№826 JTB時刻表2012年11月号(JTBパブリッシング)

 JTB時刻表2012年11月号が、20日に発売になりました。
 JR北海道のダイヤ改正がメインとなるためか、表紙の写真は秋の石勝線を快走する283系になりました。

◆ 神戸 「平清盛」ゆかりの地をめぐる
 清盛と後白河法皇の間を取り持っていた建春門院 滋子が急死した事もあって両者の対立が決定的となり、一方伊豆で、鞍馬寺で打倒平家の動きが鳴動しつつあった、というのが前回(21日)放送の内容でしたっけ?
「KOBE de 清盛2012」キャンペーンもあって、神戸付近のゆかりの地をたずねるガイドになっていました。
 合わせて「和田岬線」(正式には山陽本線の支線)も取り上げられています。
 この地域を巡るフリーきっぷ「KOBE de 清盛 1dayパス」が、黄色の特集ページで紹介されていますが、随分広範囲に発売されているもので、期待の高さを窺わせるよう。
  
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第67回

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 ここへきて、大手私鉄で働く女性の方が取り上げられる機会も増えてきました。
 今回は京成<スカイライナー>に乗務する、運輸部の車掌さん。
 車掌は体力勝負だからと、就活の段階でランニングも始めたとは、随分入れ込んだものです。
(私はここまでやらなかったなあ)
 京成というと一頃は(今でもそうか?)労働組合の力が強いためか、正直どこかネガティヴなイメージを感じない事もないのですが、彼女達の活躍で払拭して欲しいと思います。
 でも国際空港へ行くアクセス特急だと、どの位外国語が話せたら勤まるのだろう? 

◆ のりもの探Q隊 vol.17
 境線で走り始めた「鬼太郎ファミリー列車」のラッピング作業。
 まずこの手の列車のデザインの仕方について、①全塗装、②ラッピング(インクジェットプリンター)、③ラッピング(静電プロッサー印刷)の3種類を挙げていますが、一口に「ラッピング」と言っても2種類あるのは初めて知りました。
 バスで多い、いわゆる「パートラピ」(車体の一部に比較的小さく広告が描かれている)がインクジェットプリンター式、という事でしょうか。
 ラッピングの前に下地を黒に塗装すると言うのは、なんとなく模型的。
(模型では白が一般的だが)
 でも正面に「こなきじじい」を大きくあしらった列車が迫ってきたら、ビビってしまうかも?
 個人的にはラッピング車は好みではなく、本格的にやるなら全塗装にして欲しいと言う願望は変わらないのですが、キャラクターをきちんと表現しようとしたら、現状ではラッピングがベストなのかも知れません。
  
「のりもの情報局」には、モノレール7社の合同キャンペーン。
「モバゲー」利用が、時代でしょうか。

◆ 黄色のページ
 臨時列車はほぼ例年通りのラインナップ。
 ハイキング等に加えて、「築城基地航空祭」や「バルーンフェスタ」など。
 私鉄の時刻表の特集は、10月15日改正の関東鉄道常総線。
 つくばエクスプレス開業以降、ダイヤ形態が大きく変化している路線ですが、取手~水海道はともかく、水海道~下館は、輸送量から見るとかなり大盤振る舞いであるように感じられます。
 もちろんこのダイヤに見合うだけの利用の増加があるなら、それは結構な事です。
 今は早朝に下妻始発→下館行の快速なんてあるんだ。
 東武鉄道の旧塗装リバイバルカラー(8111F)の臨時列車(大宮~春日部~とうきょうスカイツリー)の時刻も掲載になっています。
 普通乗車券で乗れるという事。
 撮影に行ってみたいとも思うけれど、ホームの人ごみが凄そうで、どうかなあ。 
  
◆ 本文
「12月30日(日)~1月3日(木)は休日ダイヤで運転されます」の欄外の文言に、いよいよ年も押し詰まってきたなあという印象を抱きます。
 JR四国は例年通り、12月31日・1月2・3日は平日ダイヤで運行。
 四国八十八ヶ所の参拝客が増えるのかなあ?

 明後日27日にJR北海道のダイヤ改正が実施になり、今月号では改正全列車が掲載になりました。
 快速<エアポート>は、札沼線(学園都市線)石狩当別直通が1往復設定になっているのは10月号で既に記されている通り。
 なお夜間の新千歳空港発は、全列車が快速<エアポート>で統一。
 一般列車では、室蘭本線の室蘭~苫小牧の普通列車は、全てDCによる運行になります。
 この関連で、千歳線でも普通列車1往復はDCでの運行に変更(東室蘭方面と直通)。
 現424Dは始発を登別→荻野に変更して延伸(428D)。
 札沼線(学園都市線)では、<エアポート>以外に朝方苫小牧始発→あいの里公園行の直通を設定。
(現在の江別発DC列車は札幌で分断し電車化)
 平日と土休日でダイヤが統一されています。
 その他の路線のローカル列車では大きな変化は認められませんでした。

 新潟駅付近の高架化工事が11月4日に行われ、工事時間中は特急<いなほ>は全区間、<北越>は長岡~新潟で運休。
 工事終了後からダイヤが修正になり、越後線⇔信越本線・白新線直通列車の一部が新潟で分断されます。

 只見線は只見~大白川で運行を再開しています。
 ただし再開前と比較して1往復減。
 また田子倉駅は既に全列車通過。
(例年は12月1日から)
 また、奥羽本線の赤岩駅が、今シーズンから冬期は全列車通過。
(12月1日~3月25日)

 会社線では、東京~徳島線夜行バス<エディ>が11月1日より増便。
 徳島経由川島発着便が設定されます。
(渋谷マークシティは通過)
 中国バス「ドリームスリーパー」の時刻が掲載になっています。
(この便は、中国JRバス・神奈中バスは予約を受け付けない)

 つくばエクスプレスも10月15日に改正になっています。
 通勤快速を新規設定。
 停車駅は快速+六町・八潮・柏の葉キャンパス・研究学園。

 国内線航空は、ANAの札幌(新千歳)~沖縄線が10月28日、東京(羽田)~岩国線が12月13日就航。
 JALのMD-90は、少なくとも1月7日までは運航されるようで、東京(羽田)から釧路2往復、女満別・三沢・広島・高知・熊本・宮崎・奄美大島各1往復に就航。
 ADOのB737-700が就航(やはりANAからの転籍らしい)、東京(羽田)~帯広線3往復。

 国際線航空は、10月28日よりウインタースケジュールに移行。
 成田~台北~シンガポール線にスクート(TZ)が就航(29日から)。
 TZ201便 成田11:50 → 14:35台北 → 20:10シンガポール
 TZ202便 シンガポール0:55 → 台北6:50 → 10:40成田
 デイリー運航で、機材はB777-200。
 成田での撮影には絶好の時刻なのが嬉しい。

 JALの中国路線は、11月半ばまで引き続き休航が発生。
  成田~北京 863・864便 11月17日まで
  成田~上海 877・874便 11月14日まで
  関空~上海 897・898便 11月17日まで(週2便のみ運航)
 現状の日韓関係が影響しているのか、アシアナ航空でも休航が発生しています。
  羽田~仁川 177・178便 11月15日まで(週2便のみ運航)
  成田~仁川 103・104便 11月16日まで
  関空~仁川 113・114便 11月15日のみ
  福岡~仁川 135・136便 11月15日まで
  広島~仁川 159・160便 11月18日まで
 11月17日からは沖縄~釜山線就航の他、沖縄~ソウル(仁川)線が増便。
 海南航空の沖縄~北京線は休航中のまま。
(なお春秋航空の佐賀・高松線はチャーター扱いなので、時刻表には最初から現れない)。

 一般にも大きく取り上げられたANAの成田~ヤンゴン線ですが、1月5~28日は休航との事。

 B787は、ウインタースケジュールではどの路線で見られるのだろう?
 JAL 成田~ボストン 7・8便
     成田~サンディエゴ 65・66便 (12月2日から・週4便)
     成田~モスクワ 441・442便 (週3便)
     成田~シンガポール 710・711・712・719便
     羽田~北京 23・24便
     羽田~シンガポール 35・36便
 ANA 成田~サンノゼ 1075・1076便 (1月11日から・週5便)
     成田~シアトル 1077・1078便
     羽田~フランクフルト 203・204便
     羽田~北京 1255・1256便
 今の所、日系2社以外のB787は、日本ではまだ見られないようです。

 今月は結局掲載がありませんでしたが、来月20日(火)発売の12月号で、復元工事が完成した東京駅丸の内駅舎が取り上げられる事になるようです。
 来月はいよいよ年末年始の初詣列車が掲載。
 
 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 明日・明後日の更新はお休みします。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 JR北海道の改正では、室蘭~苫小牧の普通列車は全てDCによる運行になると書きました。
 という事は、この区間を走る電車列車は、特急<すずらん>5往復(定期列車)のみという事になります。
 JR貨物の貨物列車はもちろん、旅客列車も<カシオペア><北斗星><トワイライトエクスプレス><はまなす>は皆、東室蘭で機関車を交換したりせずに、DD51牽引でそのまま札幌に向かいます。
 11月号の表紙にもなっている283系などが、電車並みの高速運転ができる性能を持っている事を考えると、この区間の電化設備を維持する必要性が、今後もあるのでしょうか?
 新幹線が札幌まで延伸すれば運転形態も大きく変わるのでしょうが、それも20年以上先の話であり、それまでわずかな電車列車のために残しておくのは、昨今の電力事情も考えたら、ちょっと?な話かも知れない。
 JR北海道はこの区間の電化設備の処遇を、今後どうするのでしょうか。 

《今日のニュースから》
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