先週の№783及び№784で、渋谷駅の時刻表から東急東横線のダイヤの変遷を簡単に振り返って見ました。
この四半世紀では、何といっても2001(H13)年3月28日の特急運転開始が、東横線最大のトピックスの一つだったと思います。
この東横線の特急が昨年(2011(H23)年)、運行開始から10周年となり、記念乗車券が発売されています。
本来なら当然、ちょうど10周年の3月28日に発売開始になったはずでした。
しかしご存知の通り、昨年の3月28日は東日本大震災の直後で、しかも深刻な電力不足が明らかになり、首都圏の各鉄道は緊急避難的に、大幅な減量ダイヤを強いられていました。
東横線では特急・通勤特急・急行の運転が4月1日まで取り止め、全列車各駅停車で運行されていました。
この状況では特急に関わるような乗車券類を大々的に発売できる訳もなく、結局半年以上もたって、通常ダイヤに復帰した後の10月10日に発売になりました。
(多分震災前には出来上がっていたと思うが)
東横線の特急停車駅(通勤特急が停車する日吉を含む)で、1部1,200円で発売されています。
縦19㎝×横13.5㎝の、電車のシルエットを模した厚紙が3つつながって並んでいます。
このセットでは入場券の他、トレーディングカードスタイルのプレミアカードがオマケで封入されていました。
カードは東京都内の3駅と神奈川県内の4駅で異なり、画像は都内向けの8000系。
「桜木町」の3文字が懐かしい所です。
「特急」のヘッドマークがついていますけれど、実際にこのマークをつけたのは運行開始当初の一部の列車だけだったと思います。
神奈川県向けには5050系のカードが入っていました。
入場券セット。
通勤特急が停車する7駅の入場券、及び2004(H16)年1月30日を持って廃止になった、桜木町駅の入場券のダミー(「記念券」と称している)が入っています。
(行先は「元町・中華街」)
それぞれ歴代の「東横特急」の画像があしらわれていますが、こうして見ると、運行開始から数年、特にみなとみらい線直通開始直後は、東横線は意外に形式のバラエティがあったんだな、と気付かされました。
8000系に8590系、9000系、それにみなとみらい線直通開始後には5050系と、ここにはないがみなとみらい線のY500系が加わる訳だから。
その裏面には、8000系と5050系の正面の写真。
来年の「東横特急」ですが、運行開始12周年の直前の3月16日には、東京メトロ副都心線との相互直通開始、さらに東武東上線・西武池袋線への直通運転が始まる事になり、みなとみらい線直通開始に次ぐ2度目の転機を迎える事になります。
10連運転がスタートすると同時に、東武・西武の編成(メトロも?)が「東横特急」のラインナップに加わる事になります。
東武の9000系や50070系、西武6000系が「特急」の2文字を掲げて走る姿は、少々想像しがたいものがありますが。
今後の「東横特急」は単に東横線(~みなとみらい線)内の都市間輸送のみならず、新宿・池袋や、さらには川越、奥武蔵方面への旅客の誘致が期待される事になると思います。
次の10年でどう変わる?
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