠点となる小屋を作り始めたというニュースが、今朝のBSでありました。
 ナントの空港の規模がどれほどのものかは解りませんが、なんだか40年位前の「三里塚」を思い起こさせるような話です。
 今の所はまだ「三里塚」ほどは先鋭化していないですが、フランスの事だから、今後の展開によっては過激化する事は充分考えられます。
 反対派の談話 「フランスには空港が140以上もあります。ドイツやイギリスは1/3。もう必要ない」…あれ?似たようなセリフは、これもまた最近日本で聞いたような。
 ドイツのベルリン・ブランデンブルグ空港でも様々なトラブルが収まっていないようで、過去に日本の空港事情に関連してあれこれ議論されたり、時には争い事の元となった事象が、ここへ来てヨーロッパでも表面化しつつある、という事なのでしょうか。

《今日のニュースから》
遠隔操作ウィルス事件 「2ちゃんねる」サーバー運営会社を捜索

№839 JTB時刻表2012年12月号(JTBパブリッシング)

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 北欧旅行のクロニクルは1回お休み、20日(火)に発売になったJTB時刻表12月号について書きます。
 いよいよ「2012年」としては、最後の号になりました。
 表紙はライトアップされた、夜の東京駅赤レンガ駅舎。
 列車が入らずに駅舎のみアップという表紙は、1992(H4)年6月号の原宿駅以来、20年ぶりになりました。

◆ 式年遷宮を迎える 伊勢神宮へ
 JTB時刻表は、伊勢を特集するグラビアが掲載される機会が意外に多いです。
 伊勢といえば、ライバル「近畿日本ツーリスト」(そういえば「クラブツーリズム」との統合の話はどうなっているのだろう?)を擁する近鉄グループの堅い地盤でもあるのですが。
 今回は20年に一度の大祭「式年遷宮」に合わせた特集で、「せんぐう館」に、お参りの仕方(手ほどき)が記されています。
 式年遷宮にあわせた近鉄の新型特急「しまかぜ」についても、簡単に記されています。
 近鉄電車もここへ来て少々精彩を欠いている面がありますが、「ハルカス」と共に、復活の起爆剤となる事が期待されます。
  
◆ のりもの探Q隊 vol.18
 シンガポール航空(SQ)を舞台に、機内食について取り上げています。
 SQの機内食を作る「コスモ企業」は1952(S27)年創業ながら実は初耳だったのですが、他にキャセイやアメリカン、チャイナ・エア、カタール、それに貨物専用のエア・ブリッジ・カーゴ等にも提供しているそう。
 ガチンコライバルのBAとVS、両方にも供給しているらしいのが面白い。
 本社は成田空港内、他に大栄にサテライト、さらに羽田空港の中にも事業所を置いているという事でした。
(SQは関空・セントレア・福岡にも乗り入れているが、それらはまた別の会社なのだろう)
 特に出発間際は大変そうだ。
 推測ですが、SQだと、特別食の割合が、恐らく日系各社よりかなり多くなるでしょう。
 SQに限らず上級クラスで賞を受賞する機内食も少なくないですが、普通のレストランではなく、結局はマスプロ的なイメージがある「工場」で造られる訳で、関係者も色々な立場でご苦労が多いでしょう。
「ドンペリ」って、高いとボトル1本10万円はするそう。
(私はエコノミークラスの赤ワインで充分です)

◆ 東京駅丸の内駅舎オープン!
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 この復元赤レンガ駅舎を見てきたという事は先日少し書いたけれど、平日と言うのに数多くの方々が観察に来られていました。
 年配の方々がケータイ片手に撮影と言うのは時代だなあと痛感させられたけれど、一方でスケッチをされる方々が目立つのも印象的でした。
 私的には復元前の駅舎もそれなりに印象的でしたが、新駅舎を改めて眺めると、やはりいい駅舎だなあと実感させられます。
 詳しい観察はこれからになりますけれど。
 特に国鉄民営化以降の四半世紀で、大ターミナル駅も「エキナカ」と称し、一部ではショッピングセンターやテーマパークの延長線上に過ぎなくなりつつあるのではないか?と思わせる所も増えています。
 京都駅駅舎は景観上からも一時問題になったし、首都圏では「エキナカ」が地元商店街との軋轢を招いた事もありました。
(日本の「エキナカ」は基本的に、「改札」によって守られるから)
 昨年の大阪駅や博多駅もその路線ですが、何度か書いているように、大災害発生時の対策の観点からも、そろそろ駅本来のあるべき姿を取り戻してもいい頃なのではないかと感じます。
 大駅だと、ある程度商売に振れるのは止む無しとしても。
 同じような歴史的建造物の駅舎として小樽や門司港などがあり、門司港も大改修に入るようですが、東京駅の新赤レンガ駅舎が、駅舎保存の先駆けとして君臨し続けて欲しいと思います。
 スカイツリータウン行のバスは、やはり丸の内側発着にしたほうが面白かったと思うなあ。
 都営バスが減っているからスペースは充分にあるのだし。
(新幹線からの接続もあるのだろうが) 
  
「のりもの情報局」では、東武の「スカイツリートレイン」。
 この後の黄色のページでも、臨時特急の時刻が掲載されています。

◆ 黄色のページ
 気仙沼線BRT区間が、12月22日(土)に改正になります。
 本吉~気仙沼が増発されて、日中30分間隔運転。
 土休日運休便も設定され、1本は陸前戸倉が始発になります。

 大晦日終夜運転・初詣列車の時刻が掲載される時期になりました。
 首都圏・関西圏の終夜運転区間では、首都圏は昨年と同じ。
 ただし成田線・我孫子~成田は削減になりそうです。
 根岸線・桜木町~大船も若干削減か。
 横須賀線は、例年の横浜折返し4往復が大崎へ延伸。
 E217系が久しぶりに大崎に入る事になりそうです。
 関西圏は、前シーズンに削減になった区間の内、草津→野洲、宝塚→新三田は取り止め。
 そのほかの地区で発表になっている分では、〈みえ初詣〉が1往復削減。
 2013年1月号になれば情報が追加される他、私鉄の終夜運転の情報も掲載になるでしょう。
(公式Webサイトでは、今日現在は近鉄のみ発表)

「時刻表復刻総選挙」なる企画もあります。
(こういうタイトルをつけるから、「総選挙」の3文字が軽く見えてしまうんだよなあ)
 私的には、青函トンネル開業の1988(S63)年3月号ではないですか?

◆ 本文
 東北新幹線で、来年1月26日(一部25・28日)よりE5系投入列車が追加になります。

下り
やまびこ205号 東京7:44 → 10:00仙台
なすの253号 東京8:20 → 10:03郡山
やまびこ55号 東京9:40 → 12:52盛岡
はやて27号 東京12:56 → 16:33新青森
やまびこ63号 東京13:40 → 16:52盛岡
はやて39号 東京18:56 → 22:24新青森 (25日から)
なすの267号 東京19:20 → 20:32那須塩原 (25日から)
なすの275号 東京21:24 → 22:37那須塩原
なすの281号 東京22:44 → 23:53那須塩原 (25日から)
上り
なすの256号 那須塩原6:23 → 7:32東京 (28日から・土休日運休)
なすの262号 那須塩原6:57 → 8:08東京
なすの268号 那須塩原8:17 → 9:28東京
はやて14号 新青森6:45 → 10:36東京
なすの270号 郡山11:05 → 12:44東京
やまびこ60号 盛岡14:10 → 17:24東京
やまびこ218号 仙台16:13 → 18:44東京 (25日から)
やまびこ64号 盛岡17:59 → 21:12東京
はやて38号 新青森17:33 → 21:08東京
 定期の新青森〈はやて〉でE2系運用はは11・17号、26・28号の2往復のみになります。
 また下りは仙台、上りは宇都宮・郡山・北上でE5系同士の追い抜きが発生します。

〈北斗星〉の上り列車が、大宮から先のダイヤが12月14日~2月28日の間時刻が変更になり、20分以上遅くなります。
 566Mの小金井追抜きを取り止めて、後に到着する事になりますが、時刻表上では理由は不明。

 唐津線は12月5日(水)に日中の列車が運休になりますが、やはり保線が理由のようです。
 3月改正の時点で既に発表済みですが、なぜ保線程度の理由でこれだけ早い発表になったのか、これも理由は不明。

 冬の臨時列車の中では、東海道本線の特急〈マリンエクスプレス踊り子〉が、12月1日~2月28日の間運行されます。
 運行日によってダイヤが異なるのですが、東京~伊豆急下田で1往復。
 停車駅は全て横浜・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津。
〈成田エクスプレス〉のE259系を使用するのですが、ビジネス仕様のE259系が観光特急に向くかは少々疑問もあります。
 特急料金は〈スーパービュー踊り子〉と同じ。

 会社線では、事業廃止の井笠鉄道に代わり、11月1日より中国バスが「井笠バスカンパニー」として一部を引き継いで運行しています。
 時刻表上では、高速バス〈カブトガニ号〉(大阪~神辺)・〈ローズライナー〉(福山~広島)・〈リードライナー〉(府中~広島)、及び一般路線の笠岡駅~井原バスセンター線。

 埼玉新都市交通が12月3日にダイヤ改正。
 時刻表上では現れませんが、平日午前中に増発。

 国内線航空では、ジェットスター・ジャパンが12月6日より関西空港~沖縄線を就航させる予定で、時刻も公表されていました。
 成田~関空・成田~沖縄線も増便が予定されていましたが、3月30日まで運休・大幅な時刻変更となる事は昨日書きました。
 その他の福岡・新千歳関連の路線は変更なし。

 国際線航空は、エアアジア・ジャパンが10月28日に国際線に就航済み。
 成田~ソウル・釜山線各1往復。
 JALが2月25日からの成田~ヘルシンキ線のダイヤが発表。
 S7航空の成田~ウラジオストック線が就航になっていますが、以前からチャーター扱いで乗り入れていたようです。
 いつ定期便になったのだろう?
 
 日系以外の海外キャリアのB787が、年明け早々成田に就航します。
 ユナイテッド航空の成田~ロサンゼルス線890・891便に、1月4日就航。
(同じ便名が引き続きソウルまで行くが、成田~ソウルには就航しないようだ)
 1月16日にはタイ国際航空のA380が成田に就航(677・676便)。

 JAL、アシアナ航空の休航は終わったようですが、中国のキャリアに多数の欠航が発生しています。
 中国国際航空
  関西~北京 928・927便 12月20日まで(週3便のみ運航)
          872・871便 12月20日まで
  関西~大連~成都 152・151便 当分の間
  関西~上海 164・163便 12月20日まで(週4便のみ運航)
  新千歳~北京 170・169便 2月26日まで(12・1月は週2便、2月は週3便のみ運航)
  仙台~大連~北京 924・923便 当分の間
  沖縄~北京 832・831便 12月19日まで
 中国東方航空
  関空~南京 534・533便 12月28日まで
  札幌~上海 280・279便 2月26日まで(年末年始・雪祭りシーズンを除き週2便のみ運航 2月から予定されていた日曜日の運航は取り止め)
  静岡~上海~武漢 2020・2019便 12月31日まで(週2便のみ運航)
  広島~上海 206・205便 1月31日まで(12月は週1便、1月は週2便のみ運航)
 中国南方航空
  関西~長春 638・637便 12月31日まで
  関西~ハルビン 632・631便 12月31日まで(週1便のみ運航)
  関西~瀋陽 612・611便 当分の間
  中部~長春 692・691便 12月一杯(週1便のみ運航)
  中部~瀋陽 698・697便 当分の間
  福岡~大連~天津 646・645便 当分の間
  福岡~広州 334・333便 当分の間
  福岡~瀋陽 644・643便 12月31日まで
  新千歳~大連 652・651便 当分の間
  富山~大連~北京 614・613便 当分の間
  広島~大連~天津 647・648便 当分の間
 山東航空
  関西~済南 4094・4093便 12月18日まで

 海南航空の沖縄~北京線も、引き続き休航中のまま。

 欧州のキャリアは例年通り、クリスマスやイヴ、年末年始で多数の欠航が発生します。

◆ ピンクのページ(JR線営業案内)
 JR九州のICカード「SUGOCA」のエリアが12月1日より大幅に拡大。
 福岡のエリアは「福岡・佐賀・大分・熊本エリア」として、一気に熊本県・大分県の奥にまで広がる事になります。
 他に長崎と鹿児島にも導入。
「福岡・佐賀・大分・熊本エリア」は、八代から福岡・小倉を経由して幸崎まで1枚のカードで行ける事になります。
 気になるのは「SUGOCA」による運賃計算のルール。
 現行のエリアにはエリア外の「運賃計算の特例に使用する路線」があり、この経路を利用すると実際の利用経路と異なってもこのルートで計算するルールがあります。
(筑豊本線:桂川~原田、日田彦山・後藤寺線:城野~田川後藤寺~新飯塚
 しかし、仮に日豊本線:肥後大津~中判田が運賃計算の特例で使用できるとしたら(JR九州のページには今の所記載がない)、八代~福岡・小倉~幸崎は、本来6,510円必要な所、SUGOCAなら3,880円でOKという事になります。
 もちろんわざわざ遠回りして乗る人はほとんどいないだろうし、ICカードだと途中下車も出来ないのですが、なにかヘンという気がします。

 これで今年(2012(H24)年)分の発売は終わりました。
(来月に2013年1月号の発売がありますが…。)
 当ブログでは「JTB時刻表から見る日本の乗り物」として、今年のブログ更新の最終日(今の所12月28日を予定)、内容を整理したうえで取り上げます。
 東京スカイツリー開業、東京駅赤レンガ駅舎復元、〈ひたち〉くろしお〉に新型車両導入、〈日本海〉〈きたぐに〉廃止、札沼線(学園都市線)電化、気仙沼線BRT、LCC就航、新東名高速道路開通等が、今年のトピックスに挙げられるでしょうか。

 来年は3月16日の東急東横線~東京メトロ副都心線相互直通運転開始に合わせ、JR・私鉄とも、特に首都圏で大きく変わりそうです。
 東海道・山陽新幹線N700A系・秋田新幹線E6系〈スーパーこまち〉運行開始、近鉄「しまかぜ」デビュー、ICカード全国相互利用開始も予定されます。
「ななつ星」は列車の性格からして、グラビアで取り上げられる可能性はあるけれど、時刻表上の時刻掲載はあるのでしょうか?
 大震災被災の路線の復旧は、どこまで進むでしょうか。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 明日・明後日の更新はお休みし、月曜日から北欧旅行クロニクル(あと2回)を再開します。

《今日のニュースから》
広島電鉄開業100周年 記念祭開催

№838 思い出の海外旅行クロニクル 2.1993年北欧4ヶ国 7

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「3ヶ月」と言っていたイズミさんほどではないが、当方の旅も、2週間になろうとしています。
 夜行で到着したストックホルムで市内交通(特に軽鉄道)を乗り歩き、翌日はスウェーデンの高速電車「X2000」に乗車。
 夕方には最後の訪問国、デンマークに渡ります。

1993年11月 3日(水)

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 改めてキルナ・ルレオ発ストックホルム行夜行列車〈ノルトピレン〉。

 夜が明けて、イェーヴレの先のどこかの信号所で、行き違いのため5分程の停車。
 窓の外は…。

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 樹氷ですよ!

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 ストックホルム中央駅は、定刻10時21分の到着でした。
 上野のように、行き止まりと、スルーの両方のタイプのホームがあります。

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 ストックホルム中央駅のコンコース。

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 今回市内交通乗り歩きで利用した、24時間有効の「ツーリストカード」。
 56SEK。署名が必要でした。

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 ストックホルム市の地下鉄。

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 その車内。

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 地下鉄の駅の中から、クングストラッドゴーダン駅。
 王立公園に近い、ブルーラインの始発駅です。

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 ストックホルムの地下鉄の駅は、素堀りの通路にアートが施されていて一般にも有名ですが、この駅も例外ではありません。

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 ホームはかなり深いようで、エスカレーターがとにかく長いです。
 それと、トイレ(有料・5SEK)がなかなか見つからなくて困りました。

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 ストックホルムでの最大の目的は、軽鉄道「ノッケビー・バナン」に乗る事でした。
 ストックホルムは、昔は路面電車が相当走っていたそうですが、ほとんど廃止になり、観光路線で残っているだけになっていました。
 郊外を走る「ノッケビー・バナン」のみが、路面電車的な古い小型電車で運行されていました。

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 その車内。

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 終点のノッケビー駅。
 一つ手前のノッケビー・torg Sparv駅のほうが繁華街で、こちらはそれこそ、公園の中にあるような閑静な駅です。

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 遡って起点のアルヴィク駅。
 地下鉄のグリーンラインと同じホームでの乗換えが可能でした。

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 スウェーデンの市内バスは、今も昔も、赤が基調です。

 ストックホルムでは、この7年後の2000(H12)年に同じアルヴィクから、「トゥヴォル・バナン」が開通、ノッケビー・バナンにも共通の新型車両が導入されています。
 いずれ当ブログでも書くと思いますが、トゥヴォル・バナンについては本体でも簡単に記しました。

 この後は地下鉄にいくらか乗った後、郊外のホテルに宿泊。
 このホテルの最寄り駅に行く電車が、地下鉄とはまた違う郊外鉄道線なのですが、これもまた別の機会に書きます。

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1993年11月 4日(木)

 早起きして、バスと地下鉄を乗り継いでストックホルム中央へ、8時05分中央駅出発の高速特急X2000でエーテボリへ向かいます。
 8時前後といったら日本ではラッシュの真っ只中ですが、ストックホルムではどの交通もかなりの余裕が感じられました。

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 ストックホルム~エーテボリの、X2000の時刻表。
 当時は平日は9往復(1往復はウプサラ発着)、土曜日は朝方の1往復のみ、日曜日は逆に午後の4往復のみというダイヤでした。
 X2000、ひいては鉄道に限りませんが、特に北欧では土曜日の午後~日曜日の午前中で、長距離交通が大幅に減便になる傾向があります。
 これは現在でも変わらないので、北欧での週末の移動は要注意。

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 ストックホルム中央駅出発直前の、X2000の407列車。

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 3号車のビストロバー。
 音楽を流していました。
 飲食物の他、ネクタイピンなどの記念品なども販売しています。

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 名前は解らなくなってしまったけれど、ビストロで食した軽食。
 コーヒー・紅茶のお代わりは無料のよう。

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 X2000の車内。
 見た限り車内の仕様は、1等と2等では差を見出せませんでした。
 1-2配置の座席が並んでいます。
 オーディオのサービスもあります。
 1等ではカートによるミールサービスや、新聞・ヘッドホンのサービスがあるようで、この辺で差をつけているようでした。
 子供の遊び場はありませんでした。
 動力集中方式で客車はM車ではないが、時々床下から「キューン」という音が聞こえてきました。
 振り子方式だから?

 オーディオサービスにはラジオも入るのですが、ニュース(音声は英語)では、中華航空機が香港で事故を起こしたと伝えていました。
 拙い英語力では詳細はわからなかったのですが。

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 エーテボリ駅。
 今回エーテボリの地に足を踏み入れるのは2回目(行きの航空便の経由も含めたら3回目)。
 頭端式。

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 ここでも夕方まで、市電に乗って歩きます。
 24時間有効の乗車券は35SEK。

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 当時のエーテボリでは、これが一番新しいタイプでした。
 北欧らしく?どこか無骨です。
「Ej i trafik」とは、「回送」の意味、のはず。

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 その車内。

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 単車の旧型。
 たいていは2両連結です。

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 その車内。

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 中央駅前を行き交う市電。

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 6系統の一方の終点、Doktor Sydows Gata(読み方解らない…)電停。
 郊外の団地の中の終点です。

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 もう一方の終点、Aprilgatan。
 こちらも郊外の団地の近く、公園の中のような折返場。

 エーテボリの市電はオスロと並び、恐らく北欧では最大級のネットワークを持ちます。
 しかし純粋な路面電車区間は少なく、かなりの部分が郊外電車的な、専用軌道の区間でした。

 夕方になり、ステナラインのフェリーでデンマークのフレデリクスハウンへ渡ります。

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 所要3時間15分と青函連絡船程度しかかからないから、先のシリアラインほどの豪華さはありません。
 ですが設備は非常に充実しています。
 ここはカフェテリア。

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 エンターテイメントもあるのです。
 北欧の船旅、いいなあ。

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 当然北欧の夕方だから真っ暗になってしまったけれど、フレデリクスハウンが近づくと、街の明かりがオーラを発しているようにも感じられました。
 ターミナルは賑わっていたけれど、街自体は案外ひっそり。
 それでも鉄道の駅の近くにホテルを見つけて投宿。

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 今回乗船したフェリー「ステナ・ユトランディカ」の絵葉書。

 中華航空の香港での事故ですが、着陸しようとしたB747-400が滑走路をオーバーラン、その先の海中に突っ込んだという事でした。
 当時の香港は啓徳空港で、「香港カーブ」で航空ファンの垂涎の的ではあったものの、安全運航の面で問題が多く、度々事故も起きていたようです。
チェック・ラップ・コク空港への移転は1998(H10)年)

 フィンランド・スウェーデン・ノルウェーと来て、2週間で最後の訪問国、デンマークまで到達しました。
 フレデリクスハウンで一泊、翌日ICでコペンハーゲンに向かいます。
 ただし明日は「クロニクル」はお休み、次回は月曜日の予定。
 明日は違う事を書きます。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 ジェットスター・ジャパン(JST)が、来月6日からの新ダイヤ移行を見送り、来年3月30日までの間に合計で262便が運休する事になりました。
「資格がない整備士に出発前の点検をさせていた」として国土交通省から厳重注意を受けた事を受け、関西空港ベースの設置を延期するためとしています。
 新規就航予定だった関空~沖縄線は12月22日に延期して時刻も大幅変更、成田~関空・成田~沖縄線でも運休や大幅な時刻の変更が発生する事になります。
 就航前から一部で懸念されていた新規LCCの弱さが出ていますが、国際線に進出済みのピーチやエアアジア・ジャパンも含め、まだ就航から半年そこらしか経っていないのに、どこか展開を急ぎすぎているのではないかという気がします。
 もう少しペースダウンして、じっくり事業拡大を図ったほうが良いと考えますが、色々な所に数多くのライバルがいるので、焦ってしまうのでしょうか。

《今日のニュースから》
パナソニック・ソニー両社 大手格付け会社が「投機的」水準に格下げ